新宿野戦病院9話あらすじネタバレ
ここは新宿歌舞伎町。
警察官の岡本勇太(濱田岳)は、ラブホテルで半裸の状態で、男性の叫び声に目が覚めます。
そこには誰もいなかったのですが、NPO法人「NotAlone」で働く南舞(橋本愛)のエプロンが置かれており、焦る、岡本。
「あれ?なんで?」
「いや、なにが?」
聖まごころ病院に戻り、高峰亨(仲野太賀)も何が何や分からない状況に困惑。
舞は、NotAlone代表として海外のインタビューを受けていて、無事取材が始まる前に、エプロンを舞に渡すことができました。
一方、聖まごころ病院ではヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)や高峰亨(仲野太賀)たちによって生きる希望が湧いた堀井しのぶ(塚地武雅)の母、しのぶ(藤田弓子)がホームヘルパーの甲斐(後藤剛範)が来ました。
「うちはメイドじゃないんで。お母さん、甘えんなよ。本気になればできるはずだ!」
甲斐はとてもスパルタなヘルパーで、ヨウコ達はヘルパーとは思えない厳しいリハビリに唖然としました。
しかし、亡き夫が亭主関白だった房江にはこの甲斐は意外にも合っていました。
「体格、喋り方、口は悪いけど優しい。そういう人を選んでくれたんだと思うの。」
「お盛りじゃ、お盛んなおばはんじゃ」
「先生、日本語上達してないね。英語も日本語も通じないけど先生はスーパードクターだってわかっているから。」
房江はすっかり回復し、介護ヘルパーの甲斐と共に退院していきます。
「先生、娘を宜しくお願いします。」
ヨウコに堀井しのぶ(塚地武雅)のことを娘と行った房江。
その言葉は、しのぶが何よりもほしかった言葉でした。
その頃、南との関係に複雑な思いを抱く岡本。
亨に何か自分のことを聞いていないか探ります。
南と既に付き合っている気でいる亨は、何も状況が分かっていません。
岡本はラブホテルのこと、今後のことを話すべく、南と話す機会を作ります。
「覚えてないの?」
「アメリカのコメディで酔っていて覚えていない事ってあるじゃん。」
ホテルにいた時、不意に席を外し、浴室に行った舞はシャワーを浴びました。
「入ってくるなよ。」
「いや行かねぇし。」
「わかっているよ。ハッキリ言えばいいでしょ。付き合っているつもりはない。今日誕生日だから。亨のことだから何か考えているよね。明日、アメリカの取材入るの。まごころにもカメラ回るからね。あんたと付き合う気ないよ。ないから、こっちがもらい事故だから。」
「ないよ、ないよ付き合う気なんて。」
その頃、聖まごころ病院では、腎血管脳腫という病気に、啓介の友人で不動産経営者(パパ親鈴木)がかかっていました。
「お父さん、ねぇお父さん、ちゃんと見て。ふるさと納税の返礼品じゃないんだから。衣料メーカーの41歳。東海地区のエリア市民。」
「外科医になるの諦めるのか?」
「ヨウコさんがいるでしょ。いいじゃん43年も親と暮らしているから。親離れさせてよ。」
そんななか、アメリカのケーブルテレビが聖まごころ病院の取材に来ます。
そういう日に限って何も起こらないまごころ。
高峰啓介(柄本明)は、「カンファレンスでもやるか。」と提案。
「当直の医師が運ばれてきた患者の症状や治療方法を報告して意見交換し合うんです。」
各医師達の情報共有を行います。
「6歳の男児が緊急搬送。母親の星崎さんはお酒の匂いがしていて…」
「なんで脱がすんだよ。服の上からわかるだろ?!」
その星崎は、カスタマーハラスメントをしていて、元看護師でした。
「その駆血帯ちゃんと消毒した?」
