ペンディングトレイン~8時23分、明日、君と~8話あらすじネタバレ
嵐の中、5号車のトンネルに現れた黒いワームホール。
元の世界へ繋がる入口なのかと疑う、白浜(赤楚衛二)ら5号車の面々。
ところが、歪みは一旦、消滅してしまいます。
その頃、佳代子(松雪泰子)は、今まで男社会で苦労してきた過去を思い出します。
このままでは未来はない…なら自分はまた戦うしかない、帰るために。
加藤(井之脇海)は、粒子レベルの穴に入れば体がバラバラになる可能性を示唆。
その日の昼間、無事、小春(片岡凛)が見つかり、電車の中へ。
元の現実世界へ帰れるきっかけではないかと希望を持ちながら、再びワームホールが出現することを期待する5号車の一同。
米澤(藤原丈一郎)と研究熱心な加藤は熱く盛り上がります。
小春はようやく意識が覚めます。
佳代子に慰められながら、「私、この子の母親になる…」と決意。
「ねぇ誰も言わないと思うけど、ここで生むとか最悪じゃん…。のんき?」
余計な一言でみんなの空気を変える、玲奈(古川琴音)。
しかし、その言葉は一概に否認できません。
「みんなで帰ろう、元の世界へ。」
白浜は必ず全員で平和な時間を過ごせるよう、諦めないことを決意。
その頃、現実社会では、刑事の永田(濱津隆之)と、村木(白石凖也)は、田中(杉本哲太)の藁人形、「みーぽ」を発見。
また、大学の物理学教授、蓮見(間宮祥太朗)を頼る事に。
米澤は電流を流してタイムワープをもう一度起こすことを決意。
電線が切れていることを発見する、紗枝(上白石萌歌)。
蓮見のタイムワープに関する研究内容を元に、加藤(井之脇海)の先導で、元の世界へ帰れ得る方法を模索。
玲奈(古川琴音)は、ここにいれば命の保証はある、ワームホールを使って帰れる保証は確定できないと反論。
そんな彼女に、リスクを冒してまで、ワームホールを使わないという、玲奈の意見もありという、萱島。
加藤はもしも、玲奈がここに残り、みんなが元の世界へ帰れたとしても、2026年に起きる災害に巻き込まれる、その時、玲奈は唯一の生存者になると説明。
そして、玲奈が一人朽ち果てて、みんなと帰れば良かったと後悔することもあるとも。
玲奈は投げやりになり、どうでもいいと言って、一旦、電車を出ます。
萱島直哉(山田裕貴)は元の世界へ帰って弟の達哉(池田優斗)と再会してもどう接していいか分からないし、玲奈のように残る事で自分にできることが何かあるんじゃないかと言い出しました。
「帰れないこともあるんじゃない?」
「そんなの俺はいやだ…。」
みんなで必死に電線を利用してタイムワープを作るために作業を続けます。
米澤(藤原丈一郎)がなんと、新たな電線を見つけました。
なんと、変電所の跡地であることが判明。
立花弘子(大西礼芳)の後に続いて電気を起こす装置を発見。
立花が変電所にある電気をつけ、みんなと帰れる希望が!
このまま電気が発電し始めたら、荒天に気を付けながら、電車に電流コードを巻き付けてワームホールを作る作戦。
米澤は田中に果物と水をあげました。
「おっちゃん家族いるの?帰らないの?」
「俺は娘が受験失敗した時や、長男が引きこもった時、俺自身も目を背けた。あんたんところはいいな、息子がお調子者の単細胞でさ、家の中、明るいだろ。」
「おっちゃん、やり直せるんちゃう?」
「無理ムリ。元気でいろよ。今更、修正できねぇよ、俺は家族からジャマモン扱いされているから。」
和真(日向亘)との間に子を宿してしまった、小春(片岡凛)は元の世界へ帰ることに抵抗。
「自分の命なんだから、自分で決めな…もうじぶんだけじゃないもんな。」と直哉。
みんなが妊婦の彼女を心配するなか、紗枝は小春を気にしつつも、玲奈を気に掛けます。
「説教とかされたくないんだけど…私はここにいるって決めたから。」
「おやすみなさい」
「…元気でね。」と玲奈。
達哉は兄の直哉が帰れるように石を探して、兄が元の世界へ帰れるかもしれないという物理学教授の蓮見の説を信じていました。
そんな彼をどうすることもできず、見守る、すみれ(山口紗弥加)。
そしてついに、タイムワープを作る本番。
茅島は謎のオーロラを目にして何かを感じます。
紗枝(上白石萌歌)への気持ちに戸惑いを覚える直哉(山田裕貴)。
「本当にここに残るんですか?」
「俺は誰も信じてこなかった…誰も信じられなかった。今はちょっとだけ信じられるかもって思っている…会えて良かった。」
思わず泣きそうな紗枝の頬を撫でようとする、萱島。
