あなたを奪ったその日から

あなたを奪ったその日から5話

あなたを奪ったその日から5話あらすじネタバレ

「本日からお客様相談室に配属となりました。中越紘海です」

旭(大森南朋)が隠ぺいした事実を突き止める為、「スイッチバック」に就職した、中越紘海(北川景子)。

旭肝煎りの部署だというお客様相談室に配属されます。

「スイッチバックお客様相談センターで御座います」

「鳩屋ののり塩チップスなんで売ってないの?」

「まずはS言葉を使って謝罪、さようでございますか、承知しました、済みませんでした、次はK言葉、怒ってる相手に対するお手上げの表明、困りましたね、怖いです、勘弁して下さい、相手が冷静になってくれるフレーズ、で、最後はお礼で締めくくると」

指導役の結愛に教えてもらいながら、新しい職場での仕事に意気揚々とする、紘海。

「とりあえずこの基本トークをスラスラ言えるように覚えることから始めましょうか」

「分かりました。まずは覚えます」

仕事熱心な紘海に興味がある、結愛。

「中越さんって面接で何言ったんですか?お客様相談室ってある程度、現場経験ある人しか配属されないはずなのに。三浦室長は現場からたたき上げの超ベテランだし、私も1年足らずで店長経験あるし、まぁ鳥谷君は研修中で例外としても、どうして経験のない中越さんが」

