スカイキャッスル

スカイキャッスル6話 未久(田牧そら)の魔性性に背筋が凍る

スカイキャッスル6話あらすじ・ネタバレ

華々しい過去が捏造されたことが明らかになった、浅見紗英(松下奈緒)。

長女の瑠璃(新井美羽)もミステリアスな敏腕受験コーディネーター、九条彩香(小雪)に浸透していきます。

「私、ママと会いたくない」

「彼女を母親と思うからいけないのよ。受験を手助けしてくれる家政婦だと思えばいい。最後に勝つのは貴方。わたしがついてるから。」

浅見家では少しずつ衝突が起こっていました。

「ねぇ、しばらくは未久お姉ちゃんを部屋に呼んで勉強を教えてもらいたい。お姉ちゃんばかりじゃなくて少しはわたしを見てよ!」

「何言ってるの?ダメよ、瑠璃は今大事な受験期なの。分かって。」

真珠(白山乃愛)もいよいよ母に反発し始めました。

「本当の原因は君にあるんじゃないのか?」

英世も真珠と紗英の様子に口を挟むのでした。

瑠璃と真珠、英世、紗英が出かけている間、未久は2階の瑠璃の部屋で、家族でクリスマスを過ごした去年の動画を恨めしそうに見ていました。

その際に、瑠璃の高級時計を盗みます。

その時計は瑠璃が誕生日プレゼントに英世からもらったものでした。

「二階で何してたの?」

「瑠璃さんの部屋が見たくて。」

「二度としないで。部屋に戻りなさい。」

「はぁい。」

朝に、紗英は、南沢泉(木村文乃)と、夏目美咲(高橋メアリージュン)に遭遇しました。

「ごめんなさい…私あんなことを。」

「いいのよ、泉さん謝らないで。」

「今日もオシャレで素敵な出で立ちね。でも、劣等感が透けて見えるだけ。どんなに逃げても過去は変えられないよ。」

紗英は複雑な胸の内を隠していました。

その日の夕食で、未久がいることに瑠璃は文句を言いました。

「なんで未久がいるの?」

「未久さんのおかげで真珠が成績トップになったんだ。」

「未久お姉ちゃんのおかげで成績が上がったよ。」

「私、真珠ちゃんとも本当の姉妹になれたらいいなと思っています。」

「これからも未久のこと頼みますよ。」

紗英は不機嫌そうな瑠璃をフォローします。

「瑠璃、今日は瑠璃の好きなシチュー作ったわ。」

「私が信頼しているのは九条先生だけなの。」

その未久は放課後に、学校の担任と九条が車の中で、予想問題集を渡し合っている現場を目撃します。

様子をスマホに収める、未久。

一方、かつて九条との契約を巡って、紗英と争った二階堂杏子(比嘉愛未)。

苦情が瑠璃に与えた学内試験の予想問が驚異の的中率を維持していること、さらには人の心を操るのに長けたている九条の真の人間性に、疑問を抱くようになりました。

「翔がもうすぐ1位も夢じゃない。」

「翔の実力だと思ってますよね。予想問題集のおかげですよね。学内試験の予想問題、的中率が多い。それ、おかしいと思いませんか?」

「思いません。」

その頃、未久は紗英と瑠璃から家政婦扱いで冷遇されても、めげません。

「お母さん私、幸せになるために負けないよ。」

麦僊とした胸騒ぎを覚えた杏子は、同じく受験生の母である南沢泉(木村文乃)と、夏目美咲(高橋メアリージュン)と共に、九条の素性を調べます。

「私は当事者の感情を何も考えてなかった。亡くなった冴島さんのご主人に会った。」

「え?哲人さんに?」

「未だに悲しみを引きずっていた。小説は書かない欲しい、自分と息子が満身創痍になるだけと言われて。」

南沢家でも、泉は寛大な夫、公平(大谷亮平)と九条の件で話し合いました。

「僕も賛成だな、その受験講師の思惑を探ったほうが良い。君が小説を諦めさせるために動いた可能性もある、世の中には味方の振りをして相手を取り込もうとする人間もいる。院長が不正データを隠ぺいするために僕を外科部長にと申し出た事がある。いつかそれが大きな悲劇に繋がることがある。」

