ブルーモーメント2話あらすじネタバレ
SDM気象班統括責任者、晴原柑九朗(山下智久)は、救助の際に雪崩に巻き込まれて、二重遭難してしまった、消防班責任者、佐竹尚人(音尾琢真)と、要救助者、前田琢己(久保田悠貴)を救出するため、希少の解析を続けていました。
佐竹は、消防隊員、園部優吾(水上恒司)に、人を救助することの大切さを教えていました。
晴原はモニターで、確認中。
そんななか、前田の妻、明日香(山口まゆ)が佐竹の長女であることが判明しました。
「佐竹は、私の父です。離婚してからだいぶ経ちます。結婚式の時も、救助で駆け付けられなかったんです。父と夫は救助に命を懸けてきた人なんです。」
「今は、ホテルに戻って待機していてください。」
消防班班員の園部優吾(水上恒司)は、上司の佐竹達を真っ先に救出したいが地上からアプローチする方法がなく、断腸の思いで一時撤退することに。
「撤退の基準があって初めて救助が成立する。絶対を導きだすことが俺の使命。」
そんななか、さらなる要救助者の親子が出たと連絡が入りました。
下村親子が遭難したというのです。
「随分、諦めが早いな、見殺しにする気か?」と、晴原。
「どんな気持ちか分かるか…命を救うことにとり憑かれて自分は誤った判断はしない。救えない命より救える命に向き合う。佐竹隊長なら、そうする」
園田は、下田親子の元へ急ぎます。
「別の救助者の元に向かいます。一旦、救助を撤退します。」
「どうしてですか?どうして!」
混乱する佐竹の長女、明日香をなだめる雲田彩(出口夏希)。
SDMの情報対策室では、この困難な状況に、立花と気象予報長予報研究部部長、上野香澄(平岩紙)も苦悩していました。
「追い詰められた時、目を閉じて、呼吸をする。やれないことはないと自然と勇気が沸く…。なんだ?」
「いつも涼しい顔でミッションこなしていると思っていました。結構、追い詰められていたんですね。」
佐竹をとても信頼している、園部は、救助する心を諦めない気持ちがさらに沸きました。
吹雪で視界が遮られますが、晴原が気象条件から要救助者の行動を推理し、優吾を遭難した親子の元に導きました。
下田親子は、意識はあり、低体温の状態です。
「崖から滑落した2人は吹雪が止まない限りどうしようもないですよね」
「現場の気温は-10度もって日が暮れるまでだ…」
明日香は、朝、夫との会話を思い出しながら夫のことが心配でした。
「朝、今日は一緒にお鍋食べようって話していたんです。でも…このまま助からなかったら…他の人は助かっているのに。」
奮闘するSDMメンバーの姿を見て、役に立ちたいのに無力でなすすべがない雲田彩(出口夏希)は、悔しさを感じていました。
彩はふと、旋毛風が吹き、大型クレーン車が倒れ、足が不自由になった姉の事を思い出しました。
実は、亡くなったかと思われていた彩の姉は奇跡的に命は助かっていたのです。
「雲田がSDMにいる存在はなんだ?」
晴原は、意味深に問いかけました。
不意に彩は、対策本部所ドライバー兼料理人の丸山ひかる(仁村紗和)に話しかけられました。
「あのね、実は私、災害遺児なんだ。SDMにいる人は普通の人生、送ってないから。」
親子の救助の喜びもつかの間、別の救助要請が入り、消防班が出勤します。
しかし、晴原は優吾だけを指揮車両に呼び戻しました。
「今から20分後、一時的に佐竹の滑落ポイントで吹雪が弱まる。それが弱まれば救助できる。恐らく10分程度。」
「絶対を予測できるはずが、予測できないんですか。同じ過ちを繰り返すですか?灯さんは自分にとって本当に姉のような存在だった。あなたは重ね合わせている被災者家族と自分の経験を。大切な人を失った絶望を…あなたが経験した耐えがたい痛みを…!命を懸けても命は救えない。今、この状況で救助に向かえば…撤退する勇気を持つほうが遥かに難しいんですよ。」
「頑なに反対してくれて感謝する。お前の言う通りだ。恐らくじゃ命を懸けられない、かけてもらっちゃ困る。風の動きは俺が導き出す。俺もヘリに同乗して、命を懸けてでも命は捨てない、レスキューの使命は俺が守り切る。予想時間を見極めるので、ヘリで救助できる。」
「本当にできるんですか?」
「今まで救えなかったこぼれ落ちていった命…でもSDMだからこそ救える命がある。俺はそう信じている。」と告げました。
「もし失敗すればSDMは終わりますよ?園部担当大臣、ヘリの出動許可をお願い致します。」
「わかった。何かあれば…私が全責任をとる。SDMを作ったのは私ですから。」
内閣府特命担当大臣で、灯の父、園部肇一(舘ひろし)にヘリの出動許可を得た、園部と晴原はヘリに乗って、佐竹と明日香の夫、前田琢己を救出へ。
なんとか2人とも意識があり、慎重に救助を行いました。
一旦、前田を救出し、一時的に吹雪の影響で離脱を考えたものの、佐竹の救出を諦めないと決心した、園部優吾。
