それってパクリじゃないですか?6話あらすじネタバレ
亜季(芳根京子)と北脇(重岡大毅)が見守るなか、「カメレオンティー」の試飲会に、五木(渡辺大知)の大学の後輩の若菜(桜井日奈子)たちがやってきました。
北脇は月夜野ドリンクに来た若者たちが、「やばい」「可愛い」という曖昧な表現じゃ何も伝わらないと毒を吐きます。
亜季は、その曖昧な表現こそ人に喜んでもらえるとスパッと反論。
彼等は人気商品「ジュワっとフルーツスパークリング」を開発部と共同開発中。
通称「ジュワフルスパークリング」の試作品を飲んだ亜季はその独特の口当たりに感動。
若菜は学会でこれまでの研究成果を発表するつもりでいると話します。
五木が月夜野ドリンクを紹介し、共同プロジェクトの企画に繋がったとのこと。
ところが、特許取得に必要な「新規性」が失われ、ジュワっとフルーツが学会で発表できないことが判明。
特許を出願するには根拠も不足し、特許法30条新規性喪失の例外規定すらも利用できず、第三者に先に出願される可能性が極めて高い状況。
亜季と北脇は特許の出願まで学会発表を待ってほしいと若菜を説得しますが、学会発表の要旨の提出期限は2週間後に迫っている状態です。
特許出願まで契約上の厳しい規定で認められず、若菜の教授もその重要事項を見落としていました。
「僕らのノウハウを意識して発表したのに、なんで特許が認められないんですか?」
「企業と大学、両社の方向性に違いが出た場合、出資金が出ないなんて…俺達の研究を金で買って…」
共同開発に参加していた狩野(若林時英)は、北脇に正論で諭されて、エキサイト。
思わず、「ビジネスに正義なんてない!」と北脇のように強引に議論を終わらせてしまった、亜季。
2週間で「ジュワフルスパークリング」の特許を出願する方法がないか模索するももの、大学側から共同開発の打ち切りが申し入れられてしまう事態に。
さらに、北脇からカメレオンティーの特許をまだ出願していないことを聞かされ、亜季は驚愕。
特許権を得ても、出願から20年以上経過すれば、誰でも真似しやすい環境になります。
誰にも真似されない為に敢えて特許出願をしていないとのこと。
しかも、この情報は社長の増田(赤井英和)しか知らない極秘情報。
「発明」とはいったい誰のものなのか、開発に携わるみんなが幸せになれる方法がないのか思い悩む亜季。
時を同じくして、親友のゆみ(福地桃子)と北脇が北脇は亜季と五木が恋をしていると思いこみます。
ゆみの店で、五木が総務の自分の力不足で企業と大学生が衝突して申し訳ないと亜季に謝りました。
亜季は五木のせいではないとフォロー。
「みんな仲良く一緒に発明を使える方法はないのかな。綺麗ごとなのはわかっているんですけど…本当にできないのかな?」
翌日。
「これなら特許が取れると保証できる方法がない」と悩む亜季たち。
多忙な亜季に仕事を頼んでおきながら五木と話す亜季に、自分がその仕事をやはり担当すると態度が変わる、北脇。
亜季は休憩時間に、ゆみがチーズケーキが好きで、ゆみの好物をそっと教え伝えます。
「僕のプライベートについて聞かないでほしい。君のことだって気を遣っているのに。」
「え?私ですか?」
亜季は北脇が自身と五木の事を疑っていることが分かりません。
なんと、大学とジュワフルスパークリングの共同開発が打ち切りに。
打ち切りは教授の判断です。
亜季は学生達に話を聞きに行くため、五木と共に大学へ。
研究室へ行くと、過去のジュワっとフルーツのデータが。
しかし、今回はデータごと開発を月夜野ドリンクに任せる事に。
亜季は狩野がカッとなった理由を若菜から聞かされました。
若菜は大学院生で、博士課程中にインパクトのある発表をしないと推薦に通らないとのこと。
同じ頃、卒業生の五木も狩野をフォロー。
「月夜野ドリンクと大学がスムーズに仕事するために、どんなに浅はかで融通の利かない相手でも営業する。金稼ぐのは大変だよ?」
「若菜先輩、僕達の事に時間を割いてくれて自分の事後回しにしていて…世の中の為にって気持ちは嘘じゃないんですよ。」
