366日最終回あらすじネタバレ
傷心する明日香の元を訪れた和樹(綱啓永)。
遥斗に告白したものの、ふられてしまった明日香に、「明日香が好き」と告げるのでした。
「明日香が好き、俺は明日香の一番の味方でいたい。」
和樹からの言葉に戸惑う、明日香。
一方で、紗衣から遥斗は記憶が戻っていることを指摘されました。
「記憶戻っていますよね。大阪のことや、地理に詳しいですし…。あべのハルカスができたのは10年前、小学生の頃しか記憶していないならありえないですよね。」
遥斗は、友里の診察を訪れます。
そこで記憶が戻っていることを相談する遥斗。
「やはり記憶が戻っても昔で来ていたことが今できるとは限らない。やっぱり怖くて。昔の自分にすぐ戻れればいいんですけどね。」
「戻る必要あるのかな?過去よりも今じゃない?」と優里。
遥斗は、会社で転勤するにあたり、同僚や先輩から祝福を受けました。
「水野さんが来てくれて助かっていたんですよ。」
「冷蔵庫のシュウマイも美味しかった。」
「社長の詰まんない冗談にも付き合ってくれて。」
明日香は来るチャリティーコンサートに向けての準備を進めます。
音楽教室の室長、山浦久典(赤ペン瀧川)は、準備に追われながらも生き生きとする明日香を見守るのでした。
いよいよ大阪てんきんが迫ったある日、遥斗は紗衣と会います。
「今日暖かいですね。今年の夏は暑くなりそうですね。」
「大阪行く前にちゃんと話しておきたくて。」
「はい」
「宮辺さんにはほんとうにお世話になったし、気持ちもすごくうれしい。けど…」
「大丈夫です、わかってたんで。私水野さんの優しさにつけ込んでました。ごめんなさい。高校の時水野さんと明日香さんが一緒にいたところ見た事があって。眩しかった、羨ましいな。ほんの一瞬でも水野さんの人生に関わらせていただいて幸せでした。大阪行きはやめます。」
「いえ、お元気で。」
言わなきゃだめですよ、ちゃんと伝えてあげてください。」
そこで紗衣は、遥斗への思いを告げます。
明日香は智也(坂東龍汰)と莉子(長濱ねる)の結婚式の準備を手伝います。
「どう?」
「可愛い!13年私の趣味分かってくれるよね。」
「楽しかったよね、高校時代。」
「智也はあの頃ずっと莉子を気にしていた。」
「プロポーズしたのは私だけどね。私がずっと智也と一緒にいたいと思っていた。」
すると明日香達のグループLINEに、遥斗から連絡が来ました。
「みんなに会いたい、時間つくってもらえないかな」
「遥斗から招集かかるなんて珍しい」
「この前遥斗に会ったんだ、で、ふられた。」
莉子は明日香と遥斗の一件を聞きました。
「それ遥斗が意地張っているだけじゃない?」
「でもあんなハッキリ言われたら切り替えるしかない。もっと練習して、音楽で人を幸せにできたらって思う。」
「行くよ。明日香の晴れ舞台だよ。智也も行くの楽しみにしているって。」
「ありがとう、頑張る。」
動揺する明日香は何も知らない莉子に遥斗にふられた事を打ち明けました。
それでも、みんなで遥斗が壁のデザインを担当したあのレストランに集結します。
「まだ乗り越えなきゃいけないことあるけど色々頑張る。」
「乾杯!」
和樹と歩く帰り道。
「びっくりしたし、嬉しい」
「明日香、このあいだはごめん」
「和樹は優しくてフェアで大人でいつもみんなを見守ってくれて。私はそんな和樹が大好きだし、かけがえのない大切な友達だと思っている。」
「ありがとう。前に遥斗にも言ったけど、明日香と遥斗が笑っているのホント好きでさ。あんなふうに笑える日がまた来るといいな。」
酔っぱらった智也は寂しさから、遥斗の家に泊まる事に。
「大阪行っちゃうのか、さみしいなー」
「職場の人達の写真。みんな凄く良い人で、良くしてくれたんだ。」
「それはお前が良い奴だからだろ?昔からそうだよ、お前は人が好きなんだよ。」
「記憶があろうがなかろうがさ、遥斗は遥斗だよ。幸せになれよ、絶対幸せになれ。」
翌日。
遥斗と莉子の結婚式に参加した、明日香と花音、遥斗。
同級生たちに囲まれ、楽しく幸せな時間を過ごします。
「智也からのサプライズ、莉子めっちゃ喜んでいた。大阪頑張ってね。」
「うん」
「明日、演奏会なんだ。」
「明日香なら大丈夫な気がする。」
「また音楽やろうと思ったのは遥斗のおかげなんだよね。高校の時に書いてくれたメッセージがきっかけだった、その後、意識が戻ってリハビリして復職して。大変な思いをしながらここまで来て。ほんとうに凄いと思って。私も前を向いて頑張らなくちゃって…ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう。」
その後、遥斗、和樹、明日香、花音は、智也の結婚式の挨拶を聞きました。
