家政夫のミタゾノ最終回あらすじネタバレ
現職の候補を破り、都知事選に当選した折原果歩(松下奈緒)。
「皆様有難う御座います。私が訴えてきた透明な政治という公約、この公約を実現するために、都政をすべて透明にしてまいります」
「透明な政治」を公約に掲げており、隠ぺい、黒塗り、裏金を許さないと会見で堂々と言い放つのでした。
しかし、それは父であり、「Mr.密室」と呼ばれる民自党幹事長、折原健三(田山涼成)の「不透明な政治」を真っ向から否定するものでした。
「それはお父様であるMr.密室こと、民自党、折原健三への批判ととらえて宜しいでしょうか?」
記者の一人、張本に突っ込まれても、折原は怯みません。
「構いません。今日までの政治は、隠ぺい、黒塗り、裏金を黙認する風潮が御座います。これはなれ合いでそれを許してきたあなた方メディアにも責任があると思っています。」
「記者のせいだというんですか!」と食って掛かる張本。
「この変革の時代に、政治家に忖度し、罪を黙認するなど言語道断。恥の心を知りなさい!と言われちゃうますよ」
「むすび家政婦紹介所」に依頼が入ります。
「ばずってるわね」
「折原知事はバイト歴も学歴も載せてて」
「大丈夫?学歴詐称してない?」
「僕は正直な人間が好きなんです」
光は、折原知事の根強いファンです。
「透明性」を売りにする果歩からの「秘密や隠し事がない家政婦を」との要望を受け、三田園薫(松岡昌宏)、村田光(伊野尾慧)、大門桜(久間田琳加)の3人が折原家に派遣されました。
「先方が秘密が隠し事がない家政婦をとのことです」
「僕はアイドルオーディションがあるのでそれ以外なら」
「日付を忘れていては無理ね」
「特に掃除を念入りに。見ちゃいけない場所はないから隅々まで掃除して。私は知事、ここは公人の家ですから。全て透明にします」
「さすが徹底してますね」
「家族も理解してくれているので」
「私はただの大学生なので」と、長女、理奈。
その透明性の高さからミスタースケルトンと呼ばれた夫、和夫(山中聡)もミタゾノ達と顔を合わせました。
そんななか、果歩の秘書、本宮(平原哲)が会われた様子でやってきます。
「知事、失礼致します。週刊真相からご主人のスキャンダルが」
なんと果歩の夫である、国会議員の折原和夫(山中聡)のスキャンダルが週刊誌にすっぱ抜かれました。
「これは私が手に入れた出版前のゲラ原稿だ。」
なんと元グラドル観光大使議員と密会デートした、和夫。
「あなたこれは事実なの?そういえば最近夜いない日が多かったわね?私に隠し通せると思ってるの?」
健三も駆け付け、家族と家政夫(婦)たちが見守るなか、出来心でと過ちを認める、和夫。
「申し訳ない!つい出来心で」
「脇が甘すぎるんじゃないのか」
「大変申し訳御座いませんでした。」
「影が薄いのに不倫なんて最悪、終わってる」と莉奈。
「わたしは先方に貸しがある握りつぶしてもいい」
「何言ってるの。」
「気兼ねする必要はない。示談ももみ消しも密約も私にはお手の物だ」
「さすがミスター密室」
「もみ消しの瞬間に立ち会えるなんて」
黙る三田園とは対象に、童心に返ったように、揉み消しの瞬間を凝視する、光と桜。
そこへ果歩の秘書の本宮(平原テツ)は健三の力を借りることを果歩に提案しました。
「知事、このタイミングでのイメージダウンは避けなければなりません。ここはお願いすべきかと」
ここで、三田園はロールキャベツを振る舞います。
「ん?これは?」
「こちらノーロールレタスで御座います。レタスを一刀両断してその間に下味をつけた挽肉を積め、コンソメを溶かしたスープと一緒にレンジで4~5分加熱。それだけで完成いたします」
「美味しい」
「悪くないかな」
「ポイントはあえて包み隠さないこと。見栄えも良くなり、新しさをアピールできます。
「そうよね、全てを見せないと」
「いやしかし」
「隠していてもSNSでどうせ暴かれる」
「何を言ってる!」
昭和的な政治家の価値観を持つ、和夫は娘の考えを真っ向から否定しました。
「隠したら二の矢三の矢と状況は悪くなる!ここは包み隠さず全て見せれば」
夫婦揃っての会見を開き、不倫を認めて謝罪したことで、SNSなどでは好意的な意見が並びます。
「では不倫を認めるんですね?」
「はい、記憶に御座います。何度も逢瀬を重ねた記憶があります。先月には北海道に行った事も、1月20日からの3日間で御座います」
