ドクターX外科医・大門未知子~9話あらすじ・ネタバレ
国民的ロックスター、“ゆうちゃん”こと、九藤勇次(宇崎竜童)が東帝大学病院に入院してきました。
九藤の大ファンの原守(鈴木浩介)は主治医を任されて舞い上がります。
同じころ、デビュー曲の再生回数が9憶以上の若手シンガーソングライター、新津多九也(音楽バンド・ゲスの極み乙女メインボーカル・川谷絵音)も極秘入院してきました。
九藤は一般病棟に移されますが、VIP用の病室はなぜか、新津が使っていることを偶々知り、病院内に気まずい空気が流れてしまいます。
九藤はじつに、“ロックな男”で、自由奔放でめちゃくちゃな性格ということがわかりました。
彼はなぜか自分のように我を貫き、自分がぶれない姿勢を貫く大門未知子(米倉涼子)を気に入り、彼女を登壇させて急に記者会見を開こうと提案。
未知子はここで、自分が九藤の手術を担当させてもらえるのかと淡い期待を抱きますが、彼はただ未知子を会見に出すだけで手術を担当させる意思は最初からありませんでした。
未知子は「会見に一緒に出ることは致しません」といつも通り意思をはっきり伝え、その場を去ろうとしますが、九藤の症状がひっかかります。
そして、調べてみると、すぐ検査しないとさらに手遅れな状態であることを知り、九藤にそのことを伝えますが、彼は効く耳も持ちません。
案の定、会見の場で倒れた九藤は、後腹膜肉腫のステージ3とわかりました。
九藤は「年末までに全快」と、記者たちの前で堂々と宣言。なんとか、原や未知子に詰め寄る、蛭間重勝病院長(西田敏行)。
しかし、過去に同じ病気で苦しんだ末に手術で生還した未知子は、自身の経験からその手術のリスクを察知。
「自分の時よりも手術が厳しい状況になりそうだ」と予測。
そんななか、九藤が病院から脱走、ニコラス丹下の体を未知子が以前から違和感を抱いていた病魔が襲います。
ある日、原守と加地秀樹は、東帝大学病院に入院してくるVIPアーティスト、九藤勇次が到着するにあたり、ネームプレートを偽名にするなど彼のプライバシーに配慮した対策が必要だと相談していました。
しかし、勇次よりも先に到着したのは、若手シンガーソングライターとして注目される、新津でした。
遅れて、九藤が登場しますが、「勇ちゃん」の愛称で大人気のVIPである九藤の入院は人々にすでに知れ渡っていて、病院に入るないなや大賑わい。
特別室に九藤を案内しようとする、加地らですが、特別室を使うのは新津になりました。
それを偶々知った九藤は、特別室を使いたいと原守にわがままをやんわりとした口調で言う始末。
同行して付き添っている九藤の妻、今日子は家計が火の車状態の日常で、若いアーティストと稼ぎの差が多すぎると九藤の現状を指摘。
九藤は内心、複雑な心境ですが、折れて特別室は新津に譲るといいます。
しかし、九藤は緊急記者会見を開くと突拍子もない発言を。
手術は原に、そして、病名の診断は未知子にしてもらってその結果を公表するという身勝手な理由でした。
未知子は当然、手術を担当させてもらえないのなら「致しません」ときっぱり。
しかし、病室で原のリクエストに応えてギターを弾く九藤の腕の動きに違和感を感じた未知子。
そこで、後日、九藤に腹痛や吐き気を感じることはないか?と尋ね、違うとこたえる九藤。
でも、未知子は動いている時に背中に鋭い痛みを感じて動けなくなることになっていないか?と聞きます。
九藤はアーティストとしてのプライドが高くてなかなか話が進みません。
未知子は九藤に一刻を争う状態であることや、痔の治療で入院してきたはずの九藤ですが、今すぐ検査をすることを提案。
九藤はかつて、未知子が一昨年、経験したことのある後腹膜肉腫。
それも未知子よりもかなり深刻なステージまで進んでいて、腹部大動脈までに腫瘍が広範囲に広がっている状態です。
未知子が同じ病気で苦しんだ経験を話し、未知子の過去を知らない潮や浜地も驚愕。
さらに、そんな深刻な状況で病院から脱走する九藤。
九藤の妻、今日子が夫を想って泣き崩れているのを偶々、目撃した未知子は、思わず胸を痛めます。
