相棒22

相棒22 6話 眠り姫を誘うヨモギの香り

相棒22 6話あらすじネタバレ

とあるホテルマンに扮した、探偵のマーロウ矢木(高橋克実)は、老舗デパートの令嬢、里紗(潤花)を救出。

里紗のために、逃げ出すための運動靴まで用意。

間もなく、「特命係の杉下右京」を名指しで匿名の情報提供が、警視庁に届きました。

「17年前に起きた当時5歳の少女誘拐事件の犯人は殺された」という投書。

問題の事件は、老舗デパートの蔵本屋の令嬢、里紗(潤花)が、連れ去られた経緯から、週刊誌では「眠り姫事件」と煽り、世間の注目を集めた事件でした。

里紗の運転手に扮した水田が、里紗を誘拐。

水田は、里紗には睡眠薬入りのジュースを飲ませて、人気のない廃墟で監禁。

無傷で抵抗された里紗は本物の運転手が救出。

それこそが慎吾でした。

そしてシングルマザーだった里紗の母は、3年前に死去。

里紗の父、蔵前慎吾は里紗の元運転手で、事件で里紗を救出したことをきっかけに、里紗の母と結婚しました。

結局、里紗はすぐに救出されたものの、犯人の水田は投身自殺を遂げたとのこと。

里紗の家に到着した特命係は、社長で里紗の祖父、蔵本が大騒ぎ。

蔵本啓二は家政婦の女性に「通報しないって言ったよね、親父怒るよ」と忠告。

今回の情報提供は、それにまつわるものでした。

里紗の父、慎吾によると、「私は大丈夫、心配しないで」と着信がありました。

一族は丁度、里紗の婚約発表を大々的に行うため、顔をそろえていました。

しかし、会場のホテルでは肝心の里紗が何者かの手引きで会場を抜け出し、姿を消す騒動が発生。

老舗和菓子屋の里紗の婚約者、潤也と父、弘(諏訪太朗)のも困惑。

席では、黒崎堂のヨモギ餅が。

防犯カメラの映像から里紗の脱出を手助けしたのが、特命係と因縁がある私立探偵の矢木(高橋克実)だと気付いた右京と薫。

マーロウ矢木の事務所を訪問。

「ご無沙汰しております、矢木さん。」

「ご無沙汰です、杉下さん、警察クビになった猿山さん?」

「亀山です、亀山!」

「冗談だよ、亀ちゃん」

「監視カメラにあんたによく似た男がいた。」

「これだけで私を疑うなんて」

「というと、平静を装っていらっしゃいますが、よほど、慌てたのでしょう。我々が先にみたホテルの管内図です。蔵本里紗さんをご存じですね?」

「どちら様ですか?浮気調査で蔵本さん経営のホテルには伺ったことがありました。再会を願って一杯乾杯しようと思っていましたが、用事がありまして、また今度。」

右京と亀山は退散するふりをして、マーローが「今、出ました」と誰かに電話をしている様子を追跡。

途中でマーロー矢木が近所の人に右京と亀山が尾行するのをあらかじめ伝えていて、彼らの行く手を遮る為に、清掃員の女性に霧で追跡を妨害。

マーロー矢木は里紗を隠し部屋に匿っていました。

ハードボイルド定食と名付けた、フライとご飯、味噌汁を食べさせました。

その夜、右京と亀山は、亀山の妻、美和子(鈴木砂羽)と、茉梨(森口遥子)の「花の里」で夕食を食べました。

後日。

右京と亀山は、慎吾と家政婦を訪ねました。

「里紗さんは誘拐事件以来、外出を避けていました。その里紗さんが外出なんて…。」

誘拐された里紗を救った本物の運転手、父、慎吾。

「誘拐事件以来、外に出ない里紗さんが婚約というのは不思議ですね。」と追求。

「里紗は婚約前に誘拐事件のトラウマが蘇って…あの子はまだ眠り姫の状態ですよ。婚約は父の意向でもありました。蔵本家の跡継ぎが必要なんです。長男は継ぐ意思がありません。」

