グレイト・ギフト1話あらすじネタバレ
明鏡医科大学付属病院に検査入院していた元総理大臣、愛宕克己(山田明郷)が急死しました。
同院の病理医、藤巻達臣(反町隆史)は死因を調べる為に、愛宕達臣の遺体を解剖しました。
死因は急性心不全と診断されました。
「ただの心不全で病理解剖なんて上級国民は手厚いですね。」
病理医の伊集院薫(盛山晋太郎)。
その矢先、検査技師、久留米穂希(波留)が、「殺されたのかもしれません」と言い出します。
愛宕の臓器を次々と摘出して、撮影していきました。
綿密に遺体を調べた藤巻は、右顎部に残っていた謎の黒ずみに着目。
「内側から採取していきます。」
愛宕の妻が大騒ぎして到着。
「病院はすぐ隠ぺいしようとするんだから。」
さらに、愛宕は、遺産相続をめぐって愛宕の愛人、安雲杏梨(倉科カナ)と揉めていた遺族が、杏梨による殺人事件ではないかと疑い、尚更ことを荒立てようとします。
事務長の本坊巧(筒井道隆)は、急性心不全で決まりだと早く問題を解決しようとしていました。
採取した液状の検体から、組織液で、「未知の球菌」を発見します。
しかも、不可思議なことに、球菌は検体採取して、1時間が経過した頃、藤巻の目の前で突然、消滅しました。
「球菌らしきものを確認しました。全く見たことがありません。新種の球菌です。ウィルスと菌とは異なるものです。院内感染の可能性があり、理事長に報告して判断を急いでください!世界の人の命がかかっているかもしれません。」
「このことはまだ誰にも言わないでくださいね。ご家族に言うと大変なことになりますから。」
本坊は大変な状況を回避したい様子。
これは院内にいる人はおろか、やがて世界中の危機に晒す、殺人球菌かもしれません。
最悪の事態を器具した藤巻は、医師の郡司博光(津田健次郎)に相談。
「心不全にしておいてください…なんて私が言うわけないでしょ、頼みますよ。」
郡司は他人事です。
白鳥稔(佐々木蔵之介)にふと、声を掛けられた藤巻。
「藤巻さん、奥さんの院長回診、一緒にいかがですか?」
藤巻の妻、麻帆(明日海りお)は、心臓疾患で、ドナーを必要としていて、入院中。
「夕方にはプリンを買ってくるよ。」
妻にそう言い残した藤巻ですが、夫婦仲は既に冷え切っていました。
実は仕事に熱心で顕微鏡ばかり見ていた藤巻は、家庭に目を向けていなかったのです。
ところが、麻帆が藤巻の病院に入院することになったのです。
夕方。
「伊集院と2人きりになるために私を呼ぶのをやめてください。」
話を切り出した検査技師、久留米穂希(波留)は、同じく検査技師の後輩、奈良茉莉(小野花梨)から伊集院との食事に誘われたことに不満。
伊集院が茉莉を好きなことを察していたからでした。
「奈良さんってさ、すごい、さすがとかコミュニケーションありますよね。まぁ私は結婚は無縁なので。」
ドライな久留米に、調子を合わせるのが難しい、茉莉。
その頃、ファロー四徴症で入院している中学生の一人娘、琴葉(中島瑠奈)をもつ、父親神林育人(尾上松也)と知り合います。
彼は、麻帆に病院の購買の人気プリンを買おうとしていました。
娘の琴葉の分を既に確保していた彼は自分用のプリンを藤巻に譲ったのでした。
藤巻は会員制のラウンジ「アルカナム」を訪ね、本坊がそのラウンジから多額のお金、パーティー券をもらっている現場に遭遇します。
そこには理事長、奥野信仁(坂東彌十郎)がいました。
「愛宕克己さんにの体に球菌が見つかりました。新種の球菌の可能性があります。」
「お前があまりにも不甲斐ないからだよ。公表などしたらそれこそコロナの災害だぞ、まずはこの球菌の感染経路を確かめろ。」
「愛宕さんの遺体に球菌が残っている可能性があります。」
「わかった、急いで調べろ。」
理事長、奥野信二(坂東彌十郎)から秘密裏に許可をとり、新たな液状検体の採取に着手します。
ラウンジの経営者、安雲杏梨(倉科カナ)とも顔見知りになった、藤巻。
愛宕の不倫相手だった杏梨を病院の霊安室に通しました。
「病原菌が体内に残っている可能性があるので素手で触れないで下さい。」
「藤巻先生、ずっと顕微鏡を見るような生活していたでしょ?もっとロマンチックなこと言ったらいいのに。」
小悪魔で妖しい雰囲気を出す、杏梨に危険なものを感じる、藤巻。
翌日。
藤巻は娘のあかり(藤野涼子)とぎこちなく、顔を合わせました。
朝食を作るあかりですが、藤巻が仕事熱心で、母親と自分を蔑ろにしていると思い込んでいます。
麻帆のサイナスは戻ったものの、容態が急変。
「お母さんを助けて下さい!お願いします!」
白鳥に頭を下げて懇願する、あかり。
「早く仕事行きなよ、顕微鏡でも眺めてくれば?」
「あかりのことが心配だ…」
「私とお母さんのことどうでもいいんでしょ!こういう時だけ父親面しないで。」
その後、藤巻は奥野理事長を訪ね、球菌のことを説明。
「球菌は胃から口腔から体内に入り、血流にのって右警部の計動脈瘤に異動し、嚢胞が皮膚のようにシミのように透けて見える。
