相棒23

相棒23最終回 怪物と聖剣~決戦~

相棒23最終回あらすじネタバレ

川で、後藤優也の水死体が発見されました。

怪物胴体は1つで頭が複数ある怪物この怪物の首を切り落とすには聖剣が必要。

各地で若者の遺体が相次いで見つかり、全員が右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の追っていた連続強盗事件の実行犯であることが判明しました。

サイバー対策課の土師(松崎亮太)が調査報告をします。

「水死体の身元をスマートフォンから特定しました。後藤優也、19歳です。先日、水死体であがった福田元気二十歳と同じように、清田翔也の指示によって武蔵多摩川の強盗事件を行ったことを裏付ける履歴が残っていました」

「武蔵多摩川の連続強盗殺人事件。ちなみに最初の3件の実行犯は水死した2名と見て間違いないでしょう。問題は指示した主犯格が誰か」

「2人のスマホには清田からの指示が残っていたが」と益子。

「あえて残していたとは考えられませんか?」

「同感です。匿流グループの知識や技術があれば履歴を消すことはできるはずです。だから捜査が難航しているわけで」

益子と右京の会話を聞いていた土師は共感しました。

「清田の腕にある鶏の刺青、4件目の事件と特徴が一致しているだろ」と、亀山。

「清田の刺青は最近施されたものだった。また司法解剖の結果、清田の死因は手首からの出血ではない。順番として湯船で窒息死した後に手首が切られたものと考えられる」

遺体の状況証拠を皆に説明する、益子(田中陸三)。

「自殺に見せかけた殺人ですね。恐らくその人物が指揮系統の上にいて水死体の2人に強盗事件を指示した。しかしそれは匿流事件に見せかけたブラフ。本命は橋迫都知事の脅迫だった。というのが僕の推理です」

