ONEDAY聖夜のから騒ぎ9話あらすじネタバレ
誠司(二宮和也)はかつて、竹本梅雨美(桜井ユキ)と葵亭で食事をした後、ある約束をしていました。
それは、2年経過したら自分が何者なのかを伝えるとの事。
梅雨美は過去を思い出し、誠司が撃たれたことを報道で知って、店を飛び出しました。
路線バスをジャックした勝呂寺誠司(二宮和也)は、密谷満作(江口洋介)から、天樹勇太が警察官であり、「アネモネ」を潰すために、密谷が勝呂寺誠司として、組織に送り込んだと聞かされました。
警察に取り囲まれた誠司は、亡き妻の墓参りに行くためにバスに乗っていました。
「葵亭」のシェフ、立葵時生(大沢たかお)を残し、その他のバスの乗客達を解放します。
その時、バスで銃声が。
誠司に付き添って、救急車に乗る、刑事の狩宮カレン(松本若菜)。
その頃、心配になって、彼女を追いかける、細野一(井之脇海)。
梅雨美は客の為に買い出しに出ると嘘をつきます。
「僕ら、仲間じゃないですか。頼って下さいよ」
「優しい人はモテないっていうけど、私はそう思わないよ、ちゃんとプレゼント渡すんだよ。」
査子(福本莉子)への一の恋心を応援しながら、梅雨美は去って行きました。
残された蛇の目菊蔵(栗原英雄)は、警察官の山田隆史(今井英二)に協力を求め、残された時間にできることを、開店準備を進めます。
蜜谷は神奈川県警捜査一課長、一ノ瀬猛(遠山俊也)に、誠司が暴れ出したので、仕方なく、威嚇射撃をした、と説明しました。
「やりすぎだ!被疑者を撃つなんて。」
「ガタガタ言わずに勝呂寺のところへ行ったらどうですか?」
「失態続きの神奈川県警の代わりに俺がやってやった」とうそぶく蜜谷。
一ノ瀬は「この街で好き勝手なことは許されない」と蜜谷を非難。
そんな中、バスジャックの現場で取材を続けていた「横浜テレビ」のキャスター、倉内桔梗(中谷美紀)は、事情徴収を終えた時生から重大な真実を聞かされました。
「腹部を撃たれたとの情報が…」
「腹部を撃たれたふりをしてあえて救急搬送されたんですよ。僕は彼に撃たれたふりをすることを言われていました。それと、あなたとの約束を守るそう伝えてほしいと言われました。」
「横浜テレビ」では、黒種(大水洋介)、折口(小手伸也)らが、誠司に関するスクープで大盛り上がり。
桔梗の帰りを待ちわびる一同。
桔梗は彼氏が他の女性と歩いているのを偶然見かけ、振りました。
「査子、ごめん、彼女は違うんだ。」
「仕事だから!二度と連絡してこないで」
救急車の中では、カレンが、誠司が演技をしていたことを知りました。
一方で、立葵時生は、梅雨美が誠司を心配して病院へ向かおうとしていた矢先、彼女に誠司が無事であることを告げました。
梅雨美は力が抜けたように安堵するのでした。
警視庁、八幡柚杏(中村アン)と、密谷(江口洋介)は対峙。
八幡は蜜谷が誠司を逃がしたこと、それはアネモネが関わっていることが原因なことを追求。
「もし管理官がアネモネと誠司を繋ごうとしたら見え方が変わってきます」
「あんたの仕事は警察内部の秘密を暴くことだろう?だったらその人物を捕まえろよ」
「…もちろんです。」
査子と、桔梗は横浜テレビへ向かって、歩きます。
「うちの父、男がモテるのは20代までだって言っていて…父に言ったらほれ見ろって言われそう。」
「大丈夫?」
「全然大丈夫です。今は恋愛よりワクワクすることがありますから」
「この先もしこの人だって人に巡り会えたらその時は素直にならなきゃだめよ。じゃないとね…なんでもない。」
