相棒23

相棒23 11話 33人の亀山薫

相棒23 11話あらすじネタバレ

亀山薫は、あるパーティーイベントで登壇し、挨拶をしていました。

「それでは亀山総帥からご挨拶が…」

「こんにちは。総帥の亀山薫です!」

警視庁では、角田課長(山西惇)が亀山が不在なことに気付き、右京に様子を尋ねていました。

「暇か?あれ亀山は?」

「今日はパーティーに招かれてお休みです」

「警部殿、亀山が…亀山薫が殺されました」

特命係に飛び込んできた伊丹(川原和久)が、杉下右京(水谷豊)に衝撃な出来事を告げました。

現場に向かった右京と相棒の亀山薫(寺脇康文)は、殺された、亀山薫(阿諏訪泰義)は貿易会社社員で、特命係の亀山とは同姓同名でした。

「お、亀山先輩じゃない」

「所持品は名刺入れだけだ」と、鑑識の益子(田中陸三)。

実は右京はこの「薫」が、とあるパーティーに参加していることを知っていました。

「おい、どん亀はどこだ?」

「私達、どん亀って言われるの癪なんだけど」

それは同姓同名の男女が親睦を深める為に集まった「亀山薫の会」です。

「皆さんこちらは亀山薫の会です」

「こちらが、シェフの亀山さんで…」

かつて、亀山が事件で関わったシェフ「亀山薫」が、亀山薫の会の副代表です。

さらには、営業の亀山薫もいました。

「つまり、同姓同名の亀山薫の会でしょ?」と芹沢。

殺害された貿易会社の亀山は、「亀山薫の会代表」で、特命係の薫は、かつて過去の事件で関わった、同姓同名のシェフの計らいで、総帥を務めているとのことでした。

「この男性に見覚えありますか?ご遺体が隅田川沿いで発見されました」と麗音。

「おそらく犯人はパーティー中に亀山薫さんを殺害し、遺体を川に遺棄したのでしょう」

「てことは?」

「犯人はこの参加者にいる可能性が高い」

被害者を覗いた、32人が被疑者ということになります。

間もなく、麗音が、被害者の亀山薫の財布を持ってきました。

財布は物盗りにもあっておらず、スマホがありません。

遺留品には石油貿易と書いてあり、被害者の職業に違いがありました。

「ルミノール反応出ましたか」

「被害者は血液型AB。蹴婚じゃないのは確かだ。」

「被害者の頭部は転落したときについたものでしょうかね」

「いや、固い物、この瓶を使った可能性が」

益子と話し合う、右京。

今回の初めての会合には、鳥取の役所に勤めていることから、「役所の亀山薫(羽野晶紀)」と呼ばれる女性の他、様々な経歴を持つ33人の亀山薫がいました。

捜査を進めると、会場はパーティー開催中、密室状態になっていた事が判明しました。

被害者が出た形跡がなかった為、犯人は犯行後、非常階段から遺体を遺棄したと考えられました。

その為、容疑者は被害者を覗く32人の「亀山薫」に絞られました。

「皆さんが代表の亀山さんを最後に見たのは?」

それは特命係の亀山薫でした。

「俺、1時半頃見た。でも俺が追いかけていた時、1時40分にはいなかった」

薫と最後に会話していた亀山。

「俺、亀山薫に裏切られた。まだ確証はないので俺から確認をとります」

「帰宅中の亀山さんは、何者かに襲われたそうです。犯人の性別は不明。」

「帝堂商事の亀山薫だな?」犯人に襲われた、被害者、亀山薫。

その後、営業とシェフの亀山、代表の亀山が、名刺交換をして初対面で知り合いました。

「おおみんな亀山だ」

「帝堂商事にお勤めなんですか。」

シェフの亀山と営業の亀山から、「亀山薫の会」開催のきっかけを聞く、右京と薫。

「3人で飲むようになってから全国の亀山薫さんを集めてパーティーを開きたいなと思って」

「なぜあなたが立ち上げようと思わなかったんですか?」

「僕にはそんな器ないし。帝堂商事の亀山薫さんがやろうと言ってて」

その後、帝堂商事には、亀山薫は一人でした。

一体なぜ、食品衛生の亀山は貿易商の名刺が必要だったのか?

