ザ・トラベルナース3話あらすじネタバレ
塔子(寺島しのぶ)は、看護師寮で怪談話をして盛り上がっていました。
その頃、夜勤の麻美(恒松祐里)は恋人の瞬兵に電話をして活力をもらっていました。
九鬼はその日、三橋という高齢男性が亡くなり、古谷(吉田ウーロン茶)は、三橋の家族に最期まで手を尽くさなかったことを責められることを恐れて、心臓マッサージをします。
しかし、見せかけのパフォーマンスはいらないと毒づく、九鬼。
歩は、思わず、彼の心ない態度に腹を立てます。
慎也の「天乃総合メディカルセンター」に大学生の三上礼(荒木飛羽)が搬送。
礼は半年前、同院で筋線維芽細胞腫の手術を受け、未来への希望を胸に託して退院したものの、再発。
意識不明の状態でしたが、何とか回復。
礼は再度、治療に専念することに。
以前から親しかった担当看護師、向坂麻美(恒松祐里)は胸を痛め、懸命にフォロー。
しかし、彼女は看護師としての技量不足を感じて自信喪失していました。
そんななか、礼と同じ部屋には不摂生で生活習慣病になった、会社経営者の三雲大悟(村杉蝉之介)が。
彼は女性看護師にはセクハラ、男性看護師にもパワハラなど横暴でわがままなモンスターペイシェント(患者)。
見かねた奈須田は三雲を厳しく注意。
「病院内で声を出さないで下さい。うちが嫌なら他の病院をあたってください」
それがきっかけで大クレームに発展。
事務長の西千晶はどんな患者にも細心の注意を払うことを言いますが、歩は反発。
「感情のコントロールも仕事のうちってことですよね?ずっと看護師は白衣の天使でいろっていうんですか?」
自分の感情をコントロールできないことを九鬼(中井貴一)に指摘された彼は怒りが収まりません。
看護部長の愛川塔子(寺島しのぶ)は、三雲を繊細にケアするように報告。
三雲は、向坂麻美を呼びますが、彼女の手を握り、添い寝を要求。
即座に拒み、さらに、三雲は、冷静な対応をする女医の郡司(菜々緒)には愛想良くしますが、金谷のお尻を触ります。
金谷は冷静に対処して採血をします。
向坂に対し、金谷は命を預かる仕事なのだから多少のセクハラを許容して仕事をすること指示。
歩は、これだから日本のナースは患者さんになめられると毒づきます。
向坂は周囲に気を遣って謝りますが、空気は最悪。
その後、歩と九鬼は、礼が恋をしていることを知りました。
恋をして、生きていることを実感していると微笑み、彼を見守る九鬼と歩。
深夜、一人で廊下を歩く三雲は転倒して骨折。
そこへ畳みかけるように、麻美が絶対にしてはならないアクシデントを起こします。
そして、三雲の妻、弓枝(杉田かおる)が激怒して病院を訪れ、法的処置をとると訴えてきました。
歩と向坂の処分が揺るがされますが、責任は塔子がとると言いました。
向坂は電話で田舎にいる彼氏に新しい恋人ができ、できちゃった結婚をすると知らせを受け、さらに落ち込みました。
彼氏と電話をしていることを偶然見かけた金谷(安達祐実)は看護寮で話します。
そして、夜勤の歩は、なんと既にあった点滴を忘れ、礼の点滴薬を三雲に誤って使ってしまいました。
命を預かる者として許されざることじゃないと、塔子は冷静に厳しく、みんなの前で、向坂を叱りました。
一方で礼に点滴薬に睡眠薬が入っていなかったことで、あまりよく眠れなかったと歩に言いました。
歩は礼に謝り、向坂は真実を知った三雲に激怒。
三雲の妻、弓枝は夫をこれ以上病院にいさせない、入院させると訴えました。
それに加えて、歩に損害賠償を請求。
ナース寮へ帰ると、歩は九鬼と衝突。
感情のコントロールもできない馬鹿ナースなだけじゃなく、クソガキだと罵ります。
向坂は責任をとって、退職を決意。
歩は向坂がこのまま辞めてしまうことを心配し、今は未熟だけど、良いナースであると九鬼に話します。
それは歩が母を亡くした時に、他の医師が死亡を診断して黙ってみるなか、彼女だけが歩の母の手を握っていたからでした。
歩は三雲に謝る決意をし、礼にも、ナイチンゲールの教えを守り、真摯に対応しようと気持ちを入れ替えました。
その矢先、なんと、三雲がいなくなりました。
九鬼が三雲を屋上まで連れて行き、彼が妻を大切にせず、女性ナースたちをセクハラし、ホステス扱いしている証拠を録音。
弓枝は真実を知り、激怒。
三雲が骨折した原因は病室でこっそりお酒を飲んで転倒したからでした。
さらに、礼にこっそり協力を頼み、三雲が女性看護師のお尻を触ったり、抱きつく様子を収めていたのです。
「僕はいつまで笑っていられるかな。おじさん達と笑っていると、生きている気がするんだ」
礼を見守り、退院できた三雲と妻の弓枝を見送ります。
三雲は人が変わったように優しくなり、すたすたと前を歩く弓枝を松葉杖をついて追いかけるのでした。
向坂はレポートを書き、お咎めはその程度となり、歩は彼女を待っている患者がいるとフォロー。
また、天乃総合メディカルセンターで働く決意が固まった向坂なのでした。
ザ・トラベルナース3話感想・みどころ
トラベルナース史上、最恐のモンスターペイシェント、三雲。
会社経営者で、女性を人間として扱わない問題だらけな患者。
しかし、九鬼が車いすで屋上へ連れ出し、彼の「腐った性根を”治す”」と毒づき、またしても爽快に解決しましたね。
妻の弓枝も夫に負けず劣らずなクレーマーで、似た者同士だなと思いましたが、妻に頭が上がらない三雲の素が覗き、笑えました。
患者の点滴を別のものと間違えた向坂は命を預かる者としてやってはいけないことをやらかしましたね。
恋愛に気をとられて仕事に集中できなかったのは彼女の痛手だなと思いました。
一方で、三雲からお尻を触られるセクハラを受けても、動じず、目の前の仕事をこなす金谷はプロといえばそうかもしれません。
しかし、向坂に対し、命を預かる仕事をしているから多少のセクハラも我慢するよう、強要するのは考えが古いなぁ。
思い詰めた向坂が、看護師の仕事が自分に向いていないと思い悩むのもわかる。
でも、礼のように、子供の頃から担当看護師だった向坂に恋をし、生きている喜びを実感するのは心がいっぱいになりました。
人と話して笑っていると、生きている実感がわくという彼の言葉が切ないですが、元気になって無事退院できるように願わざるをえませんね。
それでも、九鬼のとどめの一撃がきき、腐った根性を「治」された、三雲が別人のように優しくなって退院できてよかったです。