彼女は、看護師の村木千佳(石川萌香)と、吉野勇介(萩原護)にも医療用語をして、訴えました。
ふと、小児科医の横山勝之(岡部たかし)は、星崎の息子の腕に打撲痕を見つけ、虐待を疑いました。
「あのお母さん、息子さん最近何か変なもの食べていませんか?」
「食べさせてないよ。」
「あの、角膜炎と盲腸の可能性があります。ご主人と連絡取れますか?」
「なんであんたにそんな事聞かれなきゃならないの!」
「おばはん早くして!」
その後、経理担当の白木(高畑淳子)にも厳しい対応です。
角膜刺激症状、虐待の疑い、盲腸の疑いの星崎親子には謎が深まるばかりでした。
次の男性患者(浜中文一)は陰茎切断という重症でした。
「自分で切断した例は過去39件しかないのです。」
21歳男性、自ら陰茎を切断したのでした。
「男性には恋人がいて2人の関係は良好でした。性交渉をする際、恋人を満足させられず女性用風俗で、対応。男は愛する人に喜んでもらいたくて女性風俗セラピストに。しかし体は正直です。どうしても反応してしまう自分の何かに嫌気がさし…」
岡本がいたホテルで、その男性が偶然、泊っていて、接客をしていたのでした。
白膜統合手術をし、繊維を繋ぎ合わせてもらいました。
「心と体の性が一致しているなんて奇跡なのよ。それを簡単に無駄にしないで。」
堀井しのぶにぴしゃりと叱られた男性は反省します。
次のいっけい自殺未遂をした23歳女性の片山涼香。
オーバードーズもしていて、はずきも気に掛けていました。
まゆ(伊東蒼)の友人で、家族関係や人生に彼女もまた悩んでいました。
「やりたいことないのかって言われるけど何ができるか分からない」
「そうだよ。美容形成外科になりたいとか先に決めさせるな。」
「人間関係とかSNS疲れちゃう」
「ポルシェの写真登校すると、炎上しちゃうしな。誰か友達いないの?彼氏とか友達とか?」
「ないよ。」
「俺もー!金とポルシェしかない。赤いエプロンが似合う歌舞伎町のジャンヌダルク。のれんに腕押しってわかる?のれんすらないわけ。今日、彼女の誕生日、別れようって言われてさ…あーやばい、涙腺。まだ涙出る…別れようってなんでって聞いたらさ、その子なんて答えたと思う。好きなお巡りさんができたって言われて…職業いる?好きな人ができたでいいじゃん!好きなお巡りさんはさ、傷つけようとしているよね。あれかな…SMの人だから壺心得ているのかな。知っているお巡りさんって聞いたらそうだって答えた。わぁあ、おしゃれクソポリス!」
その隙になったお巡りさんは岡本勇太(濱田岳)です。
思わず首に聴診器を巻き付ける亨をはずきは止めにかかります。
「ダサくないと思います。挫折を失うのはお医者さんとして必要かも。人の痛みを知って傷ついて、乗り越えた経験は絶対に無駄じゃないと思います。先生、頑張ろう、私も頑張るからさ」
「ありがとう。」
間もなく、星崎が息子を連れてきました。
「飲んでるの?信じられない、あげまーす。」
夕方にヨウコ達が飲みながらアメリカの取材を受けている場面に遭遇した星崎は、動画を撮って拡散しようとしました。
「別の病院で診てもらったら盲腸でした。腹膜炎で、あと一歩で敗血症になるところでしたよ。医者?あんたが?免許見せろよ。」
ヨウコを見て、突っかかる、星崎。
「ウィルス性胃腸炎、誤診じゃん、責任とんなよ謝罪しろよ!あと金返せ!」
「いや言いました。横山先生盲腸立ったらって。」
「患者が覚えていないから行ってないも当然でしょ。」
「えー腹膜刺激症状…盲腸疑い…え?虐待の疑い?これ、自転車で転んだ怪我なんだけど。なにそれ、私が虐待したっていうの?他に痣があるかどうか調べなさいよ!この会話、録音していますから。何なの、次から次へと高峰、狭い、酒臭い!」
