ゆりあ先生の赤い糸4話あらすじネタバレ
昏睡状態にある夫、伊沢吾良(田中哲司)の「先の見えない介護」の合間を縫って、ワンオペ状態で息子の優里亜(佐藤大空)を育てる、伴優弥(木戸大聖)に刺繍を教えるなか、ずっと薄れていた女心が芽生えてしまった、ゆりあ(菅野美穂)。
しかし、優弥に唐突にキスをされた瞬間、彼の気持ちを遊びだと決めつけ、「遊ぶのにちょうどいいと思ったかもしれないけど、さみしいだけの慰め合いみたいなものはいらない」と突き放してしまいました。
伴は「遊ぶのにちょうどいいとかなんで勝手に決めつけるの?わざわざ今日、ゆりあ先生に会いたかったからこうしてきたのに」と去ってしまいました。
箭内はまだ家にいて、ゆりあに話があるとの事。
吾良はずっと起きていて、ゆりあをぼーっと見ています。
まにとみのんを節子(三田佳子)が寝かしつけてから、稟久は、告げました。
「ゆりあさん、小山田みちるさんにおむつ交換はさせないでください。」
皆が寝静まってから、介護のために家に出入りしている吾良の彼氏を名乗る、箭内稟久(鈴鹿央士)が、ゆりあに相談事を持ち掛けてきます。
地方で旅館を営む母、箭内寿美代(麻生祐未)に、東京で、介護の勉強を始めたと嘘をついてしまったことから、その口裏合わせを頼まれた、ゆりあ。
「お母さんに嘘をつくのは‥‥」
「良いんですか?僕がここに来られなくなっても。」
「脅すの?」
その後、伴に謝罪のメール。
「この間の件は済みませんでした。また会えるといいのですが…」
しかし、待てど暮らせど、返信はなし。
そうか…あれは一度限りのチャンスだったんだと思い直す、ゆりあ。
現場で働く息子を見たいという寿美代(麻生祐未)。
「ごめんくださいまし。」
「こんにちは、どうぞ」
「まぁ奥様、図々しく落ちかけて申し訳ございません。稟久の母の箭内寿美代です。」
事情を知った、節子も応対します。
箭内稟久は、ゆりあと共に、介護開始。
その様子を観察するように見る、寿美代。
見送る際、節子は「駅前に美味しいお団子屋さんがあるの。良かったら如何?」と、親睦を深めようと声を掛けました。
しかし、寿美代は戻ってきました。
「凛久さんと節子にはちょっと見たいお店があるって言って抜けてきました。稟久は本当に優しい子で、宛てにならない婿養子には早々にご退場いただいておかげで今は年収が5倍です。」
「それでしたら、稟久さんが継ぐのでは?」
「独身貴族の若者っていやじゃないですか?」
「マンションは旦那様が管理しているのでは?」
「でも、私が今ではそのマンションのことを任されています。どうやら稟久の話を聞くと、話がちぐはぐで、話が違うと思いましてね。稟久は奥様のことを愛しているのではないかしら。」
「まさか、違いますよ。」
「いえ、稟久がね、ゆりあさんは武士のように志が強い方だと言っておりました。」
稟久は介護の仕事に向けて頑張ると言い張る、稟久の考えを否定しつつ、諭していました。
「介護の勉強って…あなた、その奥さんに甘えられているんじゃないの?」
「ゆりあさんは人に甘えるような人ではありません、武士のような人なんです。僕はゆりあさんの旦那さんの吾良さんには介護の勉強を通じて良くしてもらっているんだ。」
ゆりあは、咄嗟に月2万円で、シェアハウス形式で、稟久以外にも吾良の介護を手伝う目的で集まっていると誤魔化しました。
寿美代が帰ってから、稟久は家族に対する本音を話しました。
「母は母親というより女です。母子家庭で育ってきたんですけど、信頼していた板前さん、としさんが母と恋人だとわかって…僕は次から次へと女性との関係をもつようになってしまいました。」
その頃、小山田みちる(松岡茉優)は前の家を退去後、伊沢家へ。