「そうやって開き直って反省してないんじゃないんですか!」記者の張本は食ってかかります。
「皆さんご迷惑をおかけして申し訳ありません。夫は反省しています」
「記者さん達も好意的だ」と村田は感心します。
「生配信で見ている人も公的な反応が」折原夫婦の会見が生配信され、それをチェックするさくら。
しかしその会見で開示した資料がまた新たな疑惑を生みます。
「ちょっと待ってください。以前、この北海道旅行の日って視察旅行の日程と同じじゃないですか。」
張本の指摘通り、視察旅行の日に、なんと不倫相手と旅行していた、和夫。
「なんでそれを最初に言わないのよ!」
「申し訳ない」
「あの視察旅行あなたも行ってたの?」
夫の和夫を激しく問い詰める、果歩に、光と桜は彼らが揉めている件を確認しました。
「視察旅行ってなんだっけ」
「あったじゃないですか。議員とグラドル観光大使議員が札幌時計台の前でポーズとをった写真が流出した…ほらこれ」
「札幌姉さん」と三田園。
「視察旅行と不倫旅行を兼ねていたということは公費で不倫をしていたということ。これは問題になるでしょうね。お父様からお電話で御座います。」
父の健三に呼ばれた、果歩は叱責を受けました。
「不用意に情報開示をするからこういうことになるんだ。私の顔に泥を塗るつもりか」
「今日まで黙ってたからこんなことになったんでしょ!どうしてすぐに収支報告書を後悔しなかったの」
「公開したらメディアや国民が重箱の隅をつついて大騒ぎになる。」
「だからあの噂のこともなかったことにしてたのね。民自党闇の献金パーティ疑惑。不正な金のやり取りをするためのパーティーが夜な夜な定期的に開催されている。」
「ただ一部のマスコミが騒いでるだけだ。この件はもう何も喋らず、マスコミに触れたらまずい。隠してしまえ」
「私はお父さんとは違う」
果歩は不必要な疑惑追及を避ける為、報告書の中身を精査し、またもや包み隠さず公表してしまいます。
こうして全てを透明にするスタイルは称賛を呼び、果歩は民自党に囁かれている、「闇の献金パーティー疑惑」も追求していくことも約束してしまうのでした。
こうして父である健三と全面的に対立することになった果歩。
帰宅後、果歩は、北海道視察旅行の収支を後悔する前に、現地で使われた費用が公費かどうかを和夫と三田園に協力してもらって確認することにしました。
「北海道視察旅行の収支公開にあたり、現地で使われた費用が公費として相応しいかあるいは自腹で払うべきものか仕分けを行います。三田園さん?」
「北海道ミルク推進協会との会食」
「これは公費。大事なヒアリングの場ですので」
「続いて牛の乳絞体験」
「私費じゃダメなの?」と果歩。
「これも公費で。乳牛の生産性に対する勉強会です。その場で飲んだ牛乳も」
「その場で飲んだ珈琲」
「半分は公費、もう半分は珈琲」
果歩は、記者会見で透明でクリーンな政治を目指すと伝えました。
「お手元にお配りしたのは北海道の収支報告書であり、公費として相応しくないものには斜線を引き自腹としています。この報告書は民自党幹部により公開が止められていたことが判明しており、その隠ぺい体質を痛感した次第です。つきまして、民自党闇のパーティーも追求することをお約束致します。今後も私は不透明な金の流れを許しません。裏金NO,黒塗りNo、隠ぺいNO」
折原の会見は父の健三の怒りをますます買うのでした。
しかし、家の中では和夫はどうやら裏で健三と繋がっています。
「隠し事はない方がすっきり致します。汚れは裏に隠してしまうと案外、見つかりやすいものです」
三田園の忠告に、まだ反発する、折原。
その頃、和夫は「先生」と呼ばれる人物と電話をしていました。
その現場を見る、三田園。
娘の莉奈(松田有咲)もなにやら不穏な動きがありました。
桜がお茶を持ってきたタイミングで、莉奈が怪しいところにお金をつぎ込んでいるかもしれない会話が聞こえたのでした。
「一晩で50万って嬉しい。私の部屋に勝手に入らないで!」
三田園は毛糸をモップ代わりに工夫して、画廊を掃除していると、封筒が落ちました。
「なにをしているんですか」
「随分とほこりが」
「毛糸をお貸しいただけますか?」
「毛糸?」
