Destiny8話あらすじネタバレ
大学時代の恋人で、放火事件の被疑者となった野木真樹(亀梨和也)を長野から横浜に連れ戻した「横浜地検」中央支部の知事、西村奏(石原さとみ)。
犯行を認める真樹ですが、その供述と鑑識結果は、食い違っていて、奏は刑事の渡辺(板尾創路)らと捜査を続けていました。
何度も聞き込みを行ううちに、奏らは真樹ではない不審な男の目撃情報を知りました。
しかし、現場となった真樹の実家のガレージ付近は、防犯カメラの視覚になっており、なかなか決めてとなる証拠が見つからず、捜査は難航。
そんななか、現場付近を走っていた宅配トラックの存在に気付いた奏は、搭載されているドライブレコーダ―の分析を渡辺に依頼します。
そこに写っていたのは、大学時代の親友で、弁護士の梅田裕希(矢本悠馬)。
ショックを隠し切れないまま、奏は、祐希と、彼の妻で、共通の同じ大学の同級生だった、知美(宮澤エマ)と話し合うことに。
「真樹は…俺をかばって」
そこへ祐希と知美の一人息子、希実が寝て起きてきました。
「ねぇどうしたの?お客さん?」
知美は、祐希と奏を家に2人きりにし、希実をファミレスへ連れて行って席を外しました。
祐希は、リストラ候補に選ばれてしまった直後、奏の父から弁護士のセミナーに誘われました。
「真樹のお父さんは俺がリストラしたことも知っていた。こっちから何度連絡しても音沙汰なくて。就職のことは口先だけだったんだって。就職も決まらないしものすごく焦って。どうしても諦めきれなくてあの日、野木先生の家に行った。」
放火事件の日を振り返る、梅田祐希。
「夜分遅くに申し訳ございません。梅田祐希と申します。就職のことでご相談にのっていただきたくて。」
「申し訳ありませんが今、来客中なのでまた日を改めてくれませんか?こちらからまた連絡しますので。」
その日、祐希は自分が弁護士向いていないのではないか、妻の知美に苦労欠けていることにいら立ちが募りました。
「俺、元々、人の揉め事とか苦手で、弁護士の仕事しているうちに神経すり減らすなって思った。それで、野木先生の家にまた行った。」
「俺、泥棒じゃん…自分でもやばいなって思った。」
近くにいた男性から、「火事だ!」と叫ばれました。
男はすれ違っただけの男に放火犯と間違われました。
その後、真樹からも同じように疑われ、真樹が庇ったのです。
「まさか偶々、真樹にも疑われるなんて…。俺はやっていない。神に誓ってやってない。」
「じゃあ祐希は何もやっていない。どうしてそのこと言わなかったの?」
「俺が野木先生から仕事を紹介してもらえるメールをもらった時、トモが喜んでくれて言えなかった。この状況で証言しても俺の証言は何も意味がない。それこそ、トモや希実にもってすげぇ怖くなって。」
「でもさ、それで今、真樹は拘留されているんだよ。あんな体で…」
「ごめん、奏…自分の弱さが情けないよ。」
その頃、知美は、希実から夫の心配をされて戸惑いながらも隠します。
「お父さんなんかやばいの?」
「ええ?そんなことないよ。」
「なにかあってもお父さんとお母さんの味方だから。俺が守る。」
「何も心配することないよ。」
奏と祐希は向き合います。
「奏…俺、出頭するよ。もし俺に万が一何かあればトモと希実を頼むね。」
「祐希、私は友達として祐希が今話してくれたことは信じる。でも検事としてそれをうのみにすることはできない。2人の無実を証明するためにも必ずやってみせる。」
翌朝、祐希は横浜南署へ出頭しました。
野木浩一郎の病院を訪ねた奏は、医師から、
「彼の容態は、あの大やけどの状態から回復したのは強運ですよ。」と言われました。
「それじゃあ野木浩一郎はまだ証言できないのね。」
「はい。野木真樹の取り調べはこれからです。今のところ急な変化はないものの、治療が必要です。」
支部長の大畑節子(高畑淳子)に報告。
そんななか、体調が安定した真樹の取り調べが再開しました。
