Unknown6話あらすじネタバレ
血液を抜く遺体の次の犠牲者は、こころ(高畑充希)の近所に住む友人の五十嵐まつり(ファーストサマーウィカ)。
梅(木野花)は扇に駆け付けた刑事たちに怒鳴り散らしました。
「この能無しが!お前らが大五郎を疑わなかったら、まつりがあんなことにならなかったかもしれないじゃないか!」
悲観にくれる春陽町の面々。
当初、犯人だと疑われていた息子の大五郎(曽田陵介)は葬儀場で、南十字(新納慎也)ら警察に詰め寄ります。
「お前らのせいで…母ちゃんは…母ちゃんを返せよ!」
虎松(田中圭)はまつりの件以外にも父親の一条と再会したことで、葛藤。
居酒屋どん底では、こころ、梅、庭月源治(酒向芳)、庭月のパートナー、聖夜(長田直哉)らは、まつりを偲びます。
「死んだ途端に可哀想だの手のひら返し…誹謗中傷が誰かを追い詰めることになるんだよ」
梅は感慨深く伝え、こころ達一同はなんとも言えない気持ちに。
一方、まつりの死が発覚する前、20年前に殺人事件を起こし、自殺したはずの父、一条(井浦新)を目撃した、こころの夫で警察官の朝田虎松(田中圭)。
なんと、虎松が中学生の頃、世々塚(小手伸也)が必死に止めるのも聞かずに、一条は2人の目の前から崖から転落したのでした。
現実なのか厳格なのか分からず、戸惑いを覚えるのでした。
「俺、もしまた彼奴を見かけたら何をするか分かりません。」
「物騒なこと言うな…もし何かあったら俺を呼べ、良いな?」
そんな夫の異変に気付きながらも、彼を支えようとするこころ。
結婚式の余興台本を書き、自宅では虎松と平然を保つのでした。
「これ以上、犠牲を出すわけにはいかない」
「私は虎ちゃんの体が心配だよ。」
翌日。
闇原こころの母、伊織(麻生久美子)は、加賀美にこころへのサプリメントを届けに、春雨出版へ。
しかし、本当の根端は吸血鬼事件のことについて探りを入れるためでした。
持ち前のフレンドリーで自由人な性格を活かした伊織は、加賀美が最近調べた仕事について面白かった感想を述べ、意気投合。
まつりの死からまだ立ち直れていないこころは、加賀美(町田啓太)からアイスクリームをもらいます。
こころは思わず、優しさに張り詰めていた緊張が切れ、会社で泣いてしまうのでした。
「白って何味なんだろ?雪?」
わざとアイスクリームの話に話題をそらし、こころをフォローする加賀美。
その頃、虎松は年上の友だち、かずまの家へ。
その家は、虎松の父、一条が一家惨殺した被害者宅でした。
中学生だった虎松にとって友人家族を殺されたトラウマは今でも心の傷として残っています。
一条は息子に何かを呟いて伝えていました。
フラッシュバックが起きた虎松ですが、その家から飛び出した男が。
それは虎松を心配して駆け付けた、世々塚でした。
こころと加賀美は取材をしようとすると、なんと、こころの勤務先「春雨出版」編集長、曽我が、こころの父、闇原海造(吉田鋼太郎)を取材。
「あなた達は見た目とか生活習慣で吸血鬼を排除しようとする?僕は人間と共存したい。僕としてはそういうの嫌です。他に何か聞きたいことは?」
娘のこころに話を振りますが、調子に乗った父に呆れ、こころは「ないわ」とツッコミを入れるのでした。
同じ頃、南十字警部(新納慎也)が愛犬の散歩をしているのを見かけた、世々塚と虎松。
家族と一緒にいる彼に、世々塚は虎松の父の事を伝えようとしますが、虎松は気を遣いました。
その夜、生レモンサワーを居酒屋「どん底」で頼む、伊織。
加賀美が伊織を呼び、虎松も同席。
美人で可愛い彼女に惚れそうになる源治に焼きもちを焼く、聖夜。
