スカイキャッスル4話あらすじネタバレ
浅見紗英(松下奈緒)は長女、瑠璃(新井美羽)の内申評価を上げる為、生徒会長選挙で当選させようと合作します。
その矢先、対立候補となっている人望熱き優等生、山田未久(田牧そら)が秘密裏に同級生の提出課題を代行し、報酬を得ていることを知りました。
「未久さんは優馬くんの課題を代行し、母親から代金をもらっていました。」
「不正を働いていた生徒が生徒会長になるのは良くないですものね。」
紗英から報告を受けた敏腕受験コーディネーター、九条彩香(小雪)はこのネタをちらつかせ、未久に立候補試合を促すように指示
未久は病身の母が、帝都大学病院に入院しています。
そんな彼女の心情をおもんぱかる紗英ですが、九条の言葉巧みな誘導で一転します。
未久は母の入院費を何とか支払えました。
「ごめんね、未久、カバンも靴もボロボロね。」
「あなたを生んだことが私の自慢ね。お母さんの幸せが私の幸せだから。お母さんの自慢は山ほどあるよ。退院したら江の島行かない?お父さんとお母さんの思い出の場所でしょ?たまにはお父さんのことも聞かせてよ。」
「未久に似て頭のいい人。私なんかのことも気に掛けてくれた。」
「好きだったんだね」
「翔が瑠璃ちゃんの推薦人に?」
二階堂家の翔の父、亘(鈴木浩介)を懐柔する、紗英。
「翔くんを推薦人にすれば、内心アップの手助けをしますよ。」
校内試験の予想問題集を浅見は亘に渡しました。
「翔の内申点アップの為に予想問題集をいただいてきました。これで内心が上がれば…」
「翔の意志も聞かずに断ってよ。」
「予想問題までもらっておいてそんなことはできません。君は本当に私の言うことになんでも口を出しますね。」
「わかったよ、揉めないでよ。僕が瑠璃の推薦人になるから。」
その頃、紗英は未久をカフェへ連れ出し、未久が加藤玲(内藤理沙)の息子、優馬の課題を解く代わりに、現金報酬を得ている様子を捉えた動画を見せました。
「こういう不正を生徒会長が働くのは校則違反よね?安心して、あなたが生徒会長立候補を辞退すればいいだけ。私はあなたの味方よ。お母さんの入院費のために」
「すごいな、お母さん。スカイキャッスルに住んでいるんですよね?母もこんな素敵なところに私を住まわせたいって言っていました。瑠璃の為ならなんでもできるんですね。」
「これ、突き返したいと思うけど受け取って?どんなお金もお金はお金。大丈夫、あなたは頭がいいから絶対に這い上がれる。」
未久を娘の瑠璃と同じように見下していました。
そして、未久は立候補を取り消しました。
瑠璃の妹、真珠(白山乃愛)は南沢青葉(坂元愛登)と、未久と馴染んでいました。
「あいつの鼻をへし折ってやりたい。未久お姉ちゃんが勉強教えてくれるから、今度のテスト楽しみ」
「そういうこと言うのやめなよ。瑠璃だってピリピリしているんだよ。」
青葉の優しさに触れ、真珠は家庭で居場所のないなか、元気を取り戻しました。
やがて、瑠璃は生徒会長に当選し、そのお祝いをしようと考える、美咲、紗英、杏子。
一方、スカイキャッスルには、妻の自死をきっかけに崩壊した冴島家の謎多き悲劇の真相を追い詰め、小説にしようとする南沢泉(木村文乃)をめぐり、対立が拘束激化します。
公園でパソコンを開いていた泉を見つけた、紗英、杏子、美咲(高橋メアリージュン)は、泉を敵視します。
「このスカイキャッスルでの不幸を書かないでと言ったのに」
「冴島家の悲劇と私達の日常は似ている気がして。どうしても書きたいの」
「一度話し合う必要がありそうね。どうかしら?南沢夫妻も瑠璃さんのお祝いを兼ねて招待してあげたら?」
「健作の成績も上がったから、お祝いにキャビアとシャンパンとトリュフが届いたの。そういえば、南沢さんのご主人にも挨拶してなかった。そうね。夫の楽しみにお待ちしています。」
こうして、南沢家、二階堂家、浅見家でお祝いをしていると未久の話を切り出す、泉。
「浅見さん、未久ちゃん、取りやめたんですよね。」