「毛糸を手に巻きつけ外して結、和の部分を切り、それを割りばしに結ぶと快適なモップになります。これを2つ作り挟んで使えば額縁など凹凸のある埃を裏表同時に取る事ができます。おやおや何か落ちそうです。」
毛糸を使ったオリジナルモップで和夫の部屋を引き続き掃除する、三田園。
その頃、和夫は健三に呼び出されて、車の中で不審な会話をしていました。
「私は和夫君を信頼している。議員としても家族としてもだ」
「光栄で御座います。私の口から闇の献金パーティーのことが漏れることはありません」
「我々は一蓮托生だ」
その矢先、和夫の部屋の掃除していた三田園が、封筒に入った札束と、折原和夫が闇の献金パーティーに参加しているかもしれない領収書の束を発見します。
「そういえば旦那様は授業料を持ってパーティーに行かれますね」と三田園。
そこで、桜がその夜、後を付けて行くことに。
ルナルージュという怪しい店に入っていく、和夫。
さらに、闇の献金パーティーが行われている会場に出入りする和夫の姿も目撃されます。
「民自党の議員数人が女性ダンサーのいる店で、議員たちが女性ダンサーにセクハラを行い、同じ場所で行っています。その収支は帳簿に記載」
報道では和夫の姿も顔が加工されて、映されていました。
「裏金No」がスローガンであり、政治家人生の生命線でもある果歩にとって、自分の夫が裏かね問題に関与しているというのは絶対に認めることはできません。
「裏金ノーを掲げる身として一言」
「とにかく厳しい罰を望みます」
「つまりそれは関係者全員辞職ってことですね?」と記者。
そこで、光が代わりに出て、記者たちの気をそらします。
「僕は村田光。ミュージカルスターを目指してる」
「パーティーに出席したのは7名だそうです」
「公表、いかがなさいますか?」
「ちょっと休ませて」さすがに、ショックを受ける、果歩。
廊下を通りがかると、莉奈が部屋でなにやら誰かに向けて話している声がしました。
思わず気に留める果歩に、莉奈は誤魔化します。
「じゃあね、愛してるよ。…ん?なに?」
「ううん」
「お風呂入って来る」
「なにこのプレゼント」
莉奈が入浴している間に部屋に入った果歩は大量の買ったことのないプレゼントに絶句します。
なんと莉奈はSNSの裏アカウントを持っていて、「裏垢女子」をしていたのです。
そのアカウントを折原果歩に見せる三田園。
「裏金ではなく裏垢なら御座いますね」
「もう何なのよみんな!裏垢、裏金…クリーンで透明な政治を目指したいのに。政治家は私の生命線なの」
「汚れの落とし方、隠し方に詳しい方に相談されるのが宜しいかと」
そこで、再び、父の健三を仕方なく頼る事にした果歩。
「うんわらび餅は藤福屋に限る」
「裏金パーティーに参加してるのは夫です、お父さん」
「もみ消してやろう。未来ある君たちの為に一肌脱ごうじゃないか。ただその代わりだ。前野知事が一大イベントとして立ち上げた、プロジェクションマッピング。お前が忙しそうだから代わりに調べて調べてやったよ」
「これどういうことですか?予算10億のうち9割が中抜きじゃないですか」
なんと予算10億のうち9割が中抜きの出資初でした。
「知事として良きに報告してくれ。」
「中抜きの事実を隠蔽しろと?」
「政治とは裏で行うもの。ああこの黒蜜がわらび餅の醍醐味だと思わんか。政治家の表に出るのは全てパフォーマンスだ。大事なことほど、覆い隠さねばならん。いい勉強になっただろう。これが政治だよ!」
父の圧力と自身の状況に揺らぐ、果歩。
帰り道に記者の張本に呼び止められ、しつこく質問攻めにあいました。
「折原知事、お話宜しいでしょうか?裏金パーティーに参加した一人が知事のご家族だという匿名の告発があったのですが、それは事実ですか?隠したって必ず我々は暴きますよ。うちの雑誌にはタブーがありませんから」
「わかってる」
「私もあなたが包み隠さず言わないことを誰より分かってます」
翌日。
「三田園さんお手伝いお願いね」
「承知致しました」
緊急会見を開く、折原。
その様子をスマホから見る、「結家政婦紹介所」の真理亜(平田敦子)や志摩(しゅはまはるみ)、所長、頼子(余貴美子)。
「三田園さん映ってる!」
「ここまで信頼されるとはね」
「なにこれ殆ど白塗りじゃない。黒塗りじゃなければいいってこと」
「汚いやり方ね」
「えー本日は時間に限りがあるので簡潔に。まずはプロジェクションマッピングの内訳についてですが収支に問題はありませんでした。」
