竜の道1話あらすじネタバレ
竜二(高橋一生)と竜一(玉木宏)の兄弟は、いがみ合い、竜二は竜一に暴力を振るいます。
そんな2人を心配する親の違う妹、美佐(松本穂香)。
2人は大規模なヤクザ、霧島運送の社長、霧島を追いながら復讐を目論んでいます。
竜二は有能な会社員、竜一はヤクザの一員としてそれぞれ生きているのです。
77年の福岡、幼い頃に実の両親に捨てられて以降、小さな運送会社を営む吉江夫妻と彼らの実の娘、美佐(松本穂香:幼少期 宮地美然)と家族同然に育ってきた双子の兄弟、竜二(阪本楓希)と竜一(阪本光希)。
しかし、全国への事業拡大を目指すキリシマ急便の社長、霧島源平(遠藤憲一)の乗っ取り妨害により、養父母である吉江夫妻は自死。
霧島は決して優しい人物ではなかったのです。
2人は幼い頃、その過酷な様子を目撃していて、美佐も巻き込まれますが、かろうじて命を取り留めました。
母(紺野まひる)は、娘を道連れにしようとしていましたが、良心の呵責から、竜二と竜一に託す内容を記載した遺書を書き残してありました。
当時の刑事に捜査をしてほしいと頼みましたが、竜一と竜二は未成年ゆえに、冷たくあしらわれてしまうのでした。
そこで、子ども心に復讐を誓い、今に至ります。
竜一はかつて、吉江夫妻を死に追いやった霧島を刺そうと警視庁前で待ち伏せし、警察に取り押さえられたこともありました。
7年後の2004年・・・。
22歳になった竜一と竜二ですが、たばこの不始末による火事で、竜一が急死。
数か月後、竜二(高橋一生)の前に現れたのは、それまでと別人の容姿になった竜一を名乗る(玉木宏)でした。
敢えて火事を起こし、自殺願望者が集うネット掲示板から、「斉藤一成」という男に接触した竜一。
そして、斉藤の死後、彼の戸籍を盗んで「斉藤一成」として生きていくことを決めました。
竜一(玉木宏)は、斉藤一成と名乗り、裏社会に生きていて、竜二国土交通省のエリート官僚としてそれぞれ「普通」に生活しながら、霧島への復讐計画を目論んでいます。
霧島の妻、芙由子(斉藤由貴)と一人娘、まゆみ(松本まりか)の存在や、巨大ヤクザ組織のボス、曽村始(西郷輝彦)、源平の日周防、大友(渡辺邦斗)も2人に関わっていき、2人の復讐計画を妨害していきます。
しかし、唯一「まとも」な人間性を持つ、霧島家の長男、晃(細田善彦)だけは、違いました。
昇は父からも家庭内で兄妹差別を受けていて、父親に仕事の相談をしてもあしらわれてしまいました。
母の芙有子(斉藤由貴)は男を立てる典型的な気の弱い低姿勢な態度、娘のまゆみは母を家政婦扱いするわがままなフードコーディネーター、そして秘書の大友(渡辺邦斗)は、霧島の顔色をうかがいながら仕事をしています。
竜一はボスの小野木に暴力を振るわれて失敗を繰り返す下っ端に代わって、小野木の運転手になることに。
しかし、竜一の取引先で、別の組の代表、曽村の組の仲間を誤解して乱闘に。
曽村に詫びた大野木と竜一。
杯を交わすことで和解し、竜一は「斉藤かずなり」という偽名で曽村に接触成功。
竜二は霧島急便で働いていた従業員、安達が職場の長時間過労で亡くなったことで、安達の家族を訪問。
妻、祥子は安達の死が過労死ではないと否定しますが、竜二は翔子の心の痛みに共感し、力になると言います。
それは、霧島源平から他言するなと口止めされ、多額のお金をもらうやり取りを源平(遠藤憲一)とかわしていました。
安達の過労時間は合計460時間・・・霧島運営はこれまでブラックだとマークされていて、特別監査の対象にするべきだと部長に報告。
