元彼氏遺言状2話あらすじネタバレ
「し」「の」「だ」を「た」「の」「ん」「だ」・・・。
剣持麗子(綾瀬はるか)は、謎の死を遂げた大学時代の元彼、栄治(生田斗真)が自分に残した暗号に気づきます。
栄治が暮らしていた軽井沢の別荘へ戻った麗子は、森川家の金治(佐戸井けん太)、叔母の真梨子(萬田久子)、拓実(要潤)、雪乃(笛木優子)、紗英(関水渚)、栄治のもう一人の元彼女で看護師の朝陽(森カンナ)、獣医の堂上(野間口徹)を呼び寄せます。
当然、森川家の面々は麗子に文句を言う始末。
麗子は何者かによって栄治の車で轢き殺されそうになったことをみんなの前で告白。
あの車はカギが差しっぱなしになっていて、ここにいる森川家の人間なら誰でも使えたと言葉を続ける麗子。
そこで、犯人にこっそり名乗り出てもらい、交渉したいと提案。
麗子の目的はクライアントの篠田(大泉洋)を犯人にすること。
森川家から犯人が出るよりも、自分のクライアントを犯人にしたほうが、都合がいいと考得たからです。
金治は自分の代で森川製薬を終わらせるわけにはいかないし、早く事件を解決してほしいと麗子をせかし、篠田に無理やり犯人になってもらって解決させようと提案。
冨治は自分が犯人になってもいいと名乗り出ますが、森川家の面子を潰されたくない金治は激怒して話になりません。
次に、原口を個人的に呼び出した麗子と篠田。
原口は隠し事をしていたからです。
彼女は、栄治の遺体の第一発見者で、森川家に事件当日、遅刻したというのは嘘でした。
腕に注射痕があったので、救急車を呼び、まもなく雪乃に連絡したと答える原口。
病気に苦しんでいた栄治が自ら薬物を打ったのではないかと推測する篠田に、麗子は否定。
金治と富治と真梨子、雪乃と拓実など森川家の人間はどこか怪しい雰囲気が漂っていることが否めないとにらむ麗子と篠田。
誰も名乗り出ないと思われた矢先、その日の夜、ある人物が篠田に電話をかけ、「森川栄治さんはいますか?」と聞いてきました。
栄治が使っていた廃棄車に不備があるとのことで、業者が電話をかけてきました。
なんと、森川富治が森川栄治の名義で車を廃棄業者に頼んで、処分させていたことが発覚。
盗難に遭った金庫がしまわれた別の車が見つかり、刑事と合流した麗子。
刑事たちに指示した麗子は、金庫を開ける方法を当初、村山の弁護士番号と思っていましたが、どうやら違っていたようです。
篠田は森川家である書類を発見し、その書類に書かれた番号だと発覚。
その通りに開けると、村山が書き綴った麗子を含めた森川栄治から莫大な報酬を受け取れる人たちの名前がずらりと書かれた書類が。
冨治を森川家で呼び止める篠田ですが、タクシーを待たせていて用事があると言って去ってしまいました。
のちに、富治を追うためにタクシーに乗った篠田。
堂上(野間口徹)の一人息子、亮の面倒を見るために森川家にやってきた紗英と入れ違いになりました。
麗子は刑事たちの目を盗んで急いで金庫に入っていた村山が隠してきた書類を手に、車に乗って逃走。
その頃、篠田は森川富治が銃を雪が降る森の中で乱射しているのを目撃。
栄治の件で、麗子と篠田を轢き殺そうとしたのは、冨治ではないかと疑いをかける篠田。
森川製薬に致命傷になる悪影響を与え、破滅に追いやるために仕組んだことだと理由も述べます。
冨治は幼い頃か、救済ベビーだった自分と栄治は、父の後継者になるべくして育てられ、愛情なんか微塵も感じたことがないと語りました。
栄治に全部、負荷を背負わせようとしていたからこそ、自分が栄治を殺したも同然かもしれないと寂し気に話す冨治。
ここで、冨治から事件当日、犬のバッカスがよく響く鳴き声で吠えることを思い出し、それによって麗子と篠田は何かに気づき、森川家へ。
亮の面倒を見ている紗英が今度は標的になっている可能性を示唆。
亮も紗英も堂上も無事でした。
犯人は金庫から遺言状を盗むのが目的ではなかったと意見が一致する麗子と篠田。
後日。
事件の関係者である森川一族を再び集めた麗子と篠田は語り始めます。
雪乃は栄治が死ぬ直前まで暗号を書いていたことを知っていると指摘。
次に真梨子が何か知っていることを指摘。
原口は新薬のアンプルが置いてあることを知って、栄治の元へ。
栄治の持ち株には拓実の未来がかかっていること、栄治が新薬のアンプルを使って死んだことがばれないように、死亡診断書を偽造したのです。
死亡診断書には病死、しかし、本当は新薬のアンプルが原因。
森川製薬から出る新薬が違法な方法で使われていることを隠すためでした。