会で、役所の亀山薫という女性が、代表の亀山の足元に、ワインをこぼしてしまったことがありました。

「少しひっかかりますね」

そこで、役所の亀山薫(羽野晶紀)に聞き込みます。

アルコールが苦手な亀山が高アルコールを飲むことに違和感を覚えた右京と亀山。

「ちょっと高いワインを飲もうと思っただけです。私達、いつになったら帰れるんですか?」

「だんだん、鳥取の方言ですみませんという意味です」

「はぁ?」

「鳥取出身とのことですよね?鳥取に住んでいらっしゃったらご存じなのかと思いまして」

「ええ」

「本来のだんだんの意味は、ありがとうです。」

「ますます怪しいですね」

しかし、「だんだん」の本来の意味は、済みませんではなく、「ありがとう」です。

さらに、学生の「亀山薫」は腹痛にも関わらず生魚を口にしていました。

伊丹、芹沢、出雲は、シェフの亀山を調べます。

「シェフの亀山さんが犯人?」

「そういえばシェフの亀山さんと代表の亀山さん揉めていたよね?役所の亀山さんも知っとうよね?」

方言が強い若い女性の亀山が、役所の亀山(羽野晶紀)に確認します。

「知らないわ」

「被害者の亀山さんとあなたのパソコンのやり取りにネットバンクで500万円借りていたそうですね」

「それでつい殴ってしまったということですか?」

「僕はやっていません。3カ月前、店を開けてずっとここにいました!」

ふと、火災報知警報が鳴りました。

「避難は待ってくれ!」

「どこからも出火はしてない」

「誰かが火災報知機を押した可能性があります」

「ここにいる亀山薫さんは31人、一人足りません!いないのは役所の亀山さんです」

案の定、役所の亀山薫(羽野晶紀)は逃走しようとしていました。

不安になり、逃走中の中、電話をしています。

「はい、そうです。ビルの裏で誰かが死んでて」

その後、被害者の亀山を殴った瓶が店内にあり、現場にある瓶はすり替えられていたこともわかりました。

「まだビルにいるみたいですね。」

「気になることがあります。」

間もなく、右京と亀山は、現場から証拠品を抑えるべく、検証する鑑識の益子の元へ向かいました。

「全部調べたが、空き瓶からルミノール反応はなかった」

「どうしました?」

「この1本だけラベル焼けがしていません。日焼けしていない瓶の賞味期限は2027年6月4日。その他の瓶の賞味期限は、ほとんどが2026年11月5日ですねぇ」

「あっ!つまり犯人は2026年の瓶で代表亀山さんを殺害。でその瓶を2027年の人すり替えてこのケースに戻したって言いたいのか?」

「まぁ可能性の一つにすぎませんがね」

「じゃあ殺害に使われた瓶は?」

「店の中にあるかもしれません」

「店に2026年の瓶はないですね」

「僕の見当違いでしょうかね」

「亀山くん、パーティーの料理はシェフの亀山さんが作っているんですよね?」

「そうです、全部事前に準備してくれました」

「ミネストローネにしては随分珍しい食材を使っていると思いませんか?里芋、こんにゃく、ネギに、しめじ」

「ちょっと失礼、ほのかにみりんと醤油の味がしますね」

右京は少しスープを味見します。

そこで、シェフの亀山に確認します。

「パーティーに出した食材、いも煮の具材を使い、スープは和風にアレンジしていますね。」

「いも煮といえば山県の郷土料理。」

「ですからあなたが山形出身ではないかと?」

「はい、5歳まで住んでいました。今の両親に引き取られてからはずっと東京に。俺、5歳の時に養子に出されたんです。このいも煮風ミネストローネは、実の母の思い出を自分風にアレンジしたもので」