部長は反論しますが、安達は部長のお気に入りのホステス、菜々美の協力を経て、部長の手を自分に立てさせてほしいと頼むのでした。
竜一は、祥子を助けるべく、幼い子供がいるからと夫の死を桐島と手を組んでうやむやにするのではなく、真実を真っ当にして向き合うことを伝えました。
そして、有能な弁護士の連絡先と相談費用のお金を渡して去っていくのでした。
祥子が話していた内容を録音した竜一。
霧島運送には、特別監査が入り、営業停止に。
取り乱し、怒る源平とは対照的に、晃は(細田善彦)は、長時間労働は確かにあったことを伝え、協力的な姿勢を見せますが、父、源平に今後どうするか相談。
しかし、霧島運送は30日の営業停止になっただけ・・・。
そのことを部長から報告され、安達だけでなく半数のほかの社員が長時間労働で苦しんでいる事実があることを声を荒げて指摘。
しかし、彼はそれ以上、取り合いませんでした。
実は、部長は、監査の結果をもみ消してもらうために、霧島源平から賄賂を受け取っていたのです。
竜一は霧島と増本大臣が料亭で霧島急便の特別監査の隠蔽をするやり取りを交わしている様子を写真に収めていました。
しかし、竜一は竜二と別れてから、曽村の組員たちに拉致され、曽村に2人の計画を知られてしまいました。
曽村は竜一が素性を誤魔化していることを見抜き、竜一が手に入れた証拠を握り、これを増本大臣に渡すとまで言ってきました。
曽村は竜一をヤクザの道で生きていくには非力で甘すぎると言いますが、竜一は関東の極道を牛耳る曽村に協力を頼みます。
しかし、彼は協力を求めるなら、それなりの金を持っていなければ無理だと断るのでした。
竜一は無事、解放されますが、組員たちの暴行で体はボロボロに。
竜一が大野木の家に帰宅すると、小野木の妻が竜一を看病しようとしていましたが、大野木はそんな妻にDVを振るいます。
人としていたたまれなくなった竜一は酒を買いに出た彼女を庇います。
ふと、小野木が事務所の金庫に多額のお金を隠し持っていることを同じ組員の田沼が話していたことを思い出しました。
ふいに、小野木が竜一との格闘の末に苦しみだします。
彼は心臓に持病があり、薬を飲んで発作の症状を抑えていました。
小野木家を後にした時、小野木の幼い小学生の息子に遭遇。
つらい心中を隠して、10憶を入手。
8年後・・・。
10憶円を入手し、ブラジルへ。
それから日本に帰国してからまた竜一は名前を変えて、「和田」と名乗り、企業家に。
秘書の凛子(奈緒)を引き連れて、ITコンサルタントとして働いています。
クライアントのトッキービーンズに協力的な姿勢を見せて、追い詰める作戦に。
トッキービーンズは、霧島運送が好意にしている企業だからです。
トッキービーンズの名物豆腐に虫が混入したことにし、時任(弓削智久)や部下(今野浩喜)は大混乱。
竜一の有能な右腕、凛子の本当の顔は天才ハッカー。
凛子の協力やハッキング能力を活かし、トッキービーンズの顧客情報流出や、炎上させました。
時任社長は、「虫ぐらい黙っていろ」などと部下、砂川(今野浩喜)に暴言を吐き、社長として真摯な姿勢すら見せません。
砂川に話をさらに聞いたところ、砂川は普段から時任に汚れ仕事や後始末を押し付けられていて、トッキービーンズの不祥事による一般家庭への謝罪までさせていました。
ある日、竜一と竜二は接触後、竜一だけが曽村を訪ねます。
彼に小野木が隠し持っていた10憶円を持っていき、新しい名前の「和田」の戸籍をつくってもらいました。
竜一がブラジルに経ったのも曽村の協力があったからでもありました。
竜一は曽村の協力もあり、トッキービーンズを潰すことに。