「わかりました、覚えておきます。」
同じ頃、立葵は梅雨美にビートルズの話をし、リンゴ・スターの病気で代役を立てることになり、リードギターのジョージ・ハリソンだけが反対したことを伝えました。
「メンバーの誰一人欠けてもビートルズじゃない」と話していたジョージ。
「今の蒼亭の味を作っているのは自分だけじゃない、ソムリエールの梅雨美、ギャルソンの蛇の目、皿洗いの一、誰一人欠けてもそれは追い手じゃない」
その頃、白髪の謎多き独身男、真礼(佐藤浩市)は、愛犬のフランを探す際に手伝ってくれた女性(村重杏奈)とまたしてもフランを見失ったことで協力。
「捜す自分よりも成長した自分に出会えることもあるかもしれません。」
独自の持論を伝え、女性と別れました。
その頃、「横浜テレビ」では新社長、筒井(丸山智己)が一人娘の莉乃に電話をしていました。
「莉乃、早く寝ないとサンタさん来てくれないぞ、パパ、まだ仕事なんだ、ごめんな。」
妻からの電話より、莉乃と話す父の顔を覗かせた、筒井。
その後、音楽番組の仕事へ。
八幡柚杏は、アネモネの組員の一人の事情聴取し、誠司の動向を探ろうとするものの、なかなか掴めません。
同じ頃、笛花ミズキはスペイン人の取引先と電話していました。
その現場のバーに、誠司もいました。
「あの場から逃げるために蜜谷に撃たせたんですよね?」
「俺が蜜谷を利用した。奴も記憶がない俺を仲間だと言ってきた。だが今夜は取引場所を聞きたかったんだろ。あそこから逃げる条件として今夜の取引場所を教えてやるって言った。でも今夜の取引は中止したほうがいい」
「ふざけんな、ふざけんなよ。誠司さんは呑気なもんですよ。記憶失って今日1日自分が誰なのか考えてればいい、俺がどれだけ振り回されてきたか。誠司さんの記憶が今どうなっているのかも。この取引が成立しなかったらどうなるか、もう後戻りはできない、やるしかない…やるしかないんです!」
「本当にそれでいいんだな、ミズキ?」
桔梗は横浜テレビで、天樹勇太こと、勝呂寺誠司が、逃亡したことを折口らに伝えました。
勝呂寺誠司に「天樹勇太」という名前があること、密谷と関わっていて、あの男が犯人かもしれないと疑っていることなどこれまでの経緯を説明していました。
査子がミズキに誘拐されてから、次に起こったのはバスジャック。
「彼は私に、次の約束は守るって伝言を残していたの。」
警視庁では、一ノ瀬が蜜谷とカレンが繋がっていることを問い詰めていました。
「蜜谷と電話していたよな、捜査から外れてもらう、待機していろ。」
カレンはそれでも諦めません。
誠司とミズキは取引を進めようとします。
立葵亭に戻った、時生と梅雨美。
ディナーの準備をしようとすると、菊蔵が店を急に訪ねた、真緒(村重杏奈)が妻だと紹介。
「ずっと夜が寂しくて…菊ちゃんいつも遅いから、一人でいるのが嫌で、愛されていないと思ったんだ。」
「どうして急に戻ってきたんだ?」
「犬を探していたおじいさんと出会って、探している自分よりも成長した自分を探すほうが良いって言われたんだ。菊ちゃんの良いところを見つけなきゃだめだって、いつもお弁当を作ってくれていたとか当たり前だと思っていたけど、感謝しないとね。」
「シェフが査子ちゃんにお弁当を作るのをみて私もやってみたんです。」
「栄養バランスも考えたり、お弁当は思い出深いよね。」と、細野一。
「横浜テレビ」では、桔梗が取引を中継しようと考案。
恒例の「ミュージックフェスティバル」の時間帯に放送すること、生放送の歌番組をジャックし、多少の番組変更をすることを決意。
