まんぷく 第144話のあらすじ
入院以降、虫垂炎を疑われていた母・今井鈴は、“大腸憩室症”で大腸の腸管が破裂し、激しい腹痛を訴え、手術をすることになった。
手術は無事に成功し、順調に回復すれば、3週間で退院できることになり、家族は皆安堵する。
一方、まんぷくヌードルの開発を進める立花萬平は、今までにない難しい問題に直面することになった。
まんぷく 第144話の感想
鈴は、腸が破れたことで激しい腹痛を訴え、緊急手術をすることになりました。
手術が始まって2時間後、手術は成功し、鈴は病室に戻ってきました。
鈴が入院した時、医者は虫垂炎を疑っていましたが、右下腹部の痛みが少なかったことと、鈴が高齢であることから、投薬で様子を見てきました。
しかし、本当は“大腸憩室症”という命に関わる病で、炎症を起こしていた大腸の腸管が破裂してしまい、今回手術に至ったのです。
医者は回復するまで鈴の病に気づかず、ヤブ医者だと疑う家族もいましたが、80歳という鈴の年齢を考えると仕方のないことだったのかもしれません。
だけど、順調に回復すれば、3週間で退院できるとのことで、家族も皆ほっとしていました。
当の鈴は、お腹を切る=切腹というイメージが強く、術後はひどく混乱したこともありましたが、入院期間が長くなり、「入院が飽きた」と言えるほど元気になっていました。
鈴の方はとりあえず順調に回復を見せていましたが、萬平さんの方は順調ではありません。
萬平さんが提案した麺をカップの中間で固定する方法は形にすることができ、ほとんどが利点ばかりでしたが、ひとつ大きな問題が出てきてしまったのです。
カップを製造ラインに乗せた時に、麺をカップの中に安定して収めることができないことがわかったのです。
仮にうまくカップに入っても、麺は固定できず、麺が落ちた時の重みで、再び麺は折れてしまいます。
製造部部長の森本は、この問題を商品開発チームで解決して欲しいとお願いしました。
その他に、パッケージのデザインもそろそろ決めなければいけません。
しかし、萬平さんは目の前の問題しか見えていません。
そんなわけで、真一さんは萬平さんの許可をもらい、忠彦さんのところへ向かいました。
まんぷくラーメン同様、まんぷくヌードルも忠彦さんにデザインをお願いすることになったようです。
萬平さんの希望するデザインは、洋風で、新しさがあって、世界に通用するようなものでした。
忠彦さんは、真一さんから渡されたカップを見て驚きます。
忠彦さんはこれまで平面のキャンバスに絵を描くことがあっても、こう立体的に絵を描くことはありませんでした。
これは忠彦さんの可能性を伸ばしていくきっかけになるかもしれません。
どんなデザインが出来上がるのかとても楽しみです。
一方、真一さんのおかげで麺の問題だけに向き合える萬平さんは、食事中にも関わらず、麺を散らばしながら、頭を悩ませていました。
いつもならこんな萬平さんに小言を言うのは鈴の役目ですが、食卓に鈴の姿はありません。
口うるさくても寂しいものだと思っていると、福子もやはり寂しいと口にしました。
そんな鈴はというと、病室に世良さんがお見舞いに来ていました。
世良さんは、ロサンゼルス帰りだと大嘘をついて、遅い時間に面会を許してもらいました。
大嘘をつき、豪華な果物を持ってきたことから、何か企んでいるのかと鈴は意地悪な質問をします。
しかし、世良さんも鈴との付き合いは25年。
やはり心配なのでしょう。
世良さんは、退院して家に帰ったら、100円は高過ぎて買う人がいないと萬平さんに言って欲しいと鈴にお願いをしました。
世良さんと鈴は似た感覚がありますが、世良さんの言うことは誰も耳を貸しません。
鈴が言えば、値段にも何かしらの改善が見られるかもしれません。
その日の夜。
眠っていた萬平さんは目を開きました。
画面が揺れます。
地震?
いえ、地震ではありません。
萬平さんはまるで金縛りにあったようです。
一体何が起こるのか。
次第に部屋はひっくり返っていきます。
どうやら萬平さんは夢を見ているようです。
麺を落とし過ぎて、自分が落ちる夢を見ているのでしょうか。
床から天井側に落ちた萬平さんは、目を覚まし、思いつきました。
起き上がり、居間か源のところか走り出して行きます。