あなたを奪ったその日から7話あらすじネタバレ
旭の同僚、望月(筒井道隆)と居酒屋で、口喧嘩の和解をしていた、紘海(北川景子)は、敵である、旭(大森南朋)の店で働いていることが、「週刊さざなみ」の記者、砂羽(仁村紗和)に知られてしまいました。
「望月さんって社内ではどんな感じですか?社員ですか?タイナスの。いつから?」
「はい。入社したばかりですが」
「中越さん困ってるだろ」
「中越、本名なんですか?」
「本名に決まってるだろ。芸能人じゃないんだから」
「ご結婚はされてるんですか?」
「え、バツ1ですけど」
「バツ1、俺も独身でバツ1だ」と望月。
「中越が旧姓、じゃあご結婚されてた時の名前は?」
「いや、取材じゃないんだよ。この人、週刊誌の記者だから無視していい。おい、やめろよ。週刊誌はデタラメばかりだからな」
「週刊さざなみの東です。結城旭について記事にしようと思っていて。結城旭は鷲尾に口止め料を払って真実を隠ぺいした。金額は500万。」
「おいそれどこから」
「上司のこと興味ありません?中越さん興味あります?結城常務は、500万円払ってなにを隠ぺいしたんでしょう。」
「さぁ私には」
「ちょっともうさ、いい加減帰ってくれよーなんなんだよあいつ」
「じゃあ中越さん近々」
望月に止められ、砂羽は居酒屋を後にするのでした。
砂羽が記者だと知った、紘海は、実子、美海(一色香澄)として共に生活する、旭の実後、萌子の正体が砂羽に発覚するのも時間の問題だと不安に駆られるのでした。
「いやー、中越さんと友達になれて良かったよー俺、会社に友達いなくて、連絡先交換しますか?」
「はい、私も」
それは、10年前に当時、3歳だった実子、灯(石原朱馬)を旭の会社のアレルギー食品混入事故で亡くして以降、萌子を誘拐し、美海として育てていることも知られてしまう恐れです。
紘海の真意を知りたい砂羽は、帰宅する紘海を尾行します。
砂羽は、紘海がベランダにいる美海が洗濯物を取り込んでいるのを目撃し、目を付けるのでした。
翌日、出勤した紘海は、長女、梨々子とのことを探ろうとします。
「あの、常務が以前勤めていたお総菜屋さん、当時の社員の方々とは今でも親しくされているんですか?あ、いや、うちにも転職された人が多いので皆さんとは今でも仲が良いのかなと思って」
「いや、特別親しいわけではないです」
「いつからお弁当を?」
「上の娘が高校生の頃から」
「じゃあお嬢さんのお弁当も常務が?今でも。」
「一つも二つも一緒ですから」
「仲が良いですね」
「どうでしょうか。娘は別に喜んでいるわけでもないので」
関西進出を果たすことになった、旭の食品会社「スイッチバック」。
クライアントである藤田正臣(大門正明)がやってきました。
「いや、めでたい、うちの西宮にできるなんて。お互いにぎょうさんもうけましょ。よろしゅう。それはそうとね、東京のどこぞの近辺で静かにのんびりできるところご存じないですか?うちの娘が、遊びに来て、東京はうるさいって言うてて、孫も一緒なんですが、子連れでものんびりできるところありませんか」
契約を目前に控え、藤田との関係をより強固なものにしたい、旭の義父、木戸(中原丈雄)と旭は、家族も東京へ旅行に来ている藤田を別荘に誘いました。
「お招きする準備は任せて構わないか?契約は来週だ。くれぐれも手抜かりのないように」と、木戸。
「わかっています」
紘海は先輩の結愛から、結城常務と親しい恋仲なのかといきなり言われ、否定します。
「中越さんって常務とどういう関係なんですか?一緒にランチしてましたよね。常務ってミステリアスで素敵ですよね」
「そうですか」
「またまた2人はそういう関係なんでしょ」
「常務を男として見たことはないです」
その日の夜、娘の美海が家事を手伝う事を言いだし、娘に任せることに。
「お母さん疲れてない。私、後は片づけるよ」
「じゃあ全部お願いしまーす」
木戸から、大切な取引先をもてなす、ホームパーティーの準備を任された旭は、長女の梨々子(平祐奈)にも手伝いを頼みます。
「おじいちゃんの別荘?」
「取引先をもてなすから梨々子も来てくれないか」
「うーんどうかな。」
「ちょっと手が必要なんだ。手伝ってくれると助かる」
「うん、土曜でしょ。いいよ」
「いいのか?」
「特に予定もないし」
明るく振舞う、梨々子はマッチングアプリに登録した玖村を観察していました。