犯人はわざと現場にアンプルを放置していたことや、拓実を疑っていた真梨子たちは彼に罪を着せようとも目論んだこと、真梨子は栄治の死よりも、会社の世間体を保つために主治医の堂上に栄治の死亡診断書を偽造させました。
真梨子専務、雪乃、原口さんにバッカスは吠えます。
バッカスが吠えない相手は、篠田だから篠田を強引に犯人にすることを提案する麗子。
しかし、篠田は、金庫にあった村山が持っていた書類の中に、一人、森川栄治の相続を辞退した人がいると指摘。
なんとそれは、堂上の元妻、佐藤真佐美。
真佐美は栄治と不倫していて、亮のDNA鑑定について調べようとしてきたのです。
栄治に動物に使う薬を注射、村山には別の薬を飲み物に入れて殺害。
なんと、亮は真佐美と栄治の子供で、堂上の子供ではなかったのです。
紗英を屋敷に呼んだのも、亮と堂上が実の親子でないことを知っている数少ない人物なので、殺そうと考えていました。
しかし、堂上は亮が無邪気に自分とキャッチボールをしたいとねだり、キャッチボールがうまくなったことを自慢して声をかけてきたので、断念。
実の息子ではなく、栄治の息子の亮を大切にしている堂上。
これが栄治の死の真相でした。
麗子は森川家がいる軽井沢を去る際、亮に父、栄治の件で嫌な大人が絡んでくることがある、それでも守ってくれるのは法律だから、何かあれば自分を頼ってほしい、いつでも代理弁護人になると伝えて去りました。
しかし、麗子はまもなく、一緒に捜査していた刑事に、窃盗と横領の容疑で逮捕されてしまいました。
ところが、拘置所に来た麗子の元上司、津々井が麗子のこれまでをあざ笑うものの、彼の証言のおかげでなんとか1日で釈放されました。
麗子は冨治の車で迎えに来てもらい、法律事務所に帰ると、のちに合流した篠田と暮らすことに。
篠田に料理を作って自分と暮らすことを提案。
栄治の遺言が、「しのだをたのむ」とのことだったので、麗子はしぶしぶ、篠田の面倒を見ることにしたのです。
2人は森川家の問題が解決し、新たな事件をバディになって追うことになりました。
元彼の遺言状2話感想・みどころ
麗子と篠田が、麗子の元恋人、森川栄治が残した遺言の内容を巡って、森川家の遺産相続や骨肉の争いを目の当たりにし、栄治の死の真相を暴いてゆくストーリーはなんと今夜で完結してしまいましたね。
栄治を殺したのは、栄治の主治医の堂上で、しかも、堂上の一人息子の亮は栄治と真佐美の子供だったという衝撃の事実。
元彼の栄治が残した謎多き遺言状を巡って、麗子と篠田が森川家の人間に最終回まで関わっていく物語化と思いきやまさかの本日で「栄治が死んだ原因」と、「遺言状」の事実が解決してしまう予想外に面白い展開でした。
学生時代から謎解きの暗号を考えるのが好きで、ユーモアと優しさを持つ栄治が不倫していたなんて想像もつきませんでしたよね。
栄治は富治と共に子供の頃から跡継ぎとして父の期待に応えなくてはならないプレッシャーや圧がある環境で育ったこともあり、それぞれ内面に秘めた寂しさを抱えていた事実は切ないです。
富治も救済ベイビーである栄治との複雑な兄弟関係の溝から栄治に全部、森川製薬の未来を担うように精神的負担をかけさせようとしていた背景も発覚し、少し栄治が男として「やんちゃ」が過ぎてしまう状況は少しわかる気がします。
ただ、可愛い息子の亮を大切に自分の子供として育ててきた堂上にとっては、妻が患者である栄治との不倫に加え、子供までもが実の子じゃないというダメージや、栄治への許さない気持ちが沸き上がるのも無理はないですよ。
それでも堂上が栄治と亮の秘密を知る紗英を殺そうとしていたことを踏みとどまれたのは、亮の存在あってのことだったという場面は救われましたね。
亮がキャッチボールが上手になったと自分や紗英に笑う様子を話す堂上を見て胸が詰まりました。
結果、亮は父が逮捕されていき、もしかしたら今後は児童養護施設に引き取られるか、森川家で育てられることになるかもしれません。
最後に麗子が亮に、父、栄治のことでくだらない大人が亮の周りに集まることがあるけれど、必ず法律が守ってくれる、そのために困ったときは代理弁護人である自分を頼ることを大人としてそっと促す様子はホッとしました。
紗英と父の堂上以外には、ずっと生意気な態度だった亮が初めて麗子と目を合わせて彼女の言葉を素直に受け入れようとする様子や、麗子を信頼できる大人として頼れると確信した変化が希望を感じます。
栄治が生前残した遺言「しのだをたのむ」というのは、親友で先輩の篠田を気にかけていた栄治の切ない優しさが意味深ですね。
麗子の雑用係になった篠田は、麗子と共にまったく別の新たな事件と向き合い、刑事とは違う「相棒」になっていく愉快痛快なこれからが楽しみな2話でした。