マルス~ゼロの革命4話~あらすじネタバレ
クロッキー社が国内最大手の総合流通企業との業務提携を発表する会見場に潜り込んだ美島零(道枝駒祐)と逢沢渾一(板垣李光人)。
零は、多数の報道陣が集まる場で、マルスになって、國見亜門(江口洋介)に、「クロッキー社の個人情報流出疑惑」についてぶつけるという危険な賭けに出ます。
「クロッキー社が個人情報を流出しているという話が出ました。國見社長、あなたの闇を暴きにきました。この動画の人物に見覚えはありませんか?」
ウォンが話している動画を見せました。
「クロッキーが個人情報を流出させている、そう言いたいのかな?社会的に信頼できる内容ですか?玉石昏倒のネット社会には罪のない情報がつきまとう。我がクロッキーコミュニケーションズとエンダーが組むことで新しいメインストリームを開拓できそうです。マルスくんだっけ?君のおかげでネット社会の闇を暴くことができる。ありがとう、ご退場いただけるかな。」
警備員に退場させられた零と渾一を迎えに来た、担任、砂川(山口紗弥加)は、書類を書いて高校生である彼らの尻拭いをしました。
「大人に尻拭いをさせているうちは革命なんて起こせないよ。」
砂川にそう言われ、学校に戻った零は、「マルス」のメンバーと國見を倒せないモヤモヤを抱くのでした。
しかし、零が提示した動画を華麗に逆手に取った國見は、クロッキー社の安全性と業務提携後の信用をより盤石なものにします。
無謀な行動に出た零を、貴城香恋(吉川愛)、二瓶久高(井上裕貴)ら、「マルス」のメンバーは、非難しますが、零から「國見の因縁」そして、クロッキー社から流れた情報が恐ろしい犯罪やテロを生む可能性を聞きます。
そんななか、呉井賢成(山時聡真)の様子がおかしいことに気付くメンバー達。
香恋が覗き見したクロッキー社のDMでデートの約束をしていたのを知っていたメンバーは、賢成のデートを見守ることにしました。
翌日。
待ち合わせにやってきた白河妃奈(田辺桃子)とデートを楽しむ、賢成。
2人はオンラインゲームで知り合い、この日初めて顔を合わせた様子でした。
その頃、零は配信で見せたウォンの動画には続きがあるとある人物に話を切り出していました。
「國見とウォンは繋がっている。國見とウォンが闇サイトに繋がる証拠を掴めば、暴走を止められる。」
去年、マルスのかつてのメンバーだった、倉科エリ。
この1年前に情報漏洩をする國見たちの事実を暴けなかったことで、エリと衝突。
「あれからエリの人生はおかしくなった。個人で動画を出し、エリの訴えを信じない人達が増えた。」
引き続き、ある人物に、話を続ける、零。
1年前の零とエリ。
「これ以上やめてくれ。俺はエリに笑っていてもらいたい。つらいんだよ、今のエリを見るのは。俺はエリが…」
「それ以上は言わないで。」
そして、事件が起きました…。
「エリが死んで、ウドも失って、俺の時間は止まったままなんだよ、俺はクロッキーの闇を暴く。だから、協力してもらえないだろうか?」
ある人物に協力を求めた、零。
零はクロッキー社が流した個人情報が、ある闇金サイトに使われているという情報を得た零は、その確たる証拠を掴み、クロッキー社の闇を暴こうと動き出していたのです。
闇バイトの求人画面を見つめる、零。
引き続き、妃奈と賢成の水族館デートを尾行する、香恋、渾一、球児、裕貴ら。
しかし、デート終盤、妃奈は課金が大変なゲームをやめようとしていると賢成に告白します。
「実はねオンラインゲームやめようと思って。賢成くんに色々ゲームで助けてもらったから。今日を機にお別れしようって思っていたんだ。」
「もう会わないほうが良いと思う。」とあっさりその場を立ち去りました。
賢成、杏花、佑貴、球児、香恋、久高は部室に戻りました。
香恋は賢成に追求します。
「昨日、あの子と何もなかった?」