再び、検事と被疑者として、真樹と奏は向き合う事になります。
「どうぞ、かけて下さい…梅田祐希弁護士が今朝、出頭してきました。梅田は野木浩一郎さんに仕事を紹介してもらう件で訪問しました。あなたはその時、野木邸にいましたか?」
あの日、真樹は浩一郎に会っていました。
「祐希になにしようとしているんですか?」
「いいか真樹。このことにはもう首を突っ込むな」
「どういうことですか?」
「彼は仕事を紹介してほしいと言ってきた。梅田先生にはそれ相応の事務所を紹介するつもりだ。お前の友だちは不思議なヤツばかりだな。30もすぎて世間知らずばかりだ。お前も、梅田も、検事の西村奏も、及川カオリもそうだ。俺の事務所に押しかけて。」
「俺の友だちを悪く言うな。カオリもあの事件のことで…あんなことがなかったらカオリは…」
「それが幼稚だと言う事だ。冷静になってよく考えてみろ。あの事故は彼女の空回りだ。お前だってそうだ、お前は彼女の助手席でこうなっただけだ。どこでどう間違えてこうなったのか…ボイスレコーダーの事もそうだ。お前はこの家を本来継ぐはずだったのに。」
「…うるさい!俺にはもう時間がないんだ。俺はあんたみたいになりたくなかった。ただそれだけだ。」
そして現代。
「そうか…祐希は放火なんてやってなかったんだ。祐希はやってなかったんだ、そうか…」
「そうとも知らずにあなた梅田祐希を庇ったんですか?庇って自分がやったと言って警察官に現行犯逮捕された。もう一度確認します、あなたは、放火していないんですね?」
「はい。」
「なのにどうしてそんなことを…」
「俺、バカなんで。知ってるでしょ検事さんも。俺、バカなんですよ。バカだけどそれが一番俺にとっては大事なことなんで。」
「お話は以上になります。あなたを釈放します。あなたの容疑が晴れたわけではありません。ですが、あなたは病気を持っています。病気を理由に、釈放することが決定づけられています。今すぐ病院に行ってください。」
その夜、知美を訪ね、祐希と真樹の現状を報告した、奏。
「祐希も真樹もどっちもバカすぎる」
「ほんとなにやってだろうね。」
真樹はもしかしたら贖罪のつもりで罪を償おうとした?彼は時間がないからこそ、私と父、カオリへの贖罪。
「奏もだけどね…いやだから急に真樹といなくなったりして。」
「馬鹿は私も同じか。いやー今、首の皮一枚繋がって検事やれているのが不思議。」
「奏知らなかったの?貴志さんが誤魔化してくれたんだよ。支部長が電話した時、庇ってくれた。ああー、逃した魚は大きいと思うよ。」
「あんないい人はなかなかいない。検事の仕事ってこんなに面倒な事分かってくれないからさ。私もただの女の子で…」
「今、女の子って言った(笑)」
「今日は泊って行って。」
「失業中の夫と子供を抱えているけど、そこまで面倒見る?」
「こんなときカオリがいたならな。」
「少し大人になったカオリにも会いたかったな。すぐ大騒ぎするかも。」
真樹は翌日、十二指腸からの吐血、十二指腸以外にも、胆管や肝臓に転移していることを、貴志から聞きました。
「先生、ひとつ聞いても良いですか?」
「どうして俺を救おうとするんですか?俺はあなたの婚約者と逃げたんですよ。放っておけばいいじゃないですか。そんなことと今のことは関係ありません。医師として野木さんの治療を優先します。」
「そっか、オペするってことは、俺の命をあなたに預けるってことですね。」
「そうですね。野木さんの命は私が預かることになります。僕は…あなたを生かすことも殺すこともできる。」
大畑に報告する、奏。
「警察からの報告によると、梅田祐希は放火していないこと。」
野木真樹は自分がガソリンを撒いたことは供述しているわね。つまり野木も梅田も限りなくグレーに近いってこと?結局振出しに戻ったわね。」
ふいに、加地(曽田陵介)から、野木浩一郎から面会が許可され、奏は病院へ。
「真樹が…釈放?」
「彼は現場にいた梅田祐希を庇い罪を被りました。」
