妻小学生になる

妻、小学生になる8話 貴恵(石田ゆり子)が家族の元へ戻ってきた本当の理由に涙

妻、小学生になる8話あらすじネタバレ

大晦日の夜に倒れた万理華(毎田暖乃)は貴恵(石田ゆり子)としての記憶を無くし、そのまま意識を失いました。

圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)を見て、本当の万理華が目を覚ましました。

白石万理華は人見知りが激しく、圭介から「貴恵」と呼ばれても、麻衣(蒔田彩珠)が、「ママ」と呼んでも2人をまったく知らない様子でした。

そんな彼らの様子を心配する住職のマスター(柳家喬太郎)。

彼は万理華と貴恵の深い事情と生まれ変わりの真相を何か隠しているような表情。

しかし翌日、万理華は翌日、貴恵の記憶が蘇っていて、貴恵として麻衣と圭介に接します。

そして万理華の実母、千嘉(吉田羊)は、万理華が「貴恵」としての記憶を無くしていることに対し、不安を感じていました。

千嘉は、貴恵に「あなたは昨夜の大晦日、ほんの一瞬、私の娘の万理華だったのよ」と告げます。

千嘉を気遣い、娘のふりを続ける貴恵。

そのことを指摘すると、万理華は圭介を叱咤激励。

「自分がいなくなるわけない。私達は家族だから」

しかし、圭介も麻衣もいつかまた、貴恵との別れが近いのではと漠然とした不安を隠しきれません。

万理華の身に起きた異変を聞いた友利(神木隆之介)は生まれ変わりの小説「君と再び」を書いている10代の天才小説家、出雲凛音(當真あみ)なら何かわかるのではないかと考えます。

その夜、浅草デートをしていた麻依と愛川連(杉野遥亮)。

愛川は落ち込んでいる麻依を励まし、ここ数日、幸せ過ぎて悩んでいると打ち明けた麻衣。

圭介が会社の休憩室で「君と再び」を呼んでいると、守屋(森田望智)が圭介の本を見て週末に最終巻が発売されることを伝えました。

「大切な人にもう一度会いたい」という切実な気持ちを表現しているところが良いと、圭介に作品の良さを言って、共感。

圭介は最終巻の発売記念イベントで出雲のサイン会があると知り、万理華たちと行ってみることに。

そこで、凛音から貴恵と万理華のことを喫茶店で伝えた友利。

圭介、万理華、麻衣もその場に同席し、出雲もまた、小説家を目指していた高校教師、吉原の生まれ変わりだと伝えられました。

しかし、生まれ変わりは「小説の設定」だと否認。

吉原(水川かたまり)は運悪く5年前に事故死。

元々の、出雲凛音は怪我の為、バスケットの大会に出ることができなくなった、いっそのこと消えてしまいたいとさえ願って落ち込んでいたとの事。

凛音に声をかけた瞬間、「凛音さんの消えたいという気持ちと、僕の生きたいという気持ちがリンクして憑依したんだ」と告げました。

そして、凛音・・・吉原は映画のワンシーンを見ているような感覚で本物の自分を診ていないか?と万理華に問いました。

思い当たることに万理華は複雑な顔を隠し切れません。

本当の凛音が一瞬、目覚めた時、友利のことを覚えていなかったことも、凛音が生きたいと思ったからこそ、本物の体の持ち主が戻ったと告げる吉原。

「本当の持ち主に体を返さなくてはいけない」と凛音として、厳しい現実を吉原。

貴恵は明るく圭介たちの前では振舞うものの、万理華に体を返さなくては・・・と考え、我が子と圭介との別れが近いこと、成仏しなければないことを痛感し、その場にうずくまりました。

そしてその日、万理華の母、千嘉(吉田羊)は、職場で倒れてしまいます。

ふと彼女は万理華が貴恵と入れ替わるきっかけともいえる、万理華に対し、「消えてくれないかな・・・あんたが私の人生滅茶苦茶にしたんだよ」と絶対に我が子に言ってはいけないことを口にした過去が蘇りました。

