マルス~ゼロの革命3話~あらすじネタバレ
スポーツ界のドンである、火野(勝村政信)らが仕掛けた闇プロジェクトを暴き、若きトップランナー、不破壮志(日向亘)を救った配信を経て、フォロワー数も30万突破し、次なるネタを探していた、マルス。
去年。
「マルス」としてクロッキー社の闇を暴こうとしていた、美島零。
大切な友達である、エリもまだ活動していました。
帰り道の夜、整形をした「マルス」のメンバーの友人、ウド。
「就職が決まれば、マルスを辞めなきゃいけなくなる。」
ウドを見送った後、彼と共に誘拐された、零。
中国人の男2人は、零に銃口を向けました。
「大人を舐めるな。」
「殺せとは言ってませんよ、王さん。」
そこへ現れたのが、國見でした。
過去を思い出して、ハッと我に返る、零。
マルスの動画再生回数は30万を突破したものの、個々で撮影したものは伸びません。
「ねぇ杏花ちゃん、あれ言ってみたら?」
杏花にそっと声をかけた、香恋。
「うちのお父さんその詐欺に遭ったプロジェクトの責任者なんだ。」
貴城香恋(吉川愛)に、促されていた桜庭鏡花(横田真悠)は美島零(道枝駒祐)たちに去年起きた地面師事件で詐欺あったプロジェクトの責任者が、杏花の父、直道(鶴見慎吾)であることを告げました。
直道は、事件をきっかけに退職し、詐欺集団は未だ捕まっていません。
「じつはこの前、スマホにこんな動画が送られてきて…。」
数日前に謎の動画が送られてきたと話す、杏花。
「これって指名手配されている詐欺集団だよ。澤木建設のこと言っている!」
即座に反応する、渾一。
指名手配されている詐欺集団が、事件のことを話す動画でした。
「現行犯なら一般人でも逮捕出来る!」
「私人って…!」
「ビンゴ!」と、零。
「やってみようよ!杏花ちゃんの家族も救われるかもしれない。」と、杏花。
動画を見た零は、「匂うねぇ面白そうじゃん。」と、笑いました。
マルスはこの詐欺師集団を私人逮捕しようと目論みました。
「最初は嘉村優という人が私の父に絡んできたの。工事現場の当事者が来て、事実を否認。本当は立花って男で、その立花って男が嘉村優を偽ったみたいなの。」
まずは当時の状況を聞こうと強化の自宅を訪れた零と香恋は、杏花の家が「売物件」にされていることをまず目にします。
家に帰ると母が杏花を叱ります。
「杏花!なんで友達を呼んだの?恥欠かさないでちょうだい。友達となら外で遊んで。」
直道が、昼から酒を飲んで泥酔状態になっている姿を目にする、零たち。
直道はストレスからアルコールに頼るようになっていたのです。
「高校生に何ができる?」と取り合おうとしない直道。
「そんなに自分の失態を蒸し返されたくない?ダサい」
零の挑発と弱点の指摘に逆上した直道は、零に暴力を振るいました。
しかし、逆に零は彼を投げ飛ばしました。
「これは…」
「こいつらが言っていた不動産…」
「大事なことなんだよ!」零は直道に念を押しました。
「立花に会った。実際は面識がなくて、私と光宗さんしか知らない状況で…。もういいだろう、帰りなさい。」
「旅行の話は本当にしなかった?」
「ネットに書き込んだことは?」
「あるわけないだろ、そんなこと」
「あったんだ…光宗さんと」
「杏花が教えてくれたクロッキーだ。」
「でもDMだから不特定多数にはばれないはず。」と香恋。
「個人情報の漏洩だよ…」とにやりと笑う、零。
「クロッキー社は個人情報を流出。桜庭の親父のDMを盗んで流出させた。」
渋々、事件の経緯と土地所有権を装った詐欺師の立花敦史(尾美としのり)について話し始めた直道。
すると、その過程で國見亜門(江口洋介)率いるクロッキーコミュニケーションズが運営する、SNS「クロッキー」で、個人情報の洩れが行われていた疑惑が浮かび上りました。
自信の過去と旧マルスに起きた出来事を香恋に明かす、零。
命を助けてもらう代わりに、國見と「取引」をしたのでした。
クロッキー者を追い詰める証拠を掴んでいた旧マルスでしたが、國見によって捻り潰され、信頼する仲間を零は2人も失いました。