「本命は別の事件、チキン野郎が犯行に及んだと?」

木原の可能性を推測する亀山。

「おそらく。犯人は億単位の利権の恩恵を受けているグループの一員です。」

「ええ、で、関わった奴らを口封じで皆殺しと…」

「なんかすごく手が込んだ連中ですね。知能犯というか」と土師。

「だが調べればすぐにわかる嘘だ、警察を舐めるなと」と益子。

「犯人は荒っぽく大胆ですがあまり頭は良くありません」

別の犯人が関与している可能性が高いと思われました。

「ごちそうさまでした」

「おい、ちゃんと片付けろよ」

「いいっておいらがやっとくから。おい馬鹿タレが!子供は大事にしろよ。さっさと片付けろよ!おいやれ!」

木原健二は従業員にパワハラをしていました。

右京と亀山と捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)は都庁の石田心に遭遇しました。

「あれ?都庁の石田さん。橋迫議員に御用ですか?」

石田を事情聴取する右京達。

「この文書は本物です。年間100憶以上という税金が色んな事業や団体にノーチェックで流れています。それが公になるとまずいから上の指示で黒塗りを、済みません」

石田は警視庁を

右京達は夜にいつも通り、小手鞠で夕食をとることに。

「なにがパックスイチオカーナだよ」

亀山が一岡を皮肉ります。

その場には美和子の知人で特命係もよく知る弁護士の黒崎健太も来ていました。

「ライブの視聴者数が100万人を超えるとは」

「ニュースでも言ってましたもんねすごい人気だって」と店主の茉梨(森口遥子)。

「うさんくせぇな、再生数買ってるんじゃねぇの?」

「うんその可能性はあると思う」

「本当に総理になっちゃうんですかねー」

「永田町ではまた解散総選挙があるかもって言われてます。」

「今の内閣は支持率低いし野党も元気ないからね」

「おいおい勘弁してくれよもう」

「動画配信サイトも一岡ばかりですね。」

「一岡を使うと動画再生数が伸びるからだと思います」

「この動画配信者たちが一岡を応援しているのは自分の利益があるからでしょう。一岡の利権と繋がっている筈です」

一方、都知事の一岡(片岡仁)は、派手なパフォーマンスで熱狂的な支持を集め、総理の椅子に少しずつ近づいていました。

翌日。

内調の社美彌子(仲間由紀恵)が特命係に来ました。

「お茶の時間ですか?」

「おやなにか御用ですか?」

「一岡知事について調べているとか?」

「まさか圧力かけにきたんじゃ」

「いいえ。総理は解散総選挙のタイミングを計っています。内調としては一岡の本質を見極めたい。」

「仮に一岡が総理になればあなたは彼に仕えることになる」

「政治家は変わっても官僚は変わりません。」

「考えようによっては内閣官房をコントロールできれば…総理以上の権力を得ることができるわけですねぇ」

「私は権力には興味ありません。官僚が優先すべきは国益です。」

「一岡が国益にかなうかどうか。資料です。」

「共有させていただきます。」

「もう一つあなたと共有しておきたいことが。一岡の標的になっている橋迫議員はシングルマザーです」

「そういう情に訴えること言うんですね」

「国益を考えるうえで重要な判断材料だと思いませんか?」

「テレビつけて!石田さんが!」

美和子(鈴木砂羽)の電話で、群馬県の民泊で、東京都庁職員、石田心が自死したことが流れました。

「右京さん…!」

「なにが起きているんでしょうか?」

右京と亀山は、橋迫倫子議員(愛希れいか)を訪ねました。

「私が追い詰めてしまったんでしょうか」

「そんな…石田さんも告発を決意してましたし。」

「ええ。不自然な点も多いと言えます。なぜ石田さんは群馬の民泊で自殺したのか?何故家族には遺書を残さず、上司にだけメッセージを残したのか?」

そこへ、捜査一課が到着します。

「石田さんの発見から報道までの経緯が分かりましたよ。石田さんは先日この事務所を出てから、音信不通になっていました。都庁も無断欠勤していたのですが、石田さんから上司の局長にメールが届いていたそうです。」