大晦日の夜、万理華を抱き締めようとしたら拒絶したことも、あんな暴言を吐いて、万理華の中に貴恵が入ったからだと悔いる千嘉。

千嘉は疲労で倒れ、貴恵は万理華の姿で看病します。

その夜、貴恵はやはり、本物の白石万理華が千嘉から「あんたのせいで私の人生滅茶苦茶なんだよ!消えてくれないかな」と言われた瞬間、深い心の傷を負い、貴恵と出会ったことを思い出すのでした。

「万理華なんか消えちゃえ・・・」思わず自分自身の存在すら母親にとって迷惑なんだと傷つく彼女に、貴恵は「そんなこと言わないで」と声を掛けたのです。

翌日。

圭介は喫茶店のマスター兼住職に、普段は小学生の万理華だけど、大人の新島貴恵が見えたと話を聞き、思わず本堂へ。

万理華は貴恵として心を開いている圭介の上司、守屋に声を掛けます。

その頃、マスターは、本当の万理華と喫茶店と出会ったこと、ずっと万理華が貴恵と生まれ変わりの状態でい続けていることを伝えました。

「奥さんがわざわざあなたの元へ還ってきた意味を考えなさい。あなたと奥さんはとっくに今世で縁が切れているのよ。奥さんは万理華ちゃんの体を間借りしているの。このままずっとこの生活が続いていくとは思わないで。元の持ち主に帰さないと」

万理華も、貴恵として守屋の前で振舞い、圭介が貴恵と麻衣を大切にしていることはわかっているけど、圭介との恋のチャンスを待ってしまう自分、諦めたくない自分がいると本音を伝えます。

できるだけ守屋が混乱しないように、万理華のスタイルを崩さず、「それって好きってことなんだよ」と守屋の心を後押し。

出雲と友利も、吉原と友利として対峙。

「僕は書くことが好きだった。生きている時も自分の人生そんなに悪くないって思っていたよ。友利君、この子をよろしく」

そして、吉原は本当の凛音に還り、成仏。

その日の夕方、万理華は「貴恵」として手書きのメモを書き、それを寺喫茶で働く弥子(小椋梨央)の手から圭介に渡してもらいました。

夜、友利、圭介、麻衣に、貴恵が万理華として生まれ変わった経緯など今、「白石万理華」に「新島貴恵」としてできることを探します。

「生まれ変わる前、私ずっと死んでからもずっとこの家に来てた。もう一度会って家族に伝えたかったんだ。元気出しなさいよ、しっかりしなさいよって。でもそれはかなわなかった。あの日・・・万理華ちゃんはパジャマのまま夜の公園で泣いていた。万理華なんか消えちゃえって言っていて、そんなこと言わないでって声を掛けて相談に乗った。悲しいことがあったの?でも消えちゃったらやだな・・・その時、私は万理華ちゃんの体に入ったの。私、生まれ変わりなんかじゃない。だからこのカラダは、万理華ちゃんに返さなきゃいけない・・・万理華ちゃんはお母さんの傍に戻ってきたくて帰って来たのよ」

「やだ・・・やだやだ、そしたらママはどこへ行くの?」

「麻衣は私がいなくてもちゃんと・・・」

「お願い、ママいなくならないで。ママがいないなんて生きている意味がない」

「そうだよ、ねえちゃんがいなくなったらみんなゾンビだよ」

「諦めたくない・・・僕が探すから。白石万理華さんも君も一緒に生きていける方法を・・・」

圭介も友利も麻依も、貴恵を失いたくなくて弱音を吐きます。

「やめて・・・私は本当の万理華ちゃんの人生を奪っているのよ?」

「それでも二度と君を失いたくない。」

「がっかりしたわ・・・あなた達には本当に。前に有利に言われたわよね?姉ちゃんは周りをポンコツにするってその通りだったわ。こんなことになるなら帰って来るんじゃなかった。ごめんね・・・約束は守れない。私がいなくても自分の力でしっかり生きるのよ信じているから」