みちるは昼と夜働き、稟久は夜に中年のマスターがいる小さいバーで働くとのこと。
間もなく、吾良の主治医、有香(志田未来)は、ゆりあたちの介護状況を見て安心します。
「もしかしたら皆さんのことを少し把握されているかもしれませんよ。介護状況も満点です。」
その夜、みちるは夜の仕事へ。
家では、稟久が吾良の介護中に、みのんがおままごとのおもちゃを吾良に食べさせようとしていて、慌てて注意します。
「コラコラ!食べさせるんじゃない!」
幼すぎるみのんはあっという間に泣き出しますが、ゆりあは慌てて子供達をフォローしながら、お風呂に入れさせました。
「吾良のこと子供みたいって言っていたじゃん」
「子供みたいな人と子供は違いますよ!俺、子供は元々苦手です。」
その後、ゆりあは子供達より後に入浴を済ませてから、稟久に吾良との関係を聞きます。
「なんで、吾良に執着するの?」
「神様に引き裂かれて、男と男、女と女…神話があって。どんなに好きな人が来ても時期が来たら家を継がなくちゃいけないけど今が幸せならいいやって思った。吾良さんだけは言ってくれたんです、りっくんが田舎帰ったらついていくって。ゆりあとは話し合って一番いい形を見つける、それができなかったら奥さんも一緒に来てもらう。嘘の内容に話したら妻も理解してくれるんじゃないかって思っているって話していましたよ。僕を追ってきてくれることが嬉しかったし、奥さんを捨てようとしないごろさんが憎らしかった。僕が探してきた離れ離れの片割れは吾良さんだと思っています。」
「ロマンチストだね、稟久は。」
「吾良さんは僕の運命の人なんです。」
その後、伴からも謝罪のメールと共にあの時、一緒に撮った写真を送られてきました。
「超楽しそう、ていうか楽しかった、ありがとう。」
伴はまた刺繍を教える関係に戻るとの事。
「それなら良かったです、また行きましょう。」
翌日の夕方。
ゆりあは、刺繍教室で使う素材を売ることを学校帰りのまにに話します。
「まにさんの服にも可愛い刺繍つけようか。」
「いい、私、フリフリとか特に無理、可愛いのは似合わない。」
ゆりあはその夜、まにがバレエ習うことや可愛い衣装を習うことを経済的に大人に遠慮しているのではないかと、みちるに伝えました。
「まにさんあんなにバレエのDVDを食い入るように見ていたよ。まにさんと私、似ているんだよね、小さい頃、可愛い服は似合わないって遠慮したりとか。私が月謝を出すから、やりたいことやらせてあげよう。」
そこで、ゆりあは相変わらず気を遣って遠慮するまに。
「ママから聞いたよ、良いよ、習うとか無理。」
「ゆりあさんが習いたいから教室を一緒に見学しに来てもらえない?大人の教室もあるんだよ。」
その後、伴から、彼の愛息子、優里亜のアップリケをつけていることをメールで報告をもらいました。
その夜、酔って帰宅した、みちるに頬の傷が。
店の客に無理やりキスされ、不快感を感じてから帰り道に転んでしまったとのこと。
「とりあえずお茶飲む?」
「うん、飲む」
「その後、DV旦那から連絡くる?」
「くるけど、無視している。今頃すごく怒っているかも。…ゆりあさんにお願いがある、ぎゅってして?ちょっとの間だけ。私ね、男の人とするの好きじゃない、あまり気持ちいと思わないし、しても早く終わらないかなって思う。こうやってなんにもしなくていいからぎゅーって抱き締められるのが好き。」
ぎこちなく、みちるを抱き締める、ゆりあ。
「あーあ、私自分のお店やりたいな。ずっと人にこき使われて、きっついなって思った。うっ…落ち着くー」
みちるのことを稟久に話すと、稟久は冷たく言います。
「ゆりあさんはあの女に転がされていますよ。」
美容に気を遣う、稟久は顔にパックをしながら答えました。