「はぁ?ないよ。何もなくてオンラインゲームやめるって言って別れた。」
「あの子の後を追跡したの。あの子、闇バイトで売春させられてた。これ見て!」
妃奈には売春をさせるターゲットが付けている星のバッチがコートについていました。
やがて、妃奈には多額の借金があり、金を借りた闇金サイトから体を売る闇バイトをさせられていることがわかった、「マルス」の面々。
「行っちゃだめだ!」
賢成は思わず妃奈の腕を引いて、ホテルに連れ込もうとする男から助けました。
「なんでこんなこと…」
「こっちが聞きたいよ。なんで」
「初めての客だったのにな。ゲームに課金してたら家族にも友だちにも言えなかった。借金300万。」
「本当のこと言えるわけないじゃん。私と知り合ったばかりなのに。ゲームの私と現実の私は違う!」
「君の全てを僕は知っているよ。ゲームの時フォローしてくれたり、真面目で純粋で優しくて…」
「馬鹿なの?こんな私を純粋とか真面目とか…」
賢成の優しさに涙を流す、妃奈。
「話を聞かせてよ、救ってあげられるかもしれない。」
零は妃奈に寄り添うように声を掛けました。
この出来事の裏にクロッキー社が絡んでいると察知した零は、妃奈を祖母の家である一人暮らしの家に避難させました。
そこには、香恋、杏花、球児、渾一、久高、賢成も集まりました。
「ちょっとバイトをするつもりだったの。DMして受けた。だけど…実家からもどんどん脅迫メールが来て。」
「警察には言わなかったの?」と、杏花。
「警察を頼ったけど、実態が掴めないって言われたんだ。」
「今回の件、スターキングは、男は強盗、女はパパ活や売りがメイン。闇バイトに潜入して現金輸送車を襲撃する。」
「やるしかない!俺が潜入する。」
「大丈夫?捕まったら犯罪になるんだよ。」
賢成の身を案じる、香恋。
「賢成くん…」
妃奈を助ける為、賢成は立ち上がりました。
「ゲームで助けてもらった分、今度は僕が君を助けるよ。」
マルスのメンバーを集め、妃奈の恋人と偽り、闇バイトに潜入した賢成は、現金輸送車を襲撃することに。
賢成は早速応募し、「恋人を助ける為に借金を返す」というマルスの指示通りに動くことにしました。
闇バイト先は、命令に背けば家族を殲滅させると脅してきました。
その頃、國見はある人物に電話。
「あいつが倉科エリに関わっていた証拠がね。俺は彼らと同じ目線に立って闘うって決めたんだよ。」
「それが親としての贖罪ということですか?エンダーグループと手を組んだのもその碑石。マルスがその役目を担えるとでも?」
秘書の大咲志乃(菜葉菜)に追求される、國見。
國見は「マルス」の誰かの父親なのです。
翌日。
警備員の闇バイト仕事を始める、賢成。
「君もバイトか。若いのに借金か…」
同じバイトに応募した年上の男に優しく声を掛けられた、賢成。
現金輸送車に指定された荷物を詰めて、車を走らせるバイト仲間と賢成。
「うまくいったか?」
「あなたがリクルーターですか?」
「いや、同じバイトだ、シールを剥がそう。」
別のバイトの男と対面し、車のシールを剥がした後、賢成は零立の車に乗り、難を逃れました。
その車には妃奈も乗っていました。
「あの運転手はリクルーターじゃない。」
「じゃあいくつか乗り継ぐ?」
「ヒャッハー!」突然、意味深に歓喜する、零。
その後、零はマルスに扮して、闇バイトの現金輸送車が止められている現場へ。
「誰もいねぇな、あれ金なんてどこにもねぇぞ。」
その後、停留所に闇バイトの同僚を偽った男が。
零と渾一をそれぞれ抱え上げて、彼らの邪魔をします。
荒木という男と連絡を取り合う、他のバイト達。
しかし、マルスに扮してレポートしていたのはマルスメンバー、賢成。
本物の「マルス」こと零はジュラルミンケースに入って、別の場所に闇バイトに異動させてもらっていました。
警備会社の制服から犯行現場を特定したのです。
そして、零、賢成、球児らは、「スターキング」の現場へ。