一方、砂羽から元部下、鷲尾(水澤紳吾)に500万円の口止め料を支払っていたと聞かされた紘海。
事故当時、梨々子の元家庭教師で、彼女の虚言により、人生を狂わされた玖村(阿部亮平)が目撃した2人の言い争いの際に、梨々子も家にいたことに気付きました。
もしかしたら、玖村と同じように何か知っているかもしれないと感じた、紘海は、望月とホームパーティーへ参加することにします。
「旭さんの長女。知ってるよ、梨々ちゃんがどうかした?」
「この前、常務と梨々子さんとの話題になった時に、なんだかちょっと微妙な空気になってしまって」
「梨々ちゃんに最近会ってないな。今度、ホームパーティーで久々に会うけど、木戸会長の葉山の別荘で。来る?」
「その別荘に梨々子さんも?」
「うん」
「楽しそうですね!」
「いや、そうでもないよ。大口の取引先の接待らしくて正直、気が重い。」
「でも葉山の別荘なんて素敵、行ってみたいな」
「来る?」
「是非!」
ホームパーティーで、梨々子に初めて会う、紘海。
夜、結城は望月から、紘海をパーティーに呼ぶことを飲みの席で、伝えました。
「あの、例のホームパーティーなにかと人手足りませんよね。俺の友だち呼んでもいい?お客様相談室の中越さん。今のところはただの友だちですけど。念のため聞きますけど、2人は特別な関係じゃありませんよね」
「いや、別に。良いよ。関西中央支社の藤田会長も、にぎやかなほうが好きだから」
その話題に、なんと、紘海も、結愛から同じことを言われていました。
紘海は夜、望月からメールをもらいました。
「旭さんホームパーティーに来てもいいよって」
夜、美海は紘海に自分を変質者から助けた駅員(小林虎之介)にお礼がしたいと相談します。
「お母さんこの前助けてくれた駅員さんにお礼が言いたくて何プレゼントしたら喜ぶかな?」
「手紙とかどうかな」
「手紙、あり得ない!怖いじゃん。意味不明」
「大丈夫だって、嬉しいものだよー」
しかし、美海は駅員に手紙を渡そうとしますが、女子高生に渡されてしまい、失恋したショックを受けます。
「あの、これ作って来たんです…」
「女子高生のくせに化粧してケバ!手作りとかきもい」
相手の女子高生に嫉妬し、駅員のことが好きな美海は、複雑な気持ちになっていると、初芽(小川李奈)が。
「美海ちゃんどうした?鳥の糞でもついた?」
「初芽ちゃん、メイク教えて!」
美海は初芽にメイクを教えてもらうと、自分は母親に似てないと嘆くのでした。
「美海、冷蔵庫にお昼は言ってるから」
「お母さんずるい。お母さん、私はお父さん似なの?なんでお母さんに似なかったんだろ。なんでもない…嘘ー早く行きなよ」
メイクをした美海は、自分が父親に似ていることを不満に思うのでした。
美海の気遣いに複雑な思いを抱え、紘海は望月と葉山の別荘へ向かいます。
「中越さん、道が分かんないかもと思ってあの、迎えに」
「有難う御座います」
「あの…」
「あ、いや、行きますか?」
「え?常務が料理を?」
「うん、今日はめちゃくちゃ重要なクライアントだから気持ちが伝わるように手作りでもてなそうと思ったんじゃないかな。」
「どんなクライアントさんなんですか?」
「関西の大手デベロッパー。彼らとの契約を成立させて、成功させることだけを考えて旭さんずっと突っ走ってきたんだ」
「宜しければこれデザートに」
「中越さんの手作りですか?」
「今日は小さいお子さんもいると聞いたので」
「初めまして」
「パパ、これグラスどっち使う?娘の梨々子です」
「良かった2人ともおかしくなさそうだな」
「梨々子、ここにある大葉刻んでくれないか」
梨々子は、料理の手伝いをしますが、フミヤからメールが。
フミヤがパーティーに来れないことを知り、ジレンマから、結城に八つ当たりました。
「ちょっと帰って良い?急な用事できちゃって」
「急な用事?仕事?梨々子?ちゃんとsw瑠名しなさい」
「疑うわけ?離してよ!仕事だって言ってるじゃん!」
一見、利発そうな梨々子に好印象を受ける、紘海ですが、梨々子は大事な席で、とんでもないことを口にするのでした。
「中越さん、うちの料理、口にするなら気を付けて下さいね。結城家は食べ物で人を殺したことがあるので」
「おい!」と思わず、梨々子に声を荒げる、旭。
