竜の道~二つの顔の復讐者~5話あらすじネタバレ
美佐(松本穂香)がついに、両親の死の真相を知ってしまいました。
国交省の立場の自分を示すことで、源平(遠藤憲一)にプレッシャーを掛けようとする竜二に対して、源平は彼を予測不能な「反撃材料」を活かして陥れようと目論むのでした。
源平が信頼している小田嶋の弱みを握ることを晃に提案する竜一。
凛子(奈緒)にも竜一が何か目的がああって、キリシマ急便に近づいていて、源平を陥れようとしていることを指摘されます。
凛子には「出ていってくれ」と命じますが、凛子は「報酬さえもらえばいい」と答えると仕事に戻ります。
記者の沖(落合モトキ)は、かつて竜一がDVから救った大野木夫人の息子で、竜一が以前勤めていた会社で「斉藤一成」を名乗り、10憶円を金庫から奪い取った過去に関係していました。
彼は中学生になり、母はあの後、体調を崩して亡くなった、自分はなんとか学校に通えているけれど、父の死後、人生が変わったと話します。
大野木は、発作の薬が必要な父と、その父を見殺しにした「斉藤一成」は金に汚いと吐き捨て、復讐心を募らせるのでした。
竜二は同じ頃、まゆみに電話をして今度、夕食を食べる事を提案。
しかし、その前に、訪ねてきた美佐からキリシマ急便に両親の復讐目的で近づいていて、和田もそれを知っていて、自分の後を付けてきたという話を聞き、動揺を隠す竜二。
美佐が竜一(玉木宏)を頼りにしていることに関して胸がざわつく違和感を覚えるのでした。
いっぽう、竜一(玉木宏)は、キリシマ急便の元跡取りで、唯一、自分と竜二に協力的な晃(細田善彦)を使って、源平を追い出すクーデター計画を進めていくのですが、自分の復讐計画が美佐や周りの関係者を巻き込むことになる事態に葛藤。
それでも計画を進める竜一と竜二は、小田嶋の弱みを握る手がかりをつかみました。
砂川も竜一と協力しながら、キャバクラ嬢に聞き込みし、小田嶋のことを調べます。
小田嶋(石丸謙二郎)は、仕事上で、不正なお金のやり取りを取引先としていました。
しかし、彼には、そうまでしなければならない理由がありました。
娘が難病で入院しているのです。
キャバ嬢のつばめも同じ病気の小田嶋と同じ病気の子どもを育てているので、情報の入手が早かったのでした。
その夜、まゆみの家である霧島家を訪れた竜二は、まゆみの母、芙有子(斉藤由貴)から、娘が最近、雰囲気が柔らかくなったという言葉に反応。
夕方頃に、料理をしていた芙有子に「具合悪いの?病院いけば?」と素っ気ない態度でも、ほんの少し母を心配するようになったまゆみ。
芙有子にはそれが純粋に嬉しかったのです。
「まゆみさんにはほんの少し愛情がある。でも、愛情はあなたが与えるべきだった」と、出過ぎたことを言ってしまいました。
まゆみは母からちゃんと叱ってもらったことなどなく、甘やかされて育ちました。
父の源平からも女性だからと、「女」としてお見合いを勧められるなど裕福ながらも愛情に飢えた生活をしてきたのでした。
まゆみに対し、本物の愛情を示すのですが、目的は霧島源平への復讐です。
竜一と竜二は油断はならないと考えるのでした。
晃の心は迷っていました。
晃は偶然、小田嶋が難病の娘の見舞いに訪れている様子を目撃したのです。
車椅子に座り、医療機器に繋がれている幼い娘に、同じ病院の友達ができた様子を喜ぶ小田嶋。
晃は念のため、小田嶋に彼が取引先と不正をして、お金を受け取っている様子を抑えた写真を見せて脅迫。
小田嶋は自分には家族がいる、社長に不正がばれたら自分は娘を育てていけない・・・と。
凛子と砂川も、小田嶋が難病の娘の治療費を稼ぐために不正をしてまで仕事を続けている必死さに悶々とした気持ちを抱えていました。