佐竹の様子を確認すると、CPA…つまり、呼吸が停止していました。
「戻ってきてください!生きて帰るんです!待っていてくれる人がいるんです!レスキューの使命を…戻って来い!」
脳裏に蘇る、佐竹との優しい記憶。
佐竹の胸部を息を吹き返すように叩いた、優吾。
なんとか意識を取り戻した彼を引き上げ、ヘリで撤退しました。
「こちら晴原!離脱成功!要救助2名、救助に成功しました。」
SDM情報対策室のみんなは喜びました。
「まだまだ綱渡りだな。」
「でも渡り切りましたよ。」
上野と園部は、晴原と優吾の活躍を褒めました。
「お父さん!たくみ!」
夫と父の手を握り、救助されたことに安堵する、明日香。
「ご迷惑をお掛けしました…。」
「迷惑なんか掛けていません。誰だって災害しますから。生きていてくれて良かった。」
晴原の優しさに、明日香は救われ、彩はこの時ばかり小さくふっと微笑んだ、晴原の笑顔に気づきました。
「外面用じゃない笑顔」
その後、仕事が終わったSDM。
「恐ろしく長い一日でした。先生、私、希少のことをもっと勉強します。これがSDMにいる理由です。」
「早く帰って休め。」
「先生、聞いても良いですか?灯さんという方のこと」
「かけがえのない人だった。5年前の関東南部豪雨の時に亡くなった。」
「ある人…ときどきある人に教わったって先生言ってましたよね」
「灯のことだ。大学時代に出会い、彼女を通して明るい世界が見えた。気象の世界に俺を導き出した。雲田、見逃すなよ。」
「青い!綺麗!」
「ブルーモーメント。日の出前と日の出後に見られる大気候現象。」
「奇跡!それって奇跡ですよね?」
「ブルーモーメントを見れるのはいつもと違う朝が迎えられたから。それって奇跡だと思わない?」
灯の言葉が蘇る、晴原。
「危ういところもありましたが順調な滑り出しですね。」
「初の女性総理…。あなたの目的は?」
「希望?戸惑い、SDMに私抱く感情です。5年前関東豪雨でお嬢さんが亡くなったこと週刊誌が騒ぎ立てた。でも誰かが潰した。SDMが起動し始めた依だからこそ、彼女の正義感、真実を公にするべきだと思いますよ。」
「園部大臣が美談にしました。SDMには伝説のレスキューがいると。お前の意見を聞かせてくれ。」
「今まで数多くの命を救った。助けられなかった命に押しつぶされてきた。知らず知らずのうちに使命感が暴走し始めていた。それが今回かたちになって表れた。まして身内を助ける為に…私情から動いた。無謀な行動をする人間はレスキューにいらない、いてはいけない。」
「あの中2坊主がいっぱしのこと…一線を引く、そんな顔するな。園部優吾。お前はわつぃの誇りだ。」
かつて佐竹は中学2年だった、優吾を救ったことがありました。
優吾は思わず、涙がいっぱい溢れ出ました。
「お前には責任をとってもらう。SDMは未完成 。そんな状況で消防のエキスパートがいなくなるんだ。統括責任者がいなくなる。」
「私はまだ若いし、能力も」
「年齢や能力は関係ない。俺は最高のチームを作る。あらゆる自然災害に立ち向かうために」
「やはりあなたはとり憑かれている。」
「だからそばで止める奴が必要だろ?」
こうして、優吾と晴原は和解しました。
その頃、病院では、災害医療はできず、どんな手術も成功させてきた脳外科医、汐見早霧(夏帆)は心のトラウマで、手術器具を持つと手が震えていました。
「私はどんな手術も成功させてきました。」
「ゴッドハンドは過去の話!今あなたにやれることはなに?」
先輩の女性医師に厳しく突っ込まれ、彼女が去ってから、医療器具に八つ当たりした、早霧なのでした。
ブルーモーメント2話感想・みどころ
かつて、中学生の時に救助してもらって以来、佐竹に恩義をずっと感じて、消防隊員となった、優吾。
彼にとって、佐竹の存在はとても大きく、冗談を言い合うなかで、救助隊としてのノウハウを背中に叩き込んでくれた恩人だと思いました。
吹雪による一時、離脱を経て、ようやく救助し始めようとしていた佐竹が心肺停止の状態…。
帰りを待っていてくれる長女、明日香の存在や、優吾の佐竹を救いたいという思いが強まり、奇跡が起こりましたね。
佐竹の心臓を敢えて叩き、彼が息を吹き返した瞬間は涙が出ました。
助かった命と、助からなかった灯の命。
晴原は優吾とまたしても衝突しますが、佐竹と前田の救助をきっかけに、少しお互いを頼るようになれて良かったです。
彩の姉があの事故から生還していたこともホッとしました。
しかし、姉の足には事故の後遺症があり、彩の心の闘いはまだ続きそうですね。
そんな彼女も、ぶっきらぼうで、奥底の優しさを持つ、予報研究部助手として成長が楽しみです。
そして次回は、脳外科医、早霧にスポットが当たります。
彼女もまた何らかのトラウマで、メスが握れない葛藤を抱えているので、晴原たちの言葉が届くことを願いたい2話でした。