南くんが恋人4話あらすじネタバレ
誰もいないはずの部屋で、「南くん」と話しかけているちよみ(飯沼愛)を怪訝に思う母の楓(木村佳乃)は、意を決して部屋に入りました。
「ちよみ?」
「はい」
「小さな…南君がいるの?どうなの?」
「いるよ。」
手芸部で作った人形だと誤魔化して切り抜けた、ちよみ。
「あーその…南くんなの?」
「スリーポイントシュートだ!GO!俺、南浩之でーす!おばさんよろしく!」
ちよみは人形遊びをして、母を誤魔化しました。
「俺のことあんな馬鹿にしていたの?もうちょっとキャラがあるだろ。」
そこで、楓はふくろうのぬいぐるみを出し、ちよみと距離を保とうとします。
「南くん、これいい感じになると思う。私が人形の服作っても、小さい南くん人形に話しているとしか思われない。痛い子に見えるけど…コソコソしなくて良いじゃん。いいかも!ラッキー」
「おお~!」
浩之とちよみは「手作り人形」作戦でしばらくは切り抜けることにしました。
楓を始め、ちよみの祖母、百合子(加賀まりこ)、信太郎(武田真治)、の懸念を払拭できたのかはわからず、人形相手に一人芝居をする自分に恥ずかしさを感じるのでした。
楓、百合子、信太郎の3人は、一人で南くん人形と話すちよみについて、家族会議をしていました。
南浩之を車で挽きそうになったトラックの運転手は、違和感を覚えました。
浩之を挽く寸前になり、慌ててブレーキを踏んだのです。
そして、浩之は案の定、小さくなったので、運転手は訳が分からない心境でした。
彼には妻と小学生の娘がいます。
浩之を挽きそうになったことを警察署に言うべきか迷っていました。
ちよみは手作り人形の南と表向きは誤魔化して、浩之をマグカップに入れて入浴します。
「なんだか切ないね、私達。お芝居ってどうやったらいいか分からない。」
各々の若かりし頃の人形エピソードを語り、ちよみを痛い人扱いするのをやめようという決断に至るのでした。
「現実の南くんと何かあったなって思う。」
「人形と話す人を痛い人って思うの辞めましょう。生きているって感じがする。つらい時はつらそうな表情をしているように感じる。僕は病弱で友達がいなくて、楽しかったな、学校へ行くとき、こっそり持って行った。なんでお前痛いなって…。ちよみの気持ち、わかるな。親も昔の親だから、男のくせに男のくせにって…!こっそり捨てられたこともあった。あの時は怒ったな。」
ちよみの義理父、堀切慎太郎(武田真治)は自身の幼少期と人形とのエピソードを楓と百合子に話しました。
「このふくろうはちよみの為に買ったのよ。」
「私は人形…マネキンだったかな。美容師を始めた頃に使っていたピエール!ピエールだったのよ。」
翌朝、ちよみが起きると、家族全員がちよみを気遣い、南くん人形と各々の人形を持ち、温かく出迎えました。
弟の拓真(坂東天嵩)までもが、自分の戦隊もののフィギュアを出して、ちよみを元気づけようとしていました。
翌朝、衝撃的な家族の食卓を経て、家を出発したちよみは、ご近所の木村久子(室井滋)にも、手作りの南くん人形を見せました。
「やっぱりいるじゃないの!ちっこい南くんが!」
「よう、ちゃこさん!俺、南どうぞよろしく!」
「ああ、やっぱりそういうことだったのか…。あー手芸部の部長くん来てたよ。世界は広いように見えて狭い、だから油断がならないんだよ。」
教室に向かう途中、山高に声を掛けられた、ちよみ。
「よう、ちよみ!」
いつものやりとりのつもりでちよみに、バスケットボールをパスしてもらおうとする、ちよみの高校のバスケ部コーチ、山高(光石研)。
彼はちよみの父、信太郎の焼鳥店の常連でもあります。
「山高先生、約束忘れてませんよ。裸逆立ちグランド10周。」
「いやいや、ないないないない。いや、ないよな。」
ちよみは学校で、手芸部の部長、溝口恭介(今井柊斗)に声を掛けられました。
「堀切さん、聞きましたよ。南さん、何日も行方不明なんですってね。僕ならそんなひどいことしません。」
「南くんはそんなことする人じゃありません。南君が世界一好きです。そんなこと言わないで。」
「ごめんなさい。そういうところも好きです。」
溝口と別れてから、南とかつてデートした海のカフェで、奈美(大和奈央)と弟と放課後、ジュースを飲む、ちよみ。
「ごめんね、ちよみ、この3ショット切なくなるね。」
「ううん。あのさ、ちよみバスケの時有難う。あのパスを出してくれたのは私の事ずっと見ていてくれたからだよね?私の一生の宝物だから。いつかちよみにあのパスみたいなパスを出すからね。絶対待っていてね。」
その後、ちよみは、浩之と同じバスケ部の江藤(岩瀬洋志)に声を掛けられました。
「あ、えっと…」
「江藤だよ。俺の名前覚えて。」
