大豆田とわ子と3人の元夫8話あらすじネタバレ
朝から機嫌の良いとわ子は、美容院に行ったり、カレー料理の献立を考えたり、娘の唄(豊島花)に連絡したり・・・。
仕事場では、女性の同僚(穂志もえか)や慎森(岡田将生)がとわ子を気にかけるなか、小鳥遊とのやり取りが始まりました。
しろくまハウジングが外資系ファンド・マディソンパートナーズに買収されてしまいました。
さらに、その責任者は「企業買収の悪魔」の異名を持つ小鳥遊大史(オダギリジョー)だと分かり、とわ子(松たか子)は驚きと不安で困惑。
小鳥遊は、とわ子とは朝のラジオ体操で顔を合わせるようになって以降、親友のかごめ(市川実日子)のことで踏ん切りをつけようと葛藤するとわ子をフォローしてくれたり、バスに買い物のパンを置き忘れた時は取りに行ってくれたりと、プライベートで何かと親切にしてくれた知り合って間もない関係だったからです。
とわ子がしろくまハウジングの何者かからパワハラ疑惑をつきつけられ、退任要求を小鳥遊から任命され、小鳥遊はその判断を任される側の人間。
カレン(高橋メアリージュン)は、しろくまハウジングはコスト削減をもっとすべきで費用がかかっていることを指摘。
しかし、大史はビジネスとプライベートは別だとまったく異なる顔をとわ子に見せます。
仕事上、とわ子に失礼な発言をしたことを詫び、以外では穏やかな関係でありたい、親しくしたいとの小鳥遊の申し出をとわ子は了承することに。
そんなとわ子の様子を心配した慎森(岡田将生)は鹿太郎(東京03 角田昇広)をけしかけ、2人でとわ子のマンションへ。
とわ子がポテトチップスを「パーティ開け」して食べる様子を指摘する慎森と鹿太郎。
とわ子がそれを否認し、このほうが食べやすいと伝えました。
スナック菓子を食べたので、手を拭く為にタオルを渡す鹿太郎と慎森。
「好きな人、できた?」という直球の質問にとわ子は嫌気がさしました。
慎森と鹿太郎はそれでもしつこく「目をそらした」だの「図星?好きな人できた?新しい恋でもしているの?どうなんですか?」なとと聞いたので、2人を追い返したとわ子。
ふいに、八作(松田龍平)から電話がかかり、明日会えないかと相談。
とわ子は心に余裕がないし、八作にも「好きな人が他にできたか」聞かれるのが嫌で多忙を言い訳に断るのでした。
仕事ができる大史は、絵が苦手。
子供の頃、数学だけが友達だったような孤高を愛する大史は、数学者を目指していたものの、介護で断念。
15年経過し、30すぎてから今の会社の社長に出会い、今の上の立場にいる小鳥遊。
「なりたくてなったわけじゃない」と同僚に愚痴を仕事の終わりにこぼすと、「贅沢言ってんじゃないよ」とぴしゃりと言われてしまうのでした。
一方、大史は自社の社長からの「社長の娘と結婚しなさい。まずは食事をしてきなさい」とわ子に相談を持ち掛けます。
女性とあまり付き合った経験がなくて、30過ぎてから女性と交際したものの、うまくいかなかったと当時を振り返る小鳥遊。
恩義を感じている相手からの指示とはいえ、あまりにも自分がない小鳥遊の姿勢に納得できないとわ子。
社長の娘と食事をする際、何を話したらいいか分からないと相談を続ける小鳥遊に対し、とりあえず服装や、同じ言葉を二回使って女性を褒めても効果がないことをアドバイスするとわ子。
とわ子の似顔絵を描く小鳥遊ですが、あまりの下手さに、「絵を描くのは親しくなってから」とやんわりと気持ちを抑えてアドバイスを続けたとわ子。
さらに、「小鳥遊さんはまだ三輪車に乗っているような感じ」と彼の恋愛に関する精神的幼さを指摘。
ケーキをうまく均等に分けられない若者たちを同じカフェで見たとわ子と小鳥遊。
数学の得意な小鳥遊が若者をフォローすればいいのにと言うとわ子に対し、小鳥遊は自分達で若者たちは何とかするだろうし、ああいうふうにうまく切れない出来事も思い出になると言って見守るのでした。
仕事の時の小鳥遊は、厳しく追い詰めるように、とわ子がパワハラをしたから退任を求めると強く訴えます。
カレンはとわ子が経営で凄く悩んでいたことや、社長としてやっていけるか不安だと漏らしていたと、小鳥遊たちに訴えました。
フォローするものの、そういう「優しい」ところがあるから、とわ子は勝てないと辛らつに言うカレン。
ふいに、娘の唄に出くわし、思わず我が子を抱き締めるとわ子。
久々に我が子の唄と接して、心が弾むとわ子。
ふと、唄は会社から帰るとわ子が深刻そうな顔をしているのを見かけ、声を掛けたのです。
「方眼紙を見ながらニヤニヤしているママがいた、あの頃のほうが良いのでは?」と唄なりにとわ子を心配していました。