「その後、実のお母様とは交流があったのですか?」

「いや一度も会ってないですよ、ていうかこれ事件の捜査と関係あるんですか?」

「最後に一つだけ…失礼」

右京はシェフの亀山の何かを確認したく、しゃがみこみました。

その頃、伊丹たちは、54歳の役所の亀山を見つけました。

役所の亀山は凶器に使われた瓶を投げ捨てようとしていて、咄嗟に、芹沢が止めました。

屋上で、亀山を捕まえた、伊丹達。

「遺体を見つけたって通報したのあんただろ」

なんと、役所の亀山は瓶を持っていました。

「まさか、あなたが亀山を」

「そうよ!私が殺しました」

「そうでしょうか?気になっていましたがあなたはお酒が弱いはずなのに、持っていたワインをこぼしたことでした。そしてその時にぽろっと言ったあの言葉…うちのやろこじゃない。やろこは庄内弁で男の子って意味だそうですね。つまりうちの息子じゃないって言っているんですよね?」

「そこで考えました。あなたがパーティーに参加したのは養子に出した息子さんに会うためだったのではないかと。」

「何を言っているんですか?私に子供なんかいません」

「パーティーで配られた参加者リストを見て、お子さんと同じ年齢である代表の亀山くんとシェフの亀山くんに目を付けたんですよね?」

「代表の亀山さんにワインをこぼしたのは自分の子供かどうか確かめる為ですね?そう思い、シェフの亀山さんの足を確認してみました。シェフの亀山さんには生まれつきの痣がありました。あなたは亀山薫の会のことを名乗り、自分の息子に遭えることを期待し、亀山薫に成りすまして、パーティーに参加しました。」

「なりすまし?」

「この人亀山薫さんじゃないんですか?」

伊丹と麗音は、役所の亀山薫が身分を偽っていたことに驚きました。

「身分証を偽造死、実際に住んでいるのは鳥取ではなく、山形なのでしょうね」

「あなたは火災報知機のボタンを押し、混乱に乗じて逃走を図りこの瓶を処分しようとした。」

「それは全てお子さんであるシェフの亀山を庇うためですよね?」

「事情があるみたいなんで、あなたのことはシェフの亀山くんには伏せてあります」

「本名は鈴木純子。あとは全部、刑事さん達が言った通り」

「シェフの亀山さんはあんたの子供だったのか?」

「間違いない」

「ああ、誰がこんなことを…」

シェフの亀山が瓶をかたずけていた時、彼の足の痣を見て、確信した、鈴木(羽野晶紀)。

「シェフの亀山さんは割れた瓶の破片を片付けていたんですね?」

「この目で痣を見たから。はい、その時は瓶のことなんて気にしてなかったけど。刑事さん達みんなあの子を疑っているみたいだったし。それに代表の亀山さんが…きっとあの子を呼び出しているんだと思った」

鑑識の人がミネラルウォーターの空き瓶のことを調べていると方言を使う女性、亀山から聞き、息子が代表の亀山から呼び出されていると益々、誤解していたのでした。

代表の亀山が「あれは人違いなんだ。とにかく1時半に非常階段に来い。」という、シェフの亀山を呼び出しているような電話も聞いていました。

「人違いだった。代表の亀山さんは確かにそう言ったんですね?」

「はい」

鈴木から話を聞いた特命係の亀山薫と右京は、状況を整理します。

「あの右京さん、もう一度、説明してもらってもいいですか?」

「ですから3カ月前に代表の亀山薫さんを襲った犯人は、代表の亀山薫さん、つまり帝堂商事食品産業部の亀山薫さんを帝堂商事石油貿易部の亀山薫さんと勘違いしたのではないでしょうか?そもそも石油貿易の亀山薫さんはいません。だとすると何者かが亀山薫名義の偽の名刺を作って、帝堂商事石油貿易部の亀山薫という架空の人物に成りすましていた可能性が高いわけですよ」

「とにかくその、代表の亀山君が3カ月前に襲われたのは、人違いによるものだったってわけですよね?」

「はい、そういうことですね。何度も説明していると僕まで混乱してしまいそうですよ」

「いやでもなんで代表の亀山くんが偽の名刺持ってたんすかね?」

「それについてですがね、つまりあの亀山さんが何かを知っているとのことです」

「どの…かな?」

そこで、腹痛でトイレにこもっていた、大学生の亀山薫(赤木耀)を追求。

「うちの亀山君がトイレで聞いたシャッター音、何度もトイレに行っていたというあなたの行動。そして何より、このパーティーが同姓同名の会の集まりだという特殊な状況を踏まえて、一つの仮説を立てました。あなたはパーティー中に、参加者の財布を盗み、保険書やクレジットカード番号を写真に収めた。同姓同名なのをいい事にそれらを悪用しようとしたのでしょう。」