「お恥ずかしいところを。驚いたでしょう。見ての通り、うちは父子家庭で、下の娘は事情があってうちにはいません。上の娘はあの通りなので…うちはバラバラの家族なんです。でも料理は何とかしますんで」
梨々子と結城の関係を間近に見る、紘海。
「あの宜しければ」
そこで、紘海が、代わりに食事を提供します。
「すげぇさすがプロ」
「アジはたたきでいいですか?こちらはお任せください」
そして、関西支社からのクライアント、藤田たちが来ました。
「魚は関西のほうが美味い思っておりましたけど、こっちの刺身もなかなかでんな」
「地元の漁港で今朝仕入れました」
「飯は美味いし、景色はええし、極楽極楽ですわ」
「少し足を延ばせば、温泉もありますので」
紘海は、パーティーに参加していた、藤田の娘、美織と打ち解けます。
「えー前は保育園の調理師さんしてはったんですかー」
「久々に小さいお子さんと話せてうれしいです」
「えー保育園におったんやったら、やっぱり色んなご家庭知ってますでしょ?問題ある家庭って一人親多いじゃないですか。比呂くんの保育園に乱暴な子が2人くらいいて、で、なんでやろなって思ったら、2人共、一人親で、家族バラバラなんですよねー。ほら片親って目が行き届かないって言うじゃないですか。親が1人やとやっぱり、愛情が足らんくなるんかな」
その言葉に、身に覚えがある結城は傷つきます。
「それはどうでしょうか。私は、愛情と親の人数は関係ないと思います」
「ママ、ぶどう食べたい」
「ぶどうは後で」
そして、美織の子供、比呂は退屈で結城家をうろつき、遊び回ります。
紘海は結城から、梨々子と親子関係がこじれていることを聞きました。
「さっきはどうも。バラバラの家族を庇ってくれて有難う御座います」
「常務を庇ったわけではありません。私もシングルなので失礼しました」
「梨々子ちゃん、なにかあったんですか?」
「梨々子は僕を軽蔑しています」
「軽蔑?」
「僕のことを憎んでいるのかもしれない。僕ら親子の関係は、どうしようもなくこじれてしまいました」
「なにかきっかけはあったんですか」
「ええ。それまではごく普通の親子だったと思います」
梨々子は、夜に、母、木戸江身子(鶴田真由)の店でフミヤが来ない事で飲んで憂さ晴らししようとしていました。
「お代わり!」
「もうやめなさい。誰に似たんだか」
「酒癖と男癖が悪いところはママ、嘘つきなところはパパ!」
その頃、結城の別荘では、大阪支社の子供、比呂が、遊んでいて、葡萄を飲み込んでしまいました。
紘海は灯のトラウマが蘇り、背中を叩いて、葡萄を吐き出させて、救助します。
「大丈夫?」
比呂は恐怖から泣き出してしまいました。
しかし、駆け付けた美織と藤田は、紘海を誤解します。
「比呂くんどないしたんなんで泣いてる?」
「あんた何やの」
「どうして目を離したりするの!目を離さないで!誤嚥が、命取りになることがあるんです」
「説教でっか」
「違います。知ってほしいんです。ちょっとの油断で、一生悔やむことだってあるんです。ある日突然、大事なものを失うことだってあるんです。後悔したって遅いんです」
「ぶどうが喉に詰まったの取れたんやろなんでそない怒らなくてよろしいがな」
「あんた、頭おかしいちゃう」
状況を飲み込めない、子供を助けてもらったにもかかわらず、美織は紘海にひどい言葉を投げ付けるのでした。
「彼女、上で休ませてあげなさい」
「怖かったなー比呂」
紘海は、自分が子供を食品事故で亡くしていることを言えず、ただ感情的になってしまいました。
灯のことと比呂のことが重なるのです。
夜、梨々子のことを心配して、玖村が江身子のバーに来ました。
「あの梨々ちゃんのお母さんですか?」
「ええ」
「あんたこんなところまで来るなんて梨々子の彼?あの子を幸せにしてやってくれない?私じゃ出来ないからさ」
「おい、帰るぞ。勝手な人ですね」
「そうよ、勝手な母親、天罰が下ったのよ。下の子がどうなったか知ってるでしょ」
そして、紘海は翌日、昨日のことで人事部長、丸尾に呼ばれました。
「何故、呼ばれたのか心当たりはありますか?」
「はい」
「先日、関西中央支社の藤田会長とそのご家族に、大変な失礼があったと聞いています。間違いないですか?」
「はい」
「就業規則第26条、過失により会社に損害を与えたことにより、町会の事由に該当します。よって中越紘海さんあなたを懲戒処分に…」
木戸は結城に廊下で紘海をクビにすることを告げました。
