しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~

しょせん他人事ごとですから~とある弁護士の本音の仕事~最終回

しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~最終回あらすじネタバレ

保田法律事務所に朝、かつ丼が届きました。

身に覚えのないカツど丼に驚く、加賀見灯(白石聖)。

「先生どうしちゃったんですか?カツどんなんて」

「たまにあるんだよね。まぁ食べよっか!」

次に間もなく寿司、そしてピザが届きました。

喫茶柏原の麻帆(片平なぎさ)がケーキを届けに来ました。

「最近、僕の身に覚えがないのに出前が勝手に届くことがあるんだ。まぁ僕はスイーツ派だから持ち帰っても良いよ。」

「保田君、恨まれやすいですね。」

「あの、谷岡と御申しますが保田先生にご依頼の約束をしていたのですが。」「

「お電話代わりました。保田です。」

「SNSで、つぶやいたーで約束したじゃないですか。」

「それはたぶん僕のなりすましだと思われます。僕はSNSをやっていないので」

「なりすまし罪ってないんだ。氏名権侵害肖像権侵害はあるよ。他人の社会的立場を低下させると業務妨害罪、名誉棄損罪になるよ。今回はSNSの運営に通報ってことかなー」

ある日、保田理(中島健人)が炎上の標的になってしまいました。

「最低の事務所だな!金の亡者!」

灯が電話をとると嫌がらせの電話が。

いたずら注文などの嫌がらせ以外に、SNSでは、「最低」「クズ弁護士」などの誹謗中傷が殺到します。

「あーイライラする。寄ってたかって人の悪口書くとか信じられない。」

その後、同じ弁護士の二宮に遭いました。

「ところで保田君、今炎上しているよね。確実にこの動画が火種かも。登録者200満人のMr.チェケラ。」

きっかけは200万人のフォロワーを持つ、暴露系配信者「Mr.チェケラ」でした。

「相談者のメンタルはボロボロ。仕事をバックレて金だけとるんですよ。」

Mr.チェケラは保田の事実無根な事をペラペラと動画で喋っていました。

「有名人その他のゴシップまで・・・とにかくバズりそうなものを取り上げる節操ない配信者です。」

「先生、これ許せないですよ。対処したほうが。」

「灯、お前の職場炎上してるじゃないか。何か俺にやれることがあったら教えてくれ」

「やれること…?」

「大丈夫、私がやれることやるから。」

「景気づけにトウモロコシ送るから。」

灯の父、哲二(橋本じゅん)は、灯が以前、誹謗中傷でとても傷ついたことがあったことで、娘の身を案じていました。

保田がテレビ出演した時の映像も余分に拡散されていました。

さらには、弁護士懲戒請求書類まで届きました。

彫刻、二年以内の業務停止、退会命令、除名になりそうなのです。

「そうなったら僕パンケーキ屋さんやろうかな」

「いや今未来語らないで下さいよ!」

「虚為によるものは賠償請求できるから反論するよ。」

「保田と思わしき弁護士が業務で得た個人情報を悪用している」と告発しました。

勿論、保田に心当たりはなく、パラリーガルで保田の右腕的存在に成長した、灯(白石聖)は怒りをあらわにしました。

本人は意に介さない様子ですが、炎上はどんどん増していきます。

そこで灯は、ドラゴン星川こと、星川龍太郎(袴田吉彦)に頼むことにしました。

「メリットとデメリット、リスクとリターン・・・テレビに出てる話題の弁護士を担当?おお・・・」

自分の損得勘定で、保田の依頼を引き受けることにした、星川。

「不当な被害に遭う先生をほっとけませんよ。」

「私なりに調べると動画配信者による煽りが原因のようですね」

「またこいつ」

「保田先生と思われることを拡散して炎上させているようです。一気に賠償請求に持ち込みましょう。」

「Mr.チェケラを開示請求できませんか?」