そんな彼をあざ笑うかのように、國見は零をさらに焚きつけます。
「電話番号登録してくれたんだ。相変わらず成長しないねぇ。後ろだよ?今後ろ振りむいちゃった?これから巨大プロジェクトの始まりだよ。地面師の動画みた?」
「やっぱり桜庭の親父の動画、あんただったのか」
「お前もそれがわかっているから仕事しているんだろ。じゃあ宜しく頼むよ、ヒーロー?」
國見は迎えの車に側近の大城大木(戸塚純貴)と向かいました。
帰宅すると、母、友恵が離婚届けに既にサインし、家を出て行こうとしていました。
「こんな風になりたくて結婚したんじゃない、もう決めたの!」
友恵は杏花を抱き締め、家を出て行きました。
「止めるな!あいつが決めたことだ。もう元には戻れないんだ。」
父の直道にも促され、杏花は複雑な気持ちになりました。
そんななか、詐欺集団の動画に映っていたアジトが判明しました。
池袋のラーメン屋の看板が目印です。
二瓶久高(井上祐貴)、呉井賢成(山時聡真)の活躍でアジトに忍び込んだ「マルス」の面々。
「アイコン、ちょっといいか?」
渾一に声をかけた、零。
「ドアに細工はないみたいだな。」
その後、二瓶久高が得意のピッキングでアジトのドアを開けました。
呉井がその後、事務所のパソコンに潜入し、データをUSBで抜き取り、パスワードを解除。
杏花と球児は外で待機。
「大丈夫だよ、犯人きっと捕まるよ。」
「大丈夫ならお父さん、仕事復帰できるかな」
「それはどうかな…依願退職なら自分の意志で辞めたことになるからね。」
香恋、零、二瓶は証拠の書類を探します。
香恋が金庫を見つけ、零が金庫を解除し、澤水建設の計尺所を発見。
呉井がパソコンをいじっていると、関係者の舞浜が。
舞浜を縛り上げる零と杏花。
「上の指示か…?」
猿轡をされた舞浜が頷きました。
杏花に電話し、父の契約書が見つかったことを報告。
「けど、余計なものも見つかったの。」
動画では澤水建設にて、立花に土下座している、直道の姿が。
さらに、零の指示で、法務局へと出向いていた逢沢渾一(板垣李光人)も同時に驚くべき情報を掴んでいました。
そこで、手掛かりに繋がる、見知らぬメールアドレスも入手。
「見たよ…この映像は、零くんが好きに使って。」
「杏花ちゃんほんとうにいいの?」と、香恋。
「もし、このままなら零君が言っていた大人の都合の良い社会に何も変わりないから。」
「わかった…イッツショータイム!」
瞬く間にマルスは杏花の父の真実に関する動画をアップ。
「マルスがまた良からぬことを企んでいるな。」
校長の小宮茂(岩松了)は零たちの担任、砂川(山口紗弥加)を意味深に睨みました。
「砂川先生、本日も残業をお願いしますよ。」
「そんな、しゃぶしゃぶ予約していたのに…」
マルスたちはその頃、事務所で、立花と部下たちと対峙。
「子供がこんなところで何している?!」
部下の小山内が怒鳴ります。
「お前が頭の狼か?ところであなたは?」
「澤水建設の桜庭です。父はあなたたちのせいで…」
「あんたの父親も犯罪者だ。土地がほしかった桜庭が私が偽の土地所有者と知りながら契約を結び、プロジェクトの責任をとって退職した。君の父親は全て承知の上、俺達と契約したんだよ。」
「父もたしかにグルだったのかもしれない。でもあなた達を許さない。」
「私人逮捕だ。」
「あはははは。自分たちの過ちに気付くべきだ。その契約書だけじゃ無理だ。お前らは不法侵入という罪で逮捕される。裁かれるのはお前たちの方だ。」
「勘違いするなよ。俺は別に詐欺で逮捕するなんて言っていない。アイコン、このビルの所有者誰?」
「おお!お取込み中?及原ゆういちさんって方です。今はハワイで暮らしている。」
「そうか。じゃああんたたちはここを不法占拠していることか。電気や水道は得意のなりすましで契約したのかな?俺達は不法侵入になるの?」
「オーナーの及原さんに許可はもらっている。」
小山内が零に刃物を投げます。
「おっと、銃刀法違反もコンボ。あんたたち、俺にメールしたよな。」
