絶対零度未然犯罪潜入捜査3話あらすじネタバレ
ミハンシステムが新たな犯罪者予備軍のターゲットをピックアップ。それは、名門バレエ団に所属し、バレエ界のホープと期待されている若手女性バレリーナ、八尋舞(山口まゆ)でした。
彼女は一見、ごく普通のバレリーナですが、ミハンの統括責任者、香坂朱里(水野美紀)が調査済みの情報によると、舞がネットで致死量ほどのヒ素の購入や、毒殺に関して詳しいサイトを何度も閲覧していることがわかりました。
未然犯罪潜入捜査、“ミハン”のメンバー、山内(横山裕)は、舞が一週間後に世界的バレエのコンクール出場を控えていることも調査。
一方で、舞と同じバレエ団に所属している、瀬川綾乃(我如古りな)をターゲットにしているのでは?と疑います。
井沢(沢村一樹)たちは潜入捜査を進めるうちに、舞の部屋に監視カメラを設置。その矢先、重症者も出た資材落下事故を偶々、目撃した舞が、意識を失って病院に運ばれたことを知ります。
舞はその時、資材落下事故での怪我人を見て「何か」を思い出し、倒れたのです。
真衣はそのショックで記憶を心因性の記憶障がいで失います。さらに、舞には難病で入院中の親友、足立智花(古川琴音)のことも忘れていました。
しかし、記憶を失っているわりには、コンクールに向けてバレエへ復帰する舞に井沢たちはこれまでにない「ミハンターゲット」に戸惑いつつも、動向の調査を続行。
一方で、ミハンチームの、紅一点、小田切(本田翼)は、前回の潜入案件で出逢った、篠田浩輝(高杉真宙)に出くわします。彼は何故か人の心を見抜くような素振りをみせ、小田切のことを透視。
小田切は霊安室にいて、ただじっとその遺体を見つめていました。吉岡はその様子を静かに見守りますが、「監察」が小田切から話を聞きたいとのこと。その遺体は、香坂でした。
遡ること、60日前・・・・。井沢は彼の妻子を殺した、宇佐美を訪ねていました。拘置所にいる宇佐美は、井沢にこう告げます。「井沢範人、お前はいずれ一線を越える」やがてその言葉が後に真実になるとは、この時の井沢は知る由もありませんでした。
小田切は以前の潜入捜査で向かった、グループ心理カウンセリングへ。小田切は高校生の頃にレイプ魔に襲われた過去からPTSDの症状が未だ消えません。
そこで、このグループカウンセリングで、最近、ミハンが解決した事件の時に出逢った篠田。
篠田には「望月」と潜入時に偽名を名乗っていた小田切。2人はカウンセリングの帰り道に穏やかな会話をしながら歩きますが、自転車に乗った不注意の男が2人の横を素通り。そこで、優しさから小田切を庇った篠田。
男性が好意ではなく、優しさで触れたというだけでも、小田切はPTSDの症状があらわれてしまいました。そんな彼女を不思議そうに思いながらも心配する篠田に、小田切はその場を取り繕って「大丈夫」なふりをするのでした。
後日・・・。ミハンチームは、八尋舞という世界的バレリーナが「ミハンシステム」に引っ掛かったのを機に、彼女が所属するバレエ団へ潜入。「月刊バレエ」の記者という架空の週刊誌記者のふりをして、八尋の身辺を調査。
八尋舞はヒ素をネットで購入したり、毒殺方法が書かれたサイトを度々、閲覧しているからです。
吉岡は、バレエ団に入団希望ということで内部潜入。
三人で、八尋舞について調査するうちに背景がわかってきました。
八尋は機材落下事故で、心理的な記憶障がいを負っていました。井沢と小田切が聞き込みをすると、難病で入院している親友の安達智花のことは忘れていました。
怪しさを感じる井沢と小田切、吉岡。さらに、加賀美や吉岡も八尋のことを調べます。八尋と同じバレエ団所属の瀬川綾乃は、母親からの英才教育でバレエを開始。そして母と共にバレエに懸けてきたのです。しかし、トップに選ばれたのは、舞でした。
そんな溝がある舞と綾乃。しかし、そんなことがあったことすらも舞は記憶障害が原因で忘れていると思われます。
井沢と小田切は舞が悪質なファンに囲まれているところを助けた後、舞を連れて智花の見舞いに訪れますが、既に舞の記憶障害について知っている智花は、自分のことを覚えていない彼女を気遣っていました。
また日を改めて小田切、井沢は舞を訪ねます。すると、舞のライバル、瀬川綾乃と、難病で入院中の安達梨花が元々、ライバルだったとのこと。さらに、安達智花は3年前にバレエ団の男性と交際していたなど事実無根の誹謗中傷を受けたそうです。
堀脇という男が綾乃の恋人で、堀脇は舞や梨花、綾乃が所属している高城バレエ団の元コーチでした。しかし、彼は自殺。
堀脇は梨花についての誹謗中傷を週刊誌を書いている出版社にリーク。
舞は梨花が誹謗中傷していることを知って、何か行動に出たと読む井沢たち「ミハンチーム」。
