しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~

しょせん他人事ですから7話 あじぇる(瀧七海)の名演に視聴者注目!

しょせん他人事ごとですから~とある弁護士の本音の仕事~7話あらすじネタバレ

動画配信者のあじぇる(龍七海)のコメント欄を荒らし、住所まで晒してしまった中学生の男の子、優希(斎藤汰鷹)は、情報開示請求を拒否したいと、ドラゴン星川こと、星川龍太朗(郎(袴田吉彦)を頼りにします。

「先生これはどういうことでしょう?1週間以内に150万円って情報開示請求とおっていますよね。先生、この子に自分が依頼すれば大丈夫だって言いましたよね?」

「いやいや開示されないなんて言っていませんよ。」

「い、言われたって!」

「ではVTR判定と行きましょう。君が初めて来たときの映像。今回の件は5分5分です。」

ドラゴン星川はこと、星川龍太郎は、「五分五分」と言った映像を西川家に見せました。

「ほんとうに断って良かったの?」

「一旦断らないとぼったくられそうで」

「ねぇ優希が最初に相談した弁護士いたでしょ?あの弁護士の言う通りになってない?」

姉の美樹(渡邊瑠音)の提案で、保田法律事務所へ出向いた西村家。

しかし、請求は通ってしまい、あじぇる側は、西村家に1週間以内に150万円支払うを要求して来ました。

そおこで、優希の両親、和徳(勝村政信)と倫子(西尾まり)は星川を問いただすものの、のらりくらりとかわす彼に困惑してしまいました。

保田法律事務所を訪ねた一家。

「ドラゴン星川、お金目的で僕を騙した。」

「開示拒否の回答書を星川先生は作成しただけ。キミと違って嘘をついていない。で、相手からの要求は解決金150万と対面謝罪ですか。」

「恥ずかしながら経済的余裕がうちには」

「民事裁判にこのままだと発展します。」

「うちの子が犯罪者に?」

「提訴を待つかその前に和解するか・・・僕としては和解をおすすめします。請求側とこちら側双方に利点があります。世間に和解内容を公開しない、慰謝料にかかるトータル金額が安くなります。裁判まで時間がかかるのでそれまでにえーん・・・と待つことになります。」

「反省は?・・・してるんだよな?」

「してるでしょ?」

「してるってば!してるよ。」

「いや、俺はきちんと深く反省してるのかって聞いてるんだよ?」

「直接聞いてよあなたがほら!」

「行っても仕方ないじゃん、聞いてないんだから。」

西村家の様子に、正義感の強い複雑な心境の灯。

「優希くんとお父さん目も合わせなかった。なにかあったんでしょうか。それにしても山梨北杜市。」

「山梨は温泉があるわよ?行ってらっしゃい。」

その頃の西村家。

「あなたが行ってきてよ!」

「俺には仕事がある。」

「こんな時くらい来てよ。私忙しいし、お金かかるんだから。」

「お父さんと優希が2人で?ちょうどいい機会じゃない。」

西村倫子と和徳は、息子の優希に無関心です。

姉の美樹の提案で父子2人で翌日、山梨へ到着。

灯と保田は、軽く定食を食べ、もりもり食べる優希を見守ります。

灯は食欲のない和徳をフォローします。

「分からないんです。なんでネットで誹謗中傷なんかするのか・・・私はネットがない時代に育ちました。何をどう説教したらいいのか?あいつ家ではゲームやネットばかりで・・・私が仕事ばかりで顔を合わせる時間が減っていってそんな俺に何が言えるのか・・・親として情けないです。」

「私、昔、SNSで炎上したことがありました。仕事のストレスを漫画にしたらちょっとした炎上騒動になって。その時に私を擁護するアカウントがあって、それは私の父だったんです。顔出しで垢作って、ネットのこと分からなくても、誹謗中傷から私を守ろうとしてくれたんだなって。そう考えると父の気持ちがじわじわ沁みてきたっていうか、それは感謝しなきゃなって。」