「最初から俺を誘い込むための芝居だったのか。」
実は、零は立花達を誘い込むためにメールを送信していました。
ところが、小山内がカメラを壊しました。
「お前らただじゃすまねぇぞ…あ、察?誰が呼んだ?」
「俺です。」と渾一。
「わかったか、これでお前の父親も無傷ではいられなくなった。」
「覚悟の上です。」
「顔を見せろ」
マルスに顔を見せるように言った、立花。
「いい男だな…どうしてこんなことを?」
「お前らみたいな社会をつくる大人をぶっ壊す為。
「生意気な奴だ。」
「俺もあんたに聞きたい。桜庭のおやじの情報どうやって手に入れた。」
「クロッキー社から手に入れた。ファイルに残っている筈。」
「國見社長じゃない…誰なんですかね。」
なんと、その映像に残っているのは昨年、零を誘拐した男。
「餞別代りに教えてやる、彼らはお前が思う以上に手強いぞ。」
その後、駆け付けた警察により、立花達地面師は逮捕されていきました。
たちまち、杏花の件だと気付いた他の生徒たちは大盛り上がり。
「マルスすげぇな!警察の未解決事件も解決するなんて。」
動画を見ていた砂川と校長は桜庭は、桜庭杏花のメンタルケアが必要だと懸念しました。
「零くんありがとう。」
「俺、渾一が言っていたほっこり、なんかわかる。まだやることが桜庭にはあるだろう?だから部室で待っている世。」
杏花が帰宅すると、父がゆっくりお酒を飲んでいました。
「お父さん…配信、見てくれた?」
「ああ、お前は正しいことをした。とでも言ってもらいたかったか?お前のせいで俺は何もかも失ったんだ!」
杏花に激しい怒りをぶつけ、ワイングラスを壁にぶつけた直道。
その時、母、友恵が携帯電話の番号を動画を見てから変えたことが判明しました。
「お掛けになった番号は現在使われておりません」
両親から見捨てられ、杏花は涙をこぼすのでした。
翌日。
杏花のことを心なく噂するクラスメートたち。
杏花は部室に足を踏み入れました。
クラスメイトたちは杏花の件で、心なく噂や嫌味を言います。
「杏花さん、よく学校に来れるね」
「親父が詐欺に加担していたって見た。」
「おはよう」
柔らかく声をかける、渾一。
部室に入ると「マルス」のみんなの和気藹々した空気に救われ、涙する杏花。
「なんでもないのがいいなって…ほっこりするなって。」
その後、マルスとして、零は國見にクロッキー社の会見に突如、潜入しました。
そして、桜庭杏花の父の映像を流し、情報を漏らした事実を追求。
「國見社長…あなたの事実を明らかになります。」
マルス~ゼロの革命~3話感想・みどころ
地面師である立花一派が、詐欺をしているのをわかっていて加担してしまった、杏花の父、直道。
父の不正を暴く覚悟をした、杏花。
零の歯に衣着せぬ物言いに、立花や舞浜がたじろぐ場面は痛快でした。
マルスたちによって、地面師、立花の悪事と、直道の不正が明るみになり、教員や生徒達は食い入るように真実を知りましたね。
杏花は今回のことを知り、家族再生を試みるものの、その期待は、杏花がまだまだ子供だったとしか言いようがありません。
詐欺に加担し、プロジェクトの責任をとって退職した彼を猶更、真相暴露で追い詰めることになり、直道は激高。
自分がしたことを棚に上げ、ワイングラスを壁に投げつける、娘に向かって怒鳴り散らすといった今でいう、DV行為。
母親の友里恵も、零たちを家に連れてきた杏花に最初から、「友達と遊ぶなら外にしてよ。恥をかかせないで。」なんて言うものだから”匂う”なと思っていましたが。
友里恵は、夫の顔色を窺い、破綻した夫婦生活を続けた結果、家族をやめた選択肢が切なかったです。
最終的には、電話番号を変えて、娘を捨てましたね。
家庭での居場所を失った杏花を、心のケアが必要だと言った校長はたまにはいいところがありますね。
杏花は部室のマルスたちだけが居場所になってしまった。
零たちの優しさは、彼女の心にほんの少し明かりを灯しているような気がしました。
これから彼女を誰が養育するのか、杏花の日常が心配になる3話でした。