波うららかにめおと日和6話あらすじネタバレ
江端瀧昌(本田響矢)と江端なつ美(芳根京子)は、喫茶店で会うことになった、タイプライターをしている友人の芳森芙美子(山本舞香)と、瀧昌の同僚、深見龍之介(小関裕太)の恋愛成就を応援することにしました。
「行きましょう」
「はい」
「いいですか瀧昌様。恋愛結婚と言われてますが、未婚の男女が2人で出歩くことは世間体が良くありません。」
「まぁそうでしょうね」
「私達は、お2人を見守りつつ、万が一、誰かに見とがめられて困ることがあれば、お2人は偶然出会っただけだと証言をするのです」
「わかりました」
2人は学生に扮して、芙美子と深見を観察。
「この格好の意味は…?あまり気乗りしませんが」
「尾行の為です。ランデブーをまじかで見たことないので」
「尾行、楽しんでませんか?」
深見から、「たまには奥さんが喜ぶことした方がいいぞ。そのうち奥さんに愛想つかされるぞ。」と仕事先に言われた、瀧昌。
「2人がこっちに来ます」
慌てて物陰に隠れる2人。
瀧昌はなつ美が喜んでくれるよう、彼女に調子を合わせていました。
「あいつなんで声掛けないんだ」
瀧昌は深見が芙美子に声を掛けずに店内に入ったのに違和感を抱きます。
「ここ珈琲が美味しんですよ。ミルクセーキとか。もしお腹空いてたら…今日は有難う御座います。まちあわせより5分来てくれるとは思いませんでしたよ」
「海軍は5分前行動が原則だとお聞きしたので」
「仕事中だけですよ。でもそれなら、もう5分早く来ればよかった。あなたの横顔を見惚れる時間が欲しかったので」
「歯の浮くようなせりふよく真顔で言えますね。軽蔑と共に若干、尊敬致します」
「これは予想外の反応」
「今の聞きました?素敵ー!」
深見の芙美子への口説き文句に、興奮するなつ美。
一方で瀧昌はそんな妻を見て、あんな言葉を自分にも言ってほしいのかと思うのでした。
「まさかあんなこと言われたいのか、くさすぎだろ」
その後、なつ美を思いやるがゆえに、自分達のこれからの恋愛に、なつ美を巻き込まないでほしいと忠告する、芙美子。
「はっきりと申し上げます。なつ美さんを巻き込まないでいただきたい。私が断れないのをわかって伝言を頼みましたね?」
「まさか。まぁ8割といったところですよ。おかげでゆっくり話ができます」
瀧昌となつ美は、引き続き、芙美子たちを観察します。
「会話の内容は分かりますか?瀧昌様」
「それより眼鏡に慣れてなくて。ご友人は読唇術でなんとか、深見は隠れてて分かりませんね」
「じゃあ次は私がかけてもいいですか?どうですか?」
「問題ありません」
「私はあなたの理想の結婚相手だと考えています。仲人を立てますが、まずは芙美子さんの意志を確認したい。」
「我が強くて、殿方に意見する女を選ぶなんて変わっていると思いませんか?」
「そうですか。愛想、愛嬌なんて不要ですし、後ろに控え、後ろに支えでは困ります。対等に話せる人。私がいない間、家を仕切れる人が良いんです。」
「つまり、情は不要だと」
「うーん、恋情がという意味でなら邪魔です。結婚前に恋情などを持っていると編に期待いて、願望を押し付けて、願望と違うから勝手に失望する。それでは困るんですよ。お互い義務を果たせばあとは自由で良い。結婚前に恋情はいらない。恋情があると邪魔なんですよ。結婚は家を守るために夫婦になり、跡目になる為に子供を設ける制度でしかありません。」
「それは一理あります」
「さすが芙美子さん」
「今後の参考にいたします」
「価値観があったんだから僕で良くない?」
「机に両肘をつく人は嫌い」
「それ今思いついたでしょ」
「あー残念。芙美子さんとならあの2人ほどではなくても、いい家庭を作ることが出来ると思ったんですが」
「あの2人」
瀧昌となつ美の存在に既に気付き、自分達との違いを口にする、深見。
理解を示しながらも断る芙美子。
なつ美と瀧昌はすっかり、デート気分になり、サンドウィッチとショートケーキを食べます。
「あのーショートケーキがありますね」
「俺も小腹が空いたのでなにか食べましょう」
「晩御飯の分のお腹は空けて置いてくださいね」
