南くんが恋人⁈

南くんが恋人?!7話 南(八木勇征)と晴幸(沢村一樹)の親子の絆が泣ける!

南くんが恋人7話あらすじネタバレ

「俺はもうすぐいなくなるんだよ。ちよみの前から。俺はもう死んでいるんだ。」

衝撃の南浩之(八木勇征)の発言に、動揺を隠せない、堀切ちよみ(飯沼愛)。

「なに言ってるの?南くん」

「バッグひったくられた日、俺と同じ小さくなった人に出会った。事故に遭った時、嫌だ死にたくないって思ったことを話したらその人も、神様が時間をくれたから、今は小さくなってるって」

「ありえない。何それ。やだやだ絶対やだ。嫌です!もう聞きたくない。南くんが死んでるとかありえない。」

「だからちよみ!」

「聞かないって言ったでしょ。」

南の言うことが腑に落ちるような部分を感じた、ちよみ。

「病院行こう」

「それは良くない。俺、引っ張りまわされて調べられて余計一緒にいられないと思う。」

こんなガキっぽい自分が嫌になる・・・ちよみは自分が駄々をこねていることを自覚しつつも、南の発言はそう簡単には受け入れられません。

翌朝、いつもなら元気いっぱいのちよみは、気が乗りません。

南がふざけて、キスを要求しても、彼が死んでいるのではないかと思うと気が気じゃありません。

授業が終わり、手芸部で、南の秋冬の服のデザインを考えるちよみは、少しだけ笑顔がこぼれました。

その様子を優しく見守る、溝口恭介(今井柊斗)。

学校でも手芸部でも、この先のことを考えてしまい、心ここにあらず。

精神的に限界なちよみは、帰り道に自ら車にはねられに行きました。

「私も小さくなる。南くんと同じになるの」

「ちよみ!お前何言ってるんだよ!」

南のことが好きすぎて危険なことをする、ちよみ。

しかし、トラックはちよみに気付いて無視していきました。

「ちよみ!ちよみ!」

「・・・はい」

「なに考えてんだ!ちよみ!」

「だって…だって…」

ちよみの頬を小さな手で引っ叩く、浩之。

「痛くない・・・南君がいなくなるなんてやだよ。」

「抱き締め・・・たいな。」

小さくなった浩之は、ちよみを抱き締める事ができない無力さを感じるのでした。

その頃、堀切家では様子のおかしい楓(木村佳乃)を百合子(加賀まりこ)と信太郎(武田真治)が心配そうに見守っていました。

「昨晩、ちよみと南くんが話しているのを見たんです。」

「南くんはずっとちよみの部屋にいるの?」

「見た・・・俺も見た!黙っててごめんなさい。」

ついに、信太郎は、ちよみが匿う15㎝の浩之の事を家族に打ち明けました。

「そうなんだね。これくらい、ずっと困ってたんだね」

「ううん、嬉しいです。私は・・・ちよみの気持ちを一番に考えてくれた。それが一番嬉しい」

「何言ってんだよ当たり前だろ。」

「お城に行った日からですよね?自分たちの秘密にしようとしている。」

「なんかわからんけど、いじらしいね。」

「ほんとに・・・2人で秘密を抱えているんですよね。」

「でも楽しい事もあるんじゃないかな。このこと知ってからずっと2人のことを見ているけどね」

「2人が秘密にしているならそれでいいんですよね。」

「どうですか?大先生?」

百合子に意見を求める信太郎。

「そうだね。意外とあの子たちから話してくれる気がする。」

「いい子たちだもんね。嫌なことが置きませんように・・・お願い!」

「大人達はちよみと浩之を気遣って、知らないふりをすることにします。

誰もいない場所でゆっくり話せるようにと、カラオケルームにやってきたちよみと南。

「何歌う?ちよみ」

「誰にも見られずに話すために来たんでしょ。なんでそんなふうにお茶られるの?ずっと層じゃん。なんで私の事心配しているわけ?自分が死んでしまうかもしれないのに。なんで私を心配していられるの?」

「これでもアスリートだから起きてしまったことを考えるよりも、今できるベストを探す。それがアスリート。いつかお母さんが言ってたこと、大先生が言ってただろ?ちゃんとお別れできるから幸せだって。覚えてる?」