「まさか紗英さんが未久ちゃんを立候補からやめさせたんですか?お金で」
「そのアドバイスをお聞かせください」
「泉さん、私は未久さんを守りたいの。未久さんの未来が危ぶまれるけど。」
泉は紗英が未久を生徒会長に立候補できないように裏で策略したのではないかと睨みます。
ここで、場の空気が悪くなったのを察した、夏目美咲の夫、龍太郎(本多力)は話題を切り替えようとします。
「本題に戻りましょう。そういえば、南沢さんは小説家なんですよね。」
「まだ2冊しかない無名作家ですが」
「スカイキャッスルで起きた冴島家の悲劇を小説にしようとしてる。」
「人の不幸を小説にするなんて、このスカイキャッスルの住人を傷つけるの?」
「帝都病院にとっても評判に影響します。」
泉の執筆に関して、亘まで意見してきました。
思わず、泉の夫、公平は妻を庇います。
「妻の制作に夫の許可が必要ですか?」
「受験期の子供達に影響したらどうするんですか?」
「そこまでしてやめさせたいですか…偽善者、どうやら我々がここに来たのは場違いだったようですね。」
なんと、小説家に反対する紗英に対し、彼女の秘密の過去を知るい好きが一歩も譲らない姿勢で、宣戦布告します。
「逃げるの?」
「これ以上、小説の邪魔をすると私も何するか分からないわよ」
浅見家を後にする、南沢公平と泉。
「ごめんなさい、私のせいで」
「いいんだ。何も気にすることないよ、君は悪くない。」
冴島家の出来事に自分達を重ねずにはいられない二階堂家。
杏子は、泉を呼び止めました。
「南沢さん、私は書いてほしいです。冴島家で起きた悲劇とスカイキャッスルに住む私達の日常はどこか似ていると私も思います。私、事件が起きる前、冴島家の受験コーディネーターをしていた人を知っているの。」
二階堂杏子(比嘉愛未)から詳細を知りえる人物として九条の存在を知らされた泉は直接、話を聞きだそうとします。
15年前。
泉は親の児童養護施設を手伝っていた時、城崎栞(梶原叶渚)という女の子から電話がありました。
「先生、すぐ来て。」
「ごめんね、若菜園の仕事があってまあ終わらないの。」
電話を切った栞の顔は痣だらけでした。
彼女は虐待されている子供で、かつて教師をしていた、泉の教え子だったのです。
栞は家庭環境の辛さに耐え切れず、自宅のドアノブで自死しました。
「どうした?」
「昔のことを思い出して…」
「栞さんか…」
「やっぱり私には書く使命がある」
泉はそう言って、スカイキャッスルの真相についての小説を書き続けます。
既に泉は、かつての教え子、琴のことも書籍にしていました。
その頃、九条の秘書、永峰泳児(前原滉)は、受験期の教え子、栞が自死してから、教師を辞めて、作家に転職した、泉の過去を調べていました。
「南沢泉について調べました。受験期の教え子が自殺をし、教師を辞め、今の作家になったようです。」
未久は南沢家で青葉と共に真珠に勉強を教えていました。
母の危篤の知らせを受けた、未久は、青葉と泉と共に帝都ヴょウインへ。
「未久、未久は大丈夫だから」
「いや…いや!一人にしないで!」
「未久は頭がいいんだし、絶対幸せになれるから。」
「お母さん…お母さん!」
「後の手続きは私がやるから心配しないで。困ったことがあったらなんでも言って?」
「未久の為にできることはなんでもやるから。」
南沢親子は、未久に寄り添います。
そんななか、未久は母が大切にしまっていた写真を見つけました。
そこには、母から亡くなったと聞かされていた父が映っていて、その正体を知った、未久。
父親は瑠璃の父、浅見英世(田辺誠一)。
九条は、泳児から、未久の母、希美(映美くらら)の死去と、父について報告を受けました。
「山田未久さんのお母さんが亡くなりました。死んだと思われていた父親はスカイキャッスルに住んでいます。」
翌朝。
未久は、母、希美の遺品のスマホから、英世に電話を掛けました。
紗英は未久が希美を亡くしたことをまだ知りません。
「なんだ、この電話…」
「まさかあの人?希美さん」
「ああ、未だにお金の催促をされている。」