貴恵は家族として万理華の体でい続けることはできないと告げます。

その瞬間、万理華はまた気を失います。

やがて、本当の万理華が戻ってきて、人見知りが激しく、母親を求める普通の子供になりました。

「ここ怖い・・・どこ?ママ、ママ!」

娘の万理華が戻ってきて、思わず千嘉は「ママここにいるよ、大丈夫だよ」と力強い言葉でフォロー。

現実は知らない家庭の子供、白石万理華だということを痛感させられた圭介、友利、麻衣は唖然とし、分かっていても、状況を受け入れられずにいます。

妻、小学生になる8話感想・みどころ

本当の白石万理華が、圭介と麻衣、友利、そして、千嘉の元に帰ってきましたね。

万理華が貴恵と出会い、貴恵が万理華の体を間借りした理由がやはり、辛かった。

母親にストレスをぶつけられた挙句、「消えてくれないかな」と存在自体を否定された感覚の万理華。

千嘉自身、母親に大切にされたことがなくて、現代で言う「毒親育ち」でいつも感情的に家族を振り回す親だった過去や、離婚、生活を安定させて万理華を育てなければというプレッシャーや圧力など、娘と温かく向き合う心の余裕のなさがどんどん生まれる背景を背負ってきた。

自分が生んだ子に絶対に言ってはいけない「消えてくれないかな」という言葉の深さが、幼い万理華にとってはどれだけ苦しくて、自分のせいで親に迷惑を掛けている、自分がいるから大好きなママが辛いんだ、私なんか消えちゃえ。

私もまさに万理華のようなことを経験し、親の言葉を誤解して、1人で抱え込んでいた小学生の時がありました。

万理華が、「万理華なんか消えちゃえ」と夜の公園で呟いて泣いている時、昔の私自身を見ているような気がして胸が張り裂けそうでしたが、事故で亡くなってしまった貴恵の気持ちに今は凄く共感。

「そんなこと言わないで、悲しいことがあったの?でも消えちゃったらやだな」

幽霊として成仏できない貴恵が大人として万理華に手を差し伸べる様子を見て、私も万理華を公園で見かけたら絶対に同じことをしたし、同じような言葉を掛けていたでしょう。

貴恵は女の子の母として、温かい心を持つと同時に彼女自身も、千嘉と似たような母親との暮らしを経験していたので余計に万理華の迷う心を理解できたのかなと思います。

寺喫茶のマスターが圭介に言っていた「あなたの奥さんは今世ではあなたと縁を切っている。今は万理華ちゃんの体を間借りしている。元の持ち主に返さなきゃ」って言葉の重みを感じました。

いつまでもこの温かい幸せは続かない・・・亡くなった家族が偶然、母親との気持ちのすれ違いを理解できず、心傷つき、自分の存在を消したくなった瞬間、出会った不思議な奇跡が招いた束の間の優しい時間ですね。

一方で、出雲凛音の中にいた作家を目指す高校教師、吉原も、凛音が怪我でバスケットボールの大会に出られないことを理由に、消えてしまいたいと絶望していたのを見て放置できなかった優しさから、「間借り」した経緯が温かい。

目指している作家にはなれなかったけど、大人しくて、子供を静かに見守ってきた教師として、吉原自身の人生も性格もステキでしたね。

いよいよ迫る貴恵とのタイムリミット。

貴恵自身が、母として妻として、圭介と麻衣が自立していけるように心配で寄り添ってきたにもかかわらず、いなくなることに再び直面した時、彼女に心が依存している2人がいる。

麻衣と圭介の貴恵がいなくなることで、これまで明るく過ごしてきた日常の変化に恐怖や、辛さが、私も生まれてすぐに家族を亡くしているので、より一層、増すのが分かります。

もし、圭介や麻衣と同じ立場で、現世と離れた場所にいる家族が誰かの中にほんの僅かな時間だけでも、家族として自分と会話してくれたら離れたくない、まだ話をしたい、笑いたいと思いますね。

麻衣が大人になっても、まだ母親に甘えたいと思う幼い気持ちが圭介よりだいぶある気がします。

圭介は再び、妻が、愛する存在が自分の元から天へ還っていくのが分かっているけど、大切な彼女を思うと一気に喪失感や絶望がこみあげてくるのだと思いました。

麻衣と圭介に「私がいなくなってもしっかり生きるのよ」という言葉は、現実にご家族を亡くされたかたに一番ガツンとくるメッセージですね。

いつまでも一緒にいる時間はない、家族との時間は続かない、やがて自分の足で歩いて、自分の言葉で誰かを、自分自身を大切にできるように踏ん張らなきゃならない・・・今日はそんな強くあることを伝えてきた8話でした。

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