帝都大病院にて。

「東原政務官と連絡が取れました。不正の協力を取り付けるのは至難の業。」

そう切り出したのは、二階堂亘(鈴木浩介)。

大河内が南沢を不正隠蔽の為に外科部長にしようとしていた不正行為には、東原政務官が深く関わっていました。

英世はまず、大河内陸病院長(小野武彦)を油断させます。

「東原政務官がいらっしゃるのですが、お食事はどうでしょう?」

「東原政務官が来るのか?」

その後、東原政務官との不正の事を、英世、龍太郎、亘に暴露する院長。

「帝都病院一筋の皆さん、秘密は守れるよな。呼吸器内科でデータ改ざんがあった。厳しい批判にさらされる…この窮地を乗り切る事が当院の最大の敵いだ。」

浅見家に集まる、英世と亘、龍太郎。

「うまくいけば、外科部長座を、君に譲りますよ。」

亘は龍太郎に外科部長の立場を譲ってもいいと言い出しました。

この発言にお人好しな龍太郎は気づきませんでした。

その頃、二階堂家では、翔にまた理想論を押し付ける亘に、杏子が反論していました。

「翔を絶対ピラミッドの上に立たせる。トップを獲る喜びをお前に教えたい!僕はその為なら何だってしますよ。フレー!フレー!翔!」

医療事故をきっかけに手に後遺症がある亘は、一人息子の翔に全てを掛けていました。

「あなたの夢はくだらない!なにがピラミッドよ。地球は丸いのにピラミッドってなによ!」

杏子は、翔が幼い時の誕生日プレゼントに、亘が渡した、ピラミッドを壊します。

母の優しさに、父に気付かれないように微笑む翔でした。

その後、紗英と偶然会った、杏子。

「家族が厄介だって思う日もあるわ。」

「あなたの旦那さんは大変そう。」

「瑠璃ちゃんはどう?」

「瑠璃は私より九条先生を信じている。」

「やっぱり九条先生は怖い人ね。私は彼女にすがりたいと思った、そう思わせる力があった。結局、彼女の思い通りに進んでいる気がする。なにかあったら報告するから。」

紗英と杏子はここで、九条の件で協力することにしました。

翌朝。

瑠璃は父の英世に買ってもらった腕時計がない事を知り、真珠に激怒。

「あんたでしょ?腕時計。泥棒でも入った?」

「だから私じゃないって!」

「はいはい、後でお母さんがなんとかしてあげるから。早く学校行きなさい。」

紗英は娘たちを送り出してから、同時刻で出かけた真珠を怪しみました。

「瑠璃の部屋を見てみたくて。」

その言葉に嫌な予感を感じた紗英が、未久の部屋を見ると、山田未久(田牧そら)が、英世(田辺誠一)の実の娘であることを知ってしまいました。

英世と亡き、未久の母、希美(映美くらら)が写る写真と、瑠璃の腕時計を見つけた、紗英。

さらに、未久の髪をDNA鑑定でこっそり出しました。

「きゃー!」

携帯の通知が来て、未久はが英世との娘だと知り、ワインを飲んでから、衝撃と怒りでアクセサリーをひっくり返しました。

そして、何食わぬ顔の英世の前では、穏やかな表情を見せて、誤魔化しました。

英世は例の不正隠蔽の件で、会食へ出かけます。

「ちょっと出かけてきますね。」と、未久。

「…未久さん。」

「なんでもないわ、行ってらっしゃい。」

未久はその後、青葉と瑠璃が話しているところに遭遇します。

「日曜のバスケの試合来なよ。」

「え?良いの?青葉がいるから頑張れる。」

秒単位で、未久は青葉に話しかけました。

「瑠璃は青葉の事好きなんだよ。鈍いな。」

「そんなこと…」

「もし告白されたらどうする?これから行くところがあるの。」

「他に誰か好きな人がいるの?じゃあまたね。」

「どこ行くんだ?」

「秘密だよ。」

その頃、東原政務官(矢柴俊博)との会食が行われていました。

「しかしこんな豪華な席が用意されていたとは。」

「ささやかな不祥事です。」

「不祥事?」

「まさかそれが今日のテーマじゃありませんか?」

「いえいえ。私は東原政務官と意見を交わして当院の改善を」

「なぜおたくの不祥事を私に?もし不祥事の解決に私を利用したいのであればきっぱりと御断りします。では失礼…」

「下心は見透かされていたようですね…」

その頃、南沢泉は、哲人を再度訪問。

「小説の件で九条先生が、関わったとのことですが。」

「本気で私の小説を応援してくれた?」

「表面上は…。実は妻に先立たれた人が集まるネットコミュニティがありまして。そこで知り合った父親がいました。私と同じように彼の妻も自殺でした。そして彼の息子さんも…九条先生に受験講師をお願いしていたというわけなんです。」