「葵亭は、12月24日愛情がこもったスペシャルメニューを作る」
桔梗たちとはまた違い、立葵亭では、時生が最高のクリスマスディナーにすることを決意表明していました。
警視庁では、一ノ瀬が蜜谷を追求。
「アネモネの牧瀬が所持していたよ、勝呂寺誠司を逃がしたのはお前だな、狩宮にも捜査から外れるよう伝えた。勝呂寺誠司は潜入捜査官だ、お前が潜入させた。」
牧瀬が持っていた蜜谷がアネモネと誠司の動向を探ろうとしていた写真を蜜谷に見せた、一ノ瀬。
「だが奴は記憶をなくしています。もし取り戻していたら笛花ミズキと接触しています。」
「自分が何をやっているのかわかっているのか?」
「違法捜査ですよ。勝呂寺誠司のままで彼がいてくれたらそうはならない。」
「最初はすべてがうまくいっていました。しかし笛花ミズキに情が移るようになりました。一つ弱点があるとしたら勝呂寺の優しさ。奴は自分の任務に違和感を覚え、任務から降ろしてほしいと訴えてきました。今日は大きな取引がありますよ、貴方達は取引現場で勝呂寺を捕まえてください。」
「奴を捨て駒にするのか」
ミヅキと誠司はお互いに信頼していたことを振り返ります。
「誠司さんが俺を育ててくれていたようなものです。」
「俺も最初、お前が苦手だった。ひ弱なボンボンでなれなれしいお前が面倒だったよ。でも一緒にいるうちに、何かそうじゃないんじゃないかって俺は思い出して。お前はこの組織の中でいつもその座を狙われ、蹴落とされるか分からない。孤独になって、誰も信じられなくなって苦しくなっちゃったんだよな。一人でそれでも闘わなきゃいけないお前を見て力になりたいと思った。」
「誠司さん、記憶が…!」
「蜜谷は取引場所の変更があったことは分かっていません」
カレンは誠司が潜入捜査官であることのデータをこっそり削除していました。
ONEDAY~聖夜のから騒ぎ~9話感想・みどころ
誠司と蜜谷の騙し討ち合戦、レストラン「立葵亭」では、ビートルズの仲間の絆にあやかって、一人で誠司のことを抱え込む梅雨美をフォローする、時生や一、菊蔵など。
立葵亭は、少し発言がモラハラなところがあるものの、チームを思いやる時生の優しさが、娘の査子にも、ギャルソンの蛇の目、ソムリエの梅雨美、皿洗いのアルバイトの一にもそれぞれ届いていて、温かみを感じました。
そして、横浜テレビでは、社長の筒井に反発し続け、天樹勇太こと、勝呂寺誠司の真実と、誠司がミヅキと共に取引をする現場を生中継するという強行突破に出る面白さが深まりました。
筒井社長は普段は横柄で、昔堅気な現場主義者ですが、妻子…特に、幼い娘の莉子の前では穏やかな父の顔を覗かせていてホッとしました。
真礼の愛犬フランを探すのを手伝い続ける、真緒(村重杏奈)は、まさかの菊蔵の妻。
村重さんといえば今やお茶の間では欠かせない可愛くて、ポジティブなキャラクターが大人気。
彼女の不思議な存在感と演技は今後も注目していきたいですね。
菊蔵と真緒が、真礼を通じて出会い、立葵亭で菊蔵と再会できてよかったです。
蜜谷や狩宮カレンは度々、上層部の一ノ瀬から行動を咎められますが、一ノ瀬がアネモネなど全てと癒着がありそうなのが見えてきますよね。
警察内部が誠司の事件の鍵を握り、密谷は誠司に事件現場から離れるよう、指示しただけ。
そして、誠司をアネモネに潜入捜査官として送り込んだ裏の行動。
しかし、誠司が未だ記憶喪失だと思っている蜜谷は、これを逆手にとって違法捜査をしてでも、真実を明かそうとするので次週の放送もさらに濃密になること間違いない9話でした。