当時は、父、加賀見哲二(橋本じゅん)と衝突したことがありました。

「余計なことしないでよ」

「え?炎上?なにこれ」

哲二はそれでも顔出しをし、娘の灯を不特定多数の攻撃から守り続けてくれました。

「よってたかって一人の人間をいじめるな!」

そして、保田理と灯、西村優希は、誹謗中傷の被害者、「あじぇる」こと、安部彩子(瀧七海)と彼女の父、慎一(戸田昌宏)、弁護士と対面します。

彩子は高校生でした。

「彩子、大丈夫か?」

娘の彩子はぶつぶつと呟いていて、相当怒っています。

「こんなガキが私を・・・どうして、父親が私の父に頭を下げてるんだろ。誰が誰になにを言ってるの?」

「本日はあじぇるさんへの和解とのことで・・・あじぇるさんへの直接謝罪と150万円の支払い、和徳さんと倫子さんがそのような書き込みを優希さんにしないように指導とのことで。」と切り出す弁護士。

「では優希くん謝罪を」

「はい…あじぇる様、本日はこの度僕の行為により、不快な思いをさせて申し訳ございませんでした。二度とこのような行為は致しません、重ねてお詫びいたします」

「なにが悪いか本当にわかってる?」

「はい」

「それほんとに自分で書いたの?じゃあ名誉棄損ってどういう意味か言ってみなよ」

「あじぇるさんを嫌な気持ちにさせた?」

「そんなわけないでしょ?社会的名誉棄損・・・そんな事も知らないの。なんで、名誉棄損されたかほんとにわかってないんだ。あんたのお父さんも、何も教えてくれないの?なんで誹謗中傷してきたの?理由を言って?」

「ただ面白くて、ノリで」

「はあ?あんたたち旅行気分できたの?なんで私の家の住所送ったのよ。ストーカーが家に来たって思われるでしょ。私がどれだけ・・・あんたのせいで!私は!」

数カ月前ー。

ゲーム実況を「あじぇる」として行っていた、彩子。

「私なんか変な事言った?やらかした?元から嫌われてた?住所?!なんで?どういうこと?え?!」

優希をブロックしても、書き込みが増えて頭を悩ませていました。

夕食時、鳴りやまないスマホの誹謗中傷の通知に、彩子はパニックを起こしてしまいました。

「彩子、食事中はスマホ触っちゃダメ」

「ごめんなさい」

「最近見すぎよ。」

「はい。」

しかし、通知がまた鳴り、反応してしまう彩子ははっとしてスマホを見ます。

「彩子!携帯没収するぞ?」

父の慎一は彩子を少し声をきつくして注意しました。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」

そして今、彩子の優希への怒りは頂点に達しました。

「そうやって許されると思ってんの?私の居場所、返せよ!私がなにしたんだよ!言えよ!言えって言ってんの!説明しろよ!」

「申し訳ありません・・・!こいつが反省しているのは本当なんです!申し訳御座いません。」

思わず、土下座する、和徳。

この件で和解金は120万円になりました。

「やめてよ・・・土下座されたら私が悪いみたいじゃん!私はどうしてって聞いてるの!なんでこんなことを!私が何したんだよー!ふざけんな!」

「あのー代理人がいうのも難ですが、バカなんです。身も蓋もない話ですよ。誹謗中傷を診てきた僕の印象としては、嫉妬を拗らせて歪んだ陰口を吐く、間違った正義感をネットリテラシーと暴走させる、日頃のストレスの捌け口にする人も。大した理由なんてない、恨みを募らせていったこと、被害者に落ち度はほとんどありません。やられた側は具体的に詳細を知らないと納得できませんよね。軽はずみです。」

「軽はずみ?」

「彼もそのうちの一人ということです。」

「バカと言われてもね」

「相手はただのバカでした?こっちは心療内科通いかよ。なんなんだよ。」

「この度は誠に申し訳御座いませんでした。」

「申し訳御座いませんでした。」

「彩子、大丈夫か?」

「あのガキのことも武勇伝になるのかな」

「彩子の人生をあんな馬鹿の為に使うのはもうやめよう?美味しいものを食べて帰ろう。」

保田はしょんぼりする優希にラムネをあげました。

「お疲れ様。ラムネあげるよ。お父さんかっこよかったね」

「やめてよ」

「君の為に一番カッコ悪い姿を見せたんだ。お父さんカッコ良かったよ。」

灯は西村をフォロー。

「西村さん大丈夫ですか?」

「はい、ただ醜態を晒しました。ただ必死で向き合うことしか・・・」

「じゃあ帰りましょうか?」と保田。

「西村さん?」

「優希、泊まっていくか?」

その頃の保田と灯。

「依頼人のお子さんにバカって言ったんですか?名誉棄損で訴えられますよ?」

「それはそれは地獄の空気だったよ。加賀見さんも立ち会えばわかるよ。アイス食べて帰ろうか?」

「温泉入りましょうよ。」

「おおー良い景色だなぁ!」

「ほんと疲れたな。謝罪文ちゃんと読めてたし、頑張ったよ。正直父さんも怖かったな。仕事で色んなトラブル乗り越えてきたけど別格だよ。やっぱり泊まりにして正解だったな。保田先生も賠償金交渉してくれたし。」

