ペンディングトレイン~8時23分、明日、君と~7話あらすじネタバレ
物理学教授の蓮見(間宮祥太朗)は、飛ばされた電車に乗ったみんなは、時空の泉なのではないかと疑っていました。
そんななか、江口和真(日向亘)は医者家系に育ちました。
裕福な家庭で過ごしながらも、父親は和真の優秀さだけに期待するような人でした。
一方で、母親は自分のことが大好きで、パーティーに出かけて放置。
和真にも、「今度一緒に食事に行こうね。」と言いつつも鏡を見て息子には無関心。
恋人の小春(片岡凛)とはどこか自分と通じ合うものを感じ、今に至ります。
山本は対立から孤立し、出ていきました。
白浜(赤楚衛二)、紗枝(上白石萌歌)、萱島直哉(山田裕貴)ら5号車と6号車の闘いにより、6号車の面々は、リーダーの山本(萩原聖人)に不信感を抱き、続々と5号車へ「移住」しようとしていました。
2026年に地球を激変させた大災害の経緯が書かれた公開日誌と佳代子(松雪泰子)と小森(村田秀亮)が発見した光る隕石との関係性を探ろうとしていました。
その矢先、玲奈(古川琴音)と明石(宮崎秋人)は、温水が出る川辺を発見。
しかしそこは6号車が領土を主張する場所で、5号車は簡単に立ち入ることができません。
そこで、白浜と紗枝(上白石萌歌)が交渉に挑みます。
紗枝と白浜への気持ちを知る直哉(山田裕貴)は、2人を遮り、交渉を買って出ることに。
突然、直哉は6号車に移動すると宣言。
「俺はこのままここにいても帰れると思わない。食料と水とかはあっちのほうが充実しているし…まぁウマが合えば。」
「ちょっと本気で行くんですか?」止めようとする紗枝(上白石萌歌)。
米澤(藤原丈一郎)と、加藤(井之脇海)は、萱島が心配で同行。
そこで、植村(ウエンツ瑛士)、矢島(鈴之助)、峰(金本勇利)ら6号車は、萱島の大事な商売道具の美容師道具をかけた勝負をするよう、提案してきました。
急に6号車の植村が仲間と共に5号車へ。
食料を持って、渡してきました。
それは、萱島がもし自分が6号車との勝負に勝ったら、温水と食料を好きな時間に5号車にも共有することを提示したからでした。
すごろくで勝負をした結果、萱島が勝ちました。
その頃、萱島が6号車と共有する川辺で魚を釣り、白浜が声を掛けました。
「向こうの車両の人がきたよ。色々話をつけてくれたんだよね。」
「俺さ、ここぞって時は勝負運が出る。いざとなったら暴れて逃げようと思った。」
「いつか俺は帰れる…また会えると思っている。向こうも同じ気持ちで俺の事を待っていてくれると思っている…そう信じている。」
それはお好み焼き屋の店員、真緒(志田彩良)の事でした。
真緒に会いたい、必ず待っていてくれる…そう信じ続ける、白浜。
「俺にはそんな奴いねぇよ。でも、俺はいやだなぁ…弟がそんな風に思っていたら。俺のことなんか忘れて、達哉が笑って生きてくれたらそれが良いよ。」
その頃、達哉(池田優斗)は、兄の直哉の勤務先、三島すみれ(山口紗弥加)に万引きをしていたことが発覚。
達哉は、兄のことで警察の情報をこっそり教える代わりに金を払えと何者かに騙されていました。
そして直哉が生きて帰ってくることを信じて、お金を盗んでいたのです。
「馬鹿…なにやってんのよ。盗んだ分は給料から天引きするからね。」
すみれにその行動に理解を示してもらい、達哉は警察に通報されずに済みました。
その夜、白浜らは、超新星爆発でみんなが飛ばされたのではないかと推測。
白浜たちを6号車に招いた小学生の少年は、6号車も飛ばされた時、流れ星が光ったことを思い出しました。
同じ頃、現実社会でも蓮見がワームホールが開けば、タイムループは可能、超新星爆発が引き起こして、2023年から2060年に「タイムワープ」されたのではないかと調べていました。
加藤が蓮見の大学の学生の為、その参考資料を持っていて、みんなに見せます。
口々に現実社に戻れたら何をしたいか希望を話す、5号車のメンバー。
すると、玲奈(古川琴音)は突っかかります。
「このままタイムループが成功するとはあり得ない。みんな呑気?大災害に巻き込まれるかもしれないのよ。死ぬ可能性だってある。」
「確かにあなたの言う通り、戻った先の事も考えなくちゃね。」と佳代子(松雪泰子)。
その後、萱島は寝る前に5号車の様子を見に来ますが、紗枝と衝突。
「もう十分、俺はボランティアしたはずだよ。6号車に移籍しますから。さようなら。みんなで頑張ろうとか団体行動苦手なんだよ。」
「そうですか、ご勝手に。」
「ばかばかばーか」
子供のように喧嘩を別れをしてもお互いのことを思いやっている2人。
萱島はその帰り道、田中(杉本哲太)から意味深に声を掛けられます。
「なぁこのままみんなくたばるかな。お前は俺と同じだよ。俺とお前は同じだ。」
「確かに…同じかもしれねぇな。」と直哉。
翌日。
帰れる場所を探す、白浜、紗枝、加藤、米澤と、みんなから離れて元の世界へ帰る方法を独自で探す、直哉。
直哉はふと、勤め先の美容室の前に立つ、すみれの幻覚を見ます。
ところが直哉が辿り着いたのは、海でした。
白浜は、月島橋がかつてあった痕跡を発見。
ふと、直哉の言うことに共感した、白浜。
「そうだよな…俺のことは忘れて笑って生きていてほしい…。ありがとう。」