その頃、和菓子屋、黒崎堂の黒崎弘と里紗の婚約者、潤也と話し合い中。

啓介に話しかけると、里紗の義理父の、慎吾と当時の犯人とされた水田の接点を伺います。

「俺は親父の意向で、里紗を無理やり縁談させたのは可哀そうだ。里紗の意志を尊重したっていうけど全然そんなことはない、それに里紗の監禁場所を知っているみたいにすぐ助け出せたのは違和感がある。」

啓介は里紗の運転手から父親になった、慎吾を疑っていました。

その夜、マーロウ矢木は誰かに頭を殴られました。

病院に搬送された、マーロウ矢木は、捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)が目が覚めた矢木を心配します。

「矢木ちゃんが何を隠そうとしているか心配で追跡したら、矢木ちゃんが殺されかけていました。」

亀山は変装して、矢木を追跡していました。

「ちょっと呼び出されました」

「誰に?」

「職業上言えません」

「水田の事、里紗さんの誘拐事件についても調べていますよね?」

「教えてくれよ矢木ちゃん!あんた危険な目に遭ったよな。何隠しているんだよ」

亀山が真相を追求すると口をつぐむ、矢木。

警視庁に戻ると、現場の物を押収する益子(田中陸三)が注意するのも無視して、右京と亀山はあるものを見つけます。

その夜、バーに慎吾と矢木を呼び出した右京と亀山。

「17年前の父親の罪をばらされたくなければこの店に来い。これは里紗さんに届いた脅迫メール。慎吾さんは17年前なんらかの秘密を知っています。」

「矢木さんの言う通りだ、特命係に隠し事はできない」

「探偵小説好きの彼とはウマが合いましてね」と矢木。

友人として親しくなっていたと思っていたが、探偵として矢木が近づいたことを悟りました。

矢木は里紗の祖父の命令で依頼を引き受けていました。

慎吾に接触し、里紗を誘拐した水谷声を掛けられた、慎吾。

里紗の別れた父が、里紗を取り戻したいと訴えていて、水田は当初、里紗を警護していました。

そこで、最初は水田を信用していた慎吾は水田に里紗の日頃の行動パターンを全て伝えました。

しかし、水田と共犯の手によって起こり、慎吾は里紗に真実を言おうとしていた矢先、里紗に犯人からの脅迫メールが届いたのです。

里紗の17年前の父の事実をそのメールで知りました。

そこで、慎吾は里紗をマーロウ矢木に頼んで匿ってもらっていたため、里紗は矢木と行動を共にしていました。

「私は17年間、里紗のことを守れなかった…矢木さんは悪くないです。部屋にこもる里紗が心配で、蔵本家に身を粉にして必死に捧げた。」

矢木は今回の誘拐事件で、犯人に身内が絡んでいることを察し、慎吾と共謀。

「水田さんは廃材を倉庫作業中に投げ付けられたことがありました。犯人は水田以外にもう一人いる…。」

「里紗は監禁されていた時の記憶は全くないです。」

マーロウ矢木に連れられ、里紗に会う、右京と亀山。

「お目にかかれて光栄です。蔵本里紗です。誘拐された時と同じような状況を今、感じています。」

「記憶がよみがえったきっかけはなんだったんでしょう?」

「黒崎堂さんにご挨拶に伺ったとき、急にフラッと。お前を道連れにしてやるって…」

黒崎堂を訪ねると、里紗が黒崎堂で体調を崩した話が。

「うちのよもぎは匂いが独特で…」

「里紗さんは誘拐される前もこちらを訪ねていましたよね。」

「はい。」

里紗の家族の前で真実を話す慎吾。

「誘拐の情報を犯人に流していました。それが私の罪です。」

「真犯人は水田を殺害しました、そしてその犯人はこの中にいる。」と、マーロウ矢木。