「でもかっこ悪くなかった。僕、バカだから、僕がバカだからお父さんが・・・お父さんが・・・ううっ」

優希はようやく自分のしたことを認識し、泣き出しました。

「なぁ優希、父さんやお金のことは気にするな。保田先生はああいっていたけど、人様を傷つけなければ多少バカでも父さんは良いと思っている。あのあじぇるさんはバカだからって済まされない。お前を一生恨むだろ?優希、自分のしたことを忘れるなよ。その結果どうなったか、今日のことは絶対に忘れちゃだめだ。同じ過ちを繰り返す本当のバカにはなるなよ。」

「忘れない、忘れない、ごめんなさい・・・」

父と子の様子を温泉で見守る、保田。

その夜、灯は哲二に電話します。

「お父さんもうすぐそっち帰ろうかな。」

「何が良いんだよ?新鮮な魚良達するから。なんでも作ってやるから。何でも言いな。母さんも喜ぶよ。」

そして、翌朝、喫茶柏原でお茶をする理と灯。

「もうお土産は?私のこと考えてなかったでしょ?」

柏原(片平なぎさ)は、山梨まで行った理と灯にお土産を要求しました。

「はい」

「優希くん、あの後もう一度手紙を書くみたいですよ。」

そしてテレビでは、ドラゴン星川こと、星川龍太郎が誹謗中傷でインタビューを受けていました。

「この人はたくましくやっていけそうだね。さぁケーキが僕らを待ってる。」

西村家のケースは、無事、解決したものの、保田法律事務所を揺るがす大事件の予兆が起きていました。

ある動画実況者が、保田法律事務所の件で、ヌーヌーのことに触れて実況していました。

しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~7話感想・みどころ

誹謗中傷・・・本当に許せないですよね。

私も灯や彩子じゃないけど経験したことがあって、「あじぇる」こと、彩子の激しい怒りに共感しました。

しょうもない事ばかり吐かれ、自宅の住所まで晒された彩子の心の傷は根深いですよ。

保田が言うように誹謗中傷される側は殆ど理由なんかないことが分かります。

誰かの境遇を妬んで、指先一つで攻撃する。

些細なきっかけから誰もが、犯罪者になりかねない人とSNSの距離感の難しさを感じました。

それに対し、全く自分がしたことを認識や自覚のない優希。

家族の倫子と和徳も、優希を放置はしてないけど、のびのびと育てすぎてしまったのかなという気がしました。

西村家の様子を見て、誹謗中傷を経験した灯のモヤモヤした胸騒ぎもわかります。

そんななか、灯にはかつて、今も気に掛けてくれる父、哲二が、SNSの知識がなくても娘を守ろうとする姿が泣けました。

アカウントを作り、顔出しをしてまで、あの当時、自作漫画での中傷に加え、前職のデザイナー会社でパワハラを受けていた灯を命懸けで守ろうとしていることが伝わりました。

「反省しているのか?」と両親から言われても、「反省・・・してるけど?」

私が彼の家族だったら厳しく叱ってしまうかもと思いました。

父の和徳が彩子親子に土下座する姿を見て、軽いノリと言い訳して、一人の人間を追い詰めた事を自覚できて良かったです。

カッコ悪いけど、カッコいい親の背中が優希に、罪悪感を認識させたのは間違いないです。

和徳の言うように、我が子が何を考えているのか、ネットとか炎上に疎い親世代は、子供の叱り方に戸惑いますよね。

まだ中学生だからこそ、失敗だらけだけど、それを繰り返すようなことに優希がならないことを願います。

彩子の父も、彩子の心に不器用に寄り添っていましたね。

「彩子の人生をあんな馬鹿の為に使うのはやめよう?美味しいものを食べて帰ろう。」

傷つけた者と傷つけられた者、ネットという一つのツールを通して繰り返される暴徒を少し立ち止まって考えたい7話でした。

次週は最終回!保田が新たなネット配信者の標的になりそうな予感です。

 

 

 

 

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