元彼氏の遺言状3話あらすじネタバレ
剣持麗子(綾瀬はるか)は引き継いだ「暮らしの法律事務所」の雑用係として、篠田敬太郎(大泉洋)を住まわせ、食事を作るなどの家事含めて任せます。
剣持と篠田は、剣持の元彼氏、森川栄治(生田斗真)の事件以降、新しい仕事に篠田と共に取り組むことに。
しかし、舞い込んでくる依頼は、二股をかけられた挙句、傷害事件を起こして拘置所にいる若い女性の愛犬の面倒を見るよう、頼まれるなど金にならない内容ばかり。
ある日、2人の元に「武田信玄」を名乗る男から依頼の電話が入り、殺人事件があった秋須坂町の進藤不動産へタクシーで向かいました。
火事が起こっていて、消防車や人だかりができ、消防士は水が出ないことに苦戦。
その後、警視庁、橘(勝村政信)と対面する麗子。
社長、進藤昌夫(画大)がすでに殺されていて、そこには、弁護士が来るまで何も話さないと言い張る人物、黒丑益也(望月歩)。
彼は勤務先のホストクラブ「戦国」では、「武田信玄」の源氏名で勤務していて、進藤の遺体の第一発見者でした。
黒丑は進藤に立ち退きの話を持ち掛けていました。
当初、2人の関係は穏便だったものの、1週間前に進藤は黒丑に「今すぐ出ていけ!」と迫ったとのこと。
その頃、篠田は麗子が弁護を担当する拘置所にいる女性の家へ。
散らかり放題で足の踏み場もないその家にいる彼女の犬、パトラッシュを保護しました。
そこで、日を改めて、交渉のため、進藤を訪ねた黒丑ですが、既に遺体となっていて、黒丑は警察にすぐ通報したものの、殺人容疑をかけられてしまったとのこと。
別の日、なぜか麗子の元へ紗英(関水渚)が開業祝を持って訪ねてきます。
ちょっとした企業のパーティーの後に、麗子と篠田の法律事務所へ立ち寄ったとのこと。
特選黒毛和牛Aランクを持ってきた紗英。
彼女と共に、すき焼きを囲む麗子と篠田。
常國建設のクルージングパーティーから招待があったと話す紗英。
場所はなんと秋須坂町。
麗子はその後、黒丑の疑惑を解くために警視庁へ行って手助けに向かいました。
黒丑は「暮らしの法律事務所」にて、生い立ちを麗子と篠田に説明。
祖父から引き継いだ家に住んでいること、昔は家族4人で住んでいたものの、父のリストラ後、DVを母や弟と共に出て行ったこと、中学の時、弟を連れて出て行った、3年前に父親が蒸発したことで虐待から逃れたものの、家族で一緒にいつかまた暮らせることを夢見て、ホストになった今があるとのこと。
麗子は黒丑から黒丑家の家の契約書がないと聞きました。
進藤不動産の社長、進藤はショッピングモールを建設するために持っている土地を強引に売ろうとしていた根端があったので、黒丑に1カ月以内に立ち退くことを訴えていたことを知ります。
さらに、常國建設へ行き、ショッピングモール建設を提案し、常國側と黒丑の両方の弁護を引き受けることを伝えるのでした。
48件立ち退かせることができれば、報酬は4億8千万円と常國建設と話し合ったのです。
篠田はそのリスクの高さに反対。
その後、秋須町商店街にて、この間の放火の件で、レストラン望月がわざと放火被害に遭ったことを知りました。
次に、黒丑の実家を訪ねた綾子と篠田。
黒丑家の隣人で、大学教授をしている尾形を訪ね、自分たち一般人とは別世界の関り合いたくないヤクザであったこと、妻は既に他界していること、黒丑に兄弟はいないことを知りました。
そして、黒丑家に咲いていたツツジは色が赤色に変わっていました。
帰宅後、篠田はアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」の物語のような事件が起きていると麗子に推理を話します。
事件現場の秋須坂には、「秋」は、火事が起きたこと、「須」は頭、「坂」は、黒丑が家族のことで嘘をついていることを意味している。
赤いツツジの下に、黒丑の父親の遺体が埋まっている可能性が高いとのこと。