「梅田先生が放火を?」
「おそらくそれも違うと思います。野木先生、お体が回復されたところ申し訳ないのですが、火をつけた人間に心当たりはありませんか?犯人はポリタンクを持ち、ガソリンを使って火を付けました。あなたに恨みを持つ人間に心当たりは?」
「僕に…恨みのある人間。沢山いますからね。見当もつきません。いつかはこんなことが起こると覚悟はしてきましたが…」
「分かりました。もし何か気になる事やお気づきになる事がありましたらご連絡ください。またお伺いします、お大事にしてください。」
「あっ、奏さん。真樹は病気なんですか?」
「はい。」
「それで僕の前に現われた。」
「そうだと思います。これまでの色々なことに決着を付けたかったと思います。彼なりのやり方で。」
奏からの報告で、浩一郎は目に涙を浮かべていました。
奏はその後、火事の目撃者である配達員に伝えました。
「俺は刑事さんに伝えました。その時の伝票と置き配をしました」
「その時、すれ違った方は?」
「いい加減にしてくださいよ!同じ話ばかり。俺が何かやばいことしたみたいに。」
その後、刑事の渡辺に配達員が置き配した荷物付近に、ポリタンクを持つ人の顔のようなものが映っているのを知りました。
「警察の犯罪歴データにはありません。男の素性は分からない。画像は送ります。」
「ああ、また確かにこれだけで犯人とは…」
「この写真を元に再度聞き込みをします。」
「宜しくお願いします。」
その夜、奏と貴志は別れの挨拶をします。
「ごめんなさい、沢山迷惑をかけて。これ以外にも」
「真樹さんはオペをする。これから先、生きていく希望になるんじゃないかな。だから奏も検事の仕事、貫いて。あんなどん底から頑張って検事になったんだから。」
「貴志がいてくれたから。」
めくるめくる貴志との思い出。
「君の努力だよ。結局僕は何もできなかった。」
それから先のことはよく覚えていない 気が付くと朝になっていて、テレビから万歳と言う声が聞こえる。
東忠男(伊武雅刀)と東祥太朗が映り、20年前の奏の父の収賄罪で容疑がかかった人物。
東祥太朗は議員になりました。
そして奏はぼんやりテレビを見ていた時、放火犯が、浩一郎の秘書の男だと判明しました。
そこで、国会議員名鑑で、東忠男の秘書だと突き止めました。
その頃、慌てて出て行く奏をよそに、東忠男の秘書が放火犯だと知り、誰かに電話をかける彼を止めた、節子。
奏は浩一郎の病院へ。
「なんですか?」
「野木先生、父が巻き込まれたあの事件と放火は繋がっているんじゃないですか?それだけじゃなく、カオリの事故も真樹の失踪も。教えてください!真実を。」
Destiny8話感想・みどころ
奏は真樹と祐希から真実をあぶりだせてよかったですね。
祐希は、自身がリストラ候補であったことや、妻子を養うために焦っていた気持ちは分かります。
真樹も祐希も、人が良すぎで、自己犠牲的すぎますよ。
もう少し自分が生きやすい方向を選んでほしいなと思いました。
「俺、バカなんで」って言って、奏と交際していた時のような柔らかい笑顔を浮かべる真樹が切なすぎました。
父親との確執、カオリの事など、全部一人で背中に背負いすぎですよね。
浩一郎は真樹の事を親心で思いやってはいるけれど、今回の放火犯が、自分の秘書で、奏の父のこと、カオリの事故、真樹の失踪…そのすべてに結びついていることを隠ぺいしていますよね。
真樹が癌で余命が少ないなか、彼はいよいよ、知らなくて良いことを知った奏から逃げずに、向き合えるのか必見です。
加地はどこへ電話を繋ごうとしているのか?
とうとう、大畑支部長が制止したことは救いでしたね。
明らかに加地は裏切り者な気がします。
恐らくあの浩一郎の秘書と繋がっているのかもしれないなと思います。
次週はいよいよ最終回です!あと2話、いや、3話は放送してほしいようなざわついたサスペンス要素が溜まりません。
最終回が名残惜しすぎる8話でした。