「わぁ美味しそう」
「危なかったですね」
「気付かれたかと思いました」
しかし、芙美子と深見には既に知られていました。
2人は自分達の恋の行方を気に掛けてくれる江端夫婦に微笑ましく思うのでした。
「奥さんが芙美子さん心配して、店の前に来たってことかな。最初から店の前にいたし。そんなふうに笑うんですね。おっとこれは棚から牡丹餅でしょうか」
「あなたに見せたわけではありません、まだ、ね?」
「この僕を振り回しますね」
「今から失礼なことを言いますが、江端と奥さんのことどう思います?あの2人はまだ深い仲にはなっていない。まぁせいぜい奥さんに自分の外套を貸してあげる、たまに家に帰った時、手を繋ぎながら眠る、接吻は、どうかなさすがにしてるかなーでも酸欠になったりしてねーせいぜいそこまででしょう。あの2人はそこから先はまだです。断言します」
深見が自分達のこれまでの歩みを知っているかのような口ぶりに慌てる、なつ美と瀧昌。
「どうして誰にも言ってないのに」
「酸欠のことまで何故?確かに最初の夜のことはあいつに鎌掛けられて」
「言ったんですか?」
「言ってません」
2人の様子を見ていた深見と芙美子。
「そういう笑い方もできるんだな」
「私のセリフをとらないでください。江端さんと仲がよろしいんでしょうか?真逆の性格のように見えますが」
「真逆だからいいんです。彼奴は正直で素直でからかうと反応が面白い。それを見るのが楽しいんです」
「意地が悪いんですね」
「嘘のない彼奴を見るとホッとするんです。ああいいう奴だから共に命を懸けて戦うことができる。なんて言いすぎですか?」
「私も同じかもしれません。なつ美さんお人好しで純粋でなんだかほっとけなくて。彼女を見ているといつの間にか自分のほうがほっとしています」
深見と芙美子は、瀧昌となつ美の存在に元気づけられている共通点を見つけて、微笑みました。
「僕達似た者同士ですね」
「それは…」
「それは」
「同意しかねます」
「まだだめか、頑固ですね」
「対等に話せる人が良いっておっしゃってましたよね」
偵察に失敗した瀧昌は、なつ美を喜ばせられなかったと落ち込んで着替えていますが、手紙を手にしたなつ美が入ってきました。
「母から手紙がきまして。いつ来られるのかと聞かれたので、年末ぐらいにと返しても宜しいでしょうか」
「行きましょう。すぐにでも」
上半身裸の瀧昌に照れながらも、なつ美は母の関谷さつき(紺野まひる)からのものだと話します。
いつ関谷家に来るのかという内容に、今度こそなつ美を喜ばせようと、なつ美の家族と対面する瀧昌。
「この度はご挨拶が大変遅くなり申し訳ありません」
「母のさつきです。夫たちは急に仕事が入って大阪に行くことになってしまって」
「はる江です」
「あき奈です」
「こっちがいち子、こっちがりん子です」
はる江は自身の双子の姉妹の娘を瀧昌に紹介しました。
「なつ美はうまくやっていますか?私の教育が悪くて不出来なところがあるでしょう」
「いえ、なつ美さんにはいつも助けられていて、おかえで丘での生活が変わりました」
「こいつが結婚式すっぽかした子か…」とはる江。
「なっちゃん幸せそう。でも…」
「これだけじゃまだまだ認められないわ」
「私にはもったいない女性にご縁をいただき、大変、感謝しています」
「安心したわ。結婚前に、一度会って、第一印象確認しておいて」
さつきの言葉の意味が分からない瀧昌となつ美。
「お父さんてば、急いで話を進めようとするから、一度会った方がいいっていうのよ」
「なにそれ聞いてないんだけど」
「あなた達には話す事ないと思って」
なつ美たちの父、篤三(高橋努)は一度、結婚前に瀧昌に江端家が会った方がいいと話していたのでした。
「瀧昌様はどうですか?柴原中佐も好印象だと仰っていたでしょう」
「え、あ、はい…勿論」
「それ初耳なんですが?」
「瀧昌様はどうです?好印象だったって」
「なっちゃんも覚えてるの?」
「うん覚えてるよ!」
出逢った時のお互いの印象を尋ねられ、咄嗟に場の空気を読む江端夫婦。