灯は龍太郎に炎上騒動で何かやれることはないか食らいつきます。

「こういった暴露系は海外サーバーを利用するなど、身バレ防止対策をしています。開示請求は無意味です。暴露した相手の名前を出さないなど、巧妙な手口も。」

「伏字にも、名誉棄損の可能性があります。同定可能性です」

「私としてはプレスリリースを出して厳粛な対処を。デマだと表明すればデマを流した二元にダメージがあります。」

麻帆の喫茶店にも嫌がらせの電話がありました。

その後、灯は、保田と共に調査に回ると不審な男を目撃。

保田を撮影していた彼のスマホを奪おうとします。

「なにしていたんですか?待ちなさい!」

「やめろ!」

男は灯を突き飛ばして、立ち去りました。

「大丈夫?!加賀見くん」

事務所に戻り、腕を負傷した加賀見の手当てをする、保田。

炎上の魔の手は灯までに及び、保田がよく行く居場所を「聖地巡礼」として嗅ぎまわるアンチも増えました。

「もしもし、僕もしばらく家で仕事することにした。加賀見さんも気を付けて。」

灯はそこで、喫茶柏原へ。

「お味はどう?新作として出そうと思っているんだけど」

「うん美味しいです。」

「で、今度はなにがあったの?」

「保田先生が事務所に来るなって。」

「いやわかりますよ。このところ色々あったので」

「ほんとそういうところがダメよね。うちの店にもさっき連絡してきて、しばらくバタバタだからいけませんって。アレ、気を遣っているのよ。不器用だから伝えるのが下手なの。今回だって自分が炎上しているのに、周りに気を遣って、自分の事後回しに見えて、本当は今支えが必要なんだと思う。」

灯はその後、事務所に行き、保田と会います。

「一人で何かしようとしていますよね。やっぱりいいた。先生これ気にしているんですか?」

「まぁなにかあったら困るし」

「元々、一人でやっていたし、別の事務所に移ってくれてもいいよ。」

「なにいってるんですか!加賀見くんと私はバランスがいいって。私は変人な先生でも、サポートしたいんです。ここで私にできることをするって決めたんです。」

「じゃあ、止めはしないけど、行く?」

「え?Mr.チェケラですか?」

「昔ちょっと縁があって。あの配信者がつぶやいたーでアイドルなどのことを呟いていた時、裁判で対面したことがあって。あの頃よりは名を挙げたね。」

結局彼の言い分は通らず、原告に150万円支払ったのでした。

そして、Mr.チェケラこと、川之辺(粗品≪霜降り明星≫)と再会します。

アフタヌーンティーセットをお茶菓子にもらう、保田。

「僕は公正なメディアを伝えているだけです。僕は保田先生には感謝しているんですよ。活動初期の頃、裁判まで引きずり出され金もとられ、訴訟対策身バレ対策悠々やって、ホテル暮らし。ファンも200万人います。反省すべきは保田先生」

「個人情報を業務で悪用したって言われますよね?ひょっとして告発を捏造してます?僕の動画3本出してますよね。僕のこと個人的な恨みでタレコミってやつですよね。さすがに見過ごすわけにはいきませんね。」

「はぁこれですよ。フォロワーからDMきて。川之辺ともきさんですよねって。ばっちり本名バレていて、6月の懇親パーティーで、あなたが僕の実名をばらしましたよね?懇親パーティーで飲みながら」

保田の嘘の情報をMr.チェケラに、つぶやいたーからDMした人物で、保田と川之辺の5年前の騒動を知っていました。

「個人情報をばらされたのはあなた自身のことだったんだ。」

「僕の個人名出したって、それが真相です。あ、訴えるとかやめてくださいね。先生が悪いんですから」

「川之辺さんピュアですね。すぐにデマを信じてしまう。たしかに僕は白泉大学の講演パーティーにいましたが、僕はお酒は飲まない。あなたにこんなデマを送ってきた人は誰なのか、5年前、僕ら2人を知っていてかつ!快く思っていない人です。この人物に踊らされたようですねぇ。じゃあご馳走様でした。」