「どういうつもりですか?誤魔化すつもりですか?」
「結局、ご主人は闇の献金パーティーに参加されていたのですか?」と張本。
「では続きまして、一部週刊誌の報道にありました…闇というものの定義が不名誉であるがゆえに献金といったものについてもある種の議論が必要な段階で御座いますので、えーこれは皆さま一人一人が」
「税金逃れで裏金作っていたんですよね?」
「今日は荒れそうだな」と光り。
ここで、果歩の夫の和夫が出てきました。
「もう無理だ、不倫を秘密にしていたことは謝る」
「そんなことしたら政治生命が!」
「分かりました。本当のことを話させていただきます。わたしは闇の献金パーティーの会場に居合わせておりました。ですが私パーティには参加しておりません!ああ!この会場でです。」
「こちら拡大致しますと」と三田園。
「私はあの場にいましたが、ダンサーとしてあります。実はポールダンサーは私の長年の憧れでした。妻には本音をひた隠しにしておりましたが、夢は捨てきれずこっそりレッスンに通っておりました。これが真相で御座います」
「ダンサー側だったのか授業料はレッスン代?」
和夫が電話していたのは、ポールダンスの授業料で高額の領収所は、ダンスを学ぶための美容費用でした。
「じゃああの高額領収書は?」
「すね毛の永久脱毛による美容代だ。私は美しくなりたかった。私は脱税などしておりません。脱税ではなく脱毛で御座います」
「それだけではありませんよ。知事の娘さんが頂き女子だということは?」
「ちょっと待ってよ!私がパパ活?なに言ってるの?」
莉奈も自分の事実を伝えるべく、登壇します。
「これがお嬢様が運営されている配信動画。お嬢様は登山系女子。いつも山の頂上から配信されていることから、つけられた呼び名は、頂き女子。配信者からの投げ銭だったのですね」
「プレゼント有難う。いただいた投げ銭でエベレストに挑戦したいな」
部屋でそう配信していた莉奈は登山系動画配信者でした。
パパ活などしておらず、アカウントも含め、山の頂に登って配信し、自分を表現していたのです。
「なんでもっと早く言ってくれなかったのよ」
莉奈はこれまでの母への怒りを爆発させました。
「なにが透明よ。お母さんは私達のこと何も見てなかったってことじゃない。今回のことだって私やお父さんに直接確認すれば、すぐに疑惑は晴れたでしょ?なのにお母さんは私達を黒と決めつけて真実から目を背けた!都合の悪い事に蓋をして、どうすれば綺麗になるか考えて。私は本当は全てを話し合える家族でいたかった!将来の夢とかやりたい趣味とか話し合える関係でいたかったの。お母さんは私達を見てなかった。お父さんがポールダンサーを目指していることだって、一緒に暮らしているんだから気付けたはずでしょ。」
莉奈が食卓で、将来の夢を伝えようとした時、世間体を気にした発言で、娘の話を聞かなかった、果歩との会話のことを口にしました。
「そろそろ国家試験の勉強は進んでるの?もうやってるの?うちは政治家一家だから恥ずかしい進路、歩まないでちょうだい」
ここで和夫も、果歩にこれまでの思いを打ち明けました。
「私の夢なんて君は興味すら抱かなかった。実際私がレッスンによる出かけても一切関心を持たなかった」
「総理を目指してるうちにお母さんは変わった。私達を透明にしちゃった!」
なんと、折原が父のことを腹黒狸だと言っていたことや出資報告が中抜きであることが、折原家を映した映像で洩れました。
それもこれも三田園の仕業です。
「あら?PCの調子が…ポチ」
「では明日の会見は基本隠ぺいの方向で」と秘書の本宮。
「ではお手並み拝見」
健三が自宅を去ってから、父の健三の悪口を言う、果歩の姿も映されました。
「あの狸じじい絶対に踏み台にしてやる。上に立つのはこの私よ!好感度が全然違うんだから。」
「知事、あなたは透明なんかじゃない!透明を装った腹黒い嘘つきだ!」
張本に鋭く突っ込まれ、開き直って腹黒い性分を明るみにする、果歩。
「何が透明よ!透明性とか主張したほうが時代にあってるかなって、アップデートされた感があるかなって思ったからそういっただけ。完全に潔白なんてできるわけないでしょ!そうじゃなきゃ政治の世界を生き抜けない!そうじゃなきゃ父を見返すことなんてできないの。父を見返すことなんてできないの!なんでも答えるわ!質問は挙手につき一問。もっと父のこととか聞くことがあるでしょ!聞くことが!総理や幹事長の影響を恐れて忖度しますって?圧力が怖いので横並びでしか質問が出来ませんって?」