母のさつきが緩やかに見守るなか、なつ美の姉妹、はる江(森カンナ)、あき奈(咲妃みゆ)、学生のふゆ子(小川彩)は瀧昌に興味津々です。
「なっちゃんお土産のおはぎ美味しかった」と、ふゆ子。
「旦那様の幼馴染のお店が近くにあってね」
長女のはる江とあき奈はなつ美に瀧昌との新婚生活の様子を根掘り葉掘り聞いてきました。
「そんなことよりなつ美、嫌なこととか困ったことない?」
「不自由はしてない?一人で置いていかれてない?」
「心配するようなことないよ」
「あります!私達はあなたの旦那様のことほとんど知らないのだから」
「旅館に一緒に星空を見たり、夏は町を案内してくれて来年はホタルを一緒に見る約束したり、尾行したり」
「尾行?」
「お友達が男性と会うことになって心配だから2人で後をつけて行った」
「手紙、大袈裟に言っていると思えない」
「ていうか案外大切にされてない?意外に愛妻家?でもなつ美の旦那さんってさ…」
無愛想で口下手で、結婚式当日に、仕事を入れてしまうことで過保護になってしまう、あき奈とはる江。
「はぁよくしてもらってるのはわかるけど、男らしく引っ張っていてほしいよね」
「えっと瀧昌様は立派なお仕事されてるし、男らしい?お腹に筋肉もあるし」
「え?!」
「そういう意味じゃ…」
「どういう意味?」
「ふゆ子もう眠たいんじゃないの?お休みなさい」
はる江はふゆ子がまだ未成年の為、寝るように諭しました。
そして、なつ美と瀧昌の夜事情を聞く姉たち。
「なつ美、夜のほうは?」
「軍人さんって性欲強いんじゃないの?」
「何回も求められるって聞いた。私達に助言できることがあったら全部、言いなさい」
「えっと…まだ…して、ない」
「え、ちょっと待ってね…結婚して半年経つわよね」
なつ美と瀧昌の性事情に驚愕するする2人。
「瀧昌様、お忙しいですし、お互いのことをもっと知ってからって」
「夫婦のことは夫婦にしかわからないけど、子作りも夫婦にとって大切な事よ」
食卓にて、ふゆ子は意味も分からず瀧昌に言いました。
「お口に合いますか?」
「問題ありません」
「問題ない」
「瀧昌様の口癖なの」
「瀧昌様って筋肉凄いんですか?」
「ふゆちゃんが変なこと言うかな」
「あーみんなで食べると美味しいな―」
「ふゆ子、意味が違う」
「ふゆ子!」
姉たちは、「瀧昌の筋肉」の話題が大人なテーマなので、慌てて、修正するのでした。
2人はお見合いの時のことを昨日突っ込まれたので、思い出そうとします。
「なつ美さん、近所を散歩しましょうか」
遭ったとすれば、実家の近所のはず…!2人で一緒に行けば何か思い出すのではないかと思う、なつ美と瀧昌。
「あ、この駅は女学校に通う時に使ってました。私、去年の年始にこの駅で体調を崩して。両親と観劇を見に行ったら、ついうとうとしてしまって。で、終わりの拍手で目を覚ます失態も」
なつ美は両親と観劇に行った時に、隣で寝ている男性も寝ていたことを話しました。
なつ美は友人と過ごしていた時、ある男性に助けられました。
瀧昌に言えないと思う、なつ美。
「俺にも見覚えがあります。中佐に連れて行ってもらって、俺ももう少し寝ようと思って、終わりまで寝てました」
「すごい偶然」
瀧昌はふと、柴原中佐から、観劇を見ていた時、良縁に恵まれるようにと、隣の女性に好印象を持たなかったかと聞かれたことを思い出しました。
「どうだ?例えば隣の子とか?」
「のんびりしていそうな」
「もしかして劇場を出た後、ご両親からなにか妙な事聞かれませんでしたか」
「隣の殿方どうだった?」
「悪い方ではないかと」
なつ美と瀧昌は同じ劇場にいて、映画の終わりまで寝てしまっていたのでした。
そのことをなつ美は母、さつきに、瀧昌は柴原中佐に同じことを聞かれていたのです。
「こんなの覚えてろってのが無理な話ですよ」
「郁子さん知ってるのかなー今度聞いてみよう」
「みんみ?」
「あ、久ちゃん」
なんとなつ美は友人の冴島久(菅野莉央)と再会しました。
彼女は、なつ美が去年、体調不良の時に一緒にいた友人です。