「俺は…ここで…電源、一応見ておく。白浜、もし戻れたら、弟だけ頼んだ。こういう未来になっちゃってって教えてあげて。みんな、助かるといいな。ほら、早く行け。何やってんだよ!早く行け!」
「はぁ!あんたが自己満足でこういうこというから。一人が得意とか言うな!本当に残りたいならそうしろよ。でも弟さんを助けられなかった自分から逃げているだけじゃん。俺らは萱島さんはどうなった?ってずっと後悔する。萱島さんはいてくれた…一人で突っ走る俺の傍で、からかってもきたけど、でもそのおかげで今日まで生きてこれた。萱島さんを助けられなかったらきっと俺は一生後悔する。それともあれか?狙っているのか?自分だけかっこつけて…」
「そんなわけないだろ。」
「なら、一緒に来い!俺を信じろ…」
「やれるだけ…やってみるか‥‥」
ワームホールがついに二度目の出現。
外に出て不安を感じる高齢者と、小春と玲奈。
「今しかない!これが戻る最後の手段です!」
白浜はみんなに声を張り上げました。
「大丈夫です!行きましょう。」と紗枝。
「おーい!ここまでみんなを引っ張ってきたのは誰だ!こいつだ!信じろー!」
白浜を信頼することをみんなに叫び、戸惑う小春と玲奈、子を持つ、梶原朱美(大後寿々花)、和真を含めた残りの乗客を次々と慌てて乗せました。
最後まで躊躇っていた琴音を明石(宮崎秋人)を引っ張って連れて行きました。
直哉が乗ろうとした際、別の男が乗ってきました。
6号車にいた加古川辰巳(西垣匠)と吾妻(三宅亮輔)、植村(ウエンツ瑛士)らが乗り込んできました。
ここで、乗ろうとした際に大きな樹が立ちふさがり、6号車の住人を優先させるべく、躊躇う直哉を田中(杉本哲太)が助けました。
「おっちゃん…おっちゃんも乗って!」
米澤に対し、田中はドアを閉めます。
「生きろー!生きろ生きろー!」
タイムワープで飛ばされた先には。工事現場の男が。
「あなた達どこから…」
「すいません、今は何月何日ですか?」
「2026年5月1日です。」
「2026年…」
なんとその世界は、2026年の大災害が起きる前でした。
ペンディングトレイン~8時23分明日、君と~8話感想・みどころ
タイムワープを再度出現させる方法を模索し、発電所にたどり着いた希望。
システムエンジニアの立花の活躍により、電気が発動した小さな奇跡は、5号車のみんなの涙に共感しました。
直哉がみんなとの乗車を頑なに拒否。
人に甘えることが苦手で、自分よりも他人を優先する優しさが出てしまう、直哉。
弟の達哉を自分がいるせいで再会しに来た母を追いやってしまった過去を持つ直哉は、自分は達哉にとっていないほうがいいのではないかと考えたのではないかなと思うところがありました。
ところが、白浜からの「弟が必死に待っていてくれているのに、弟と向き合う現実から逃げているだけ」という厳しい一声は、直哉の心を変えましたね。
それだけでなく、みんなに怒号を浴びせ、エキセントリックな行動を取り、自分の存在を確認し続けていた田中。
「ここまでみんなを引っ張ってきたのは誰だー!みんなこいつを信じろー!」
その言葉に動かされた6号車から5号車に乗り込もうとした人や、妊娠していることで頑なだった小春、そして、人と関わることでまた傷ができることを躊躇い、強がり続けていた玲奈の考えも変えた、田中。
それなのに、一人自分は、ここに残って、2026年の災害時の時代に取り残されることを敢えて選択した切ない決断がつらい。
田中にだって、米澤が言っていたみたいに家族と時間をかけてやり直せるチャンスがあるはず。
小春が妊娠していて、和真や自身の両親に迷惑を掛けるかもしれない不安を、一緒に乗り越える気持ちの和真の熱き心が優しい。
玲奈も、希望を持って動くみんなに対し、「のんき?」というのは現実的な考えを持ち、彼女自身がみんなと敢えて距離をとることで自分の心を守ろうとしている表われに感じました。
本当は一番死ぬのが怖いと思っているのは玲奈自身な気がしました。
でも、あんなにごねていた彼女も、ネグレクトと貧困、恋人からの裏切りなど、萱島とまた違った人間不信でつくっていた壁を打ち破ることができて涙腺を誘いました。
さて、白浜たちがとばされてしまった悲惨な出来事が起きる前の2026年5月1日にワープしてしまった5号車と6号車の一部。
みんなで今度は、大災害が起こる未来を変える為に踏み出す次週となります。
成長した家族や仲間との再会をした白浜たちが残された田中にできることがあると良いな。
大災害が起きればまたタイムワープであのようなサバイバル生活に身を置きざるをえないことになってしまう危機を回避してほしい8話でした。