会社では、慎森から「小鳥遊に問題がある」だからこそ、彼はいずれ、自滅する可能性があると話されたとわ子。
夜、小鳥遊に会うとわ子は、彼から社長令嬢ととわ子の女性へのアプローチのアドバイス効果がでて、関係がうまくいきそうだと報告。
結婚を申し込まれてすぐ返事をしない自分が悪いと言う小鳥遊。
さらに、プロポーズのアフターフォローをしてくれないとわ子のせいだと無責任なことを言い出す始末。
「社長からの命令なら何でも聞くの?私のせいだと責めないでほしい」と反論するとわ子。
さらに、小鳥遊が以前、会社の人間とトラブルに遭い、階段から突き落とされたことがあった過去を突っ込むとわ子。
これが慎森から聞いた過去でした。
小鳥遊はとわ子に反論。
「社長に良くしてもらい、30すぎてから今の会社で働けるよう、「居場所」をつくってもらえた、それまでは自分の人生なんてないに等しかった、だから社長の命令は絶対従わないといけないし、社長に”お前は人が作った飯を食べたほうがいい”と言われ、カレーを作ってもらったことがある」
ここまで聞いて、小鳥遊をマンションに誘い、説得を試みます。
小鳥遊に自分の分を含めてカレーを作り、社長に従ってばかりではなく、自分の人生を楽しむことを伝えるとわ子。
これまでも今も、一人で大丈夫、一人でも平気だと思っていたけど、小さな動作である、明かりをつけることや、一人で音楽を聴くことに疲れが出ると弱音を吐くとわ子。
あと何個目のボタンを「押した」ら、再婚を考えてもいいかもしれないとか経ちます。
とわ子はかごめとの約束もあり、社長を続けることにしたと話しますが、いつまで大切な人との
しかし、そこに慎森と鹿太郎がやってきて、とわ子に部屋の中に誰かいるだろうと詰め寄ります。
まず、カレーの皿が2つあることを指摘し、昨日のカレーと今作ったカレーを食べ比べていたと嘘をつくとわ子の挙動不審ぶりを見破る2人。
誰かいちゃ悪いの?ととわ子が反論すれば、2人は他の人がいても気にしないとあまのじゃくのようなことを言う始末。
慌てて、小鳥遊を隠し、ばれないようにしますが、慎森と鹿太郎は、田中がいるのではないかと疑っていましたが、2人は帰ります。
しかし、2人が帰るタイミングで、八作はとわ子が小鳥遊といる様子を見かけて、何も言わずに去っていきました。
「寂しい時は寂しいと言ったほうがいいし、人間便利なもので寂しがりやには寂しがりやが寄ってくるようなもの」とこぼす小鳥遊。
「それ分けませんか?」小鳥遊の口説きに、とわ子に恋の炎が燃え上がった瞬間でした。
次週、小鳥遊と恋仲になり始めたとわ子の新展開を期待しましょう!
大豆田とわ子と3人の元夫8話感想・みどころ
元夫ズよりも最強のくせ者、小鳥遊大史(オダギリジョー)。
どうやら、ヤングケアラーで、子供の頃から父の介護に専念し、31歳でようやくその呪縛から解放され、心優しい今の会社の社長と出会って、地位を上り詰めた苦労人でしたね。
小鳥遊がとわ子に、女性と交際した経験が30すぎるまでなくて、どうやって女性にアプローチしたらいいか分からないことや、「髪型が綺麗」「ピアスが似合う」など思春期の男子のような単純な言葉を続けて会話を作ろうとしている状況は、切なかったです。
これは私の憶測ですが、小鳥遊って、ちょっと愛着障害や、アダルトチルドレン(子供の頃の虐待・育児放棄・近親者への性被害など適切な愛情を受けられないまま成人したことに精神的苦痛・葛藤する心の状態)なのかなと思ったりしました。
ビジネスはできても、人との会話のつなげ方が分からない、好きな人ができて、母親に相談する息子が大人になったような小鳥遊になんともいえない気持ちがこみあげてきましたよ。
鹿太郎と慎森も、とわ子のことを信頼できる女性であり、元妻であり、友達以上の関係なのが毎回伝わりますが、とわ子に新しい恋の進展があると、まるで同級生の気になる女の子をはやし立てる男子のように微笑ましかったですね。
3回の結婚・離婚歴以外に、昨今では親友の死を乗り越え、可愛い娘の唄と久々の再会を果たし、美容室などで仕事のストレスを発散させているとわ子でしたが、一人で大丈夫、一人で行動するのも苦じゃないと思っていたとわ子。
我が子の自立をきっかけに、電気をつける、一人で音楽を聴くことが疲れるなど初めて人前でとわ子が弱音を吐ける相手が、小鳥遊である意味良かったなと思いました。
小鳥遊もとわ子に以心伝心なるものを感じていたので、この奇妙で、変わり者の2人の進展と恋の行方を、慎森や鹿太郎のように”生ぬるく”見守りたい8話でしたね。