「どうしてでしょう。特に希望したわけでは」

「結城常務に気に入られたんじゃないですか」と、鳥谷。

「じゃあ常務のご指名でここに?」

「あ…いや…」

結愛の言葉に返答に困る紘海。

その頃、紘海の自宅を訪れた元勤務先の保育園延長、雪子(原日出子)は、紘海の娘だと名乗る、美海(一色香澄)に違和感を抱くのでした。

「ごめんなさい。紘海先生がお留守なら結構です」

自分が知る限り、紘海は子供を亡くして年月が経過している為、中学生の娘などはいるはずがないのです。

13年前には紘海は妊娠すらしていないからです。

早速、寄せられたお客様の声の仕分けを任された紘海。

その頃、記者の砂羽(仁村紗和)は望月(筒井道隆)にカフェで取材します。

「お待たせしました。週刊さざなみの方ですよね?」

「取材を申し込んだのは結城旭ですが?あなたはYUKIデリの?」

結城の代理で来た、望月。

「代理でやってきました。今はこういう立場で」

「転職されたんですか!結城旭のコネで、事実ですよね?」

「あーえっと、手厳しいですよね。常務の下で色々と。」

「執行常務って何するんですか?小間使い?こっちも遊びじゃないんです。

「小間使いって」

「結城常務に伝えて下さい。自分に非はないと思うなら正々堂々と取材に応じろって」

「まるでうちの常務が悪いことしてるみたいじゃないですか。」

「もしかして何も知らないんですか?」

その夜、風呂上がりの美海が、雪子のことを尋ねます。

「お母さん、保育園の雪子先生ってどんな人?うわ!アイロン危ないって」

疲れた紘海はアイロンをかけているのも忘れ、居眠りしそうでした。

美海は慌てて、アイロンを取り上げて眠りました。

翌朝。

「常務に報告するのは私の仕事なんで」

「結愛さんいつも常務にべったりであんな感じです」

同じ社員から、結愛が結城によく取り入っていることをひそやかに教えられた、紘海。

13年前は、紘海は妊娠していなかったからです。

学校帰りの耳は保育園を訪ね、開口一番にこう言いました。

「聞きたい事があります。お母さんには聞けない事なんです」

その頃の結城。

「あの事故に裏があるとか勝手な妄想膨らませてるだけだろ」

「彼女、変な事を」

砂羽から鷲尾と結城の関係性を聞いた望月。

「関西支社だ。あの記者のことは放っておいていい」

そんななか、月に数回ある特定の店舗へ旭への誹謗中傷が書面で届きます。

先輩社員の結愛(田山由起)はいたずらとして取り合いませんが、紘海はそこで、「ゆうきあさひ 幼児殺し」という一文字に目を止めます。

「あの村杉さんこういうのが届いたんですけど」

「どうせ大昔のことで絡みたいだけのただのいたずらだから」

その夜、梨々子(平佑奈)と結城と木戸は夕食を散ります。

27歳になった梨々子は、美容クリニックで働いています。

「どうだ?梨々子、仕事は順調か」

「うん。お客様が喜んでくれること嬉しいよ」

「梨々子も大人になったな。お前も安泰だな」

孫の成長に微笑む木戸。

「おじいちゃんは?」

「タクシーで帰った。梨々子、この家を出るなんて聞いてないぞ。おじいちゃんより親に先に言うべきじゃないのか。結婚を考えている相手がいるとか」

「ごめんなさい。ママが出て行って萌子もいなくなったパパどんなに悲しむだろうって」

珍しく、梨々子は素直な態度を見せ、結城も娘の自立を喜ぶ半面、複雑な気持ちです。

「悲しむわけないだろ。めでたい話なら」

翌朝。

梨々子は仕事をしながら、マッチングアプリに登録する玖村(阿部亮平)に目を付けていました。

同じ頃、紘海は職場歓迎会に参加します。

会話で、それとなく、旭のことを話題にします。「YUKIデリ」の元社員のほとんどが会詐欺と共に「タイナス」に転職するなか、1人だけ彼に見捨てられて、入社できなかった社員がいることを知るのです。