曽村は、「小野木は死んでよかった。お前が小野木から奪った10憶は警察に届けられない不正金」とほくそ笑むのでした。
竜一はその後、竜二の元に戻りますが、その際に、吉江夫妻亡き後、預けられた家で美佐ともども、冷遇されていたことを思い出します。
竜二は、竜一が顔を整形していたことを美佐にも言うべきだ、美佐に本当は会いたいのではないかと追及。
しかし、竜一は美佐にとって自分は「火事で死んだまま」のほうがいい、何も知らないほうがいいと告げます。
その夜、竜一は、小野木を殺した際に、小野木の幼い息子がその姿を目撃していたという悪夢にうなされました。
彼のなかで「子供から父親を奪ってしまった」葛藤が。
竜一は気分転換に外に出ますが、小学校教諭をしていて、仕事帰りの美佐と偶々、橋の上で出会いました。
預けられた家で冷遇されていた子ども時代、花火を見たがる美佐を外に連れ出した記憶を思い出し、思わず涙します。
ハンカチを差し出す美佐。
美佐は竜一の正体を知らず、竜二としか「兄妹」として会っていない美佐に自身の正体を隠して接するのでした。
キャバクラにて、霧島はお気に入りのホステスの安奈(宮本茉由)の店にて、息子の晃(細田善彦)、そして、竜二と共に「宴」を開いてご満悦。
しかし、息子の晃が急に席を外して、先に帰った為、不機嫌に。
同じころ、会社に戻った竜一は、美佐が教師として教え子一人一人の細かなことを記載したノートを見ています。
そのノートは、凛子(奈緒)の協力から得たもの。
凛子は、トッキービーンズのような小物を狙うのには、他に目的があるのでは?と竜一に問いかけてくるのでした。
次週は、トッキービーンズ後編&霧島に再び、「和田」として接触する竜一にこうご期待!
竜の道~二つの顔の復讐者~1話感想・みどころ
竜一と竜二がのっけから、格闘して、竜一が竜二に凄惨な暴力を振るう姿は引き込まれました。
なにがあったの?お前の笑顔を見たいと言いながらも、竜二に暴力をふるい続ける竜一が怖かった。
この2人は家族のきずなが固く、血の繋がりのない美佐も大切にしているところから、根っからの悪人ではないことが伝わりますね。
竜一と竜二は復讐計画を続行する為に、わざと双子の片割れが死んだことにする手口は巧妙です。
整形をして、お互いの正体がばれないように、顔を変えた竜一。
美佐は純真無垢そのもので、成人後もそれは変わりませんね。
竜一と竜二を赤ちゃんの頃から育ててきた吉江夫妻は、心がとてもきれいで涙腺崩壊でした。
彼らを本当の子どものように思い、2人の人間性のなかで「優しさ」や「愛情」を育んだのは吉江夫妻だと思います。
しかし、当初は、近所に預けていた実子で、結果、道連れにしそうになっていた、美佐を罪悪感から2人に託したところは切なかった・・・。
竜二と竜一の連携プレイは凄すぎます。
霧島急便の特別監査の賄賂のやり取りや証拠を入手・・・それをネタに竜一は上司を追い詰めますが、まさかの曽村の組員や曽村に2人の陰謀がばれて、大ピンチになって歯がゆい展開でしたね。
それでも、小野木一家のDVが日常の家庭であることを知り、心臓に持病がある彼を殺して、彼の妻子を危機から救うことになった竜一の行動力はかっこよかったです。
曽村から小野木が金庫に隠し持つ10憶を持ってきて彼に払うことを条件に、新たな名前「和田」として、ITコンサルタントになった竜一のずる賢さは寒心。
最後に、美佐は決して2人を裏切らないとは思いますが、美佐に自分が本当は死んでいないことを隠して生きる竜一と、その秘密を知る竜二の生きづらさが伝わり、2人がいつか復讐を終えて幸せになれる事を願いたい1話でしたね。