「莉子とは高校3年間同じクラスでした。見た目と違ってすごく気が強くてよく叱られていた気がします。でも誰よりも頑張り屋で友達思いで言葉に嘘がない。真っ直ぐで誠実で清らかな心を持っている莉子を好きになりました。僕が莉子を幸せにするって言った時、私が智也を幸せにするって言いました。ただ一緒にいるだけで、それだけで幸せだな、莉子と一緒ならそれができる、そう思いました。莉子、こんな俺を選んでくれてありがとう。ほんとうにこの1年間、いろんなことがありました。楽しい事もつらいことも沢山ありました。でも今日は本当に最高な日になりました。明日からこの最高を更新していきたいと思います。未熟な2人ですがこれからも仲良くしてください。本日は本当に有難う御座いました。」
遥斗と明日香、和樹と花音は、智也と莉子を心から祝福します。
和樹は遥斗に、明日香の春のチャリティーコンサートのチラシを渡しました。
実家にて、遥斗は和樹と莉子の結婚式の様子を両親に話しました。
輝彦(北村一輝)と、智津子(戸田菜穂)は遥斗の話を微笑ましく見守ります。
花音(中田青渚)と花音の恋人、滝本竜也(中元元紀)もその場にいて和やかな雰囲気となりました。
遥斗が大阪へ旅立つ翌朝。
明日香は演奏会を迎え、パンフレットを通行人に配っていました。
遥斗は実家からそのまま大阪へ。
そこで、菫(宮崎莉々紗)と友里親子に会いました。
「遥斗さん、大阪ですってね」
「聞きました、記憶の事。」
「そう」
「彼も1からスタートするし私も頑張らなくちゃと思って」
「忘れなくてもいいじゃない。」
いよいよ、明日香の演奏会が始まりました。
明日香と遥斗の思い出の曲「さくらの歌」が流れます。
客席には智也と莉子、花音、和樹がいました。
明日香の演奏を見守りながら撮影する、明日香のピアノクラスの生徒、静原吾朗(前田公輝)。
明日香は演奏していくなか、1年前の記憶が次々と蘇っていきました。
「俺はただ明日香に笑ってほしかった」
「友達に戻る?」
遥斗と友達に戻る事を話し合ったあの日も走馬灯のように蘇る、明日香は目が潤みます。
演奏が終わると、なんと遥斗が立って拍手していました。
「遥斗…!」
明日香の腕をひいて会場を出ました。
「やっとだよ」
「長い道のりだったね。」
見守る莉子と智也。
そして微笑む和樹。
「なんでいるの?」
「明日香のクラリネットが聴きたかった」
「大阪は?」
「明日にした。」
「どうしても会いたかった。」
「もうなんなの。思い出にしよう、気持ちに蓋しようって決めてたのに。そんなこと言われたらできなくなるじゃん。閉めた蓋勝手に開いて。好きがどんどん溢れて止まらなくなる。どうしたらいいの?なんでそうやって…いつも人の気持ち揺さぶってくんの?どうしていつも」
「ごめん…俺やっぱり明日香と一緒にいたい。記憶が戻ってもまだできないこと沢山あるし、これからいろいろなことと闘っていかなくちゃいけないけど、心配も沢山かけるかもしれないけど、俺…やっぱり明日香と一緒にいたい。」
明日香は泣き出し、遥斗と温かいハグを交わします。
「それでもいい。一緒に泣いて、一緒に笑いたい。」
「ありがと。行こう。」
明日香と遥斗は去年の4月に来た、桜の見える場所へ。
「良くなかったとしても今日を良い日にする。」
「明日、笑えるように頑張る。…明日香、好きだよ。」
「わたしも。昔も今も。ずっと大好き。」
「明日もその先も、ずっと一緒にいたい。」
「うん」
「ずっと一緒にいる」
一生、忘れられない恋をした。
事故に遭ったあの日に見た、スカイツリー。
1年中、あなたを思う、これが私たちの366日の物語。
明日香と、遥斗、和樹、莉子と智也、花音、それぞれの明日に向けて歩いていました。
和樹は一人で公園で写真を撮る趣味を楽しんでいると、偶然、ジョギングをしている、元恋人の佐竹芽美(高田里穂)を見かけました。
2人はお互いに目が合って微笑み合い、別れました。
3年後の2028年、明日香と遥斗は親になり、一人息子ができました。
366日最終回感想・みどころ
明日香と遥斗の1年間は、苦楽もありましたが、幸せになることができて本当に良かったです。
遥斗がなによりもどんどん回復していき、復職したことや、高次機能障害がもたらす影響も少しずつ減っていて、希望が見えた展開でしたね。
智也と莉子の結婚式は、画面越しに、温かな祝福ムードが伝わってきて、微笑ましかったです。
和樹は明日香のことが好きだけれど、彼女が遥斗を変わらず好きな事を察し、身を引いたのは切なかったです。
それでも、和樹と明日香はかけがえのない友達であり続ける関係性が素敵でした。
紗衣も遥斗が記憶を取り戻してから、やっぱり明日香が好きなことを察して、和樹とはまた違った意味で、落ち着いて身を引くことができて良かったですね。
紗衣が登場してからハラハラしっぱなしでしたが、明日香の事を理解し、遥斗を好きな気持ちに彼女なりの区切りを良い意味でつけられたと思いました。
最後に明日香と遥斗によく似た一人息子が可愛すぎましたね。
遥斗と明日香の366日は一区切りし、あの日見た桜のように優しい時間が流れていくことでしょう。