帰宅した竜一は、本来なら自分と同じ目的で、キリシマ急便に復讐目的で接近している竜二のことを思い、ある提案を持ち掛けたのです。
竜二は、まゆみをこのまま自分に惚れるように誘導し、竜一は源平に国交省の視察として会い、キリシマ急便に協力的な姿勢を見せる作戦。
しかし、霧島に会った竜二は、霧島から「かつて両親を亡くした原因は自分で、その自分に復讐するために接近した」と計画がバレたことを示唆する発言が。
竜二はそれでも自分を保ち、最初はそう考えていたこともあったけれど、今は霧島急便に貢献し、良い関係を築きたいと誤魔化して、源平と握手を交わすのでした。
同じころ、小田嶋は自宅の郵便ポストに投函されていた小田嶋の不正のやり取りの写真を晃に突き付け、激怒していました。
妻子にそのことを知られ、妻とは別れる事になってしまったのです。
小田嶋の愛娘は難病で苦しんでおり、高額な治療費が必要。
しかし、投函したのは晃ではありません。
晃は身に覚えのないことに戸惑い、彼に対し、「お願いします!晃さんがしたことは誰にも言いませんから」と懇願。
竜二と竜一は、その日の夜、仕事を終えてから口論になってしまいました。
帰宅前に、美佐と会った竜一。
「和田さん、兄を止めてください。兄が霧島一家に両親の復讐をしようとして近づいているようにしか思えません。もしも、和田さんが兄の計画を知っていて協力していたら・・・私、貴方を許さない」
美佐の意味深な言葉と彼女の気持ちにますます、モヤモヤした気持ちを胸に秘めた竜一。
その後、竜一は「和田」としてブラジルから日本に戻る前に、大野木を殺したこと、美佐に自分たちの計画が知られている今、まだ罪も犯さず、復讐計画の行動をしている竜二のほうが人生に希望ややり直しがきくと、竜二に話を切り出します。
竜二はそれに対し、「ずっと妹だと思ってきた美佐がいきなり大人の女性になって現れてそれでも妹だとお前は思えるんだな?」と竜一の美佐に対する心理を突っ込んできます。
竜一は美佐のことをたった一人の妹として向き合えると応えるのでした。
その後、竜一と竜二は一旦、気まずさから、離ればなれになります。
竜一は晃から「小田嶋を落としました。小田嶋のポストに彼の不正の証拠写真を投函したの和田さんですよね?こっちは小田嶋を自分たちに協力させることを約束させました。」と電話で報告を受けるのでした。
竜一は竜二と仲直りをして、夜中にお互いの居場所を見つけ出してハグをします。
2人はまた復讐を誓いますが、美佐にも二人の違和感を知られているので、さらなる困難が今後、竜一と竜二を待ち受けている不安を隠せませんでした。
その夜、芙有子が源平に「話がある」と声をかけ、神妙な面持ちに・・・次回、芙有子が倒れて入院?!霧島一家に何が?!来週もお見逃しなく。
竜の道~二つの顔の復讐者~感想・みどころ
竜一と竜二は美佐にも計画が知られ、ますます困難な状況ですね。
美佐は親切心から、「和田」として生きる竜一に「竜二を止めてほしい、竜二の復讐計画に加担するならあなたを許さない」と強烈な言葉を突き付けたシーンでは、竜一と竜二の立場が不利になったなと思いました。
晃は心優しい人柄ですが、竜一に協力してしまい、難病と闘病する幼い娘のいる小田嶋を追い詰め、彼の家庭すら崩壊させてしまいました。
小田嶋も元々は、真面目に働いていたのに、竜一に関わったことが今思うと、彼の運命の歯車が狂った瞬間ですよね。
まゆみと芙有子の関係がわずかに普通の親子に近づいた一歩ですが、亭主関白で利用できる者は家族でも利用する源平を中心とした霧島一家の闇はまだまだ深そうです。
竜一と竜二はそんな霧島一家に加入し、まゆみは竜二の優しさに心がどんどん動かされていきますよね。
まゆみと竜二の今後や、竜一が小田嶋を今後、どううまく利用していくかも期待したいです。