その頃、小春(片岡凛)と、和真(日向亘)は、衝突。
小春と共に、ペンディングトレインに乗車した当初は、自死を選んでいたものの、ようやく5号車のみんなといることで希望を持つようになった、和真。
ところが、小春の妊娠を知った和真は、絶望していました。
ふと、追いかけてきた萱島に全てを話す、和真。
小春は和真と関係を持ち、既に妊娠してしまったのです。
「小春の妊娠がわかった時、俺がなんて思ったか分かる?全てを話せば父さんに怒られる…。どうしたらいいか…。どうしようもないよ。」
「どうしようもない話なら俺にもあるよ。あの日、俺、魚焼いていたんだ。」
直哉はまだ幼い達哉と暮らしていた時、焼き魚を調理中に、母親が急に訪問してきました。
「直哉、開けて・・・いるんでしょう?直哉?」
「開けなかった、俺と弟をその人は捨てて出て行った人だから。」
母親が直哉と達哉を虐待が横行する父親の元へ残したことで、2人は直哉が自立するまで地獄の日々を過ごしてきました。
紗枝、直哉、和真は心春を探し続けます。
小春は自分自身が妊婦であることで今も、未来でも迷惑を掛けるなら、死んだほうが良いと思い込んでいたのです。
3人の声を聞きながら、声を出さず、雨の中震えて隠れます。
萱島と紗枝は対立。
「なんで素直になれないんですか?お腹空いたとか寒いとか本当はみんなのところへ戻りたいとか…。どうして自分の気持ちを隠すの?逃げているだけじゃないですか?」
「怖いんだよ。期待しても裏切られるって分かっている‥‥誰にも何も期待しない。それが逃げている?それが俺なんだよ、言わせないで…こんなこと。」
紗枝はかけてもらった上着で萱島を包み、紗枝は雨の中、萱島を後ろから抱き締めます。
大雨が降りしきり、5号車は災害並みの大雨。
思わず5号車に逃げ込んだ田中。
「みーぽ、お引越しだー!」
手作りの藁人形に話しかけ、5号車へ向かった、田中。
5号車のメンバーは何をしでかすか分からない乱暴者の田中に不信感を抱きます。
ところが、隣の車両で寝て過ごすと言って泊まりに来たのでした。
ふと、彼が自分で作った心の拠り所の藁人形「みーぽー」が何かに吸い込まれてしまいました。
田中の藁人形が吸い込まれたのは、なんとタイムワープ。
5号車と6号車のみんなが現実世界へ戻れる可能性を秘めた入口だったのです。
ペンディングトレイン7話感想・みどころ
5号車と6号車の「戦争」が終わり、食料調達を掛けて萱島は頭の回転の良さを活かして、6号車との勝負に優勝。
すごろくだけど、萱島が勝負に勝った場面は清々しかったですね。
また、口では厳しい発言をしていても、5号車のみんなの事を思う萱島の情熱的な優しさも素敵でした。
さて、今回は和真にスポットライトが当てられた回でしたね。
医者家系に生まれ、父親は穏やかだけど彼が期待しているのは、有能な跡取り息子であるということだけ。
母親は和真に、「今度一緒に食事に行こう」と言うのは口先だけ。
鏡に向かって着飾り、我が子よりも自分の可愛さ優先な痛い女性だと思いました。
一方で、和真の恋人、小春は家族から愛されてはいるものの、和真の子を妊娠したことで、この先々、人に迷惑を掛けるなら自死を選ぶ鬱状態。
当初、和真と小春は共に自死を考えていたけど、白浜や紗枝、直哉や、5号車のみんなの存在に少しずつ救われていたように思えました。
小春の立場からすると周囲の大人に迷惑を掛けてしまう自分への罪悪感でいっぱい。
今、みんなで元の世界へ帰る方法を模索するなか、自分の存在はお荷物同然と抱え込むのも無理はないですよね。
それでも、小春も必ず、生きて家族の元へ和真と一緒に帰ってほしいです。
医者家系に育つ和真も、小春を妊娠させたことで父親の逆鱗に触れること、失望されることを恐れているのがつらすぎる程伝わりました。
それでも、直哉の言葉に自分のしたことにけじめをつけようと目の輝きが変わったところは今後も、見逃せません。
萱島が父親からのDVや、そのきっかけを作った母が自分と弟の達哉に会いに来た複雑な心境。
人は期待しても裏切る…だからこそ誰にも期待しないという本音は、彼の心の傷が生んだ切ない自己防衛だと思いました。
弟の達哉が自分を忘れて幸せに生きてほしいと思う程、とても不器用な素顔も覗かれましたね。
人に対して素直に甘えることを知らない直哉が、紗枝や白浜を少しずつ信頼するようになり、紗枝に対しては照れ隠しに悪態をついてまで好意を抱くようになった変化。
心を閉ざしがちで自立心を優先させて一人で背負い込んでしまう直哉が、紗枝の優しさによって人を信じられるようになると良いな。
ついにタイムワープで元の世界へ帰れるかもしれない糸口が。
でもきっかけは、あの5号車から浮きまくりの孤独を抱えた警備員の田中(杉本哲太)。
「みーぽ」と名付けた手作りの藁人形は、家庭を顧みなかったことで距離ができてしまった一人娘、美帆の愛称。
心が壊れた彼が唯一、拠り所にしていた小さな希望が、藁人形なことが胸が痛いですね。
その「みーぽ」がタイムワープの黒い穴に吸い込まれたおかげで5号車のみんなにまさかの希望が芽生えたラストは予想外でしたね。
藁人形が導く希望の光ってオチが…ユーモアでした。
生きてみんな元の世界に帰り、新しい今を生きてほしい7話でした。