「もしかして、この方が?急に結婚が決まったって知って心配したの。気持ちが中途半端なままなんじゃないかって。去年みんみが体調崩した時、助けてくれた人、毎週末、ここに探してたじゃない。結局見つからなくて落ち込んでたじゃない。ここからも覗いてさー忘れられない人がいるんじゃ」
なんと、なつ美は去年、体調不良の自分を解放してくれた男性を探していたことを話しました。
「違うよ。あれはお礼を言いたかっただけです」
「ロマンスの始まりを感じましたよ」
「瀧昌様が誤解するでしょ」
「またまた照れないの」
「わかっていますから昔は昔で大丈夫ですよ」
「そんな寂しい事言わないで下さい。2人の最初の出会いですから。旦那さんの顔見て驚いたんだからどうやって再会したの?」
実は、瀧昌が駅で去年、熱を出したなつ美を抱き上げて、病院へ連れて行ったのでした。
そのことをなつ美と瀧昌は全く覚えていなかったのです。
瀧昌となつ美は2回も偶然の出会いがきっかけに今に繋がっていたのです。
「こんなことってあるんですね。あの時は有難う御座いました」
「実はあまり覚えてなくて。」
「あ、そうなんですね」
「すみません」
「いえ」
「帽子を拝借できますか?」
「少しなら」
「こうやって顔が見えないようにしてくださったんですね。思い出しました?」
「善処します」
「有難う御座います。助けて下さった方と知らずに縁が進むなんて奇跡みたいです」
「なんですか?だからなんですか?電車まだですかね」
瀧昌をツンツンするなつ美。
帰宅すると、瀧昌は家事をするなつ美が手の届かない物をとるのを手伝います。
「瀧昌君だったのね。病院で治療費はここに請求をって請求書置いて行ったでしょ。後はお父さんに任せたけど、まさか縁談を進めていたなんてねー」とさつき。
その日の夜。
「縁談は運命でも奇跡でもなかったみたいですね」
「それでも…それでも私は、やっぱり運命だと思います。だって瀧昌様が私を助けて下さったことに変わりはありません」
「なつ美さん」
お互いを見つめ合って微笑む、2人。
「運命ですよ」
「もう少し近くに寄っていてもいいでしょうか。勿論、無理にとは、言いませんが」
布団をめくり、瀧昌の隣に寝るなつ美。
「あったかいですね」
急に飛び起きる瀧昌。
「瀧昌様?」
「自分から言っていおいて難ですがあまりくっつかれるとはど…はど…」
なつ美の手を握り、そっと口づけをかわした瀧昌。
「なつ美さん」
「私がこの手で触れてほしいのは、抱き締めてほしいのは…後にも先にも、瀧昌様だけですよ」
なつ美を愛おしく抱き締める、瀧昌。
「俺もです。離れている間、俺のこと忘れないように。なつ美さん、綺麗だ」
2人はついに、愛を育むことができました。
波うららかに、めおと日和6話感想・みどころ
なつ美と瀧昌、可愛すぎて、尊いですね。
こんなにずっと見ていたくなる夫婦って、江端夫婦以外考えられないくらい微笑ましかったです。
まるで、恋愛を覚えたての学生のような優しい距離感でした。
同じ劇場で居眠りしたことや、去年、友人の久といる時に、体調を崩したなつ美を介抱したのは、瀧昌って…もう、運命の赤い糸ですよ!
おっちょこちょいで、芙美子と深見の恋愛成就を願って尾行する2人が最高すぎました。
芙美子と深見はもう最終回が近くなったら、夫婦になっていそうですね。
この2人はなつ美と瀧昌とはまた違った意味で、テンポが合っていると思いました。
ちょっとお互いに我が強く、良い意味で若干、ひねくれ者なのが良い塩梅です。
本日のエピソードでもう一つ乞う印象に残ったのは、なつ美の家族です。
江端家って、みんななつ美のことが本当に大好きで、愛情たっぷりなのが伝わりました。
心配性の姉たちだけでなく、なんでも話せる親友のような距離感の、末妹、ふゆ子も可愛いです。
「瀧昌の筋肉が凄い」の意味が分からないほど、幼い女学生の彼女にクスっと笑えました。
なつ美の姉、はる江とあき奈は、夜事情までしつこく聞くので、ちょっと配慮してほしかったですかね。
私は一人っ子なので、ちょっと過保護だけど、初心でピュアな妹を気に掛ける姉に囲まれたなつ美が羨ましく思いました。
なつ美と瀧昌はお互い出会うべくして出会った、おしどり夫婦な6話でした。