≪橋迫議員は全ての責任を押し付ける気です。疲れました。永遠に眠ります。あとは宜しく≫

「局長が警察に届けて民泊施設で遺体を発見。発見の経緯から地元警察は自殺と判断し、そのまま発表したそうです。そして、都庁からも同様のリリースが出た」

そう説明するのは芹沢。

「待ってください、司法解剖は行われなかったのですか?」

「それがそのようでして、県警の司法解剖する法医解剖医が人手不足のようで、死因が明確なものは警察で判断していると」

「法医解剖医の慢性的な人員不足は明確なものです。1つの件で担当者が1人ということも少なくありません。その弱点を犯人が突いたのだとすれば」

「自殺に見せかけた他殺もやりやすくなる」

「石田さんの遺体の解剖をお願いします」

石田の殺害状況を正確に知るべく、解剖を頼む右京。

鑑識の益子が結果を右京と亀山に説明します

「石田さんの死因は手首からの出血ではなかった。順番として、湯船で窒息死した後に、手首を切られたのかと」

「また同じパターンの偽装かよ」

石田もやはり、闇バイトの男2人同様、溺死させられたうえで手首を切られていました。

「メッセージについては?」

「死亡推定時刻はメッセージの送信時刻と重なる。犯人が被害者の遺体で指紋認証した可能性がある」

「こざかしい!警察舐めやがって」と怒る、亀山。

その後、橋迫議員を訪ねる、右京と亀山と美和子。

橋迫議員の事務所は、夜中に悪質な落書きをされていました。

「夜中にやられた」

「ワイドショーもネットも都議へのバッシングの嵐ですからね。」

「犯罪者の狙い通りに踊らされるなっつーの」

「橋迫さんのインタビューと共に文書のこと、石田さんの死に関する警視庁の正式発表も詳細に記事にします」

「宜しくお願いします」

「済みません、ほまちゃんが、杉下さんに話があると」

「どうしましたか?」

「今、お母さんが悪者と言われています」

麗音(篠原ゆき子)が、橋迫議員の小学生の一人娘、ほまれを連れてきました。

母の倫子への誹謗中傷を見てしまった、ほまれ。

「見てしまったようで」

「ほまれ、何も見ないほうがいいって」と、倫子。

「見たかったんだもん。でも嘘ばかりだった。本当のことより嘘ばっかりあって、本当のことより嘘の方が強いんですか?」

「そんなことはありません、真実は嘘より強いです。心配ありませんよ」

「なにかを黙っていることも嘘になりますか?」

「なにか話していないことがあるんですか?」

「実は…」

実はほまれがいうのは、祖母が犯人に襲撃された時に、若い男が叱られていたことを思い出しました。

「馬鹿タレが調子に乗るな!女の子が怖がっているでしょうが。大丈夫かい?怖かったよねぇー、あんな変なおじさんが暴れちゃったあ怖いよね」

木下は拘束しているほまれに猫撫で声で話しかけたのです。

そのことをほまれは黙っていたのです。

「それを黙っていると犯人に有利な情報だと思ったからかな」

亀山がほまれに優しく寄り添います。

「そうです、細かいことだし」

「細かければ細かいほど助かります。どうもありがとう」

その夜の小手鞠。

「記事もアップしたし、橋迫議員へのバッシングは止まると思いますが、話題はこっちに持って行かれちゃいますね」と美和子。

「支持率の低い野党は一岡の人気にあやかって政権入りを打診してるとの話があります。それに対して一岡が総理の椅子を要求したとか?」と、橋本。

「うーんお客様でも一岡一択っていう方多いですよ」

茉梨も一岡の支持率の高さや人気ぶりにしぶしぶ同意せざるを得ません。

「勘弁してくれ」

「我々にできることは総選挙の公示前に全ての真相を明らかにする、それだけです」

右京に不自然に接してきた、紅茶好きの浦神(毎熊克哉)にも新たな動きがみられました。

「この一岡、次期総理が確実な情勢となっております」

「一岡さんって友達いる?」

一岡にライフル銃を向ける、木原健二。

翌日、出勤した右京と亀山は土師から一岡に関する新たな情報を得ました。

「一岡関連の動画について面白いことが分かりましたよ。杉下さんに頼まれたワードと画像の検索を、全動画にかけた結果・・」

強盗事件の主犯格として、キッチンカーを営む、木原健二(平山祐介)が浮上しました。

木原が一岡を支持している彼の生配信動画からでした。

「おいらは一岡一択!」

「鶏発見!」

「おいらとも言ってますね」

「お手軽だよサイバー君」

「僕はこの為にいるんですよ。リアルな捜査はお任せします」

「偽名はキズナラブヲ、本名は木原健二48歳。木原は唐揚げ屋を経営しています。」

「鶏の刺青などの特徴から武蔵多摩川における匿流事件の有力な被疑者かと」

「だな、だが証言だけじゃ弱い。まだ突っ込めない」と角田課長(山西惇)。

「ですね。キズナラブヲを含む一岡支持の動画配信者は全員同じエージェントに所属してい、同じ制作会社が仕切ってました。このオフィスに関連する会社団体にはそれぞれ東京都から年間、億単位の金が流れています。」

木原は都庁の利権と密接に繋がっていて、表向きは唐揚げ屋として順調に営業していました。

「この文書にある団体の中でも格別の扱いを受けています。」

「匿流犯罪グループの中でもこいつは突然変異種みたいなもんか。切り分けてっ考える必要があるな」

「木原は都庁の利権と密接に繋がっていますね」

「政治と裏社会の関係は昔からあるがその令和版ってかんじか…だが木原から攻めて一岡まで落とすのは至難の業だぞ?」

「あれもしかして上からなにか言われてます?」

「最近物忘れが多くてな」俺が覚えているのは匿流犯罪グループの撲滅だよ。何人やられると思ってるんだ、警察舐めるんじゃねぇ。だが俺やこの捜査本部ごと吹っ飛んでもおかしくない話だぞ?急ぐ必要がある」

「一岡はもうすぐ最高権力者になっちまう」

「亀山君、変装できますか?」

そこで、亀山は夜、無職の男を装います。

「ねぇねぇ唐揚げくれないかな?」

「4個で300円」

「俺、なかなか仕事なくて、雇ってもらうとこなくてさ。体力もないし、なんか楽な仕事でもあればいいだけど」

「じゃあ死ぬしかないじゃない。どうするの?」

「ないことないけど…」

「なんでもやるよ。兄ちゃんには恩があるし」

「いいよ、うち子供には唐揚げをただで食べさせてるからおっさんにもやるよ。おいおい、こんなスマホじゃアプリ入らないだろ。新しいスマホ貸すから、それに仕事の連絡くるようにするよ。身分証貸して」