「この間の南からのアドバイス有難う。高校の時は結構エースだったんだよ、これでも。でもバスケ好きだしさ、南が怪我したときの江藤ですとか南休んでいるから江藤行きますとかそういうキャラにしたんだけど。どうしていいかわからなくなっちゃって参ったわー。その瞬間、南とこに駆けていくみたいだろ。いいな…まぁそんなかんじで。有難うそれだけ言いたくて。今の俺の話し聞いてちよみちゃんの胸がキュンとしたことは?」
「ないです。あ、頑張ってください。」
その日の食卓で、ちよみは具合が悪そうなことを家族に心配されました。
「大丈夫か?」
「大丈夫、試合見たいし、応援したいでしょ。私も見たい。あ、南くんがひかれそうになったバス停にも行こうよ。堀切ちよみ、気合入れて治しまーす!」
ちよみは浩之を胸ポケットに忍ばせ、彼が小さくなった現場へ。
「あのとき、何を思ったんだろうな、俺は…ああ、分かんねぇややっぱり。嫌だって思ったんだ。こんなのあだ、死にたくない、このままじゃだめだぶつかる死んじゃう。…あ、ちよみが待っているのになって思った。」
「私思い出したんだけど。私のせいかも。そう思ったことあったから。ここでそういったことある?」
浩之はバスケ部のエースで、女性ファンが多く、ファンと浩之の写真をよくファンの女性から頼まれて撮影していたのです。
「あーあ、南くんが小さくなってポケットに入ったらいいのにって思った。」
ファンのなかには、南の頬にキスをする女性もいて、恋人としてちよみは嫉妬や小さく傷ついたことがありました。
「俺も思ったのかな。小さくなったら事故に遭わない、ちよみに会いに行けるって。」
南の抱くバスケ部の試合を見に行ったちよみ。
浩之も、ちよみの胸ポケットに潜んで応援します。
「江藤、フローター!」
ちよみは浩之のアドバイスをそのまま体育館で叫びました。
思わずぎょっとする視線に驚きます。
南の大学のバスケ部のコーチ、佐川美鈴(武田玲奈)に呼び止められた、ちよみ。
彼女は、浩之が好きで、ちよみを敵対視しています。
「ちょっと待って!南見てたの?客席で。」
「いません。」
「じゃあなんであんな指示ができるの?」
「私ですよ。これでもバスケやっていたので。…失礼します。」
「嘘だ!ちょっと待って!なんで私に会わせてくれないの?怖いから?私が?とられそうで?南を?そうだよ、あなたわかっていると思うけど私、南のこと好きだよ!男として…大好き!お願い、ちゃんと教えて。」
「南くんがあなたに会いたければ来るんじゃないですか。それは私が決める事じゃないです。失礼します、試合おめでとうございます。」
「なんだか知らないけど最悪の彼女だと思う。あなたは」
美鈴の「最悪の彼女」という言葉に傷つくちよみは浩之を気遣います。
「俺、ちよみになにもしてやれない。チームのみんなにも試合を見てて、何もできない。情けない。」
「やめて。そんな南くん見たくない。聞きたくないそんな言葉。でも喧嘩したくないよ、私…喧嘩したくない。どうなっちゃうの?私達。」
その瞬間、ぼーっとしていると、バッグを盗難されてしまいました。
「いや!だめ!絶対だめ!お願い!返して!お願い待って!南くん!」
犯人はちよみの財布から3千円抜き取り、バッグを捨てました。
「ねぇ君?」
南は投げ捨てられた場所で中年の女性(国仲涼子)に出会いました。
ちよみは投げ捨てられたバッグに、浩之がいないことで不安になりました。
「南くん!南くん!南くん!」
南くんが恋人?!4話感想・みどころ
ちよみは手作りの「南くん」人形でなんとか家族を誤魔化しているけど、あんなに家族愛が強い堀切家なら打ち明けてもいいんじゃないかなと思いました。
特にちよみのステップファザーの信太郎は人間性がとても温かいし、ドールファンの共感を呼ぶ優しさを持ち合わせていると思いました。
「人形は表情でつらそうなときはつらそうにしている。親は昔の人だから男のくせにってこっそり捨てられたこともあった。ちよみを痛い人扱いしないで、素晴らしいじゃないですか。」
私も人形収集の趣味があるので、こんなお父さんがいたら心強いだろうなと思いました。
ちよみが南を好きな気持ちは世界一ですね。
「怖いから?私に南をとられそうだから?そうだよ。私も南が好きだよ。よくわからないけど最低な彼女だと思う。」
美鈴はいくら、南が好きでもあの言い方はないなと思いました。
ちよみは南を一途に守りぬく真っ直ぐな強さを持っていますよね。
美鈴は強引で厚かましく、南に逆に嫌われてもおかしくないです。
彼女に言われた言葉に傷ついたちよみは、バッグをひったくられてしまう場面。
ちよみ、もう少し周りを注意深くみてほしかったです。
あの状況なら盗難にあってもおかしくないですよね。
南を探す時、本当に彼が大切な存在で、必死に探すちよみを慰めたいと思いました。
一方で南は、自分と同じようになんらかが原因で15㎝の背丈になった年上女性と出会いましたね。
親子ほどの距離感の南と、国仲涼子さん演じる小さな謎の女性との接点が、南が小さくなった真相に近づきそうで楽しみな4話でした。