このままで終わるのではなく、ジュワフルドリンクの共同開発に希望がないかもう一度、検討することに。
若菜は自分から月夜野ドリンクに申し出て頼むことに。
開発部の柚木(朝倉あき)、窪地(豊田裕大)、土屋(諏訪雅)は了承。
亜季は北脇に特許を出してもらえないか懇願。
「特許って誰の物だろう、発明は誰の物?って考えこんでいました。曖昧なものの中にもかちがあるのではないかな…私が言っていることもあいまいで…」
ジュワフルスパークリングの試作品を飲んだ亜季と北脇、又坂ら。
「ここまで違いが味にあるなら…やばいで特許を取りましょう。」
北脇の変化に、一同は驚愕。
「一つだけあくまで可能性ですが、官能評価。人の感覚を使って物を評価します。この受話っとフルーツスパークリングを飲んだ人は口当たりがじゅわわとしてやばいという感想。どのようにじゅわわわわとしてやばいのか数値やデータで補強する必要があります。」
「数値では分かりにくい苦みとか曖昧さを人が判断するの。」と又坂。
「人の感想という曖昧で主観的なものでも特許性を活かす。他とは違うやばいという特許になりえる可能性があります。曖昧なものの中にも価値がある…。」
官能評価を行うにあたって検査を行う環境づくりをする開発部。
部屋の温度や湿度を落ち着きのアル空間にし、匂いにも気を付けて、香りの強い食事を避けて、一般人のパネリストたちに評価してもらい、度下5パーセント以下を目安にします。
そして、いよいよデータが完成し、特許出願が可能かどうかの判断が下されます。
特許を得る為に十分なデータとなり、若菜たちは学会発表に活かせることに。
「特許をとるにも結局は金の為とか失礼なことを言って申し訳ありませんでした。」
狩野は開発部のみんなに謝ります。
「まぁ確かに金の為っていうのあるよ…それが働くってことだから。」と、土屋。
「お金のためだけじゃない、それ以上にこの仕事には面白いことがありますよ。」と五木。
その夜、終業間近。
北脇は亜季が五木と交際していると勘違いし、亜季は北脇がゆみと付き合っていると互いに誤解していました。
そのことを先輩の柚木に話す、亜季。
柚木は笑いながらその話を微笑ましく見守ります。
「北脇さん私に好きな人がいるみたい…まぁしょうがないか、私より可愛いし…」
「その女の子は誰ですか?」と柚木。
ゆみがカフェでショックを受けているので、亜季と柚木は心配します。
しかし、亜季が目撃したのは、ゆみの愛猫リリィ目当てに店に来ていた事実。
ゆみのふてぶてリリイの特許出願をサポートしたのも、猫のリリイのために役に立ちたいからでした。
肖像権侵害を訴える北脇を無視し、亜季は猫好きな北脇の様子を写真に収めます。
それってパクリじゃないですか?6話感想・みどころ
亜季と北脇のそれぞれのすれ違いが可愛いですね。
五木と亜季が話しているところに小さな嫉妬心を覚える、北脇が意外でした。
「やばい」「可愛い」など曖昧な言葉の表現すら年寄りくさい考えで、堅物な北脇が、亜季を意識している様子は今後も必見だと思いました。
今回は大学と月夜野ドリンクの共同開発。
ジュワっとフルーツスパークリング私も飲みたくなりました。
亜季たちの試作品、おすそ分けしてほしい。
今回、大学生たちと共同開発に至るものの、学生の一人、狩野が大学生の割には子供っぽかったですね。
「金の為に僕たちの研究を利用する」と五木や開発部を批判していたけど、ビジネスなんだから当たり前ですよね。
土居の言う事が正しい。
「浅はかで融通の利かない相手でも営業する」
五木の厳しさのなかに愛情がある言葉も、狩野が冷静になって開発に置いて何が本当に必要か考えさせる機会を与えていると思いました。
ゆみが悩んでいた北脇に好きな人が他にできたっていうラストのオチがほっこりしましたね。
北脇は猫好きで、ふてぶてリリイの一件でゆみが特許を出願できるように手助けしたのも、ゆみの愛猫、リリイの為だったなんて。
北脇の動物が好きな憎めないもう一つの顔を覗けた6話でした。