さらに、信じられない疑惑に辿り着きます。舞が機材落下事故で血を流す作業員を見て倒れたのには、血を流して倒れた堀脇を目撃したから。しかもただ目撃したのではなく、親友、梨花のことを思うあまり、舞が協力者と共に堀越を殺害した・・・かもしれないのです。
週刊誌「月刊バレエ団」の内藤と名乗り、入院している智花を訪ねる井沢。
井沢は梨花に「堀脇は殺人で殺された」と告げます。すると梨花は全ての犯罪は自分一人の行動だと答えました。誹謗中傷を受けたことを堀越に問い詰めたところ、逆上した堀脇が梨花に襲い掛かり、咄嗟に堀脇を殺したのだと言う梨花。
堀脇の件で梨花が嘘をつき、舞を庇っていることを直ぐ見抜いた井沢はそれを指摘。
3年前に梨花と堀脇、舞に起きた事件の記憶が蘇った時、舞は犯罪を犯す可能性があると梨花に告げた井沢。
その頃、舞はネット上に書かれた舞への誹謗中傷メールが届きます。
3年前の記憶が蘇り、心のパニックが起きます。舞と智花は、正当防衛で堀脇と揉め合いになり、堀脇が死ぬこととなりました。
そして、井沢たちは、捜査一課長の早川誠二(マギー)、門田(霜降り明星 粗品)にも、舞や梨花について過去を知っているか調査。そこで、パズルのピースが繋がったようにもう一つの真実に気付きます。
舞と梨花の事実を知る綾乃が舞に脅迫メールを送り続けていると思われたが、別の人物が関係していること、そして今、舞が梨花と共に起こした堀脇殺害の罪を一人で背負い、舞が自殺をして「事実」を葬ろうとしていることを。
小田切が真っ先に舞の居場所を突き止め、舞に呼びかけます。舞と梨花が起こしたことは変えられない、そして、自分もかつては、学生時代に男に襲われたことから心に傷が残ったこと、犯人は懲役6年の処分が下されたこと、絶望から這い上がることは必ずできると舞を説得。
舞の自殺を阻止し、舞は逮捕前に智花を訪ねて和解。そして、舞に脅迫メールを送り続けていたのは、綾乃の母でした。娘がバレエのトップになれず、舞が世界一になったことをねらんでいました。
舞の事件が一件落着。舞が元気になってくれることを願うと温和に話す小田切に対し、舞が乗り越えるには時間がかかるし、綾乃と堀脇を殺そうとした過去を一生背負うことになるとネガティブな意見を口にしました。
その帰り・・・香坂は、井沢に父親が法務省の「お偉いさん」的立場で、香坂が中学の時、再婚。それ以降の香坂の過去の経歴や出来事を他者から見られないようにしているとのこと。井沢は香坂に、「ミハンになにしにきた」と直球で疑問をぶつけます。
香坂は口をつぐみ、なぜ、香坂がミハンのことや井沢が過去に妻子を失い、理性を失うことがあったとしても、敵視するのか・・・。そして、「絶対零度」史上、衝撃の展開が!
話は冒頭に戻ります。香坂が亡くなったことを機に、警察から取り調べを受けた小田切は、自ら依願退職を申し出たのでした。
ミハンチームは物語が回を追うごとに、解散になってしまうの?!と視聴者さんもネット上でざわめいた3話でした。
絶対零度未然犯罪潜入捜査3話見どころ・感想
過去出演作品に、「相棒」、「明日の約束」などで存在感と演技性を発揮する、山口さんがゲスト出演!山口さんは女優になる以前はバレリーナを目指していて、今回の役どころは自身とシンクロする部分があるとコメント。
山口まゆさん演じる、舞が悪質なファンに絡まれた時、小田切のようにPTSDのような状態がありますね。男性の集団と関わって思い出したくない記憶があるのだろうと思っていたらやはり。
とはいっても、舞と梨花が堀脇を死なせてしまったのは正当防衛。それでも、罪として逮捕されてしまう舞・・・切なすぎますが、幸せになってほしいですね。
小田切が屋上で飛び降りようとした寸前、「私も男性に襲われ、犯人は懲役6年・・・一時期は死にたいと思うようになった・・・でも、絶望して這い上がった人間は強くなれる。」という言葉は心に沁みる感動ポイントでしたね。
小田切と同じ経験をして、今を生きている女性にもエールになったのではないかと思います。
小田切も吉岡や山内など男性陣にどうしてもつっけんどんな態度をとってしまうのは切なくなります。篠田が小田切を不注意な自転車に乗った男性から庇った時も、吐き気を感じるように体を震わせていましたね。男性恐怖症がどれだけ小田切に大きく影響しているかが伝わります。
小田切が最後に依願退職を申し出たり、香坂の過去が父親によって隠蔽されていて、父と同じ法務省の道を歩む香坂が、なぜ、ミハンにやってきたのか・・・?井沢の過去から井沢のことも目の敵にしていて、いつ問題を起こす危険人物か分からないと警戒心の強い香坂。
そして、遺体になった彼女を撃ったのは、井沢なのか・・・井沢は最終的にどうなってしまうのかとても気になる3話でした。