「お客様相談室は結城常務が作ったんですか?」

「本社にもあるんだけどスイッチバックを立ち上げる時に、常務が肝煎りで新設したんだ」

「まぁお客様の声を異常に気にする方だから」

「そういえば常務ってYUKIデリの社長でしたよね?いやあんな事件を起こした人が常務って…YUKIデリの事件、皆さんどう思いますか?」

「まぁ違和感持ってる人も多いじゃないですか」

「現場にいる人はそうかもしれないけど」

「私は気にしてないけど」

「噂で聞いたんですけど、常務って元YUKIデリの子飼いの社員、根こそぎ連れてきたんですよね」

「あ、でも全員じゃないみたいです、YUKIデリから転職する際に、一人受からなかった人がいて」

「実力ないなら仕方ないですよね。待って!その常務に切られた人、あいつだったりして?誹謗中傷野郎、文句言ってやる。逆恨みすんなって」

「村杉さん、そのスイッチはいるなら帰りますよー」

結愛は飲むと酒豪になることを知る面々は彼女をフォローするのでした。

帰宅後、紘海はお客様相談室の誹謗中傷にモヤモヤします。

お客様の声データ不応で、村杉が有休なので、今日中に結城に報告しなければならないとのこと。

「有休なんだよね村杉さん。恐らく飲みすぎ」

そこで、結愛の代わりに、顧客からの意見をまとめたデータを結城に渡します。

「その他…ご苦労様です。もういいですよ」

それは結城への誹謗中傷。

「この件どう対処しますか?一応お客様の声ですし、理由を伺うとか。危険人物だとしたら危害を加えられるかもしれないので」

「対処?その必要はありません、それはないでしょう」

「どうしてそう言い切れるんですか?なにか心当たりでも」

「中越さんあなたはこれまでの人生、誰からも恨まれてないと言い切れますか?自分は清廉潔白で誰からも逆恨みされていないとそう言い切れる自信ありますか?」

「いえありません。誰だって一人や2人誰かに恨まれている者です。僕は特に多いかもしれませんが。これを投函した人物もその一人です。」

紘海は結城の記者会見の記憶が蘇り、その言葉に怒りを抑えます。

「対処はしないと」

「さっき言った通りです」

「私が調べて対処致しましょうか?」

「それは中越さんの仕事ですか?お客様の声を聞くのがあなたの仕事では?」

「業務時間外でしたら。わかりました調べさせていただきます」

帰宅した紘海は、誹謗中傷者が、結城旭が隠した灯の事実を知っているのではないかと思い、スマホを見ます。

そこでとあるアカウントの珈琲店が気になり、現地へ向かう紘海。

「え?赤いスニーカー?」

その人物は特徴的な赤いスニーカーを履いています。

その頃、望月と砂羽は対立。

「待ち伏せが好きですね」

「うちの常務についてなに嗅ぎまわってるんですか」

「知ってるでしょ。鷲尾さん」

「うちの元調理責任者で、結城常務からの信頼も厚かった」

「鷲尾さん切られたんですよ。恨むでしょうね結城のこと」

紘海はその頃、毎週日曜に来る赤いスニーカーの人物を尾行します。

男は、スイッチバックの碑谷支店に入り、彼に声を掛けた紘海。

「あの…どうしてこんなこと」

「30年、スーパーの現場にいたんだ。現場をはいずり回って、一国一城の主を務めた。結婚する暇もないほどこの仕事にのめり込んで、スーパーのことは誰よりも知ってるつもりだった。俺の代わりに事業部のトップを陣取ったのは店頭に一度も立ったことのないあの人だった。あの人は事故で子供を殺してる。そんな奴が食を扱うなんて許されないだろ。分かってる、逆恨みだったってこと、これが俺の限界だったってことも…。一日のうち数分、数秒かもしれない、わけもなく怒りが込み上げる時もある。分からないだろうな、中越さんみたいな幸せそうな人には。常務に報告していいよ、もう覚悟した。」

誹謗中傷の主は、紘海のお客様センター室長、三浦でした。

翌日。

「中越さん、常務が呼んでます。会議室にすぐ来てくれって」

結愛から不穏な話しかけられ方をした、紘海。

慎重に結城の部屋へ行く、紘海は試食をさせられます。

「試食してもらえませんか?我が社は近々、関西進出を計画しています。その関西1号店のターゲットとなるのは食に対する意識が高く、しかも多忙な共働きファミリー。その目玉商品がミールキットです。試食して意見を聞かせてください」

紘海の面接でのミールキットの指摘を踏まえて、言った結城。

「塩分はもう少し抑え目でも、。小さいお子さんがいる家庭ではそれくらいがいいと思います。逆に足りなければ調味料を足せばいいだけなので。」

「本当に調理師なんですね。あ、失礼。料理教室でお会いした時は料理はまだ苦手なようでしたので」

「努力したので私なりに。あのご要件は以上でしたか?」

「ええ。社員だったんですよね。例のお客様の声。常務なんて肩書をあげつらって批判するのは身内。それも現場のたたき上げの社員だろうと思ってました。

「もしかしてこう言ったことはよく?」

「表立って批判してくる社員はいません。人の心は万華鏡みたいなものですから。」

「万華鏡?」

「こんな人なのかなと思っても見る角度を変えたらがらりと違う角度が見えてくる。人間ってそういうもんでしょ。自分以外の誰かが何を考えているなんてどう考えているか分からない。家族ですら。知らない別の顔があるんですよ。誰にだって」