「君、窃盗の前科あるよね?クレジットカードの窃盗。同じ手口だ。調べればわかると思うんだけど」

「あーあ、せっかく手に入れたのにな」

「それでこの名刺入れに見覚えはありますか?」

右京は黒と白のチェック柄の名刺入れの写真を見せました。

「ああこれね変わったデザインだったから覚えてる。よくわからないけど変わった名刺入れだったよ」

「おそらく代表の亀山さんは偽の名刺を見つけ、それを作った人物のせいで3カ月前に自分が襲われたのだと思い至った。」

「そして偽も名刺の持ち主がわかって」

「犯人を呼び出した。」

なんと、学生の亀山は同姓同名なのをいい事に、名刺入れや保険書を撮っていました。

代表の亀山は偽の名刺を作った人物が分かって、その相手に電話をしていたことが分かりました。

「うーんどこかに手掛かりはないですかね」

「失礼…これは」

しかし、シェフの亀山が伊丹たちかた犯人を疑われます。

「俺じゃありません!」

「シェフの亀山さんの指紋もべったり」

「あのなにかの間違いじゃないですか?彼は人を殺すような人ではありませんよ」

シェフの亀山の母、亀山薫こと、鈴木純子(羽野晶紀)が庇います。

「採取されたものはシェフの亀山さんのものですか?」

「そうです」

「だとしたら言い逃れはできませんね?」

「俺じゃないです!」

「任意同行をお願いします」

自分は犯人じゃないと訴えるシェフの亀山は伊丹達に連れて行かれました。

「あの犯人が捕まったんで帰って良いですか?この時間だったら飛行機間に合うし」

女性の亀山は田舎からきているため、飛行機の時間を気にしていました。

右京と薫は、営業の亀山がポケットチーフを挿していたことで気になりました。

そして、営業の亀山(ヤマダユウスケ)の腕を掴んだ、特命係の亀山薫は、ポケットチーフを彼の腕から強引に奪い取りました。

「このポケットチーフで現場の血痕を拭き取ったんだろ?」

「パーティー開始直後、あなたはポケットチーフを挿していました。しかし我々が来た時には挿していなかった。そのことが引っかかりましてね」

「犯人はシェフの亀山さんなんでしょ?」

「そのことなんですがね、凶器の瓶から、シェフの亀山さんの指紋しか採取されなかったのはおかしな話。」

「そんなことになったのは犯人が指紋を拭き取ってしまったから」

「亀山薫、犯人はあなたですね?」

「帝堂商事石油貿易部亀山薫」

「偽の名刺は差し詰め、女性の気を引くためといったところでしょうか?」

「はいそうです。案の定引っかかる子が多いですね」

「3カ月前、代表の亀山さんが襲われた原因はあなたですね」

「正解。俺、半グレの女に手を出しちゃったみたいで。その半グレ、名刺を手掛かりに帝堂商事を探って、代表の亀山さんを俺だと思い込んだみたい。」

「原因を知った代表の亀山さんから非常階段に呼び出され、問い詰められたんですよね?」

「あの人、俺が何度も謝っているのに警察に突きだすっていうんですよ?」

代表の亀山を営業の亀山がビルの階段から転落死させたあの日。

「頼みますよ、こんなことで目くじら立てなくても」

「人の肩書利用してプライドないのか?そんなものあるわけないか」

「あなたの人生を味わってみたかった。それぐらいいいだろ?」

「こんな名刺作ったってお前は俺にはなれねぇ。出来損ないの亀山薫なんだよ、お前は」

「うるせぇ」

「馬鹿にしやがって!」

その後、手すりについた「亀山薫の会」代表の亀山の血痕をカフスで拭き取った、営業の亀山。

「その後、瓶をすり替え、凶器の瓶は店に持って戻った」

「そして瓶を割り、シェフの亀山さんに破片を片付けさせた。そして万が一凶器が見つかった時にシェフの亀山さんに罪を着せるために」

「なんでそんなことで殺したんだよ?」

