うちの弁護士は手がかかる最終回あらすじネタバレ
天野杏(平手友梨奈)は、蔵前勉(ムロツヨシ)や、香澄法律事務所の、今日子(戸田恵子)、山崎(松尾論)、辻井玲子(村川絵梨)、丸屋(酒向芳)、岩渕(日向亘)の支えもあり、香澄法律事務所に復帰しました。
しかし、杏は、蔵前達が総出で川の中から見つけてくれた弁護士バッチをつけていません。
「まだ、自分に弁護士資格があるかどうかはっきりしていないから」と、杏。
事務所に飾るお気に入りの蜜柑のキャラクターのぬいぐるみにバッチをつけました。
その後、事務所の人達に頭を下げ、青海病院での不当解雇で悩む看護師で、友人の大橋いずみ(志田未来)の不当解雇の件に力を入れてほしいと蔵前達に頼みました。
人に頭を下げて物を頼めるようになった杏の成長ぶりを見守る一同。
山崎は丸屋、辻井は岩渕と共にそれぞれ情報収集を始めました。
辻井と岩渕は、多江子(阿南敦子)に青海医大病院の件で、資料を求めるものの、「規則ですから、看護師に勤務中に話しかけないで下さい」と言われ、引き下がる事に。
武藤源三郎院長と息子の慎一(浅香航大)に接触する、杏ですが、こちらも思うようにいきません。
「たかが看護師一人くらいのことでのこのことやってきたか」
「たかが看護師ではありません。大橋いずみさんです。」
「とにかくこの件に関して何もするな。何しているんだ、慎一!」
息子を怒鳴りつけ、院長回診を続ける、武藤。
しかし、病院内に完全にかん口令が出されていて、進展しません。
一方、蔵前は杏とは別行動を取り、彼女の恩師、椿原(野間口徹)に会いに行きました。
そこで、「天野先生には弁護士資格はないんですか?」と直球にぶつけました。
今日子と椿原は、天野杏の姉、さくらが杏の司法試験の件で口裏を合わせるように、口留めされていたことが判明しました。
「僕は天野杏さんの司法試験で、口裏合わせをしろと言われていました。」
全部、さくらの嘘でした。
事務所に戻ると、いずみは、クライアントを降りると伝えました。
さらに、辻井の調査によると、7年前もいずみと同じやり方で、看護師が不正を働いたことにされて、辞めさせられたのです。
さくらに怒りを抱え、杏と蔵前は立ち向かいます。
「天野先生に弁護士資格があるにもかかわらず隠ぺいしましたね」
「私、この子が嫌いなのよ、この子のせいで私と母は苦労した。お父さん、お父さん、お父さん、そんなに正義を振りかざして楽しい?青海医大の医療ミスを隠ぺいした証拠があのファイルに残されていたの。自分が死ぬ前にお父さんが守り通した秘密をあんたは明らかにする?これ以上、青海医大の周りをうろちょろするなら威力業務妨害罪でこちらも訴えさせていただきますので。」
「ふざけないで下さい。訴訟を起こす準備はできています。」
杏も立ち向かいますが、さくらは態度を変えません。
不満が溜まった蔵前は、元恋人で親友のカオリ(安達祐実)を誘ってカラオケに。
「家族の事には首突っ込めない」
「やれば良いじゃん。弁護士と女優似ているね、それだけ才能があってもオファーがなければ輝けない。」
「懐かしいな、関係者に頭下げまくって誤っていた。」
「あんたがしてあげることまだあるんじゃない?」
蔵前の携帯からは何度も香澄法律事務所から通知が。
翌日、蔵前が出勤すると、杏が体調を崩して倒れました。
杏は、青海医大に自分を搬送してもらえるよう、訴えました。
わざとそうしたのでした。
杏を笑わせる為、子供の頃、マジシャンに憧れていた話や、サンタクロースの話をします。
「子供の頃、天野先生はサンタクロースに何をお願いしましたか?」
「サンタクロースは住居不法侵入を繰り返す犯罪者です。」
「言い方!」
その後、蔵前はいずみを訪問。
患者たちがいずみを待っている事、頼りにしている事を玄関先で伝えました。
「いずみちゃんは注射が下手だけど優しいから好き」