そこには、妃奈と賢成が水族館でデートをしていた時と同じ水族館にいた子供達がいました。
スターキングを名乗り、彼らが妃奈ら、若い女性に売春をさせていたのです。
「私達、お小遣い稼ぎがしたかった。」と、子供達のうち女の子が呟きました。
「お前ら、自分が何をしているか分かっているのか?」
「大勢の人が君たちのおかげで傷つくことになるんだぞ。」
賢成と二瓶が子供達を叱り飛ばして、説得させようとします。
「わかっているよ。それを理解してやっているんだ。金儲けになるしね。正しいことをしても、報われないこと、子供だからこそ知っている。」
「正しいことをしたら報われないとダメなんだよ…変えてみせるから。これなら頑張っても良いって思える世界に。俺達が創り変えて見せるから。」
零は少年、沖野(小林優仁)を抱き締めます。
最初に借りた15万は完済し、妃奈はこれ以上この件で追求されることがなくなりました。
そして、零は、去年の動画を流し、クロッキー社が沢山の高校生たちの個人情報を流出させたことを動画で発表しました。
翌朝。
動画を見たクラスメイト達は渾一を認め、彼を囲んで写真を撮りました。
妃奈は賢成に別れを告げました。
「ありがとう、賢成くん。田舎に帰ることにしたんだ。マルスたちみたいに自分でこの世界を変えてみせる。」
「あの…俺は…妃奈さんのこと。」
「あなたが笑顔であることを願います。」
賢成は妃奈との失恋に別れを告げ、零たちと零の家でカラオケに。
しかし、國見はウォンが和菓子の説明をしていることで、マルスたちが発表したウォンの動画こそフェイクであることを生配信で、公表しました。
「我々、クロッキーコミュニケーションズは、動画配信集団マルスをクロッキー社への名誉棄損で訴えます。」
マルスたちは衝撃を受けました。
そして、案の定、マルスのアカウントには誹謗中傷が書き込まれました。
その頃、クロッキー社では、側近の大城大木(戸塚純貴)が、國見に追求。
「やはり、あのフェイク動画は社長が?」
國見ははぐらかしたように微笑むのでした。
マルス~ゼロの革命~4話感想・みどころ
賢成がオンラインゲームを通じて初めて恋をした、妃奈。
演じるのは映画「SUNNY」や、深夜ドラマ「リカ」で演技の振り幅が広い、田辺桃子さん。
妃奈はゲームで課金しているうちに300万円の借金が膨らんでしまい、闇バイトでパパ活を強いられていました。
彼女の真実を知って受け入れ、マルスと共に初恋の人を救おうと奮闘する賢成が切なかったです。
マルスたちのように、この世界を自分で変えてみせると告げて去って行った妃奈の後ろ姿を追いかけない、賢成の潔さが良かったです。
零は、旧マルスの仲間だった、エリの死の真相をさらに探ろうと謎の人物に去年のマルスの件を話していますが、その人物、顔が最後まで伏せられていて気になりました。
「エリにはずっと笑っていてほしい」と思う零の思いが心がヒリヒリするくらい純粋でしたね。
スターキングを名乗る、闇バイトの首謀者が、まだ幼い小学生たちというのが衝撃でした。
子供達は大人を利用し、お小遣いを稼ぐという令和の子供達の闇を感じました。
零が子供達のうち、沖野という少年を抱き締め、「この世界を頑張らなくて良いものに変える」と涙した誓い。
エリを救えなかった自分に沖野を重ねているのが見えて心が痛かったです。
國見は、マルスメンバーの誰かの父親だということも判明しますが、どこまでも零たちの動きを試すかのように追い込んでいて、憎らしいけどなんか憎めません。
國見からディープフェイクで零たちがウォンの悪事を暴いた動画を和菓子を持っている手にすり替えられるなんてやられましたね。
マルスを名誉棄損で、クロッキーコミュニケーションズが訴えるですと?!
零たちの闘いの第一幕が本日で閉じられるとは、今後の濃厚な展開が楽しみな4話でした。