九条を訪ねた紗英。
「何があっても未久さんを退学に追い込む切り札を持っています。瑠璃さんにとっても良い刺激になりますよ。未久さんがどのように勉強しているか知るチャンスです。」
九条の腹黒さに圧倒されつつも、我が子の瑠璃を帝都医大付属高校に合格させるべく、協力することに。
その頃、未久の住む環境をどうするか南沢家で話合いました。
「若葉園の空きは?未久さんのこと、部屋もあるし、食事などの面倒も見れる。」
「空きはないし、受験期の女の子にとってはつらいと思います。」
「あの…、私の生活のことでごめんなさい。男の子と女の子が住めば変な噂立つし…」
「それなら、浅見家で暮らすというのはどうでしょうか?」
「何から何まで申し訳ありません。よろしくお願いします。」
早速、浅見家へ出向く泉、未久。
「ええ、未久と一つ屋根の下って嫌なんだけど」
「うちの瑠璃もそう言っていますし」
「じゃあ青葉くんの家に決定だね」
「青葉の家に?それなら我慢する。」
「私、内緒にしていたけど青葉くんの家で、未久お姉ちゃんに勉強を教えてもらってた。だから満点取れた。私からもお願い」
「未久さんの生活の面や家賃は私が面倒見ます」
泉も条件を付けて浅見家に頼みました。
「小説の件を取りやめると思ったら…」
「私が未久さんを引き取るのを断ったら私の過去をばらすとでも思った?」
泉と紗英は対立します。
その後、九条と泳児に呼び出された泉。
「冴島家の件で、スカイキャッスルの件を小説にしているんですよね。小説、楽しみにしていますよ。冴島家と繋がれるように連絡をとりますね。」
「九条先生、意外に怖いと思っていましたが優しいかたで良かった。」
九条を信用してしまい、小説の執筆を帰宅後に続ける、泉。
夜遅く、紗英が泉の家を訪問。
「泉さんの考えが正しかったわ。私達助け合わないとね。未久さんにうちの地下室を提供します。」
紗英はこうして、未久を浅見家へ案内します。
地下室に入った未久。
「こんなに良くしていただいて、なんとお礼を言ったらいいか…立候補を取り下げろって言われた時、お母さんのこと誤解していました。」
「あの状況は仕方なかった。洗濯物はここに入れて?私が洗っておくから。言ったでしょ?私はあなたを応援しているって。」
間もなく、真珠が未久を呼びました。
「未久お姉ちゃん、パパがご挨拶したいって。」
「ああ…!未久さん、真珠がいつもお世話になってます。良い友達ができて良かった。歓迎しますよ。」
こうして、未久は実の父、英世と対面します。
「未久に似て優しくて頭のいい人よ。」
母の遺言を胸に、英世と握手をする、未久。
これが自分と母を捨てた父親だと認識した未久は、表向き穏やかな雰囲気のなかで、母への復讐を胸に秘めたのでした。
スカイキャッスル4話感想・みどころ
頭が良く、母の入院費の為なら、汚い金にもしがみついていた未久。
母の亡き後で、英世が実父だと知ってからは、浅見家への復讐心に俄然燃えていて心配ですね。
瑠璃と紗英は「一卵性親子」とでもいえるような共依存ぶりですね。
瑠璃は成績優秀さから、紗英に甘やかされて育ち、母親を家政婦のように扱っているのも相変わらずです。
そのうえ、九条に洗脳され、彼女の言う事なら絶対だと信じすぎているところもまだまだ幼いと思いました。
スカイキャッスルの件を意地でも小説にしようとする、泉の執念の原因も覗かれて見応えがありました。
泉はかつて教師時代に、受験期の虐待されていた少女、栞を救えなかったのですね。
栞の件も既に小説として発表し、次はスカイキャッスルでの悲劇を世に知らしめようとしている…。
養護施設を運営する両親の元で受けた愛情深さと、他人に寄り添うように見えて、紗英の弱点を握る歪な彼女の「正義」が振りかざされていくのが楽しみです。
浅見家に、実の父と知りながら母の希美への復讐の為に足を踏み入れた、未久。
知的でしたたかな彼女ですが、まだ中学生の女の子です。
紗英たちに良いように利用されて破滅しないことを願いたい4話でした。