「例の件、人事部長には私のほうから伝えておいた。藤田会長は然るべき処分を頼むと仰っていた。処分さえ下せば契約は問題ないだろ」
しかし、結城は、紘海の懲戒を撤廃を命じました。
「その必要はありません。会長は私が説得します。もういいんです。中越さん、職場に戻って通常通り業務を続けて下さい」
この件で、木戸から叱責される、結城。
「どういうことだ」
「懲戒処分が妥当でないことは…会長も御認識のはずです」
「藤田会長を納得させるにはこれしかなかった。それは君も了解したじゃないか」
「間違っていました」
「関西中央支社との契約をダメにしても良いのか?」
「そもそも、一社員の処分を契約の条件にするような相手が、取引先として適切とは思えません。」
「大事な取引先がなくなってもいいのか」
「私が責任をもって別の取引先を必ず見つけます」
結城が関西進出をずっと展望していた事に、申し訳なく思う、紘海。
紘海は、結城を尋ねます。
「あの今日はなんというか」
「不安にさせて申し訳なかった。あなたのやったことはなに一つ間違ってない。間違っていたのは僕の判断です」
「大丈夫でしたか。関西中央支社さんと」
「中越さんが気にすることないです」
「私だって社員です。気になります」
「確かにそうですね」
「契約は?」
「恐らくなくなるでしょう。関西進出はいちからやり直しです」
「どうして?悲願だったんですよね。スーパーは常務の夢で」
「この前中越さんこういったでしょ。ちょっとの油断で一生悔やむことだってあるんです。僕にも忘れられない1日があるんです。その日のことをずっと悔やんでいます。夕陽を見るたびにあの日と同じ思いに抉られます。勘違いかもしれませんが、なんだかあなたが僕と同じ痛みを抱えている気がして」
結城は、萌子がいなくなった日をずっと悔やんでいたのです。
言葉の意味が分かる、紘海は言葉を返せません。
「勘違いです」
「中越さん?」
「失礼します」
部屋を出ると、社員とぶつかる紘海。
書類や自分の私物を拾い上げていると、望月は電車のキーホルダーを見て、違和感を感じます。
翌朝。
美海に弁当を渡す、紘海。
「お母さん伝えたいことは手紙に書くのが一番だって言ったよね?行ってきます」
意味深な言葉を残して学校へ行く、美海。
紘海は美海が書いた手紙を読みます。
「私になにか隠していることあるよね。教えてください」
学校へ向かう美海とすれ違う、砂羽。
「朝早くにすみません」
「なんでしょう」
「ちょっとお話したくて今良いですか?皆川灯ちゃんのお母さんですよね?」
「どういうおつもりですか」
「怖がらないで下さいよ」
「うちを調べたんですか?どうして」
「さっき廊下ですれ違った子、中学生ですか?灯ちゃんの後にできたお子さんですか」
「あの子に近づかないで」
「どうしたんですか?お嬢さんに近づいたりしません。取材に応じてほしいんです。被害者、皆川灯ちゃんのお母さんとして。」
「あなたが正体を隠して、結城旭に近づいているのは彼が隠ぺいしたことを調べる為ですよね?真実を知って責任をとらせたい、そうでしょ?だったら私達、目的は一緒!そうでしょ?手を組みませんか」
砂羽からの言葉に、紘海の心は揺れます。
あなたを奪ったその日から7話感想・みどころ
紘海はやはり、結城家に関わらないほうがいいと思いました。
取引先の幼い息子、比呂が喉に葡萄を詰まらせて呼吸困難に陥っている時、紘海はまさに、灯のトラウマがフラッシュバックしていましたね。
しかし、紘海が我が子を助けたことなど梅雨知らず、息子に危害を加えたと勘違いした美織は、ひどい言葉を投げ付けましたね。
子供を亡くした母親だからこそ、紘海は小さな子が具合が悪くなること、美織が目を離したことに感情が高まってしまったのでしょう。
旭は根っからの冷たい人物ではなく、家族との距離感が非常に不器用な男。
紘海が、自分と同じように、「子供」のことで何かトラウマがあると察知した彼と紘海の動きが心配になりますね。
梨々子の寂しい愛を乞う背中にどうか時間がかかっても寄り添ってほしいなと思いました。
記者の砂羽がついに、紘海の自宅まで追跡し、執着はピークに達しました。
紘海にとって新たな協力者になろうとしているようですが、紘海は彼女の「仲間」になるのか次回まで待ちきれません。
砂羽の何が結城旭についてここまで執着してしまうのかが気になる7話でした。