うちの弁護士は手がかかる8話あらすじネタバレ
蔵前勉(ムロツヨシ)は、かつてマネージャーを担当していた女優、笠原梨乃(吉瀬美智子)と再会しました。
「やっぱりあなたは私には必要なの、戻って来てほしい」
頭を下げる、梨乃に戸惑う、蔵前。
梨乃はその後、去っていきました。
所長の香澄今日子(戸田恵子)は、売り上げが少ない天野杏(平手友梨奈)と山崎慶太(松尾論)を叱責しました。
「金持ちの遺産相続など、儲かる案件を見つけて来い」と命じる、今日子。
するとそこに、早川ゆう子(高田聖子)という女性が駆け込んできました。
ゆう子は、父の遺産を姉に渡したくないと今日子たちに告げました。
ゆう子によれば、父、佐野将太郎(小沢直平)の遺産は、人よりサルのほうが多いと言われる山梨の猿飛村の実家と土地に山が一つあります。
「本件はうちの天野にお任せします。」
にこやかに対応する、今日子。
また、預金は残っていないとのこと。
今日子は、蔵前には、「断られるように話を持っていって、クライアントを怒らせるなりして、お帰りいただくようにして」と指示しました。
資産価値がないからが理由でした。
田舎暮らしを嫌い、高校卒業後に状況したゆう子は、20代はOL生活を送っていたというのです。
ゆう子は観光業、姉の佐野温子(浅野ゆう子)は、アパレルで働いていました。
「夢みたいでしたよ、あっという間に良い時代は終わりました。3年前に将太郎の介護が始まると、姉の温子は仕事を理由に私にすべてを押し付けた。」
温子は遺産を全てゆう子に譲ると約束していました。
スマホのLINEメッセージを提示する、ゆう子。
しかし、将太郎の葬儀が終わると、「遺言状を預かっている」と言い出したのでした。
それを今日、開封予定でしたが、遺言書を開封する前に、裁判所から逃げ出したとのこと。
ゆう子は温子とは母が違うため、常に分かり合えない部分があると相談します。
姉は実の母が幼い姉を家に残して出て行き、父は再婚。
温子とゆう子の姉妹間のことに、杏も自身と血の繋がりのない姉、さくら(江口のりこ)との関係を彷彿させ、共感します。
姉の温子(浅野ゆう子)と対面。
温子は、ゆう子と会うなりにバチバチ。
やがて、天野さくらの弁護士が、大神楓(菅野莉央)が、温子の担当に。
遺言書開封に立ち会う、蔵前と杏。
「ゆう子に遺言書を相続させる、長女、温子には港区六本木、マンション一室のフジワラヒルズの権利を相続させる。」
とんでもない埋蔵金に、温子とゆう子は混乱。
「ちょっとお姉ちゃん!」
「都会でしか生きられない私の事も、家庭のあるあなたのこともお父さん、考えてくれたのね。だから自然豊かな暮らしができるわよ。」
「その遺言書、筆跡鑑定に出させていただきます。」と、遺言書の内容を疑います。
蔵前は既に温子が、遺言書の中身を知っていたかのような口ぶりだったと疑惑を向けます。
その後、温子とゆう子と共に家の資産価値を確認。
「素敵なカーテンをオーダーしなきゃ」
フジワラヒルズと田舎の家はけた違い。
田舎の家では、小夜子という温子とゆう子の父の介護ヘルパーと再会。
やがて、遺言書は2人の父、将太郎の筆跡だと確信。
杏は、温子がすぐにカーテンをヒルズの部屋に用意しなきゃという言葉に、既にフジワラヒルズに内覧に来ていた可能性を示唆。
次に、将太郎が認知症だということを証明するための介護記録ノートが必要になりました。
杏と蔵前は将太郎が通院していた病院へ。
しかし、辻井玲子と蔵前が同行。
「将太郎さんはプライドが高くてそういう診断はつけられなかった。頑固でね。墓場まで持っていきたい秘密がありましたよ。」
田舎の家に戻ると、3年間の介護記録が。
「墓場まで将太郎さんが持っていきたい秘密はご存じですか?」