「いずみさんのおかげで、リハビリ頑張れているよ」
患者たちのスマートフォンに記録された動画を蔵前から見せられたいずみの目が潤みます。
「大橋さんを今、必要としている患者さんが沢山います。私達に協力していただけませんか?」
その頃、杏は敢えて元気でありながら、潜入捜査の為に、入院したことを辻井、山崎、今日子、丸屋らの前で話します。
「青海病院は、過密なスケジュールで手術の案件などたてこみ、武藤病院長の息子、慎一先生は過酷な状況で働かされ続けていました。それで、手術中にミス。」
そのことに関して、さくらが関与している事も分かりました。
村井、岩渕、丸屋、山崎は、病院の看護師長、多江子(阿南敦子)に問い詰めますが、彼女は口を割りません。
そこで、村井たちは医師のふりと患者家族に成りすまして、7年前の事件の遺族の情報を得ました。
最初は、丸屋を心臓疾患で入院している患者に成りすまされ、次に山崎と辻井が新しい頻尿内科の医師に成りすましました。
しかし、遺族たちは既に和解交渉をしていて、相手にしてもらえませんでした。
蔵前の説得に、いずみがもう一度、杏たちに救いを求めました。
「お願いします、私と一緒に戦って下さい。」
杏と蔵前は、慎一の手術ミスを隠ぺいに協力することを、杏の父、昌幸(山崎一)と、椿原(野間口徹)は求められました。
「うちの息子が高齢者を手術で死なせたとなれば病院の名誉や、うちの子に傷がつく。なんとか協力してくれないか。」
事実を椿原から知った杏はショックの胸の内を蔵前に話しました。
「父は正義の味方だと思っていました。私が見てきた顔も、掛けてくれた言葉も全部、嘘だったんでしょうか」
「先生は表裏のない気持ちの良い性格です、人間はいくつもの顔があります。お父さんには弱い人を救う顔もあった。人間は常に正しくいられるわけではない、貴方が見てきたことを真っ直ぐ見てください、先生は何が見えていますか?私は先生と同じ方向を向いていたいので」
「私は不正を決して許しません。」
杏と蔵前は武藤慎一をもう一度、訪ねました。
「私は、天野昌幸の娘です。父を知っていますよね?」
「お願いします、真実を話していただけませんか?」
「何もお話しすることはありません。僕は患者を一人でも多く救いたいのです。」
慎一は、保身のために退散。
彼を追おうとすると、さくらから呼び止められます。
「まだうろちょろしているんですね、訴えますよ?」
今日子は、多江子看護師長を熱く説得。
「私も弁護士を辞めようと思った事何度かあります。あなたはこの病院で多くの患者さんが支えられてきたことを誰よりも熟知されていますよね?いずみさんをなぜ見捨てるようなことを?本当にこれでいいんですか?!いつかこの病院を去る時、胸を張ってこの仕事を続けてきたって言えますか?」
和解交渉で証言してくれるはずの多江子は、武藤(螢雪次朗)から口止めされてしまいました。
「ごめんなさい、私が証言すれば、看護師全員を辞めさせると言われて…お力になれず済みません。」
杏は武藤とさくらから大橋いずみの件に関与しないことを誓約する誓約書を書かされようとしていました。
「今後、この件に関わらない事、今度こそ弁護士資格を失いかねない事、病院への患者と偽った不法侵入…。大橋さんは間違った投薬で、患者様を死なせてしまった。」
「いずみさんはそんなことしていません。」
「なにか証拠は?」
「ありません」
「ふざけているの?やっぱり、弁護士資格がないあなたは…」
そこで、武藤が7年前の真山の件で、蔵前による説得で、真実を話す決意をしました。
「僕は患者を救うと言いながら、医療過誤に手を染め、7年前に患者さんを守れなかった。裁判にて真実を話します。」
武藤慎一は蔵前に厳しく説得されていました。
「一人でも患者を助けたいなら、命を軽んじるな。」
さらに、山崎、辻井、岩渕、丸屋は、武藤の看護師へのセクシャルハラスメント、キックバック、経費の無駄遣いを指摘。