「うん、覚えてる」

「お母さんと同じ気持ちだよ。事故に遭って、こんな時間をちよみと過ごせるわけだから幸せだ。でも心配なのはちよみだ・・・好きだから」

「なんでそんな優しい顔できるの?」

「俺、世界で一番ちよみが好きだけど、自分より千代美が大切だなって思うんだ。うーん、好きすぎ?」

「なにそれ…」

「ちよみ」

ちよみの涙を舐める、南。

「うわぁちよみの涙しょっぱい!すげぇ涙、綺麗」

「もう涙で溺れてしまえ、南くんなんか」

泣きながら悪態をつくちよみ。

「でもちよみ本当の事分からないよ。もう死んでいるのは推測かもしれない。でもそう思いながらこの時間を過ごすのは悪い事じゃないと思うんだ。」

浩之の亡き母、薫子(八木亜希子)を彷彿させるような言葉を口にした浩之。

2人はカラオケを歌い、ちよみは南の動画を撮りました。

「秘密をあの子たちが話してくれるのを待つとして。あの子たちは大丈夫。」

「ちよみのこと大好きだからね。」

「家族といえばのう一人いるじゃない?ちゃこさん」

「あの人、秘密守れるかしらね。」

お喋りで噂好きの久子(室井滋)の口の軽さを笑う、堀切家。

その頃、カラオケを終えたちよみと南。

ちよみの学校の部活のコーチで、久子の夫、山高(光石研)はカラオケを出たばかりのちよみと、南を目撃。

「ああ、どうしたの?」

「なにそれ、こいつに話したら世界中に伝わるからダメだみたいな顔!」

「わかったポテトおごるからポテト。」

とりあえず誤魔化すものの、山高はちよみがバスケットボールのパスを受け取らなかったことで、南の存在を匿っていると考えます。

「ああ!南くんのお父さん、ガラケー!」

ふと、カラオケ店を後にしたちよみは、南浩之の父、晴幸がガラパボス携帯を使っていることに気付きました。

浩之の動画を撮ったちよみは、それを晴幸に送ろうとしていました。

そして2人は連れだって南の実家である、父、晴幸(沢村一樹)が一人で暮らす家へ向かいました。

「悪いねちよみちゃんそれで来てくれたの?浩之からの動画?」

「じゃ、再生します。」

「どうもお久しぶりです。浩之です。動画で済みません突然」

「いえいえ」

「お父さんに謝っておきたいことがあります。お母さんのことです。お母さんは研究の成果を発表するために世界で稀な病気で亡くなった。僕はお父さんが許可したと思い込んでた。お母さんが自分で志願した。僕の為に。お父さんのせいでお母さんが死んだと思っていた。許せないと思っていた。ごめんなさい、ガキでした。ちゃんと考えればわかりそうなことなのに。お母さんが死んでしまう悲しみを全部お父さんのせいにしていました。ホント、ごめんなさい。それだけ伝えたくて。ひょっとするともう会えなくなるかもしれないので」

その言葉に、ちよみを意味深に見る、晴幸。

「僕はお父さんが大好きです。お父さんに似てるっていろんな人から言われるのが嬉しかったです。有難うございました。じゃあ。」

「え…あ、これどういうこと?ちよみちゃん」

「ごめんなさい・・」

「もう会えないの?浩之に」

「ちょっと私にもよくわからなくて動画を送るのを頼まれただけで・・・」

「あ、そう・・・そう。会いたいな、浩之に。会いたいな。2人で酒とか飲みたいな。あいつ飲むでしょ、酒。会いたいな。」

晴幸と浩之は、薫子の死から彼らにしか分からない確執がありました。

長年に渡ってこじれていた父との関係に終止符を打つため、ちよみは浩之の動画を見せた後、次のプランに移ります。

「お父さん!」

「ん?」

「お父さん!」

浩之は意を決して、父の前に本当の小さな姿で現れました。

「え?どういう?プロジェクションマッピング?よくできてるな。」

「いるのか?浩之!」

「南君です。」

「そんなことあるわけないじゃない。これ映像でしょ?うわぁっ!嘘?!浩之、なのか?」

「はい」

「どうしたー。あらららら、あるんだ、こんなこと。」

「あの・・・!私失礼しますね。2人きりで時間を過ごしてください。父と息子、仲良くどうぞ。」

「朝迎えに来るね、南くん」

「そう?」

「じゃあ。」

「気まずい(笑)」

「いい子だな、ちよみちゃんは。」

ちよみは南を父の晴幸の家に泊まらせ、親子水入らずの時間を作る事に。

一人になったらなんだか急に寂しくなってしまった・・・と一人家の前で、虚無感を感じた、ちよみ。

すると、橋のたもとに、母、楓(木村佳乃)が待っていました。

まずは気持ちを和ませるため、ソフトクリームをちよみにあげる、楓。

「あのさ、ちよみお母さんが一番嬉しかった事なんだと思う?」

「私の娘になれって言われたこと。普通はないけど選んでくれたからなんだ。」

「かっこいい大先生。」

「だからねちよみ、うーんだからっていうのも変かぁーでもね、私はどんなことでもあなたを支持する。あなたの味方になろうと思う。みんなが間違っているって言ってもね。あなたがどんな選択をしてもあなたを支持する。自分の娘だからじゃない、勿論それもあるけど、あなたが好きだから。尊敬しているから。そういうことだから、私が言いたいのはそれだけ。話は以上、分かった?」