途中で、仕事帰りのこころが同席。
結婚式の件で大盛り上がりにもかかわらず、虎松は父親の件で不安を感じていました。
「まつりさんの件でみんなでお祝いする気なれないし…」
「虎松くん、こういう時こそ、幸せな何かがあったらいいじゃん。」
外に出ると、こころと虎松と喧嘩。
「俺の親父のこと前話したよね?俺の親父は殺人犯なんだ。結婚式をぶち壊すかもしれない…また殺人が起きるかもしれないんだ。」
「なんでそんな大切なこと隠していたの?また隠し事したよね?来週結婚式だよ?それに、私はむしろお父さんに会ってみたいよ。会えば今の気持ちが変わるかもしれないし…」
「そういうことじゃないんだよ!こころの家みたいに優しい家族ばかりじゃないんだ。」
「はぁ?私の家は平和ボケしているって言いたいの?」
こころは加賀美が、闇原家に送り届けました。
虎松は一人自宅で後悔し、伊織からそのことを聞くと、こころに電話を掛けます。
まもなく、結婚式だというのに、すれ違う2人の様子を見た加賀美は、非番の虎松を迎えに行きました。
車で先に待っていたこころと、後から乗った虎松を連れてさくらんぼ狩りへ。
名物コロッケが好きな加賀美は、コロッケ店のコロッケのぬいぐるみも持っていました。
さくらんぼ狩りの農園に着き、こころは加賀美とさくらんぼの茎を口の中で上手に結べるか競争。
虎松は加賀美に嫉妬しつつも、こころを笑わせようとおどけます。
加賀美は2人を仲直りさせようと、農園の小さなゲームセンターへ。
加賀美が先に大好きなコロッケ三姉妹のぬいぐるみをゲットします。
それぞれの姉妹のぬいぐるみを三人で分け合い、夕方はテラスでビールを飲みました。
「ありがとうね、こころがやっと笑った顔が見れた。」
加賀美に礼を言う、虎松。
「私もお父さんのこと良く知らないのに言い過ぎた…ごめん。」
「お父さん?」加賀美は虎松の家庭事情を知らず、追求。
「20年前さ、俺の親父は、俺の友だちとその家族を殺したんだ。教師をしていて働いて育てるだけでも大変なのに…いつも味方でいてくれてさ…大好きなオヤジだった。なんであんな残酷なことをしたのか今でも信じられない。だからどんなに信頼している良い人でもある日突然、残酷な事件を起こすかもしれない…俺自身も何をするか分からない。そう思ったら怖くなって。」
「動機は?」
「わからない。」
「虎ちゃん、虎ちゃんは虎ちゃんだから大丈夫。話してくれてありがとうね。もしやばい奴が来たら私がぶっとばすし、虎ちゃんがやばくなったら私が虎ちゃんをぶっ飛ばす。虎ちゃんは一人じゃないんだし、もしこれから何かあったら私の事を少しでも頼ってほしい。そのために夫婦とか家族ってものがあるんじゃない?もし本当に辛かったら結婚式延期しても」とこころ。
「それはやろう。」
「虎さんは俺が守りまーす」と加賀美。
3人は絆を深めていきます。
吹っ切れたこころはジム仲間の凛と体力づくり。
しかし、6月11日に新たな殺害予告の落書きが。
しかも、死者を意味する蝙蝠を4匹描く犯人の恐ろしい意味深なメッセージが。
そして迎えた「運命の結婚式」。
「これまで色々あったね。おめでとう!」と伊織。
「パパ、ママ、今まで大切に育ててくれてありがとう。」
こころは両親に礼を言い、結婚式はみんな幸せなムードに。
虎松も、世々塚に礼を言います。
「よよさん、父親のように育ててくれてありがとう。」
「俺のこと、よよさんでいいよ…つうか、お前と俺そんなに年離れてないだろ?お兄さんだろむしろ。」
「無理しなくていいって言ったんだけど…」
「母ちゃんも来たいって言っている気がしてさ…」と大五郎。