警視庁に戻った亀山は、状況を報告。

「飛ばし携帯ですね。闇バイトの情報きました」

「お帰りなさい。岸田さん」

岸田と名乗って、木下の従業員、柴田の正体を突き止めた、亀山と右京と、土師。

「大成功」

「おう、兄ちゃん」

中学生にスポーツを教えていた柴田を追及した、右京達。

「古典的手法で行きましょう。僕は怖い刑事で行きます。」

そして、亀山が潜入した木原のチキン屋の従業員を引っ張ってきました。

「じゃ俺は優しい刑事で」

右京と亀山はまた、子芝居を打ちます。

「橋迫を襲撃したのはお前と木原だな」

「いや俺は上に言われただけで…」

「上なんて都合のいい言葉使ってるんじゃないよ。…お前の罪だ!」

「舐められるなよ

「いや謝るよ兄ちゃんを騙したこと。俺もさ上司の命令で仕方なくて、怖いだろあの人、怒鳴る人いやだよな。じゃあなんであんた木原の傍にいたんだよ。」

「拾ってくれたし他に行く場所ないし離れたら殺される」

「ああ究極のパワハラ上司みたいなものか。」

「俺も上司がパワハラもひどかったから、一度警察辞めてサルウィンって国に行ってさ、向こうで子供達と触れ合っていたんだよね。兄ちゃん子供好きだろ?似た者同士だね。兄ちゃんは芯から悪に染まっちゃいない」

