ゆりあ先生の赤い糸6話あらすじネタバレ
未だに言葉も話せず、寝たきりではあるものの、昏睡状態から少しずつ回復の兆しが見える、吾良(田中哲司)。
吾良の彼氏を名乗る、稟久(鈴鹿央士)、彼女を名乗る二児の母、小山田みちる(松岡茉優)。
みちると吾良の隠し子かもしれない、長女、まに(白山乃愛)と、みのん(田村海夏)。
「私、バレエ習い始めたよ、ごろさんパパ」
無邪気に近況を報告する、まに(白山乃愛)。
「うー、うー」小さく反応し、学校へ行くまにを見守る、吾良。
放課後、まには今日のレッスンで自分が周りと差がついていることにショックを受けました。
「過度な善意は悪意より人を苦しめることになる。やめたいときにやめたいと言えなくなりますよ。」
彼の経験からか、稟久はまにを何気なく気遣い、ゆりあに助言。
ふと、伴から電話が。
「優里亜のバッグができたよ!ゆりちゃん、今、優里亜、実家預けてて寝ちゃった。ゆりちゃんいろいろありがとうね。」
「あ…バッグ見せて、できたら。優里亜にも会いたいし…」
「俺には会いたくないの?」
「いや、会いたいけど…会いたい。」
「そっかそっか、よく言えました。」
「転がされてる。じゃあおやすみ」
「おやすみ」
後ろめたさは嘘になる…彼は私にとって唯一無二の存在だ。
伊沢ゆりあ(菅野美穂)は、「ワンオペ状態」で息子を育てるシングルファザーの便利屋、伴優弥(木戸大聖)との禁断の恋にのめり込んでいきます。
ゆりあは、まにと一緒にバレエを習い始めるのですが、まにの父で、みちるにDVを加える別居中の夫、源(前原滉)の姿を目撃します。
「源さんなにしているんですか?あ、私分からない?」
咄嗟に逃げ出す源をファミレスに連れて行った、ゆりあ。
「みちる、めったに連絡しないずぼら女だけど、まにの様子が気になって。」
「すごい探偵になりそう。だけどダメですよ、小山田さん。会いたいならうちに来て」
「こっちもそうしたいけど、みちるが無視するんだよ。」
そこへ、まにがみちるを連れてファミレスで合流。
「バレエなんてどうしたの?」
「ゆりあさんのおうちにDVDがあったから」
まにの前では普通に笑顔で話しかける、源。
「私はびっくりしたんです。バレエ教室も伊沢さんのご厚意で通わせているの。」
「いつまでもよそ様のご厚意に甘えてちゃだめだ。まにも年頃だし、みのんの就学だって。生活環境整えないと…」
まにの手前、声を抑えているものの、みちるに対してモラルハラスメントな態度と粘着をみせました。
「ごめん…源ちゃん、うざい。仕事行くね。」
「仕事?どこ?場所教えてよ。」
「言わない」
「ちょっと待って!あの、私、あの人と話すのはもうイヤなんです。」
一方、稟久もあらぬ行動に出ます。
吾良の頬に少しキスをして、「俺がゲスなこと知っているよね」と不穏な言葉を口にして微笑むのでした。
どんな根端か何かにつけてトラブルメーカーの、吾良の妹、伊沢志生里(宮澤エマ)に自分が吾良の恋人だということはおろか、ゆりあが浮気中なこともリーク。
「うわっ…マジか!」
「好きな人はいる。でも捨てて出ていくなんて言ったことないよ」
「そっか。責めているんじゃないよ全然。悪いのはお兄ちゃんの方だし、看病させ続けて本当にごめんね。今まで本当にありがとう、ちょっとトリッキーではあるけど、みんなが幸せになるためにはこれが良いと思うの…私とねりっくんが結婚しちゃうの。」
「結婚って言っても法律上じゃなくて仮面夫婦。ゆりちゃんを自由にしてあげられるってこと。責任感強いから考えれば考えるほど、悩むと思う。私とりっくんがいつくようになれば負担、減らせる」