美咲、紗英、杏子は母同士で九条の事を話題に、浅見家で話し合っていました。

「九条先生の指導を受けていた生徒の母親が5年前も自殺したの。親の干渉を拒むようにもなりました。」

その頃、瑠璃を九条は洗脳。

「お2人とも偶然では片づけてはいけない気がする。泉さんがそう感じているなら、もっと小説を突き詰めるべき。」

「母親の事を一番に考えるのをやめなさい。あなたはあなたの人生を歩んでいくの。母親から自立しなければあなたは合格できません。つらい時は私を頼って。」

散歩をする瑠璃に、ドリンクを作った紗英。

「瑠璃の嫌いなケールも入ってないし、これ飲んで?」

「散歩行くのにいちいちママの許可が必要?これ九条先生が受験に良いっていうレシピじゃないし。今度から同じように作って。」

その後、紗英はばったり泉に遭遇します。

「謝罪なら何もいらないわよ。」

「九条先生の事聞きに来たの。哲人さんに会った。」

「蒸し返さないで。」

「5年前にも自殺しているの!九条先生の教え子が親を拒むようになった。私は怖いの。紗英さんと瑠璃さんが同じようなことになったら。お願いだから力になるから言って!」

「友達面しないで!冴島家とうちは違うの!」

その後、夕方に瑠璃が青葉のバスケをしている様子を見て微笑んでいる瑠璃を見かけました。

「嬉しそうだね、青葉が好きなの?彼はそうでもないみたい。残念ね…」

「なにが言いたいの?」

「片思いって辛いでしょ。母もそうだった。父親だった人も眼中になくてバカみたい。」

瑠璃は成績が未久より落ちたこともあり、南沢家の長男、青葉(坂元愛登)が心の支えでした。

しかし、その青葉との恋さえも、未久は瑠璃の心を突いて邪魔してきます。

「そんな話をなんで私に?聞きたくもない。」

「未久さん…ちょっといいかしら?」

未久を呼び出した、紗英。

「あなたも座って?言いにくいことを言わせてもらってもいいかしら?この時計、瑠璃の部屋から盗んだわね。泥棒は犯罪よ?」

腕時計を見せる、紗英。

「知ってますよ。深く反省します、申し訳ありませんでした。言いたいことはそれだけですか?でしたらこれで!」

「待って!もう一つ聞きたいことがあるの。あなたはどういうつもりでうちに来たの?」

「どういう意味ですか?」

「聞いてるの。ちゃんと答えなさい。」

「気付いてくれたみたいですね。盗んだ甲斐がありました。」

「まさか、気付かせるため?」

「私は、私と母が受けた傷を浅見家に返すために来ました。」

「なにが望みなの?」

「私の望みを答えてくれるんだ。嬉しいな。」

「真面目に答えなさい!」

「浅見性を名乗る事、英世さんをパパと呼ぶ事、家を自由に歩き回る事、真珠ちゃんと仲良くすること。今んとこそんな感じで!」

未久の真意を知った紗英は、終始笑顔を絶やさない少女のおぞましさに怯えるのでした。

スカイキャッスル6話感想・みどころ

九条の恐怖の洗脳は、親子を破滅に追い詰めていきますね。

5年前にも、冴島家と同じように、受験生の母親を死に追いやっている「前科」。

九条は今、浅見家の優等生、瑠璃を懐柔していて、身も心も自分に傾くように仕向けています。

瑠璃も、新興宗教にでも入ったかのように、九条以外、信じられなくなっている瞳が切ないですね。

母親が瑠璃の為にいつも健康に気遣って作るドリンクも平気で捨てる…。

瑠璃、それはちょっとひどすぎると思いました。

瑠璃と紗英のすれ違いは、思春期の娘とその母によくありがちですが、瑠璃は母親を「親」ではなく、家政婦のように思い込んでいるところがありますよね。

一方で紗英は、長女の瑠璃だけが自分の思い通りになる子供で、義母の雪乃に、紗英の出自を既に知られていることもあって、瑠璃を浅見家に相応しい娘にしようと必死です。

真珠が今日初めて反発したように、長女も次女も、紗英の大切な娘なのだから平等に接してほしいものです。

紗英にとって、今は少し信用できそうなのは杏子という感じでしょう。

杏子は今日も今日とて、出世欲と野心が病的なモラハラ夫、亘に呆れて、彼の弱点を見事に突いて爽快でした。

上昇志向が化け物級で、頂点に立つことに異常な執着をする彼の心はピラミッドのトップに立つことで保ってきたといえます。

そこをピンポイントに我が子を守るために攻撃し、冴島家と同じ道を辿りがちな紗英にも寄り添う、杏子は、女性としても凛々しいですね。

今は未久や、近隣の泉もいることで心のバランスが取れていると思いますが、あのしたたかで何をするか分からない策士の未久が、真珠にも牙を向きそうな気がしました。

髪の毛をわざと枕元に置き、自分と英世の親子関係を調べさせるために紗英を誘導し、瑠璃が英世からクリスマスにもらった腕時計をわざと盗み、それをわかりやすく発見させる…。

あんなに素直で母思いの少女は、蓋を開ければとんでもない悪女の顔が隠れていましたね。

未久は瑠璃や、真珠以上に精神のバランスを崩している女の子で、とても今後が心配になる6話でした。

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