相棒2020 1話あらすじネタバレ
迷宮入りの警察官銃殺事件を捜査する、杉下右京(水谷豊)と、相棒の冠城亘(反町隆史)。
事の始まりは、交通機動隊の白バイ頸管、出雲麗音(篠原ゆき子)が何者かに銃撃される事件が発生したことでした。
すぐに上司の尾沢という男が応答しますが、麗音は「ちくしょう・・・死にたくねぇよ」と悔しまぎれにつぶやき、彼女は病院に運ばれます。
益子(田中隆三)が駆け付けました。
内村刑事部長(片桐竜次)と、中園参事官(小野了)も今回の事件を不審視。
なんとか、麗音は命を取り留め、リハビリに励みますが、後遺症がひどいので、白バイの仕事はできないと上司である尾沢から突き付けられます。
そのことを受け入れた麗音の元に、特命係の右京と亘が訪ねます。
背後に人が近づく気配は感じなかったかと尋ねた右京に対し、感じていたらもっと危機感をもって自分は行動できたはずだと答える麗音。
麗音は本当なら死ぬところだったけれど奇跡的に助かった状態であることを話す亘。
もし、思い当たることがあれば然るべきところに報告すると、麗音。
警視庁は総力をあげて犯人を捜すのですが、夏になっても手掛かりは掴めない様子。
「週刊フォトス」のジャーナリストの楓子(芦名星)も現場で苦戦。
警視庁のなかで、「窓際部署」と呼ばれる特命係の右京と亘。
しかし、警戒されてしまい、話を聞くことができませんでした。
その夜、右京と亘は夕食を食べにいつもの小料理屋「こてまり」へ。
そこで、前任の月本幸子(鈴木杏樹)の後任となった小出茉梨(森口遥子)とカジュアルな会話を楽しみ、仕事からの解放を感じるのでした。
やがて秋になり、退院することができた麗音(篠原ゆき子)。
権力を持つ広報課長、弥代美彌子(仲間由紀恵)の力が動いている可能性があり、警視庁捜査一課に異動になりました。
麗音のことは捜査一課で厳しく指導するようにと、麗音の上司からの命令がありました。
どうやら上層部に異動を承認させる条件として、「特命か仮に事件を解決させる」という話も美彌子によって出ていました。
美彌子が麗音に関わっているのは明らかで、プライベートでも親しい付き合いが。
警視庁ガールズボムKGBの一員である麗音がやはり、美彌子(仲間由紀恵)から信頼されていることは明確です。
麗音が職場で男尊女卑をうけていることを機にかけていた美彌子は、捜査一課に彼女が配属になるように手配したことを右京と亘に話します。
お願いするにあたり、条件を衣笠に申し出ました。
麗音の件を右京と亘に必ず事件解決させることです。
右京はそうした経緯に不満を抱きますが、冠城と共に気持ちを新たに捜査をすることに。
その頃、右京たち特命係と事件検挙に関して対立の多い伊丹(川原和久)とその相棒、芹沢(山中祟史)からは、コーヒーをコンビニで買ってくる雑用を頼まれた麗音。
自動販売機にて、遭遇した右京達に先日の無礼を詫びました。
被害者の立場で捜査を続ければ問題ない、一緒に捜査をしないかと麗音を誘う右京。
三人は早速、麗音が銃撃された現場へ。
取り締まりのために当時、待機していたところを狙われた麗音。
捜査線上に誰も麗音の関係者は浮上しないものの、明らかに麗音をターゲットにしたものだと推測する右京。
さらに、犯人は警察官に対する根強い恨みを持った者だとも推論を巡らせました。
大河内(神保悟志)と内村刑事部長、中園によって、麗音に缶コーヒーを買いに行かせるパワハラをしたことや、麗音が着任早々、特命係と一緒に行動して職務放棄したことに関し、監督不行き届きだと叱られた芹沢と伊丹。
警視庁長官官房付・警視監の甲斐峯秋(石坂浩二)も、麗音をやんわり注意。
麗音の異動を検討する衣傘。
土師太という新しいメンバーと共に、サイバーセキュリティ対策本部にて、仕事をする青木(浅利陽介)がある男がビルから自殺しようとしている様子を収めた配信動画を見ていました。
これこそが新しい別の事件の幕開けでした。
朱井静香という男の恋人だった女性は霊安室での彼と対面。
麗音が被害に遭った事件に関係性があるのでは?と思う右京と亘。
男性が何者なのか分かってきます。
恋人の朱井静(日南響子)によると、男性は流行りのVR(仮想現実)にて、仮想国家に傾倒している精神的に危うい人物、万津幸矢(櫻井圭佑)でした。
ネットで万津の自殺が話題になるなか、とある暴力団組織にて、組員や組長たちは何か事件に繋がる手がかりを右京達よりも先に掴んでいました。
その頃、静は幸矢の母に会いに行っていました。
幸矢の母はこんなタイミングの悪いときに、静と対面することになるとはと嘆きます。
幸矢は昔からVRで現実逃避する癖があったと零す母。
幸矢の御棺に入れるための遺品を引き取りに来た静をそっと見送る幸矢の母はなんとも言えない気持ちを胸に抱くのでした。
麗音は角田課長(山中崇史)が、彼女を銃撃した人物が万津であると話していた様子を偶然、耳にしたことを右京と亘に打ち明けました。
しかし、右京達は伊丹から今後、麗音に接近するなと咎められています。
後日、角田に飲みの席で麗音を撃った人物が万津だとこぼしていたことを確認するとともに、暴力団員たちがその更なる真相を知っていることを聞きました。
そこで、そのヤクザたちを早速、訪問する右京と亘。
