元彼の遺言状7話あらすじネタバレ
麗子は本当は「篠田」ではない、篠田(大泉洋)に疑惑を向けていました。
彼は自分の正体を言いたくないと静かに反論。
麗子は「この話はこれで終わり」と言ってこれ以上の追求をやめました。
麗子(綾瀬はるか)は痴漢冤罪の疑いで逮捕されて拘置所にいる元上司の津々井(浅野和之)から大手食品会社のヒグマ食品の案件を引き継ぐことになりました。
津々井は表向き、職場にはおたふく風邪で休んでいることにしていると告げます。
大はしゃぎする麗子の元に、今度はホストの黒丑(望月歩)から電話が入ります。
黒丑は自分の太客、山谷典子(高田聖子)が抱える遺産トラブルを麗子に解決してほしいと頼みます。
典子は父親の死因について調べてほしいと依頼。
ヒ素を少しずつ飲ませて父親が後妻に殺されたと感情的になって、麗子に相談。
麗子は死因の特定は警察の仕事だと告げて席を立つと一旦、事務所に戻り、先にヒグマ食品へ向かって場を繋いでおくよう、篠田(大泉洋)に命じます。
そこで、現場であるヒグマ食品の本社に向かった篠田は、子供の頃からヒグマ食品の商品「白いシチュー」が大好物だと上機嫌。
ヒグマ食品は1兆円を超える大規模なM&Àを控えていました。
M&A自体は問題ないという武藤と木村。
しかし、同社の総務部長の武藤利夫(谷川昭一朗)と商品開発部の木村崇(川島潤哉)は頼みたい案件は別だと言って、麗子に1枚の紙を見せます。
それは「5月23日社員食堂の毒入りシチューで死人が出る」という物騒な脅迫状でした。
麗子は一般開放もしているため人気だというこの社員食堂の責任者、小野香澄(西山繭子)を紹介されます。
彼女に対し、武藤と木村は、一般開放している社員食堂を少し閉じたほうがいいと提案。
しかし、小野はくだらない脅しに屈しないと反論。
麗子と篠田はせっかくなので、社員食堂でシチューとオムライスを食べることに。
麗子はヒグマ食品の「白いシチュー」を一口食べて、美味しさを実感。
篠田はそんな彼女を見守り、微笑みます。
一旦、暮らしの法律事務所に戻り、麗子の計らいで釈放された津々井に、ヒグマ食品からもらったレトルトの「白いシチュー」を提供。
麗子、篠田、津々井はシチューとパンを食べながら、今回の事件を推理。
元々、社員食堂は外部がやっていたものの、小野が責任者になって以降、社内で社員食堂を展開。
みるみる社員食堂は人気者に。
木村と小野は同期で、小野は木村とライバル同士。
小野は社員食堂での仕事で木村よりも仕事の腕を上げました。
ふと、木村から電話が。
社員食堂に新たな脅迫状が届き、あらゆる薬品をばら撒くという悪質な内容が、ヒグマ食品に届いたのです。
電話の後に紗英(関水渚)が到着。
その後、津々井は一応、刑務所は出れたものの、自分の冤罪をちゃんと晴らす気があるのかと麗子に突っかかっていました。
麗子が津々井の法律事務所で自由奔放すぎる言動をペラペラ喋ります。
また、今回の痴漢冤罪は無罪だと証明が難しいから、示談にした方がいいと提案する麗子。
麗子に対し、津々井は自分は両手にそれぞれ傘と鞄を持っていたので、痴漢はしていないと訴え続けました。
既に、津々井の妻にも津々井の件を伝えている様子。
間もなく、黒丑と彼の客の依頼人、典子が。
典子は父親の後妻が亡くなったのです。
まず、後妻が父親のタンスなどを漁っていたので追いかけたら、手をついて謝ったものの、典子の目の前で亡くなりました。
解剖がおこなわれる模様。
典子は父のハンコが後妻に奪われたのではないかと騒ぎ出します。
ハンコがないと父の口座からお金が引き下ろせないとのこと。
麗子はそこで、遺族ならそのお金を引き出せる方法があるので、それをのちにメールすると伝えるのでした。
典子と黒丑が去ってから、若松というKMT法律事務所の弁護士の男が到着。
彼は津々井が痴漢を行っていると誤解している模様で、法廷で次は会うことを告げて去っていきました。
若松は津々井からの痴漢の被害者と知人のようです。
また、津々井が過去に関わった裁判記録から、津々井が痴漢の疑惑を掛けられていることが原因だと推測する麗子と篠田。
間もなく、ヒグマ食品から、また新しい脅迫を受けて困っているという電話が。
麗子は冷静に対応し、ヒグマ食品から送ってもらった出勤状況のデータを元に調査中。
津々井の件に関しては、津々井がKMT法律事務所の弁護士、若松と過去の裁判で接点があったことが判明。