「なんなんだよ殺害って」と啓介。

「里紗さんが17年前、監禁されていた記憶を思い出しました。誘拐犯は誰かと言い争っていました。」

「嗅覚は記憶と結びつきやすい、いわゆるプルースト効果」

「よもぎの匂いで、記憶がよみがえった。違いますか?黒崎弘さん。」

「17年前、黒崎堂との仕事がとぎれとぎれに。蔵本さんへの恨みで、里紗さんを誘拐し、水田を殺害。このよもぎもち、数種類のハーブも配合されていて、水田の遺体に付着していました。」

「黒崎家は結婚大歓迎。大ぴらには反対できない、そこで、里紗さんに脅迫メールを送り、婚約を破棄させようとした。矢木さんを襲ったのもあなたですね?里紗さんを呼び出して殺そうとした。」

「手を引く?あんたも共犯なんだよ、ふざけんな!」

「お前も道連れにしてやるよ、逃がさないからな」

里紗は子供の頃に誘拐された時、水田と弘が争う声と、里紗が目覚めないかヨモギの香りをかがせました。

「200年続いた店を守りたかった!」

「この狸野郎!」

「蔵本家に盾を突きおって!このバカ者が!」

「このくそじじい!」

「200年も続いた老舗を自分の代で潰す恐怖…そんなものが人を殺して良い理由などありませんよ!あなたがたが目を向けるべきは、里紗さんの心です。人を傷つけてまで守るべき正義などこの世にはありませんよ!」

右京の一喝に、黒崎家と蔵本家は身内同士の醜い争いを制止。

里紗は父、慎吾に礼を言います。

「お父さん、ありがとう。」

幼い頃から里紗が、探偵ホームズとマーロウの話を聞かされていたことから、名探偵マーロウを「矢木」、ホームズを右京に見立てていたからでした。

真っ先に警視庁に「特命係の杉下右京」と書かれた投書は里紗によるものでした。

右京と亀山とマーロウは友情を育み、事件解決の祝いに祝杯を挙げに出かけていきました。

相棒23 6話感想・みどころ

里紗が誘拐されたのは身内による犯行。

得意先の蔵本家との仕事が切れた和菓子屋、黒崎堂の逆恨みでしたね。

記憶喪失だった里紗の記憶が黒崎堂の四方木餅の匂いで蘇って良かった。

17年前の誘拐事件の件で脅迫を受けていた里紗を守ろうとしていた継父、慎吾の愛情が伝わりました。

真犯人の黒崎弘は、蔵本家との仕事の契約がうまくいかず、伝統を守るために里紗を誘拐。

すぐに無傷で返したものの、弘はこの件から手を引くと言っていた水田を殺害。

幼かった里紗が覚えていたのは、弘の手に付着したヨモギ団子の香り。

プルースト効果により、嗅覚から記憶が蘇った里紗によって、手掛かりが掴めたことは幸いでしたね。

しかししても、里紗のことを本当に心配しているのは継父の、蔵本慎吾だけでしたね。

シングルマザーで里紗を育てていた母親と共に、里紗の運転手となって大切にしてきた、慎吾。

17年前に里紗の件でどうしようもない罪の意識にさいなまれながらも、彼だけが里紗を愛している唯一の家族といえますね。

他の蔵本家の一族たちは、黒崎弘が里紗の誘拐犯であることから、大人げなく大揉め。

里紗のことなど誰一人気にすることがなく、自分達の名誉を傷つけられたことで、乱闘。

人の命よりも、自分達の老舗のプライドに振り回される醜い争いを右京が一喝したのは爽快でした。

里紗が、マーロウ矢木を頼り、右京を名指しでメッセージを送っていたのはほっこりする真相でしたね。

幼い頃、父から聞かされたマーロウは「矢木」、ホームズは「右京」。

特命係とマーロウの友情と共闘は今後も見逃せない6話でした。

 

 

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