それは過去に未知子が後腹膜肉腫になった時、医師免許をはく奪された晶が未知子を手術したいけど、自分にはそれができないことを悔いていたことを思い出すのでした。
その夜・・・未知子は勇次を探していて、やっとおでん屋の屋台にいる勇次を見つけて声を掛けました。
遠くにいくつもりだったと答える勇次。
さらに言葉を続け、友達がおらず、ずっと一匹狼のような状態を生きてきて、夢の途中にいるような気持ちだ、死にたくないと弱音を未知子に吐露。
未知子に自分の体の状態を聞いた彼は、未知子から五分五分かそれ以下の状態で、手術をしなければ3ヶ月歌えたとしても死ぬことになると伝えられ、怒りをあらわにします。
未知子は荒れ狂い、八つ当たりして顔にお酒をぶっかけてくる彼に、自分も同じ病気で今、生きていることを涙ながらに伝えるのでした。
九藤は根が優しく、未知子の経緯と自分を助けようとしてくれる熱い思いを理解します。
そして、後日・・・未知子をかつて後腹膜肉腫ステージ3から救った加地や原、博美などと共に九藤の手術に挑む未知子。
状況は未知子が予測していた通り、深刻で、癒着の問題が。
大動脈裂肛付近まで腫瘍が広がっていたのです。
そこで、かつて未知子が後腹膜肉腫ステージ3の手術を経験した時に使われた、ハイブリット人工血管置換手術をおこなうことに。
この手術は血管を縫わないで体への負荷を減らす手術でした。
無事、成功させる未知子。
後日・・・晶がいつも通り、蛭間(西田敏行)から未知子と、同じ神原名医紹介所所属の城之内博美(内田有紀)の給料を受け取りにきました。
晶が神原名医紹介所に届いた手紙を見てハッとします。
拘置所にいるニコラスが先天性の心臓疾患があり、難病の状態にある彼に面会に行く未知子。
ニコラス丹下(伊津村正親)が横領で捕まった時から、ニコラスの病気を見抜いていた未知子。
ニコラスに早く罪を認め、拘置所を出て手術をするべきだとすすめますが、ニコラスは聞く耳を持ちません。
ニコラスは案の定、未知子と別れてから拘置所で倒れました。
その頃、東帝大学病院では、すっかり元気になった九藤が、蛭間などをまじえて復帰会見を開いていました。
九藤は、自分の命を救ってくれた未知子に感謝するとともに、今度は自分が仕事で共演したことのある、難病を抱えた天才キッズピアニスト、吉行和十(城桧史)の手術を未知子に任せると好評。
黒い思惑が拘置所で進んでいました。
なんと、ニコラスの秘書、鮫島(武田真治)がニコラスを裏切り、警察に「ニコラスに手伝わされて犯罪をおこなった」と自白。
来週も見逃せません!
ドクターX9話感想・見どころ
九藤はまるで、実在するロックアーティスト、矢沢永吉さんを思い起こさせますね。
タイムリーに放送を見ている人達も、「永ちゃんじゃん」と話題でした。
細かな話し方や自分のスタイルを自由に貫く姿勢はそっくりで・・・かっこよさと、モデルであろう、歌手、矢沢永吉さんの独特の話し方そのままで思わず笑ってしまいました。
とくに、「よろしく」、「オッケー」など矢沢さんにキャラクター性が非常に近いです。
それに、極秘入院のはずがみんなにばれすぎ・・・。
ニコラスは拘置所でかなり厳しい状況にありました。
未知子がかつて過去エピソードで体験した後腹膜肉腫ステージ三。
未知子は、自身の闘病時代を重ね、いつもは自信をもって「絶対に失敗しない」と言い切るもののそれが断言できないほど、九藤の症状は重いことが伝わりましたね。
医者としてだけでなく、自分も同じ病気で苦しんだ経緯を九藤に頼んだ様子は涙腺決壊。
同じ病気で苦しみ、死の恐怖を経験したからこそ、未知子は九藤の手術への不安や死の恐怖が共感できるのですね。
最後に、ニコラスの心臓疾患や、彼の手術と命がハイリスクであること、さらに、なんと、海老名敬(遠藤憲一)がガンかもしれないというのです。
九藤が未知子に手術をお願いしたいと思っている、天才子どもピアニストの、和十の命も一刻を争います。
ニコラスを最後、鮫島が裏切ったところは衝撃すぎました。
最終回は波乱な展開になりそうですね!