「ああ、子供好きだし、言ったら殺されると思って」

「柴田が持っていたデータを確認しました。木原がむさし多摩川市の事件他に関与していたことを裏付ける動画や音声の証拠が残っています」

「会社員がパワハラ上司を告発するのを真似したそうですよ」

「君も僕のことひどいふうに言いましたね?あれは本心ですか?」

「作戦ですから」

「そうでしたね」

「木原健二48歳、武蔵多摩川市における連続強盗事件他、匿名流動型犯罪の主犯格と考えられる。木原の所在も確認済みだ」

その頃、木原は養鶏所で鶏を育てながら夕方、仕事に励もうとしました。

そこで、右京と亀山含めた刑事たちが一斉に襲い掛かります。

しかし、右京はするりと交わして、なんとか彼を確保しました。

一岡はその頃、側近にこう言いました。

「警視庁に連絡を」

「被害者の家に残ってたDNAとお前のDNAが一致した」

「おいらは自分のやってることを否定しない。」

「なぜ実行犯に?」

「人任せの屑とは違う。それが男ってもんでしょ。あ、これは足か」

「木原は潔く罪と認めてますけど、妙に余裕ありますね」

「一岡との関係だけは黙秘しています」

「木原は一岡の弱みを握っています。木原と一岡の関係をすべて洗いましょう」

ふと、大河内首席監察官(神保悟志)から右京の元に着信が鳴りました。

「特命係を連れてきました」

その場には、内村刑事部長(片桐竜次)、衣笠副総監(杉本哲太)、中園参事官(小野了)が鎮座して、待ち構えていました。

「上が勢ぞろいっすね」

「ご活躍のようだね、君たちの能力を生かすべく新たに重要な任務をお願いしたい」

「新しい仕事ですか?」

上層部の内村や衣笠副総監は、特命係が一岡に関わらないよう、遺失物の取り扱い業務を任せます。

雑務を押し付けt、一岡を遠ざけようとしているのです。

「遺失物センターの窓口業務に欠員が出てな。お前達にぜひ任せたい。」

「市民の大切な私物を扱う重要な仕事だ、頼んだぞ」と中園参事官。

「いや、自分達は匿流事件の捜査中です」

「君たちの担当事件は主犯格逮捕で決着しています」

「お言葉ですが、まだ決着しておりません」

「いや終わった。」

「一岡知事から圧力でも?」

「圧力はないよ。ただ、木原の件については捜査協力していただいた。木原とはイベントの視察で挨拶しただけ、助成金の不正は局長のチェックミスということだった。」

「被疑者の言う事をそのまま信じるのですか?」

「総理候補と目される政治家を被疑者として扱うことには、慎重にならざるをえない。君もいい年の大人ならわかるだろ」

「じゃあ慎重に捜査を進めます」

「これは警察の組織マネジメントに関わることなんだ。我々が事態を収める。君たちの出る幕じゃない!」

「我々が動かなければ誰が動きますか?」

「止まる気はないようだな」

「そこに明らかに疑わしい人間がいる。それが権力者だからって忖度に見逃し野放しにしていいのでしょうか」

「そんなことは言ってない」

「言ってるのと同じじゃありませんか」

「侮辱するのもいい加減にしろ!」

「一岡を捜査して無実ならばそれでいいでしょう。しかし最初から何もするなという命令は警察という組織の存在理由を根底から破壊することになりますよ!」

たまりにたまった亀山も発言します。

「あの、警察でも都庁でも犯罪者まで上の命令って都合良く使うんですよね。でも上の意思があるなら下の意思だってあります。俺ら下の人間は犯罪者たちと直接やり合ってるんですよ。上の言うこと聞くんですね。被害者のことで無力感で落ち込むこともある。それでも自分で自分を奮い起こしているんです。警察舐めるなってその警察すら信用できないと俺ら下の人間はどうしたらいいんですか!」

「亀山くん行きましょ」

「上の命令は絶対だ処分が下るぞ」

「拘束でもしない限りあの2人は止まらないでしょう。私が監視します」

その後、木原について調べる右京と亀山。

「ああなかなか手掛かり無いですね。あれ木原のSNSですか?」

「真実の98%は公開情報の中にあります。残りの2パーセントはそこから推理すればいい。ログは必ずチェックします」

「木原の人生はなかなか壮絶ですね。ネグレクトされ、盗んだ鶏の卵を食べて生き延びたようです。その鶏を剥製にして神のように崇めています。」

「それで唐揚げ屋になるとか矛盾している」

「迫議員を襲撃した直後の投稿。武蔵多摩川市でデリバリー業務完了。慣れない炭火焼きで手が真っ黒になってしまった。」

「犯行を匂わせているんですかね?」

「他にも実行犯の殺害やその他の犯罪を匂わせる投稿があります」

「なんでそんなこと暗号みたいな。誰に向けてなんだ?」

「このアカウントは一岡もフォローしています。、最も逮捕後に外したようですが。」

「でもフォローだけじゃなんかの共犯とは言えませんよね」

「もちろんさらに他の日付で気になる投稿が。この写真は都庁の7階ですね。都庁の7階にチキンを届けにきたよ、お得意様の笑顔を見るのが、おいらの幸せさ…。一岡の戸知事就任後に、似たような内容のものが度々投稿されています。木原が都庁にチキンを届けた日付の防犯カメラをチェックしたいのですが」

ラムネを食べて特命係を見守る、大河内監察官に協力を求める、右京と亀山。

「首席監察官ともなると都庁の防犯カメラにアクセスできますね」

「警備会社に照会しただけです。そもそも防犯カメラ画像の機密性は低い。」

「でも俺らに見せちゃっていいんですか?」

「組織には上と下、中間がある、中間には中間なりの思いがある」

「その思い受け取りました。」

「これを見て下さい。都庁にチキンを届けたという投稿があった日付です。木原は知事室を訪ねている。一岡が都知事に就任後の3年間で何度も何度も。」

「どんだけ特別な関係なんだ」

「3年前のブログです木原のブログからは一岡が都知事になる前から関係が続いています。おいらは絆の為に、愛をとる男。明日はマブダチが天下を取りに行く、明日が天下分け目の決選じゃ。敵は本能寺にありってか?」