「お母さんちょっと落ち着いて」と、莉奈。
「透明な政治を目指すには、国政もメディアも全部が変わらなきゃ、全部が透明にならなきゃいけないの。国民だっておうおう、スキャンダルを面白がるんじゃなくて、その裏で政治家が、ああいうたぬきじじいが裏でこっそり見ていることをちゃんと見て!ちゃんと声を上げなきゃダメ!」
「国民のせいにするのは違うんじゃないですか!渡したい、週刊真相の世にみんながタブーのない切り込み方をすれば」
「なにがタブーなしよ。おたくらだってお得意のスキャンダルは揉み消すじゃない」
「雑誌が売れそうなネタ意外切り捨てる癖に」
「そんなのは報道するなよ。もし報道したら雑誌は廃刊、テレビ局は鄭派だ」
そのうち記者たちが自分たちの縄張り争いを始めました。
「もういい加減にしろ」
「ああいや!もうイヤ!」
会見は果歩が癇癪を起こし、終了しました。
「はーいやめろー!こんなものは報道するなよ!いいか?もし報道したらそのメディアは終わりだぞ。雑誌は廃刊、テレビ局は停波だ」
帰宅した、折原は落ち込みます。
「こちら請求書です」
「元々は不正が許せなかった。私は純粋じゃない。ニセモノの透明しか振りかざすことが出来ない」
「こちらをどうぞ」
わらび餅を差し出す三田園。
「父の好物ね、今の私には似合いね。材料はどうしたの?」
「わらび餅粉の代わりに、片栗粉と砂糖と水を鍋に入れ、混ぜながら火にかけます。醤油を垂らし、全体がまとまってきたら氷水に入れ冷やし、黒蜜を入れます。本来わらび餅には入れないお醤油を隠し味に足すことで香ばしい塩気が加わり甘みを引き立てることが出来ます。ニセモノでも不純なものが入っていても。だからこそ、深みが出て指示されるという事も御座います」
「不純でも透明にできる?」
三田園の言葉に何か考えが変わった、果歩。
そこで、夫の和夫が来ました。
「パーティーのダンスの映像の残ってた」
記者会見を開いた果歩。
「これまでの上辺の綺麗事、心よりお詫び致します。嘘と隠ぺい野瀬金をとり辞職も考えましたが、その前に、プロジェクションマッピングを予算1000分の1で作りましたので、改革の第一歩として、公開致します」
娘の莉奈にも手伝ってもらい、プロジェクションマッピングを公開する、果歩。
「残り一人の参加者は幹事長だったんですか」
「自分も参加しながら周囲に金で口止めし、隠ぺいしていたそうです」
「私も脅されました!私もダンサーとして目撃した記憶が御座います」
和夫も協力して声を上げました。
折原家は健三こそがパーティーに参加していた事をプロジェクションマッピングで晒しました。
「これも時代か…」と呟く健三。
「今後は、都や国の闇をプロジェクションマッピングという形で暴露していきたいと思います。」
果歩の改革は大きく報道され、「折原式プロジェクトマッピングの活用法、折原知事、都政改革の第一歩」と取り上げられました。
「暴露系知事誕生」
「腹黒い知事の本性が」
この事で、健三はメディアで袋叩きになりました。
幹事長を失脚した、健三。
三田園達、結家政婦紹介所は、温泉旅行へ行くことになりました。
「湯煙温泉」
「三田園ちゃんも行くでしょ?」
三田園たちは仕事前に、温泉でリフレッシュすることとなりました。
また会う日まで。
家政夫のミタゾノ最終回感想・みどころ
父の健三の昭和的な政治に真っ向から反対していた、果歩。
しかし、その腹の底は、自身のクリアなイメージを偽りながら、父よりも上昇志向と野心が歪んだ本性でした。
一人娘の莉奈が、山の頂に登る登山系配信者で、視聴者からの投げ銭をもらっていたことや、闇の献金パーティーに参加に参加していたと思われていた夫、和夫はポールダンサーになる夢を叶えようとしていたとは…。
莉奈と和夫に、家族に無関心で、自分しか見えてないことを指摘された、果歩。
家族の力を借り、本当の意味で父の健三とは真逆の政治家として改革を推進したラストは、清々しかったです。
政治家の不正、いただき女子など時事ネタを織り込んだ傑作でした。
ノンストップで家庭の秘密を暴き、ひねくれているけど、正義感が否めない三田園薫にまた会えますように!