その後、チェケラは動画を削除しました。

そして、川之辺に情報を提供したのは、以前、ヌーヌーの件で炎上した、「ジャスティス速報」と名乗る男でした。

そこで、ジャスティス速報こと、荻原大地(長友郁真)と水族館で対面する保田と灯。

「荻原さんですね、ジャスティス速報の。」

「はい。これが届いたんで、まさかMr.チェケラと手を組むなんて。」

開示請求をかけ、Mr.チェケラを代理人に。

「俺、お金もってないんですよ。仕事もしていないので。」

「Mr.チェケラの件も知ってて、あの時法廷にいました?」

「俺、かなり初期からのファンで、裁判にいました。ああいう活動っていいな」

「だからって、保田先生を」

「あの祭り止めたじゃないですか。」

「祭り?」

「弁護士調べたらこの人を燃やそうと思って。Mr.チェケラに燃やしてもらったらいいなって。」

「そんなことして何が楽しいの!」

「中山っておっさん特定して、炎上した時は脳汁がドバドバ出るくらい快感ですよ。保田先生も言ってましたよね。他人事って」

「保田先生は依頼人の事を熱心に考えています。あなたとは違う!」

「とにかくしがないニートなので、すみませんでした。」

「誹謗中傷したのは軽い気持ちだった。そう言われて被害者の傷が大きくなる。人を傷つけたらその代償を話す。金額はこれから依頼人と相談しますがいくらになるかな。あ、弁明は結構です、同情とかしないので、しょせん他人事ですから。」

「済みません感情的になって」

「いや感謝だよ。やっぱり僕らバランスがとれているのかもね。」

「先生、クレープ食べて帰りましょう。」

「おおいいの!じゃあ特大クレープ!」

「あれはでかすぎる。」

喫茶柏原に行くと、灯の父、哲二(橋本じゅん)と柏原の特製のトウモロコシパンケーキが。

「いやなんか嫌になりそう。祭りとかノリとかそんなのばかりで、炎上がなくなるわけないな。人間のさかなんですかね。」

「でも今は法整備されて体勢措置もでているし、世間の問題意識も高まっている。そんな変わらないかな。しょせんはネットの世界の出来事です。他人事、他人事。」

保田と灯は炎上騒動も落ち着き、またいつも通りバディとして仕事をこなしていくのでした。

保田は依頼者のバームクーヘンににんまりと微笑みました。

しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~最終回感想・みどころ

保田法律事務所がとうとう炎上してしまいました。

しかし、鋼のメンタルの保田は動じず、いつもの飄々とした態度で立ち向かう姿は見ていてポジティブな気持ちになれますね。

喫茶柏原の店主の麻帆や、相棒の灯に迷惑をかけぬよう、見えないところに優しさと自己犠牲的な部分があると感じました。

誹謗中傷は相手の名誉を傷つけ、やった側の人生も狂わせること。

「バズる」「承認欲求」など、発信した情報が他人の人生に影響しても、注目を浴びる為に止められない薬物のように感じました。

自身も誹謗中傷で苦しんだ過去と、真面目な性格で保田を守ろうとする灯とのチームバディも微笑ましかったです。

この作品を見ている幅広い世代から、ネットリテラシーをコミカルかつ、リアルに学ぶことができるストーリーはもっと続いてほしかったです。

本作を見た後の視聴者の家庭では、子供が誹謗中傷をしないと心に決めたという意見もSNSにありました。

軽い気持ちやノリで、みんなもしているからっていう言い訳は人としてカッコ悪いし、繰り返す発言で人の命の危険まで危ぶまれる事もありますよね。

保田は甘いものに目がない少年のような態度や愛らしい笑顔と裏腹に、今回自身を誹謗中傷した、Mr.チェケラと、もっと悪どいやり方で追い詰めた、ジャスティス速報に、罪の認識を植え付けた場面は爽快でした。

ジャスティス速報は特に、炎上しやすい人を見つけて反応が多ければ、「祭り」なんてふざけたネットスラングを使うところは灯の怒りに共感しました。

まだ、Mr.チェケラこと、川之辺は改心していけそうですが、ジャスティスはもう行く末が自業自得ですよ。

あのバディの背中をまだまだ見届けたい最終回でした。

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