常務である旭ら、その全てに目を通していると、聞き、抱いていたイメージとは異なる真摯な仕事ぶりに驚きます。

「聞かないんですかその人の名前」

「あなたはどう思いますか?聞いて罰するべきだと思いますか」

「名前はお伝え出来ません」

「何故」

「私の仕事はお客様の声に耳を傾け報告する事、そうおっしゃいましたよね?社員の声を報告するのは業務外なので」

「やっぱり変わってますね。中越さん。この件は聞かなかった事にしておきます」

その後、三浦は中越と話します。

「ほんとうに?本当に俺のこと黙っておいてくれたの?」

「常務がそれでいいと仰いましたので」

結城旭の人間性が益々、悩む紘海。

その後、同じマンションの初芽とお好み焼きを食べるという美海のメールを了承する紘海。

美海は初芽とお好み焼きを楽しく食べます。

「話って何?」

「お父さん?」

「引っ越してきた時、既に紘海さんシングルだったし、なんか覚えてないの?3歳の頃のこと」

「覚えてないんだ。」

「お父さん死んじゃったんだよね」

「うん」

「お母さんに聞いたことないの?」

「なんか聞いちゃいけない気がして」

母に気を遣っている美海。

まだ残業中の紘海に、雪子は電話します。

「一つ聞いて良い?あなたのお嬢さん、美海ちゃんのこと」

「美海ちゃん中学1年生ですって。13年前、あなたは妊娠してなかった。血は繋がってないのね?そのこと美海ちゃんは知ってるの?」

黙りこくる、紘海。

「あの、あの子に何か」

「何も言えるわけないでしょ。前から少し気になってたのよ。紘海先生ひょっとしてなにか隠してるんじゃないかって。どうして言ってくれなかったの」

「ごめんなさい」

「違うの責めてるんじゃなくて」

「ごめんなさい」

「実はねこれを渡したくて伺ったのよ。少なくともあなたは子供を不幸にする人じゃないって分かってる。だからいつか話せる日が来たら言ってくれる。あの子がどこから来たか。でも困ったわね。美海ちゃんお父さんのことが知りたいって。お母さんには言えないって。だからお母さんの前ではお父さんのことは興味ないふりをしているんだって」

紘海はいたたまれなくなり、勉強する、美海をハグします。

「ねーどうしたの?暑苦しいって。ちょっと離してって言ってるじゃん」

そして、玖村はマッチングアプリで、梨々子と再会してしまいました。

「お待たせしました。玖村先生、お久しぶりです」

「待って」

「俺だとわかって誘ったのかよ。頭おかしい」

「謝りたかったの!確かに私、頭おかしいねじ曲がってる」

「ああそう自覚会って良かった」

「なんでこんなにねじ曲がっているのか知ってほしくて、お願い、少しでいいから話聞いて」

梨々子は家族の知らないところで歪んだ牙を向けていました。

結城は鷲尾のことで望月に指摘されます。

「なんだよ話って」

「あのピザの事故の件です。」

「何を今更」

「結城さん、鷲尾さんのことで僕に隠していることありますよね。本気で聞いてます。」

間もなく、結城のスマホにメールが届きました。

紘海はいつも通り仕事すると、社内でも不穏な空気が流れます。

「村杉さんこれちょっと」

「室長、お客様相談室の受信トレイ見て下さい。変な動画が」

そこで、鷲尾(水澤紳吾)が喋っている動画が。

「私はYUKIデリの元調理責任者でした。結城さんなぜ本当のことを隠しているんですか。子供の命が失われているんですよ。あなたには真実を明らかにする責任があるはずだ」

意味深な鷲尾の暴露動画に、騒然とする紘海達、お客様相談室の社員なのでした。

あなたを奪ったその日から5話感想・みどころ

結城の人間性は決して悪い人間ではない、ただ言葉足らずや配慮不足があるなと感じました。

そんな彼の一面を知った、紘海の表情に変化がみられるものの、事故の件になると、途端に復讐心が芽生えてしまう不安定さが心配になりました。

紘海はお客様相談室の社員として、結城が灯を死なせた原因と裏をとろうとしますが、鷲尾が結城に対抗する動画を配信。

紘海と同じ思いを抱えた同志が意外なところにいましたね。

また、気になったのは記者の砂羽です。

彼女もYUKIデリに関して登場時から凄い執着で、望月にも厳しい言葉を突きつけて食ってかかってますよね。

ちょっと病的なくらいに結城の事実を追おうとしているので、彼女の動向も見逃せません。

父親のことを知りたい美海と紘海の葛藤が時折、苦しいですね。

雪子は既に血が繋がってないことに気付いているし、美海の正体に近づくのも時間の問題だと思いました。

そして、次回は美海に魔の手が襲います。

その時、紘海は?そして、美海として暮らす萌子の生存を信じる結城に注目したい5話でした。

data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">
data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください