妻、小学生になる6話あらすじネタバレ
にわかには信じがたいものの、一人娘の万理華(毎田暖乃)の口調や行動に異変を感じ、彼女のなかに、新島貴恵(石田ゆり子)が存在しているかもしれない出来事に遭遇した、万理華の母、千嘉(吉田羊)。
万理華自身も、貴恵としての記憶と人格が潜在意識として存在するなかで、本来の白石万理華としての記憶が日に日に薄れていくことに不安を感じていました。
圭介(堤真一)もなんとか千嘉の力になりたいものの、良い解決法が見つかりません。
友利は知り合った天才高校生小説家の凛音(當間あみ)を病院に運びました。
なんとか目が覚めた凛音は、友利を見るなり、「誰?」と心配した両親に戸惑います。
千嘉は今、「新島貴恵」として存在する貴恵に大人の女性として接することに。
間もなく、圭介は万理華と千嘉を訪ね、貴恵が生前好きだったベーカリーのパンや果物を私に行きました。
圭介に「お母さん」呼ばわりされることに戸惑いながらも、目の前の環境に対応していくことにした千嘉。
一方、圭介の会社では、守屋(森田望智)が企画した新商品のPRイベントが大成功。
守屋は万理華が作ったオムライスのレシピを褒め、自分も料理を分野に人に食べる幸せを届けたいと圭介にイキイキと伝えました。
その頃、学校で万理華はクラス一のイケメンにして、優しい同級生、タケルと会話し、白石万理華の元々の性格を探ります。
元々の、白石万理華は人見知りで、タケルの前や人前で話すこと自体がとても苦手な女の子だったことを知るのでした。
「白石万理華」として記憶は、脳のメモリがいっぱいいっぱいになり、薄れているのではないかと推測する圭介。
その夜、圭介は万理華に呼ばれていつもの喫茶店に行き、麻衣(蒔田彩珠)が恋をしていると万理華から聞かされた圭介は複雑な心境を抱くのでした。
一瞬、貴恵は圭介対して、成人した我が子の恋愛と一歩を見守ることや、圭介は再婚を考えないのかと提案。
圭介は貴恵のことが大切だから、再婚を考えたことがないと答えました。
ところが、発売前のトマト缶の商品画像がイベント参加者によってSNSにフライングしてしまい、計画していた新企画のプロモーションは白紙に。
副島(馬場徹)と上司の宣伝部の岸は大慌て。
副島は冷静なものの、岸は怒りを守屋にぶつけました。
「ちゃんと新商品の撮影は禁止って言ったのか?」
その後、圭介は守屋を励ますつもりが、マスター(柳家喬太郎)の霊視の影響で、心のストレスから泣いてしまいます。
万理華と寺喫茶で合流し、問題山積みな状況に弱音を吐く圭介。
麻衣の恋を応援すること、仕事でのトラブル、守屋のフォローが足りなかったことなど落ち込みます。
万理華はバーベキュー大会をして気晴らしをしようと提案。
その頃、麻衣にさり気なく彼氏でもできたのかと突っ込みますが、麻衣は動揺して隠します。
圭介は友利やマスターと守屋に、麻衣は愛川と万理華にそれぞれ連絡して、バーベキューパーティーに招待。
翌日。
圭介は守屋に、バーベキューのお誘いと書かれた招待状を渡しました。
その後、守屋は病気で亡くなった姉の命日だから帰省できるかどうか母親から着信がありました。
守屋が寺喫茶でのマスターの霊視に泣いていたのはこれが理由でした。
同じ頃、万理華は千嘉を誘い、千嘉は圭介からの招待状が届いていたことを告げます。
人見知りの激しい千嘉は当初は躊躇いますが、「万理華」と貴恵のことを思い、参加を決意。
楽しいバーベキューはマスターの寺の外で行われました。
圭介と万理華、千嘉、友利、麻衣と愛島でバーベキューが開催。
その頃、守屋は副島から、圭介が岸に、守屋の企画がぼつにならないように掛け合ってくれた報告を受け、圭介の優しさに胸がいっぱいになりました。
千嘉は、圭介や麻衣、友利、愛島らとバーベキューを静かに楽しみます。
人の温かさに触れた千嘉はここで、圭介と万理華に自身の母親が毒親であることを伝えました。
高校3年間貯めたアルバイト代を母親はパチンコ代に替えてしまうような薄情者だったのです。
千嘉が万理華への接し方に葛藤や苦悩、不器用さの理由を知った貴恵と圭介。
万理華は途中で、千嘉を駅まで送っていきます。
千嘉はバーベキューが楽しめたことや、貴恵の家族が温かいことを口にしました。
貴恵は万理華に「ごめんなさい、私のせいで万理華ちゃんがいなくて・・・。バーベキューを気晴らしに楽しんでって無理があるわよね」
千嘉は、貴恵に母として女性として自身の本音を伝えていきました。
離婚やシングルマザーで万理華を育てていく環境、母親からの搾取など虐待的環境に育ち、我が子への接し方に苦悩していたこと、それでも、たった一人の娘に対して、「もう消えてくれないかな」と絶対言ってはいけない言葉を告げたからこそ、万理華の記憶がなくなる原因を反省。
「私・・・最低の母親だった。あんなことを娘に言ったから、万理華が消えてしまったのかもしれない」
そんな千嘉を理解し、そっと彼女の手を繋ぐ万理華。
麻衣と愛島は良い感じに距離を縮めていきました。
守屋と圭介も、守屋の仕事のミスから、圭介が上司に掛け合ってくれて、仕事が繋がったことの礼を告げます。
守屋はふいに、子供の頃から病気の姉の望美に両親がつきっきりで、良い子にしていなくてはと気を張り続け、甘えかたを知らないと愚痴をこぼします。
守屋に対し、なんでも頼って良いと寄り添う圭介。
ふと、圭介に守屋は告白し、帰り際に、キスをします。
そして、そんな夫を見て、嫉妬心や複雑な表情で待ち構える貴恵。
その夜、寺喫茶のマスター(柳家喬太郎)は表向きはインチキ霊視として客たちに接しながらも、本当は住職であることから幽霊が見えていることを思い返します。
客の亡きペットの犬も、亡くなった父親も、祖父も、そして今、守屋の姉、望美も・・・。
望美は生前、入院していた際に、守屋好美(森田望智)はプリンをお見舞いにあげ続けていました。
望美にプリンを渡し、「あなたの想いちゃんと伝えておいたからね」と優しく言葉をかけました。
望美が南進して成仏した後、本当の白石万理華がパジャマ姿で彷徨っていることに気付きました。
万理華は千嘉から、「もう消えてくれないかな」とストレスをぶつけられ、捨てられたような感覚と精神的なショックが大きく、”消えて”しまったのです。
次週、守屋に告白された圭介はどうなる?!そして、本当の白石万理華の行方は?
妻、小学生になる6話感想・みどころ
千嘉が新島貴恵となった小学生の娘、万理華とぎこちなくも一歩ずつこれまでと違って歩んでいく姿がとても前向きな兆しに感じました。
一方で、圭介と万理華に語った千嘉自身の母が子どものお金を搾取する毒親だった悲しい事実。
本当の万理華が自分自身を見失って、幽霊となって彷徨い、寺喫茶の住職でもあるマスターの前に表れた瞬間は胸が詰まる思いです。
霊視がインチキではなかったマスターの霊視能力は、人と人との温かさが伝わる死者との交流でしたね。
ただ、万理華が千嘉との親子関係が原因で、自分自身を消してしまい、幽霊のように自分の居場所を求めて寺喫茶の外に表れた時は胸がギュッと押しつぶされました。
「あなたは悪くないよ、悪い子じゃないよ。消えてしまいたいほど辛いよね。お母さんはあなたのこと本当は大好きなんだよ」って本物の万理華に思わず寄り添いたくなりました。
千嘉が万理華への接し方に不安定さや苦悩、ぎこちなさがある答えが見えてきて切なかったです。
それでも、圭介や麻衣、万理華は、寂しい心を置き去りにされた千嘉に寄り添い、万理華を取り戻すためだけではなく、仲間として認める愛情深さや寛大な心に感動しました。
貴恵に打ち明けた娘への精神的虐待になってしまった過去を反省し、自分と万理華の為にも変わろうと踏み出す千嘉。
圭介や万理華に自身のことを話す場面や、人間不信に近いものがある彼女が、心を少し開いたからこそ動けたのかなと思います。
圭介に成人した我が子の恋と圭介自身の幸せを冷静な目線で見守る万理華としての貴恵の優しさが心に沁みました。
ただ、圭介が守屋に告白され、頬にキスされた瞬間、女の一面を万理華の姿で表情に出した貴恵が可愛かったです。
守屋がとても繊細なのは、彼女自身が病気の姉につきっきりの両親に迷惑を掛けない為に、長女気質になっていた彼女の心の窓が見えてきましたね。
両親は姉の亡き後に、彼女が甘える時間がなくて申し訳なさを思う両親に対し、人に頼ることや甘えかたを知らなかった守屋を圭介の父性的な温かさがこれから包んでくれそうです。
ただ、圭介と守屋が今後、恋仲に発展していくのか?次回が待ちきれませんね。
仕事では上司である守屋と部下の圭介で、プライベートでは「お弁当友達」な2人。
そんな2人に万理華は、貴恵として、夫に嫉妬をぶつける?それとも大人な姿勢で応援する?独特の恋愛関係に、貴恵と圭介、守屋の三角関係がとても楽しみな6話でした。