翌朝。
「ゆりあさん他に好きな人できたでしょ?知っているよ。」
寝ているゆりあの口にキスをする、みちる。
そのことに気付かず、ゆりあは伴とファミレスで会って、アップリケの刺繍を教えることに。
「俺、あの日…先生に全方向に甘えすぎていたと思います、すみませんでした!」
「あ、ああ…」
「先生、先生は不倫したことありますか?すみません、突然失礼なこと聞いて」
「不倫?ないよ」
「先生はプロの夫婦みたいですし、俺もしないですよ。周り、不倫している人いますけど、ださいなって思います。あんなことやらかして偉そうに言えないすけど。」
「そこまでなった人がそうなっちゃった人を言うのはもっとダサいよね。…ねぇ行ってみない?私と」
ゆりあはわざと、伴の心を探るように意地悪を言いました。
「ごめんなさい、ちょっと今は無理かもです。」
「分かった…!ごめん」
「先生!先生ならどうするか教えてください、俺今、向こうに不倫されています。ぶっちゃけ俺までそうなったら最低になる。あっちの妹が元カレで週3で会っているってちくってきて、正直この1ヶ月めちゃくちゃ参っていて、離婚も考えています。優里亜も荒れてて」
「ごめん!こんな大変な時にめちゃくちゃなたわごと言って申し訳ない!」
「でも先生のところは長年一緒にいると理想の夫婦ですよね」
「あのさ、長年一緒にいたら理想の夫婦にはならないよ。夫の愛人は20代の男で、その男に言わせると、うちの旦那は運命の人なんだって、さらにもう一人の女の愛人がいて、彼女にはDV夫がいて、上の子はDV夫の子だけど、下の子は旦那との子かもしれないの。それで、愛人とその子供達と今、同居しているの。どうよ?この空前絶後のぐちゃつきまくりは!」
ゆりあは店で声を荒げ、ストレスを発散。
「あははは!ウケる!愛人と同居とか。」
雨なので、彼の車に乗り込んだ、ゆりあ。
伴はゆりあにまたキスをしようとしますが、ゆりあはとっさに拒みました。
「やめてよ!」
しかし、ゆりあは思わず、伴とキスをしてしまいました。
ゆりあ先生の赤い糸4話感想・みどころ
稟久は本当は心根が優しいけれど、子供がとても苦手であったり、吾良といるときは、ゆりあとは別の意味で、吾良を「片割れ」と認識する複雑な心理は今後も目が離せません。
今日はそんな稟久の母が来ましたけど、ロストジェネレーションな価値観を持っていると思いました。
独身貴族で一人息子が家族と離れて暮らすことや、ゆりあにも強い誤解をしているし、昔と今は違うことや、稟久のことをもう少し信じて、一人前の大人として見守る事は出来ないのかな。
時間をかけて、寿美代も我が子とゆりあ先生たちの大家族に理解を示すことができたらいいですね。
吾良の女の愛人を名乗る、二児の母、小山田みちる。
ゆりあに対しても吾良に対しても、バイセクシャルな気持ちがあるのかなという印象です。
ゆりあにぎゅってしてと言ってハグを頼む姿は、子供かえりしたようでどこか切なかったですね。
昼夜働きづめで、まにの父は、DV夫、そして、3歳ぐらいの次女みのんの父はもしかしたら吾良かもしれないというまたひと悶着ありそうな不安定さを抱えていますよね。
みちるにとって安心毛布のような存在がかつては吾良であり、今はゆりあなのでしょう。
全ての人を平等に愛し、真っ直ぐな道をつくろうとするゆりあですが、伴との恋は彼女にとって吉と出るか凶と出るか…。
伴も、妻と離婚危機とはいえ、幼い息子、優里亜のことをもう少し考えて、ゆりあに積極的に接しないでほしいなと思いました。
ゆりあも拒むけど、恋する喜び、ときめきが蘇ってしまい、いけないことだとわかっていてもブレーキが効かないところをどう制御し、愛する存在を守り続けていくのか期待したい4話でした。