「お母さんは?」
「そのうち要介護になったら、ちょっと考える。それからあの女と子供たちには出て行ってもらう。なんであの図々しい人が私の家にいるの?お兄ちゃんにたかって生きている寄生虫のような人達よ。よく考えてみて」
「あの親子を無責任には放り出せないよ!」
「稟久は実家の後を継ぐ気ないし…」
稟久のアルバイト先のバーを突き止めたゆりあ。
稟久の「叔母」として接し、志生里のことを吐露。
「形式上、箭内稟久を夫にして…やりたいこと見え見え。お母さん、反対すると思うよ。」
「俺の母、実際、昔と今の違い分かってきているし、むしろ俺が親父に似て経営に向いていないのわかっているので。」
「まにもみのんも、稟久のこと大好きだよ。本当にそれでいいの?もし、志生里の提案を受け入れるなら、りくもきょうから吾良にとっての敵だよ。」
「しっかりしろよおばさん!そんなに良識ぶるなら最初から不倫なんてやめておけよ。あの人を喜ばすつもりは微塵もないけどどれが自分にとって一番有利か考えてみます。」
「そっちも悪ぶってんじゃないよ。損得勘定で動いている奴がいつまでも寝たきりの人の下の世話続けられないでしょ。」
その頃、みちるが吾良に優しく話しかけ、キスを頬にします。
「吾良さん。本当はわかっているんじゃないの…?」
翌日。
モヤモヤを抱えたまま、伴と彼の一人息子、優里亜(佐藤大空)と出かけました。
神社へ行き、参拝をします。
私は少年のような男の子といます、大好きな人と一緒にいて、落ち着くところに落ち着きますように。
公園でピクニックをするゆりあ、優里亜、伴。
ゆりあは、伴の息子、優里亜の汚れた手を拭いた時、幸せを感じて涙を流しました。
「幸せすぎて涙が出る…」
その後、優里亜と伴とアスレチックで遊び、本当の親子のような時間を過ごしました。
「疲れた?ゆりちゃん」
「ちょっとね、でも平気」
「この後どうする?早く帰らないとやばくない?せーので言おう」
「2人で飲みたい!」
「酒盛りしたい!」
「だってさ、優里亜を一人で置いておけないじゃん。急に優里亜のこと頼むのまずくない?この間も怒っていたでしょ。」
ゆりあを父に対面させようとする、優弥。
迷っていると、父(宮藤官九郎)が車内にいる2人を見ていました。
「やっぱここで降りるよ。わたし…」
「大丈夫だよ、細かいこと気にしないし、あのおっさん。」
伊沢家では、稟久と、みちるが対立。
「男できたんですよ、あのおばさん」
「いいんじゃないんですか…第一、戸を立てられることじゃないし、稟久さんも、私も」
みちるは余裕の表情で、稟久に小悪魔のように微笑むのでした。
そんななか、ゆりあは、優弥の父、伴博(宮藤官九郎)と家の中で改めて話をする羽目に。
「できちゃったのか、この方と」
思わず飲もうとしていたビールを吹き出してしまった、優弥とゆりあ。
「いや、余裕のよっちゃんでできていてもおかしくないよ。大人だから俺も四の五も良い焚かねぇよ、責任は持てよ。まぁ俺がえらそうに言える立場じゃないけど」
「本当だよ、ばつ2じゃんで俺に迷惑かけたくせに」
「そろそろ行こうか。」
ゆりあが介護をしていることを機に、家まで送ろうとする、優弥。
「おお、そろそろプロレスタイムか…」
昭和のノリでからかう博。
「ちげぇよ。」
「お父さん面白いね」
博は、優弥に近所の人を助ける用事を任せました。
「優弥さんいい子ですね。」
「本当ですよ、適当な俺に似ないで、優しくていいやつなんです。でも…ほどほどに付き合ったら帰してやってくださいよ。結婚を前提とした付き合いじゃないんでしょ?俺は嫁には逃げられるし、あいつは、バイクの事故でケガした。俺の嫁は態度がでかくて…」