愛宕さんから採取したところ、すでに消滅していて、急性心不全と診断され、発見が難しい、危険な病原菌です。何者かが意図的に愛宕さんを狙って飲ませたのでしょう。殺人の可能性もあります。殺人の可能性がある以上、警察に通報します。」
「そんなことで、お前が私に逆らえると思っているのか。球菌データを削除しろ。」
「それなら条件があります。昨日、ラウンジにいた人は政界の峰岸先生ですね。あの賄賂…。心筋細胞シートの手配をお願いします。妻を助けて下さい。従わないなら警察に通報します。」
「わかった、許可を取り付けてやる。」
「有難う御座います。」
その後、久留米が藤巻に追求。
「理事長に愛宕さんの球菌の件を隠ぺいするように言われましたね?私からこれ以上何も言うことはありません。」
そんななか、新たな患者、安田が急変。
安田に心電ショックを与えるものの、安田は急死。
やはり、安田の首筋にもあの、黒ずみがあり、藤巻だけがそれに気づきました。
藤巻は安田の遺体から黒ずみを採取しようとしますが、安田の遺族が来たので、誤魔化しました。
看護師の一人に「これからは突発的な心不全があったら僕に教えてください。」とささやいて出て行きました。
「院内の誰かが愛宕さんに投与している可能性があります。警察に通報したほうがよろしいかと。犯罪を隠ぺいするおつもりですか?」
「犯人を捜せ。それが殺人球菌から患者を守る道だ。心筋細胞シートの許可を取り下げることもできるんだぞ?嫁さんの命を握っているのを私だということも忘れるな。」
圧力に押され、モヤモヤしていると、白鳥に声を掛けられました。
「先程、藤巻先生が理事長室から出て行かれるのを見ました。私は理事長選に負けましたが気にしないでください。」
「白鳥先生がずっと患者さんのことを大事にしてきたのを知っています。だからこそ妻の事も任せました。・・・白鳥先生、お話があります。」
白鳥にだけ顕微鏡で球菌を見せました。
「わかりました。奥野理事長の不正を暴き、病院を守りましょう。藤巻先生、培養できますか?今、警察に通報しても球菌が死滅してしまえば証拠は残りません。この球菌を延命し、証拠として保存するんです。これは本当に殺人球菌なのかどうか研究データにします。同時に理事長解任も。この病院は治外法権です。警察に行く前に奥野理事長を解任しなければ、藤巻先生の解任もあり得ます。ただ…奥様のことだけは私が責任を持って治療をおこなうことを約束します。」
そして、藤巻は致死量で、培養に成功。
30度以下にし、温めないと消滅する球菌。
会議にて、藤巻は参加。
その後、白鳥がアシストして、理事長解任の動きをとることに。
「なんで教授でもない医師がいるんだ、出て行け。」
間もなく、理事長は倒れてしまいました。
彼の首筋にも黒いシミが…。
理事長が飲む水に藤巻が摂取した球菌を仕込んだのは白鳥。
「水の中に入れましたね?」
「私が日本の医療を開拓していきたい。球菌を見た時、力が沸いた。殺人球菌であることが証明されましたね。ひと口飲んだだけで心停止した。なのに急性心不全としか診断されない。」
「警察に通報します。」
「私が関与していた証拠はない。あなたは培養しましたよね?あなたこそ警察になにか追求されるのでは?教授じゃないのに会議に参加し、奥野理事長の会議に参加し、奥さんの心筋細胞シートの許可ももらった。今後もギフトを培養して下さい。奥様を助けてほしいんですよね?」
「妻を人質に脅すんですか?」
「選択は患者さん家族に委ねます。」
「白鳥先生、藤巻先生、ちょうどよかった。」
神林に声を掛けられ、取り繕う2人。
神林は元刑事、警視庁捜査一課の月足修平(濱正悟)を紹介されます。
「特段で理由がなければ急性心不全だとしか言いようがありません、藤巻先生はいかがですか?」
「私も…不自然な点がなければご遺体を傷つけない方が良いと判断します。」
「あなたとはいい同志になれそうだ、共に日本の医療界から膿を出しましょう。犯人がどうこれから動くか気を付けましょう。」
白鳥の裏の顔になんとも言えない、藤巻。
ふと、藤巻に手紙が。
「私の球菌を勝手に使いましたね。賠償を支払ってください。」
消印がない手紙…犯人は…病院内にいる。
グレイトギフト1話感想・みどころ
政界のドンである愛宕の遺体から検出された新種の病原菌。
なんと病院内関係者が意図的に注入した可能性があるって、なんておぞましいことでしょうか。
グレイトギフトの意味が、まさか球菌だったとは…。
藤巻が過去に家庭を顧みず、入院した妻も心臓疾患を持っている状態。
娘のあかりとも家庭を省みなかったことが原因で衝突。
さらには信頼していた白鳥の闇を感じる二面性を知った藤巻が不憫すぎます。
藤巻に協力的な姿勢を見せたのち、藤巻が保管した病原菌の力を試す為に理事長を殺害するなんて。
震撼する程の医療内犯罪行為に、メスを入れようとしている元刑事の神林と警視庁捜査一課の月足の動向に期待したいですね。
また、正義感を持ちながら、妻の麻帆の命を白鳥に握られてしまった、藤巻の心境変化や、謎の球菌を生み出した人物に立ち向かう背中を応援したくなりました。
謎の殺人病原菌を生み出したのは誰か?謎の招待状が届いたラストにさらなる衝撃が止まりません。