一岡と木原が知事室を訪ね、チキンを届けている姿がありました。

「これもなにかを暗示しているんですよね?」

「日付は前知事が火災で亡くなる前日です」

「つまり一岡が木原に指示して放火殺人?」

「我々は大河内さんの監視から逃れて捜査を続けます。今後のことはご自身の判断にお任せします。」

「木原は黙秘している。関係先の押収品からは何も出ない。」

「クラウドを含めたデータも精査していますが何も」と土師。

「必ず決定的ななにかを隠している筈」

「うーんどこに」

「僕としたことが木原という男の原点を見落としていました」

ここで、右京は木原の重大な点に気付きました。

亀山と2人、木原の鶏舎にある、神棚に近づきました。

「木原の神様だ」

子供のころにネグレクトを受けていたときに食べていた卵を産んだ剥製の鶏に重要な一岡のICチップのデータが入っていました。

「都知事って現職が出ると100%勝ちなんだよね」

「消えてくれないかなシュってさ」

「一岡ちゃんそれガチで言ってる?」

「リアルがちだよ」

「らぶをちゃんリアルがちだよ。橋迫とかいう女がうざいんだよね」

「いいよ、イージーイージー」

「ここまで一線を越えた人間だったとは」

前知事の殺害を一岡と木原が話し合っていたり、次に、橋迫を狙っている話をしていたのです。

「お前が一岡の教唆で、前知事の家に放火し、殺害したんだよな?橋迫議員の家を襲ったのも都庁の石田さんを殺したのも、一岡の教唆たった、なぁお前が残した証拠の動画を見たんだよ」

「あなたにとってその動画が自分を守る盾ということですね。動画があることで一岡はあなたを切り捨てられない。いやむしろ権力の全てを駆使して、事件ごと葬り去るとあなたは確信している。」

その後、黙秘する木下を放置し、刑務所を後にする特命係。

「一岡と共に犯した膨大な悪事の成功体験が木原に絶対的な自信を与えています」

「自分たちの欲の為に人を殺しまくって。絶対に許さねぇ。でももし一岡は取り調べに応じないでしょうし、もし事件が闇から闇に葬られたりしたら…」

「一岡の本質は虚像と巨勢です。」

「でも人気だけはありやがるんだよな」

「大事なことが闇の奥でばかり決めつけられて真実が見えない時、人じゃ虚像にしがみつきます。なら光のもとで真実を提示すればいい」

そして、選挙カーで活動をする一岡を夜に訪ねました。

「パックスイチオカーナ!」

「天才政治家イチオカがついに国政に進出します!皆さん一人一人の声を届ける!今日は私と語らいましょう!私は誰とでも対話します!いつ何時誰とでも対話する。皆さんとの対話は全世界にライブ配信されます。私はこn世界そのものと対話したい。私と対話を希望される方はいますか?」

まず一人の若い女性が登壇しました。

「一岡さんが総理になったら私の給料は上がりますか?」

「もちろん爆上げですよ。約束します」

「はい、私、小料理屋をやっておりまして、毎年少ないですけれどもきちんと税金を納めているんですね。ですから一岡さんが税金の使い方をチェックしてくださったのは凄く嬉しかったんです。」

「当然のことをしたまでですよ。」

「最近逮捕された人の団体に不正な助成金が流れたていたという報道を見ました」

「マスゴミによるフェイクですよ」

一岡は慌てて誤魔化します。

「なにが本当か嘘か分からないので、私の友だちも一岡さんと話したいそうです。」

花の里の茉梨(森口遥子)が特命係を誘導しました。

「他にも質問者がいます。内容は簡潔に」

「あのご軽快な紗良渦に。あの後俺達は一岡さんの凄さを知り尽くしてそれをt伝えたかったんですよ」

「都知事の素晴らしさは僕の想像をはるかに超えるものでした」

「やっと私のことを理解していただけましたか」

「一岡都知事の偉大さを世界に届けましょう」

「どうも!先程知事は言いました。誰とでも対話すると。口先ばかりの政治家のなか、知事は本当にそれを実践してきました。ではその実例を皆さんにお伝えしましょう。」

「ライブ配信のコメント欄にリンクを張るので、動画の配信を見てください」

ライブ配信で一岡が木下と会っていることをライブ配信されました。

右京が声高らかに一岡の本性を暴露します。

「一岡知事は本当にいつ何時誰とでも対話します。今皆さんが見ている男は先日、匿流判事グループの主なんとして逮捕された男ですが、何度となく知事室を訪問しています!」

「どんな対話をしてたんでしょうね。気になりますね。もっともっと対話しましょうよ」

「空気変わった」と茉梨。

「動画の再生数すごいことになってる」と橋本。

「ああやって一岡と同じ土俵で勝負するとはね…さすが」

「対話を続けましょう。対話を続けましょうあなたは都知事になる前からその犯罪グループのリーダーと親しかったそうですね。あなたは彼に様々なお願い事をし、彼はそれを忠実にこなす。そして助成金として見返りを得る。」