「おい、親父、それ以上、ずけずけ言うのやめろよ、殺すぞ。」
優弥は博がゆりあを傷つけかねないことを吐いていると思い、暴言を吐きました。
ゆりあは優弥と博の家を後にします。
「そろそろ帰らなきゃでしょ…」
「あのさ、この間の続きしよう?」
なんと2人はラブホテルに。
ゆりあとの「行為」がうまくいかなかった、優弥。
「ゆりちゃん、どうしたの?おいでよ」
「いいよ、そんなおばさん相手に無理に気を遣わなくて…」
「俺さ、バイクで事故って、首やって…寝たきりだったことあったんだ。」
「すごい、よくここまで回復したね。」
「バイク通勤禁止の会社で働いていたんだけど、軽トラと衝突しちゃって…。でも、当時、優里亜は生まれたばかりだし、お荷物が増えて、奥さんに負担かけちゃいけないと思って。俺、中古品なんだ。ゆりちゃんは悪くない。」
「私達、中古品同士だね。」
ゆりあは、優弥が吾良の介護のことまでゆりあの気持ちを汲み取るような優しさに、ますます優弥に心が揺れます。
もし彼が事故に遭っていなかったらこの年齢の私を相手にしただろうか…彼と私は、運命だと思っていた。
その頃、バレエの練習に励む、まに。
ふと、寝ていた吾良が起きて、そっと言葉を口にしました。
「…まに、バレエうまくなったね。」
まには吾良が普通の会話をする姿に絶句するのでした。
ゆりあ先生の赤い糸6話感想・みどころ
ゆりあと伴の距離が縮まり、2人のゆらぐ恋は誰も立ち入る事は出来ないと思いました。
優弥は実はバイク事故の後遺症をもっていて、それまでは長い間、寝たきり。
離婚届を今は出した妻に、優里亜の世話を任せ続けっぱなしで自分の不甲斐なさ、無力に悩んでいたとは。
「俺はどうせ中古品、これ以上、お荷物を増やしちゃいけない」
優弥の父、博も言っていたように本当に優しい人ですね。
「ちゃんと帰してください」優弥とゆりあの年の差に息子が、傷つくことを何よりも心配する、彼の親心が伝わりました。
ゆるっとしたフランクな雰囲気を醸し出す父役に、宮藤官九郎さんは適役だと思いました。
みちるの別居中の夫、源は本当にどうしようもない男。
娘に会いたいのは分かるけど、彼は伊沢ゆりあを通して家族に会った方が良いですよ。
まにとみのんのことは普通に愛しているとも思いますが、ゆりあの前でも、みちるを「めったに連絡しないずぼら女」と罵るし、みちるの今の居場所すらも全て知り尽くそうとする支配欲が出ていると思いました。
みちるは完全に冷めていて、源と決別しようとします。
みちるからしてみれば、引っ叩いたりする夫などたとえまにとみのんの父親であっても許せませんよね。
ゆりあは、話し合えば分かり合えるとでも思っているのか、みちるを引き留める時はちょっと、みちるの気持ちを考えてほしかったな。
そして、今日、極めつけなのは、吾良ですよ。
「…まに、バレエうまくなったね。」
いや、いくらゆりあ、稟久、みちるたちが介護を続けて、奇跡すぎる回復力ですよ。
でも吾良には悪いけど、本当はみんなが想像しているよりも回復能力、意外に早かったのではないでしょうか。
ずっと「うー」とか「あー」と言っていた吾良ですが、本当はゆりあたちの見ていないところでは普通の会話が少しずつできる程、脳の回路が回復していた可能性が否めません。
ゆりあが留守にしているうちに、ベッドから起立しようとしたし…。
家族の状況を完全に理解はしていて、意識がぼんやりするなかで、あそこまで劇的に回復した吾良が今後、どんなかたちで家族と接するのか見逃せない6話でした。