さらに、篠田はパソコンでSNSの情報から尾形が秋須坂町の火災現場にいたことを特定。
その頃、麗子は黒丑を訪ねます。
進藤と揉めたときに賃貸契約書を持ったまま逃げていること、今の黒丑の家も、常國建設が関与していて、今の家に住み続けたいがために黒丑が契約書を隠し持ったままだとそれも不可能になることを彼に厳しく伝えるのでした。
夜、黒丑家に、麗子と橘と篠田は向かいます。
そこで、黒丑が庭に何かを埋めていることが特定できる状況証拠を目撃した3人。
しかし、何も怪しい証拠は出てきませんでした。
やがて、黒丑は、自分の父親がやくざで、家を出ていく前に何があってもあの家に住み続けることを伝えていたこと、ツツジの花が咲く庭に父親が何か遺体を埋めたのではないかと誤解していたと話します。
その後、大学教授をしている尾形を訪ねた3人。
尾形は制限酵素について講義をしていました。
まず、望月レストランの放火は、進藤の犯行。
その様子を目撃していた尾形(おかやまはじめ)。
彼こそが進藤と揉めた挙句、バッドで殴って殺した張本人。
尾形が住んでいる土地の契約主は進藤で、進藤と話し合いをしようとしたものの、交渉が決裂して殺害。
尾形が住んでいた家は、彼の妻の家で、契約者は尾形の妻の父。
黒丑の妻は脳梗塞で入院しているとのことでしたが真っ赤な嘘。
彼は妻と義理の父親も殺害し、自宅の庭に、3人の遺体を埋めていました。
警察が家宅捜索をして、遺体を発見。
黒丑は結果、被害者ということになり、快適な日常を過ごせることに。
彼はのちに、麗子と篠田に、父が黒丑家に長年住み続けろと言った理由を話しました。
父が交わした不動産契約は、20年所有すれば家が黒丑自身の所有物になる内容でした。
だから、黒丑は最初から賃貸契約書をもっていなかったことが判明。
行方知らずの黒丑の父は歌舞伎町で血気盛んに元気に過ごしていると話す麗子。
新たな事件に向けて、麗子と篠田はまた、黒丑の様子を見守りながら過ごすことに。
そして、元上司だった筒井(浅野和之)と再会した麗子。
彼がなんと、常國建設のショッピングモールの案件を担当することになり、常國建設の立ち退き側にまわることで、報酬がもらえると思っていた麗子ですが、失敗に終わり、悔しい思いをするのでした。
元彼の遺言状3話感想・みどころ
今回、不動産と立ち退きトラブルをめぐる案件を引き受けた麗子と篠田。
麗子は、常國建設側と、進藤不動産の社長、進藤と家に関するトラブルに遭っている若きホスト、黒丑の弁護を引き受けたけれど、結局、元上司にうまくいけば4億もの報酬がもらえるというのに、その役目を奪われてしまった今回のケース。
「元彼の遺言状」の名の通り、元恋人の森永栄治の遺言状から謎を紐解く展開は2話で終了し、まるで捜査のバディのように手を組んで、弁護士として引き受けた案件に絡む事件を解く推理ものに方向性がチェンジした3話。
麗子と篠田が関わった黒丑。
ヤクザだった父親が家族に暴力を振るうろくでもない人物だっただけでなく、20年家を所持していれば、息子の所有物になる契約をしてくれて出て行った僅かながらに愛情がある親に恵まれていたことは黒丑にとって少し生きる希望だったのではないでしょうか。
黒丑の隣人で、大学教授をしている尾形が一番、人間的な意味で怖かったですね。
放火をした進藤を見過ごしただけでなく、殺害。
さらに、進藤と家の契約をもともとしていた尾形の義理父、最愛の妻も殺害。
家族と他人を殺して、人畜無害に過ごして、学生たちに教鞭を振るう彼はサイコパスのように見えました。
黒丑にとってとんでもない隣人でしたが、人生経験も未熟な黒丑がもっと深い事件に巻き込まれ、犯人に仕立て上げられなくてよかった。
次週のゲストは、「凪のお暇」などで知られ、広瀬すずさんとの映画出演中の名子役、白鳥玉季さんです。