「フェイクだ!フェイク!」

「真実をもう一つだけ!このMDは知事と仲が良かった男、木原から押収したものです。3年前の6月8日。あなたは前知事を…」

「やめろ!」

「ここで対話するのが差支えあればご同行願えますか?」

「もうあと戻りはできない」

その様子を生配信で見ていた浦神は大笑いしていました。

翌日。

取り調べを受ける一岡。

「お前は自分が都知事になるために最大の障壁である前知事を殺せと命令した。見返りは億単位の助成金ってわけだな?」

「弁護士と通じて関係各所と連絡を取りつつ総合的に判断した上で慎重にお答えすることを検討させていただきたい。」

「お前が自分でやったことを話せばいいんだよ」

「弁護士を通じて関係各所と連絡を取りつつ総合的に判断した上で慎重にお答えすることを検討させていただきたい」

「この期に及んでもあなた言動は軽すぎる。その軽さがおおくの不正や犯罪を招いたんです」

「私が殺したわけじゃない。木原が勝手にやったことだ。ついでに言うと都庁の会計は職員の責任でしょ」

「証拠があります」

「どこに?」

「木幡はあなたとの会話をすべて録画していました」

「ディープフェイクです」

「しらばっくれるのかよ」

「フェイクだという証拠はどこにある?証拠あるなら見せて下さいよ。立証責任はそちらにある。さぁ早く見せてみろ」

思わず、亀山は一岡の態度と悪びれない様子に、殴りかかろうとしました。

右京がすかさず止めます。

「うわぁ今殴ろうとした!」

「亀山君は殴っていません」

「殴ろうとしたのはファクトでしょ?これ防犯カメラついてますよね。この一岡には強力なバックがついている。関係各所と連携を取り、最強の弁護団を組織してあなた達の罪を追及させていただく!」

一岡は声を出し、大河内監察官を呼びました。

亀山が一岡に殴りかかろうとした様子は取調室の防犯カメラに映っていました。

一岡が亀山を辞めさせるように動くことを懸念する、大河内と右京。

「証拠として取り調べの動画が残ってしまいました。一岡の出方によっては処分も」と大河内。

「俺が責任とりますよ。殴っておけば良かった」

「僕に考えがあります。取り調べの動画を僕が預かってもよろしいでしょうか」

その頃、内庁の社美彌子は浦神(毎熊克哉)に遭っていました。

「その動画が匿名で内閣情報調査室に届きました。」

「誰が流出させたのかな」

「それはわかりません」

「一岡の扱いについてご意向を伺いたく、この件ではあなたが一番の上だと誰もが言いますので」

「僕はみんなの隣人ですよ。一岡は時代のねじれから出た排泄物みたいなものどうなろうが誰も困らない」

「あなたが政財界のトップたちに一岡を推薦したことで一岡は神輿のような立場になっていたかと思います」

「若者に夢を見せたかったんですよ。あんなクソみたいな人間でも総理になれるって」

「総理も一岡と絶縁したいと。ただあなたの意向を気にしています。」

「好きにすればいいんだよ。みんなの正義や欲望が絡まり合ってぶつかり合って、ガシャーンと砕ける。キラキラして綺麗じゃない。」

「では私も好きにさせていただきます」

右京と亀山は3日間の謹慎と一岡の捜査を続行。

「不服ですか?」

「いえ、色々覚悟していたので

「一岡の件は、弁護団が総辞任しましてね支持者も全て手を引いたそうです。今の一岡には何の力もない

一岡は弁護団も総勢して、彼から離れました。

右京と社はその日の帰り、互いに一岡を潰す目的と、亀山が処分を免れる為、お互いに別々のところで協力したことを確認しました。

「一岡の捜査動画をリークしたのはあなたですね?」

「その動画を一岡の支持勢力に見せて回ったのはあなたですね?」

「どこでその情報を?」

「公安調査庁の情報筋から」

「お喋りな男」

「あなたは脅しをかけたようですね?もしマスコミに流出すれば一岡のふざけた発言が表に出て、支持勢力は今以上にダメージを受けることになる。現場の警察官を舐めないほうがいいと。

