まんぷく 第145話のあらすじ
立花萬平は、自身の夢からヒントを得て、麺をカップに固定する方法を見つけた。
カップのデザインは、義兄・香田忠彦に依頼をしていたが、洋風で新しく世界に通用するデザインならば若者の発想が必要と、忠彦は弟子の名木純也にデザインを任せた。
純也は萬平の納得するデザインを描き上げ、まんぷくヌードルは完成。
いよいよ発売されることになった。
まんぷく 第145話の感想
萬平さんは、部屋がひっくり返り、床に敷かれた布団から天井に落ちる夢を見ました。
目を覚ました萬平さんは、すぐに閃き、台所へと走り出していきます。
何事かと、隣に眠っていた福子だけでなく、源や幸も台所に駆けつけました。
これまでは、カップを固定し、その中に麺を落とすという製造方法を考えていました。
しかし、それでは麺が垂直にカップに落ちず、垂直にカップに落ちたとしても麺がカップに固定されず、落下の重さで麺が折れてしまうのです。
夢からヒントを得た萬平さんは、麺を固定しカップを落とすという、これまでとは逆の方法を思いつきました。
夢に見るまでとは、さすが発明家です。
問題が解決し、製造ラインの設計図も出来上がりました。
麺の生地をこねるところから、シュリンク包装するところまで、設計図はとても複雑です。
製造ラインが出来上がる期日も概ね決まり、後はパッケージデザインのみとなりました。
萬平さんは、真一さんを経由して、洋風で新しく世界に通用するデザインを忠彦さんにお願いをしていました。
依頼を受けた忠彦さんは、萬平さんの希望を叶えるためには、若者の発想が必要だと思い、まんぷくヌードルのデザインを純也に任せます。
もちろん、忠彦さんのチェックは入るので、何ら問題はありません。
しかし、克子とタカ、吉乃は、本当に純也で大丈夫なのかと心配でした。
実際のところ純也は何も思いつかず、思い詰め過ぎで自分が唸っていることにも気がついていません。
それを見たパーラー白薔薇のマスターは、純也ならできると思ったから忠彦さんは任せたのだと励ましながら、強いプレッシャーをかけていきます。
プレッシャーをかけられた純也は、ますます焦っていきますが、しのぶさんの癒しのおかげで冷静さを取り戻しました。
しのぶさんは、皆の思いが詰まり、誰も見たことのない、美味しい、未来のヌードルは、純也にはどんな風に写るかと問います。
その問いのおかげで、純也は何かが見えたようです。
一方、鈴は退院し、家に帰ってきました。
手術以後、体調の変化はなかったようです。
萬平さんや福子をはじめとする家族は、皆、心配をしていました。
鈴の夢の中では心配していなかった咲は、福子の夢の中では、「お母さんは大丈夫」と言っていたそうです。
咲は心配していないのではなく、鈴は大丈夫と信じていたのでしょう。
鈴の退院の知らせを聞き、皆が集まりとても賑やかだったのか、その日の夜、鈴はぐっすりと眠っていました。
鈴の寝顔見た福子は、深い溜息をつきます。
鈴はもうすぐ80歳。
何があってもおかしくない年齢です。
だけど今回元気に回復し、福子は改めて安堵していました。
萬平さんも源も、まんぷくヌードルを、そして、世界中の人がまんぷくヌードルを食べているところを鈴に見せたいと鈴が元気いて欲しいと願っていました。
そんなまんぷくヌードルは、制作工程最後となったデザインが出来上がりました。
今となってはごく普通のデザインに感じますが、純也のデザインは確かに洋風で、新しく、世界に通用する感じがします。
純也はこれで大きな大きな成長を遂げたに違いありません。
忠彦さんの元での修行が終わったと言っても過言ではないほどです。
それから2週間後。
まんぷくヌードルは完成しました。
社長室にやって来た世良さんは、まんぷくヌードルが画期的商品であることは認めてくれましたが、やはり100円には反対です。
しかし萬平さんの方針も変わりません。
これからの日本が、核家族化のスピードをあげていくことを萬平さんは予想していました。
家族揃って食事をするのではなく、個人個人が好きな時間に好きな場所で食事をするようになったら、調理や片付けが簡単で安全なインスタント食品が必要になってくると、萬平さんの頭の中には未来予想図が描かれていたのです。
完成したまんぷくヌードルは、鈴にも披露されました。
しかし鈴も、100円は高過ぎると世良さんと同じ考えです。
福子は、萬平さんはお金儲けをしたいわけでなく、世の中の食生活を大きく変えようとしているのだと鈴に説明をしました。
そしていよいよ、まんぷくヌードルが発売される日となりました。