小夜子(小林涼子)に医師から聞いたことを確認。
「そうなんですね。どんな小さな情報でもいいので教えていただけませんか?」
「いえ。あの、私…将太郎の娘なんです。将太郎さんに認知されず、愛人だった母は肩身の狭い思いをして死んでいきました。父親らしいことは何一つしてもらっていません。介護ヘルパーになってから再会して、認知症が既に進行していたので。」
「でかい…情報がデカい」
「小夜子さん、裁判で証言してもらえませんか?」と杏。
「なんで私が…?私は認知もされなかったんですよ。」
香澄法律事務所に戻る一同。
遺言書に記載がないから遺留分だけで、温子とゆう子、そして小夜子にもそれぞれ違うものが分け与えられます。
もし、小夜子が違う場合、温子とゆう子の二等分になると、玲子(村川絵梨)は説明。
夜分遅くに、楓が。
「こちらが契約書です。相手方の弁護人のサインが必要です。」
「差し戻された資料の処理があり、待っていただけますか?」と頭を下げる蔵前。
しかし、仕事が早い大神楓(菅野莉央)は、将太郎は認知症ではなく、骨折。
そのカルテや医療記録の資料を蔵前達に見せて、誓約書にサインを迫るのでした。
翌日。
蔵前と杏は、温子の許可をとって、泊まり込みで温子の嘘を暴くことに。
温子が嘘をついていることを暴くために、将太郎が認知症だったのかどうなのかを、地元民に確認。
帰り際に小夜子と再会。
「小夜子さん、DNA鑑定を受けてみませんか?親子関係が認められればあなたにも相続権が発生します。遺言書が有効なら遺留分が戻ります。もし、温子さんが遺言書を偽造できるのなら、あなたとお母さんがこれまで肩身の狭い思いをしてきた無念を晴らせますよ。」
蔵前は小夜子に寄り添う言葉を掛けて去って行きました。
その後は杏に夕食を作ってあげながら、それぞれ作業に取り掛かります。
裁判での証言のネタ探しに真剣になりました。
寝ようとした際、杏が幽霊が出たと大騒動。
「白い服を着た髪の長い女の人が!来ないで、こっち来ないで」
「先生、こういう時は塩ですよ。」
その後、杏と蔵前は川の字で眠りました。
杏は真剣に次の手に向けて本を読みますが、なかなか集中できません。
「羊を数えるのもいいですよ。」
「羊の種類は?」
「先生はなんで昔から勉強ができるんですか?」
「教科書に大切なことは書いてあります」
「それ学生さんから反感買いますよ。相続権の案件に関わると、血の繋がりが関わってきますね」
「血は繋がっても分かってくれる人はいます。椿原先生が私に法律を教えてくれました。」
椿原(野間口徹)は、杏が弁護士を志すようになったきっかけの恩師。
「蔵前さんにはいますか?」
「私にもいますよ。」
翌日。
蔵前の元妻、カオリ(安達祐実)と梨乃が再会。
「あら蔵前の元カノちゃん」
「蔵前は今、別の女の事で頭がいっぱいです。」
蔵前が朝食を作っている最中に、カオリが電話。
「梨乃さん、蔵前にもう一度戻ってきてほしいかもよ。」
「はいはい、またその話はあとで」
小夜子が、DNA鑑定を申し出たいと告げました。
さらに、遺言書が書かれたのは1年前で、当時、将太郎は手を負傷しながらも達筆でした。
そのことから、遺言書の字は、当初、鑑定で将太郎のものと思われていましたが、やはり、筆跡が違うことが判明しました。
温子とゆう子、大神を呼んで真実を話すことに。
「本件で次回は裁判所か警察で再会することになりますよ」と、玲子。
「温子さん、あなたは遺言書を偽造していますね?」
「認知症が進行した将太郎さんに書かせましたね?当時の将太郎さんは手を負傷していました。将太郎さんが書いた後に追記されましたね。」
「先生、なんとかなりません?」と温子は楓に頼みます。
「偽造したのは事実ですか?」と楓。