「それで一岡を助ける人間はいなくなった」

「それが狙いだったのでしょう」

「そもそも動いたのはあなたでしょう」

「あなたが総理に進言して、匿流の捜査本部が設置されたと聞きました。そこで武蔵多摩川の事件を選んで我々を担当させた。警察官某が出向する内閣官房にもあの文書が届いていました。利権関係者をあぶりだす為にあなたは複数の政治家に匿名で文書を送った。まさか、橋爪議員が襲撃されるのは予想外の展開だったでしょう。彼女達を守り、一岡を止める為にあなたは特命係を操作に引き入れた。なにがあっても我々が止まらないことを最初から計算して」

「全てお見通しでしたか。まさかこんな凶悪な事件になるとは」

「まさに怪物でした」

「あなたがその怪物を倒した、見事でした。」

「聖剣のおかげです」

「聖剣?」

「君をはじめとする現場の警察官たちその揺るぎない正義の心、その力で怪物の頭を切り落とすことが出来ました。怪物の頭は一つではありませんが」

「言っときますが私は権力に興味ありません。私より警戒すべき人物がいると思いますが。浦神鹿。分かりやすく言えば新世代のフィクサーです。海外にレアメタルの鉱山を所有しているという。ただそれだけではない嫌な予感がします。世界が壊れるのを見て嘲笑うような」

右京達が一岡を倒した祝いを小手鞠でしていると、浦神が来ました。

「みんなで力を合わせて一岡を倒しましたね」

「イエーイ!」

「少しはお役に立てましたかね?」

「もう超ファインプレーでしたよ。MVPです。」

「女将さん、真鴨のオスが手に入ったんですよ。」

「あら」

「あ、よく会いますね。」

「友達ですよね。友達になったでしょ?これから沢山僕と遊んでください。あ、同じのください」

右京を目にして愛想良く振舞う、浦神。

橋爪議員は、母の順子も退院し、娘のほまれと共に、警備をつけて守られることになりました。

「三銃士さん警備ありがとう」

橋迫ほまれは、捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、麗音(篠原ゆき子)に自分たち家族を守ってくれた礼を言いました。

「今後は本職の警備がつきますからご安心を」

「有難う御座います」

「良かった」

「これからが勝負ですね」

「いつでも駆け付けます」

「心強いです、有難う御座います」

「右京さん」

「なんでしょう」

「右京さん世界がどんどん壊れていって、でも自分には何もできないそんな気がするんですよね」

「僕達はやれることをやる、それだけです、それがきっと希望に繋がります」

相棒23最終回感想・みどころ

政界などと癒着がある、若手フィクサーの浦神がとにかく恐ろしすぎました。

そんな彼に政治家生命を握られている一岡は、まさに化け物ですよ。

殺人事件を木原に指示し、自分は手を汚さない汚いやり口が伝わりました。

そんな一岡に、内村刑事部長、衣笠副総監も忖度してしまう強敵でしたね。

右京と亀山が上層部に物申し、被疑者の権力に負けて忖度する、警察の在り方を訴えた場面は特命係に敬意を示したいくらい心に響きました。

人を殺すことに罪悪感がない一岡と、木原はサイコパスに近い2人。

溺死させて、手首を切るなんておぞましすぎるし、この怪物は誰にも止められませんでしたね。

もしかしたら、今後、放送するかもしれない「相棒シーズン24」で更なる黒い動きを見せてほしいですね。

右京と亀山がネット配信を通じて、一岡を公衆の面前に晒上げる計画は最高傑作でした。

みんなから愛される議員を演じた、一岡の化けの皮が見事に剥がれましたね。

「小手鞠」の茉梨が右京達をひそやかに誘導する連携プレイがくすっと笑えました。

麗らかな春の中、また今年の秋に右京と亀山と再会したい最終回でした。

 

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