「あんたに何が分かる。同じ名前で生きてきてこんなに人生で差がつくのかって惨めに思ったことあるのか?!」

「お前な!」

「ご自分の仕事や収入が惨めだと思っているなら、それは大きな間違いですよ。本当に惨めなのは、人を妬み、人を卑下するあなたの心ですよ!」

右京の一喝に、営業の亀山は渋々、罪を認め、うなだれるのでした。

その後、右京と亀山は、「役所の亀山薫」こと、鈴木純子に彼女の罪状を伝えました。

「保険証の偽造、虚偽の警察への通報についてこれから警察署でお話を」

「杉下さん、、総帥、有難うございます。犯人を見つけてくれて。」

「先程は失礼致しました。あなたを犯人扱いしてしまい…」

シェフの亀山(北代高士)に謝る、右京。

「いいんです。あの…有難う御座いました。あの時、庇ってくれて」

横にいる鈴木に礼を言う、シェフの亀山。

「いいえ」

「息子さんに打ち明けなくていいんですか?」

「私にそんな資格ありませんから。17の時にあの子を産みました。周りに頼れる人がいなくて一人であの子を育てました。でもあの子のことを考えたら裕福な家庭に引き取ってもらった方が幸せなんじゃないかって」

「薫という名前は貴方がお付けになったんですか?」

「はい。あの子を生んだ5月の晴れた日に、気持ちいい風が吹いていて」

「なるほど、その時期に吹く風は、薫風と言いますからねぇ」

「薫風?」

「薫風と書いて薫風…。」

「薫…!薫…ごめんね、ごめんなさいね」

鈴木は、シェフをしている息子の亀山に自分が実母であることを打ち明けました。

シェフの亀山は鈴木が5歳の時に生き別れた実母だと悟りました。

その後、保健所の偽造について不起訴になる、「亀山薫」こと、鈴木純子。

茉梨の花の里で事件解決後、夕食をとる、特命係の右京と亀山。

隣には亀山の妻、美和子(鈴木砂羽)もいます。

「親子が再会できて良かったですね」

「保険書の偽造については不起訴になる見通しのそうです」

「それにしても亀山薫さんが殺されて亀山薫さんが犯人だったなんてね」

「事件を解決したのも亀山薫」

「じゃあもし、同姓同名の亀山美和子が世界的ジャーナリストだったら嫉妬しちゃうな」

「だからって殺すか?」

「いやないない」

「ないなぁ」

「杉下さんの同姓同名はいらっしゃるんですかね」

「亀山薫よりは少ないでしょうね」

「そういえば右京さんの名前の由来なんですか?」

「それはですねぇ…またいずれ」

「そこまで言っておいて」

亀山夫妻と、右京、花の里の女将、茉梨(森口遥子)は和やかな会話で食事を楽しむのでした。

相棒23 11話感想・みどころ

「亀山薫の会」なんともまぁ微笑ましい会でしょう。

職種も性別の亀山薫が親睦を深めるなんて、和やかな雰囲気で始まったと思いきや、なんと代表の亀山がすぐ殺される始末。

その動機は、貿易商の亀山を、営業の亀山が彼の境遇と自分の立場をやっかんで殺したという身勝手なもの。

貿易商の亀山の肩書を女性にモテようとして、名乗った営業の亀山は最低です。

代表の亀山は営業の亀山が関わった半グレの女性に手を出した「亀山」と間違えられて襲撃されたことは哀れでしたね。

代表の亀山のほうも、営業の亀山を「出来損ないの亀山」と蔑んだ様子を見ると、どっちもどっちと思ってしまいました。

亀山同士のみっともない争いが招いた事故死。

養子に出した息子の「亀山薫」を探す為、亀山薫の会に参加していた鈴木と、シェフの亀山が、幸せな巡り合わせがあったことが救いでした。

醜い争いのその先に、親子の微笑ましい再会が良いスパイスになっていた11話でした。

 

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