「無理しなくていいって言ったんだけどね」と、梅。
「ありがとう…本当にありがとう。」
バージンロードを父、海造と歩くこころ。
幸せなムードに包まれる、こころと虎松。
ふと、席を外れた虎松は、式に来た凛(MEGUMI)から、一条が結婚式場にいると告げられました。
一人になり、結婚式場の夜景を眺めながら幸せに浸るこころを襲撃する、一条。
こころは大雨のなか、血にまみれて倒れていました。
「きゃーーーー!」
こころは起き上がると、血塗られたウェディングドレス、そして、凶器を握る、こころ。
「私じゃない…私は何もしていない。」
虎松にぼんやりと言う、こころ。
しかし、世々塚、加賀美、こころの弟で刑事の漣(井上裕貴)らは心中を痛めながらこころを疑わしく見つめていました。
なんと、目の前には既に息絶えた一条の姿がありました。
つまり、こころが一条に襲撃されたのち、刺した可能性が浮上。
そして、闇原こころは容疑者として警察やマスコミを騒がせることに。
Unknown6話感想・みどころ
大五郎の件で、こころと虎松、春陽町のみんなに、まつりという太陽のような仲間が消えてしまい、みんなが喪に服していた「はじまり」。
居酒屋「どん底」でまつりを偲ぶこころたちのシーンがつらすぎました。
「そこにまつりちゃんがレモンサワーを頼んでいつも座っていたね」という言葉が特に胸が詰まりました。
画面を見ていて、私もこころ達の仲間になったような気持ちで、まつりが身近にいる存在のように感じて、涙腺が緩みました。
結婚式の件で父親の新たな殺人の恐怖に怯えて、こころに苛立ちをぶつける虎松の不安も分かります。
だってあれだけのことがあったのだから無理ないですよ。
虎松にとっては、教師で、どんな時も自分の味方だった最愛の父が、虎松が兄のように慕っていた年上の友だちとその家族を殺したなんて…。
どれほど、苦しくて、父親に裏切られ、目の前で起きたことに混乱したことでしょう。
でも、一条は凶器を握りしめ、虎松の友人、かずまの父親にとどめを刺した直後、伝えていた呟きがとても気になります。
加賀美がこころと虎松をサクランボ狩りにサプライズで連れて行く優しさ。
悲しみから立ち直るきっかけを作ってくれた加賀美がどうか、こころと虎松にとって敵であってほしくないなぁ。
両親に育ててくれた感謝をするこころと、親のように見守り続けてくれている世々塚との絆を深める、虎松。
結婚式に参列した闇原家や、居酒屋「どん底」のみんなが、連続殺人事件のことを一時でも忘れられて、笑顔でこころと虎松の門出を祝福している優しい時間が流れていましたね。
こころと虎松の幸せに私もこれ以上、2人が不幸になってほしくないと思いました。
運命って現実ってなんて残酷に時計の針を進めるのでしょうか。
第1話から匂わせのように続いていた、こころの悲痛な叫び声と、血塗られたウェディングドレスの真相が明らかになりましたね。
結婚式に参列する、一条。
彼のミステリアスで不気味な行動が分からない。
そして、一人になったこころに恐らく声を掛けたのち、起きた惨劇。
目が覚めたこころの手にはアイスピック、息絶えた一条。
こころのウェディングドレスは血塗られていて、地面には一条の血が…。
世々塚も、漣も、虎松もこころを信じられないという思いと何かの間違いであってほしい気持ちで全員見つめていて、凄くその気持ちに共感しかないです。
幸せの絶頂から、夫の父親の殺人容疑をかけられたこころ。
殺人犯・闇原こころとして世間に晒されたこころと虎松、そして、闇原家の闘いが始まった6話でした。