この世界の片隅に 第8話
放送日:2018年9月
TBSテレビ 日曜劇場
この世界の片隅に 第8話のあらすじ
広島の方角の空に見たこともない巨大な黒い雲。
広島に新型爆弾が落とされたと義父・北條円太郎は言った。
江波に住む家族を心配するすずは広島に行きたいと言うが、医療従事者しか向かうことはできず叶えることはできなかった。
数日後、北條家に回覧板が届き、近所の人達とラジオを囲むと、戦争の終わりを告げる放送が流れた。
日本が負けたことを悔しく思うすずは泣き叫んだ。
昭和20年10月。戦争に負けたことを認められず反乱を起こす人達を制圧するために周作は大竹海兵団の元へ向かうことになった。
見送るすずに周作はリンの居場所を伝え、すずはリンの元へ向かった。
この世界の片隅に 第8話の感想
今回は気づけば何度と涙を流していました。
中でも成瀬さんが刈谷家に婿に入ると言ってくれたところです。
祝言をなかったことにして欲しいと言った時に、周作同様どうして?と思ってしまいましたが、幸子を嫁にもらう祝言の取り止めの提案だったのですね。
幸子は兄が亡くなれば跡を継がなければいけないと言っていたので、成瀬さんのことは諦めていたのではないかと思います。
幸子も幸せになれることを嬉しく思いました。
しかし、志野の旦那さんが帰ってこないのでそれはそれで観ていてとても辛いものです。泣き言ひとつ言わない志野の心の強さに尊敬の気持ちです。
終戦の日のラジオはなかなか解読が難しいのでしょうか。
他のドラマでもラジオを聞いても登場人物達は終戦がわかっていない様子がありました。
男性には理解ができるけれど、女性には理解ができないそんな感じを受けます。
そして、負けてしまっている現実から手放しで戦争が終わったことを喜べないのも複雑な気持ちです。
現代だからこそ、あの悲惨な戦争が終わったことを良かったと思えますが、あの時代は戦争に負けることはとても大きな意味を表していたのでしょう。
負けたことで日本がアメリカにどのように占領されるのかわからないのですから当然なのかもしれません。
リンは亡くなってしまったのでしょうか。お茶碗はそれを意味しているのでしょうか。何だかまだどこかで生きているような気がしてなりません。
すずの思い出の中だけでなく、視聴している私達の思い出の中にもリンが生きている証拠なのでしょう。
すずとリンが子供の頃に出会っていたことをお互い知らないままになってしまうのですね。
すみちゃんから手紙が届いたということはお父さんもお母さんも生きているのでしょうか。
広島の地理がわからないので草津を地図で調べてみました。
草津までは原子爆弾の影響は届かないものなのでしょうか。
原子爆弾の威力がすごいとはわかっていても飛散距離まではがなかなか想像し難いものです。
それにしても、円太郎さんは本当に面白く愉快です。
サンが、円太郎はいつもいないと言うところで、思わず声に出して笑ってしまいました。確かにこれまでもその通りでした。
帰ってきたと思ったら、盛大に横領をしてきたと言うのだから驚いてしまいます。
円太郎さんが解雇になったということは、稼ぎ頭は周作だけになるのでしょう。
そう言えば、やはり周作はすずのことを根に持っていたのですね。
周作は少しねちねちしたところがあるので納得です。
その姿にすずも対抗し、本当に可愛らしい夫婦です。
最初の頃は頼りなさげなすずも力強い目付きや言葉を発するようになり、すっかり呉の、北条家の嫁になったと感じます。
現代に入り、節子が誰かに会いに行くような表現をしましたが、すずのお墓に行くのでしょうか。
このドラマは戦争がメインの時代なので、戦争が終わればドラマが終わるとわかっていても、終わってしまうのかととても淋しくなります。
この世界の片隅に 最終話の期待や予想
いよいよ最終回です。
戦争が終わり、すずは周作と呉でどのような家庭を築いていくのでしょうか。
節子を授かり、出産までの物語は描かれるのでしょうか。
現代。佳代は北條家でどのような暮らしをしていくのでしょう。すずが現代に残したものは何なのか。佳代は何を引き継いでいくのか。
節子は佳代に単にすずの話をしただけなのか。
すずの生きた過去と佳代の生きる現代がどのように繋がっていくのか、やっとそれを知ることができます。