「じゃあゆう子のものになるの?遺産が?冗談じゃないわ。」
実はゆう子は父の物入りでお金を少しずつとっていました。
さらに、小夜子がゆう子と温子の妹だと証明されました。
「お父さんの遺産がほしくて彼女はでっち上げた」
真っ向から非難する温子。
「違います。お二人は私の母が将太郎さんの愛人であることはご存じですよね?ただ認めてほしかったのです。私の事を…」
「あなたは将太郎さんの娘です、何も気にせず、遺産を受け取ればいい」と、蔵前。
「私は温子さんゆう子さんが羨ましかった。将太郎さんの娘だとはっきり言えて」
「小夜子さん、何も知らず、父の介護を任せきりにしてごめんなさい。」と温子。
「弁護士さん、遺産をお姉さんたちと3等分にしたいです、将太郎さんの娘として平等な立場になりたいのです。」
「いいの?」と温子。
「小夜子さん、ありがとう」とゆう子。
「ひとつだけ条件があります…母のお墓参りに来てください。」
「ええ。」
「分かりました。」
事務所に戻ると、杏は今日子に褒められました。
「辻井先生と今回の報酬を分けます。」
「あなた、熱でもあるの?これで、美味しいものでも蔵前先生と食べてきて。」
杏は今日子にお金をもらいました。
その後、蔵前は梨乃に断ります。
「お話をお伺いした時、お気持ちが嬉しかったのは本当です。今、支えたい人は貴方ではない。」
「わかったわ。でもいつまであの子があなたを頼りにしてくれるかしら。」
美味しいディナーを食べていると、杏は梨乃から食事に行く前に受けた電話にモヤモヤ。
「私はあの人と家族以上に30年間も過ごしてきたの。あなたから言ってくれる?戻ってきてくれるかどうか。」
その言葉より、杏は蔵前を真剣に突き放しました。
「あなたがいなくても大丈夫です。言葉そのままの意味です。」
「僕のような価値のない人はあなたにそう言われたら終わりです。」
「私は大丈夫、と言っただけです。」
「そうか・・・先生はいつもそうおっしゃっていましたよね。急だな、いつも。最後までお食事しなくてごめんなさい。」
途中で席を外し、杏の言葉にショックを受ける、蔵前なのでした。
その頃、香澄法律事務所を訪ねたさくらは、今日子に信じられないことを告げました。
「あの子には弁護士資格がないのよ…」
「どういう意味ですか?」
「文字通りですよ。あの子、司法試験に受かっていないんです。」
「その件は、お父様もご存じで?」
「ええ。」
うちの弁護士は手がかかる8話感想・みどころ
蔵前にもう一度戻ってきてほしいという梨乃。
よくもまぁいけしゃあしゃあとあんなことが言えたものです。
蔵前をうつ状態にしておきながら虫が良すぎると思いました。
血の繋がりのない姉妹ということで、杏の心に引っかかる自身と姉、さくらとの関係。
杏も、さくらとの複雑な溝を抱えているからこそ、温子とゆう子の件を解決したいと奮闘する気持ち、わかります。
ゆう子と温子という某トレンディドラマを彷彿させるネーミングの姉妹。
今回の案件は、姉妹の骨肉争いを解決するだけでなく、もう一人の妹だった、介護士との関係修復という優しい展開になりましたね。
当初は顔を合わせればいがみ合っていた温子とゆう子が、小夜子の存在に心を改め、家族になれたことが一番の案件解決ではないかと思います。
杏が蔵前を思うがあまりの、梨乃からの着信をきっかけに、蔵前に告げた「あなたがいなくても大丈夫」。
天野杏から、「必要ない」と切り捨てられたと感じた時の蔵前の失望感が悲しかったですね。
杏は蔵前との信頼関係ができて、ようやく、彼を思っての言動だったのにな。
そして、さくらが今日子に告げる、天野杏が弁護士資格を持っていない事実。
さくらがどうしてそこまで妹を憎むのか、その心の内側に迫りたい8話でした。