さらに、過去の津々井が担当した弁護記録の書類から、平井茜という人物が津々井からの痴漢被害を訴えていることも特定しました。
よって、再就職先の斡旋関係で茜の弁護を担当していた津々井。
しかし、その再就職先のハヤテ自動車側に問題があり、平井は偶然、津々井を電車で見かけたことをきっかけに、若松と共謀して、痴漢被害を捏造。
津々井は茜を当時、きちんとフォローできていなかったことを謝罪して和解。
津々井の件が解決後、ヒグマ食品からまた電話が。
犯人がヒグマ食品社員食堂で次の犯罪を企てようとしている、食堂の営業開始時間まであとわずかしかないから助けてほしいとのこと。
麗子は事務所にて、社員食堂の調理場で働く若き男、徳丸が5月23日に忌引きを使っていることや、無断欠勤していることが判明。
2年前の5月23日に忌引きを使っていた人物が怪しいとのこと。
紗英と黒丑が社員食堂に潜入。
麗子と篠田はモニター室から2人の様子を監視。
黒丑がシチューを食し、毒物は入っていないことが判明。
この仕事に誇りを持っているため、犯人は社員食堂の従業員全員でした。
犯行動機は、休みが欲しかったからでした。
蛍光灯がいたずらされていたこと、徳丸の母の3回忌にもかかわらず、出勤しなければならない状況だった徳丸。
そこで、脅迫状を送ったのは徳丸。
従業員たちは雇用環境のストレスで徳丸に同情して協力。
事実を知った小野は激怒し、自分の今までの努力が水の泡だと声を荒げますが、津々井は従業員たちがきちんと有給休暇を消費できない環境にいること、徳丸は母の3回忌にもかかわらず、出勤しなくてはならない状況だったことが原因だと告げます。
その夜、津々井は妻が最近、こそこそしているから尾行していた話を話しました。
麗子は津々井の妻は、「推し活」のために舞台を観に行っていたと伝えます。
社員食堂の件は無事解決。
黒丑の客、典子の件も、典子が追いかけた父の後妻の胃から父のハンコが無事出てきて、罪に問われずに済んだと安堵した連絡が入りました。
津々井の件では、「依頼人が嘘をつく」ことが嫌いなので、報酬をもらわないことにした麗子。
津々井は麗子と篠田に高級寿司をおごり、大満足する2人。
しかし、津々井は篠田の存在を怪しんでいました。
翌日。
篠田は糠漬けのツボから自身の身分証明書を出します。
いくつもの偽名で作られた運転免許所が出てきて、自分は誰とは名前は明かさないものの、過去に殺人をしたことがあると麗子に重々しく告げるのでした。
元彼の遺言状7話感想・みどころ
篠田が「殺人犯」そんなことあるわけないなって、篠田の麗子への態度や優しくてお人好しな人柄を見ていれば思いますよね。
でも篠田って隠しごとが多すぎますよね。
麗子に言えない自分のことに触れられたくない暗い過去を抱えていそうで少し闇深さを感じました。
普段話すときは、陽気で人当りも良く、麗子と喧嘩する時はときどき短気なところがあるなって感じますが、篠田は基本的には良い人に見えますよね。
麗子は、優しさの中にもう一つの顔を持っていそうな彼の真実を追求できるかこれからも期待したいです。
今回のヒグマ食品のケースは、責任者の小野がパワハラ上司すぎる。
母親の3回忌にすら立ち会えなかった厨房担当の徳野の悔しい気持ちもわかるし、彼を庇って、社員食堂を利用して脅迫事件を進展させ、シチューに毒は入れないものの、大騒動を起こした従業員たちに共感。
働く仲間を守りたいという気持ちが、会社を揺るがす事態になったちょっと切ない案件でしたね。
小野と木村が同期でライバル同士なことから、木村が出世が速い小野への嫌がらせのつもりで社内を利用して事件を起こしたのかなって思いましたが、小野のパワハラに耐えかねた社員たちの耐えかねた状況が発端でした。
ヒグマ食品の件は人が死ななくてよかったですが、黒丑の客である典子の件は、後妻が、典子の父の印鑑を飲み込んで、娘の典子から逃走途中に死亡したので、少し哀れです。
典子が罪に問われず、釈放されたのは何より。
津々井弁護士が痴漢冤罪で拘置所に入れられたけど、その被害者も、津々井に以前、再就職斡旋の件で、津々井の対応に不満を抱いていたことから痴漢を弁護士の若松と共謀して捏造。
ちょっと被害者の女の子、やることが質が悪いなという印象ですが、津々井と彼女がちゃんと和解でき、大事に発展しなかったことが救いですね。
さて、篠田のベールが少しずつ暴かれる新章が楽しみな7話でした。