その後、白木と亨は、星崎が異物混入で、星崎に前科がある事を調べました。
「横山、DVと盲腸疑ってたよ。こんな顔だけど、横山正しかった。正しく治療しておけばこの子は助かった。横山を疑えばよかったんだよ。…帰る。こんな病院なら、辞めずに済んだかもな。」
星崎はヨウコ達の和気藹々した空気が羨ましくなりました。
星崎の事実は、彼女の医療ミスではなく、実際には、処方処理した研修医のミスでした。
しかし、相手は病院長の甥っ子で、それを星崎が異物混入したことにされてしまったのです。
そこで星崎に貼前科が付いてしまいました。
患者と家族は示談に応じず、自分はミスに気が付いただけと訴えた星崎。
「お邪魔しました。」
「だけ?謝らないの?」
「ありがとうございました。」と、星崎の息子は笑顔で答えました。
「ありがとうヨウコ先生、もうすぐ5人芽生まれるのに…危なかった。」
無事、星崎親子は帰って行きました。
時が経ち、2025年…。
腎臓がんから復帰した不動産屋(パパイヤ鈴木)は、聖まごころ病院の建物は、売らなくて良くなりました。
新時代に新しいウィルス株が。
はずきは交際も順調で三重県に過ごしています。
マユは高校を卒業し、看護学生に。
「学費は俺が出すからな。」と、啓介(生瀬勝久)。
マユは民間シェルターに母、カヨ(臼田あさ美)と住むことを南舞(橋本愛)をまじえて相談。
「どうする?この民間シェルターなら居場所も守られて特定されにくいけど…」
マユがカヨの恋人、シンゴからの性的虐待に考慮し、シェルターのチラシを見せる、舞。
「どうする?洗濯とか掃除とかお母さんいれば楽だし。ってとりあえず言ってみた。」
「とりあえず一人で住んでみる。たまに洗濯物持って行ってもいい?」
「うん…」
「そうする。」
ヨウコは、国家試験に合格し、勝どき医療センターで研修医になる事に。
「研修は4月からだから一旦アメリカに帰ることにする。なんで?ロックダウン?なにそれ?」
ヨウコは4月から検収だから一旦アメリカへ帰省しようとアメリカにいる知人に連絡を取りました。
しかし、新型ウィルスによって、ロックダウンが起こります。
新宿野戦病院9話感想・みどころ
NPO法人「NotAlone」が、アメリカのテレビ局の取材を受けることになるとは…。
そんな日に限って、聖まごころ病院では患者が来ず、暇なので夕方から酒を飲む一同。
佐津川愛美さんが演じた星崎は、一見誤解を受けやすい女性で、怒号を上げ、幼い息子にも八つ当たりしていそうな圧を感じました。
しかし実態は、研修医の医療ミスを押し付けられ、無実の罪に問われたことから他人を信用できなくなっていました。
そんな誤解されやすい母親像を演じた佐津川さんは日頃の温和な役柄とガラリと変わって、惹きつけられました。
もう一人の患者に、マユと同じように家族関係に困った女性、涼香。
彼女が亨に悩みを聞いてもらうはずが、舞との恋に破れた亨が相談に乗ってもらって励まされる始末には少し笑えました。
「好きなお巡りさんって傷つける為に言っているよね。おしゃれクソポリス」
そんな頼りない彼に、オーバードーズをした涼香のほうが逞しいと言えました。
終盤では2025年になり、ヨウコは国家試験を獲得、マユは看護学生として民間シェルターに一人暮らしをし、母との関係も少し見直せることに。
お互いに良い距離感を保てるようになったマユ親子にホッと胸を撫で下ろせました。
新たなウィルスのパンデミックと闘うヨウコ達の活躍に目が離せない9話でした。