「ありがとう」

「どういたしまして。」

「ん?ああ!溶けてきた。食べちゃおう。」

南くんどうしてる?美味しいアイス食べてるんだけどね、南くんにも食べさせたかった。

その頃、浩之は晴幸と共に酒を楽しみました。

「魚、こわ!するめでかい!」

「だろうな。」

ちよみ、どうしてる?お父さんと2人でお酒呑んでるよ。

ちよみがもしも酔ったら、こんなふうになりそう。

妄想の中で、大人になった自分とちよみの姿を浮かべる、浩之。

「南くんさ、もう大好きだっつーの!でかいのになんで座高が高いの?横顔綺麗でむかつく!」

酔ってダル絡みをしても、ちよみは素直なところが変わらないだろうと想像する、浩之なのでした。

「日本でも一寸法師とか色々あるんだよ。そういう人の願望があるのかも、有名な変身?カフカの?ある日目覚めたら芋虫になる奴。」

「最後どうなるの?」

「まぁそれは・・・言わないほうがいいかもな。」

「わかった。」

「うん」

「子供の頃お父さんが買ってくれた飛ぶ教室。好きだったな」

「好きだったな、お前」

「男の子が沢山出てくるんだけど一緒だったよね好きなの。」

「マティアス。」

「一番弱くてみんなにからかわれている・・・」

「ウーリ!」

「マティアスみたいにみんなを守れる優しい子になりたかった。」

「そうか、そうか。」

「ごめん、ついであげられなくて」

「何言ってんだ。」

浩之は、衝撃で、おちょこの中に溺れてしまいました。

「なに面白いこと言ってるの?」

翌朝。

「うわ、お酒臭い南くん」

「聞いてよ、ちよみ、パンツの中見てどうなってるんだっていうんだよ。」

「最高だったよ。楽しかったよ、浩之。またな。・・・またな」

「うん」

帰り道。

「ねぇちよみ」

「南くん、ひょっとして同じこと考えてた?うちの家族」

「うん、だよね」

「だよな。」

そして、ちよみは南の存在を堀切家のみんなにオープンにすることに。

「それでは・・・!南くんです、宜しくお願いします。」

「やぁ」と、楓。

「じゃあお昼ご飯にしようか」と、百合子。

何事もなかったかのように、浩之を家族として受け入れる、堀切家。

「南くん一緒に食べよう?」

「ああっ、私も良いかな。」

久子も信じられないながらも、浩之とちよみに理解を示します。

「ああ、夜、花火大会したい。普通の花火よりも南くんからしたら大きいよね。」

「琢真、天才。」

「ねぇねぇ、南くん、お願いがあるんだけど。」

「きゃっ!可愛い。やだやだ、そんな見つめないで。」

浩之は堀切家に温かく歓迎され、ちよみもストレスが解消されました。

その頃、晴幸は、妻の薫子が亡くなった時の記録を見つけ、浩之が小さくなった原因を探ろうとしていました。

そこである手がかりを見つけます。

浩之は、花火をみんなで楽しむ時、煙で浩之が一瞬で消えかけることが分かりました。

南君が恋人?!7話感想・みどころ

「俺はもしかしたら死んでいるかもしれない」

そんな言葉を聞かされ、冷静でいられなかった、ちよみは車の前に飛び出し、南と同じ姿になると、とんでもないことを考え、車の前へ。

もうなにやってるの!って姉のような目線で見てしまいました。

南くんと同じ身長になっても夢の世界はないし、あんなにもちよみを愛してくれる堀切家のみんなが悲しむのにって思っていたけど、浩之が叱ってくれて良かったです。

堀切家は本当に愛情たっぷりで、いつでも帰って来たくなる家族関係が素敵です。

ちよみが真実を打ち明ける前から、2人の秘密を知らないふりをして、まだ若き2人を応援する溢れる愛に心打たれました。

堀切家の一員になりたいとさえ思いました。

浩之の父、晴幸も、本当に心の寛大な人物で、浩之がちよみを一途に愛し、堀切家のみんなを気に掛ける様子は、彼の大らかな愛が、浩之にちゃんと届いていると感じました。

晴幸と浩之が、酒を酌み交わす姿や、晴幸が浩之に買った「飛ぶ教室」物語の登場人物について語り合う姿は、ようやく浩之が手にしたかった親子の時間を得られたんだと思うと、涙が止まりませんでした。

人形のように小さくなった息子を、変わらぬ愛と、妻の薫子の死の原因をどこか匂わせるような、晴幸の葛藤が伝わりました。

ちよみが浩之を迎えに来て、「またな」と別れる場面は、もうその「またな」が、この親子の最初で最後にならないでほしいとどんなに願ったことでしょうか。

「浩之、またな」って・・・悲しすぎますよ。

浩之の母、薫子が亡くなった原因も、世界で稀な病気で、その研究に貢献していたという過去。

薫子も癌ではなく、もしかして体が小さくなる稀な病気だったのでしょうか。

癌は表向き?なのかな。

堀切家のみんなで花火をしている時の浩之の表情がいつまでちよみたちと一緒にいられるか悟っているように見えました。

そこも切なすぎましたし、浩之が花火の煙と共に一瞬、消えかけるラストはハンカチがいくつあっても足りませんよ。

とにかく、浩之が元の日常に戻り、ちよみの前から消えないでほしいと願う7話でした。

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