体を触られたり、理不尽に怒鳴られた看護師もいて、ベテラン看護助手、富江田トミ子(大島蓉子)も協力。
その証言を動画に撮り、公にします。
「わしは何も知らん」と否認するものの、悔し紛れに部屋を出て行く、武藤。
「大橋いずみさん、この度は本当に申し訳ありませんでした。」
慎一はいずみに頭を深々と下げます。
そして、杏はさくらと対峙。
「あんたのせいでお母さんと私は不幸になったのよ。武藤先生は多くの患者を救おうとしているのにあんたが台無しにした。」
「私もずっとそう思っていました。生まれてこなければよかったとすら思いました。でも、誰かの幸せのために、他の誰かの幸せが犠牲になるのは間違っています。私は私の弁護士の道を貫き通します。」
「私はお母さんを奪ったあんたを許さない、だからあんたも許さなくていいよ」
「私は…許すよ。私はもう一人ではないので」
「そう…良かったじゃん、お元気で。」
杏は岩渕から香澄法律事務所でのクリスマスパーティーの招待状をもらって現地へ。
サンタクロースに扮した蔵前が。
「え?え?サンタさんですか?本当にあのサンタさんですか?初めて見た!フィンランドに住んでいて、移動手段はトナカイって本当ですか?」
蔵前だとのちにわかると、いつものドライな態度に。
「蔵前さんじゃないですか?何しているんですか」
「いや、サンタクロースを信じてくれたんですね。はい、これプレゼントです。」
蔵前は以前、杏が欲しがっていた腕時計をプレゼントします。
後から駆け付けた、辻井、丸屋、山崎、カオリ、岩渕ら。
「今日は吐くまで飲むわよ!」
お酒を楽しむ気満々の今日子。
それぞれ宴会芸で盛り上がりながらクリスマスを過ごす、香澄法律事務所の一同。
そこで、山崎とカオリが交際したことを知りました。
元カレの蔵前はショックを受けるものの、見守ります。
さらに、カオリからのニュースで、出所した、笠原梨乃(吉瀬美智子)が結婚したことを知りました。
相手は一般人男性(千鳥 大悟)です。
「クリスマスも良いですよね。」
「天野先生、来年も一緒に…ね?。」
杏と蔵前のバディはこれからも健在です。
うちの弁護士は手がかかる最終回感想・みどころ
天野さくらはどこまでも妹を憎みすぎますね。
父親に依存的なところがあるし、母と自分の幸せを壊したきっかけは、杏の父、昌幸が彼女の母と不倫関係に至ったことが始まりなのに、全部、杏のせいにして逆恨みじゃないですか。
杏が生まれてこなければよかったと思うほど、自分の存在価値に悩んでいた本音も明らかになり、杏の持つ優しさと、さくらの歪さが相対的に描写されていると思いました。
しかし、最終的には、妹に自分の事を許さなくていい、お元気でと言って少しだけ微笑んで去っていったシーンは、彼女なりに、杏への歪んだ感情に、整理をつけられたのかな。
大橋いずみが勤める青海病院では、武藤によるパワハラ、看護師へのセクハラ、キックバックなど不正だらけ。
香澄法律事務所のみんなは、本当にクライアントの為に心を一つにする最高のチームでしたね。
こんな病院でも、看護師を続けたいと思う、いずみは凄い。
途中、杏たちを頼ることを辞退したいずみですが、蔵前と杏がクライアントを救うために立ち向かい続ける姿に、自分の幸せを勝ち取るために闘う決意ができて良かったです。
サンタクロースを「不法侵入者」なんて言いながら、香澄法律事務所のクリスマスパーティーでは、サンタクロースに扮した蔵前を本物と勘違いして、興奮する杏が微笑ましかったです。
「フィンランドに住んでいて、移動手段はトナカイ」とか質問する杏が、ピュアすぎましたね。
今まで人に甘えられなかった杏が、香澄法律事務所のみんなを頼り、蔵前に今では絶対的な信頼を寄せていることが感じられたラストのクリスマスシーン。
また蔵前と杏に再会できることを願いたい最終回でした。