2人の組員は、万津が飛び降りる前に会っていて、彼に街中で、因縁を付けられたことを右京と亘に話しました。
軽く肩がぶつかり、そのヤクザ、虎太郎ともう一人は言葉を続けました。
万津は「俺は白バイ警官を銃撃した」と自白し、挑発的態度を虎太郎たちにとったとのこと。
その後、虎太郎たちは特に問題を起こさずに万津と別れました。
事務所を出る前に、組長(大石吾朗)の桑田の計らいで、右京と亘が組員と話せるように配慮してもらったことを知ります。
さらに、内村刑事部長と組長が親交があり、事件解決に向けて右京達が若頭に聞き込みすることができたこともわかりました。
内村刑事部長は組長とリモートで一刻も早く事件解決をお互いに願っていることを話し合うのでした。
万津の母は、静と共に息子の遺影の相談をした後、幸矢が使っていたVRを装着して試しました。
使ったこともない慣れない機器に戸惑う幸矢の母。
そこへ、静がまた万津の母を訪ね、幸矢がネオジパングというバーチャル国家(別世界)から追放されていることを2人で突き止めました。
追放の原因は、静が夕方、VRをいじってエラーが起きたからでした。
ふと、静に電話が。
相手は伊丹でした。
幸矢のことで訪ねたいことがあるとのこと。
しかし、伊丹立ち寄り先に右京と亘が幸矢宅に到着。
幸矢が殺人未遂をした疑いがかかっていると話した、後から到着した伊丹と芹沢。
幸矢の自室を調べますが、なかなか有力な証拠が掴めず・・・・。
翌日、幸矢の葬儀にて、静は幸矢の母に、生前、幸矢から「絶対に開けちゃダメ」と言われてもらったアンティークの箱をもらったことを話していました。
その仮想国家を作ったIT長者、加西周明(石丸幹二)から話を聞きだそうとするのですが・・・。
彼は自宅で漫画を読みながらある策略を考えていました。
加西の件を話し合う角田と、右京、亘。
加西は、ネオジパングを作った創設主で、絶対君主国のVR世界を作り上げています。
逆らったらバーチャルリアリティーの仮想世界んにも関わらず、国外追放扱いなのです。
右京と亘はついに、万津幸矢の件で、加西に接触しますが、万津のことを知らないと言う加西。
同じ頃、静と幸矢の母は、その「開けちゃいけない」箱に、銃が入っていたことを知り、衝撃とショックを受けていました。
右京と亘は、実在する某商業施設を模したバーチャル世界をVRで体験。
バーチャルの世界では2人共コスプレをしていて、なんとその世界には楓子もいました。
加西の家を去った後、楓子もバーチャル体験をしていたことが後ほどわかる右京と亘。
楓子によると、バーチャルリアリティーの絶対君主、「いざな」が現れ、いざなを通して抽選で買える商品はコスパが良い実在の商品がある情報も掴みました。
そんな会話をしながら、夕食を茉梨の小料理屋で楓子と食べていた右京と亘は、静と幸矢の母が銃刀法違反で伊丹たちに連行された連絡が。
静は「幸矢が生前持っていた麗音を打った銃を隠し続けるつもり」と右京にしれっと話します。
事件のカギを握る、被害者、麗音、幸矢の恋人、静(日南響子)、そして、VR世界ネオジパングの創設者、加西(石丸幹二)・・・怪しすぎる濃厚なキーパーソンたちに右京たちはどう「決着」を付け、解決に導くのか?!来週は後編です。
相棒Season19 1話感想・みどころ
右京が言っていたように、麗音はしたたかな女性ですね。
女性で立場が弱いところも同情しますが、それでも、美彌子に認められたKGBの一員なので、今後、伊丹や芹沢と彼女なりにやっていくことでしょう。
美彌子の力は凄い。
信頼している部下だからこそ、麗音を認めていることも分かります。
麗音は一見、真面目で頭の回転も速く、銃撃事件の被害者にみえますが、彼女も何かを隠しているところがとても感じられるミステリアスな新メンバーでしたね。
麗音役の篠原ゆき子さんは、宮沢りえさん主演の映画「湯を沸かすほどの熱い愛」にて、聴覚障害あるキーパーソンを演じましたが、今回の相棒ではとても善か悪か正体が掴めないとても厄介な元白バイ警官を演じていると思いました。
万津(櫻井圭佑)は現実逃避を続けたいほど心の闇が深かった背景が想像できますし、静はさらなる重大なことを知っていて、右京達に敢えて多くを語らない様子が伝わってきます。
彼女の動向も来週、注目したいですね。
極めつけは、最も手ごわい存在、仮想国家、ネオジパングの創設主、加西(石丸幹二)。
彼が怖すぎる・・・絶対服従のネオジパングの現実と仮想の区別が出来なくなるほどの恐怖政治的なVR。
冒頭シーンでは、大勢の人が幸矢がVRの世界にのめりこんで飛び降りる様子をネット動画に収めるなど心無い行動と大衆の歪んだ好奇心、心理が垣間見れてゾッとしました。
見知らぬ誰かが何かを起こすと、瞬く間にSNSでその様子が拡散され、人が命の危機にさらされていることを面白がり、嘲笑う人たちが現実にもたくさんいますよね。
命の軽視や、思いやりのなさ、誰かが極地に立たされていて、飛び降りようとしている様子を携帯動画に見世物のようにして、アップする大勢の人達に胸が痛みます。
右京たちがVRを通してのネットと人間の闇に関わる人物を今後、どう探求し、真犯人にたどり着くか来週も楽しみです。