相棒22

相棒22 12話 あの男の魔の手

相棒22 12話あらすじネタバレ

都内の地下道で頭部を負傷した男性の遺体が発見されました。

右京と亀山は事件現場に捜査一課の伊丹(川原和久)、麗音(篠原ゆき子)、芹沢(山中祟史)と共に向かいました。

警察は何者かと揉み合っているうちに被害者が転落したとして捜査することに。

鑑識の益子桑栄(田中陸三)は被害者の衣類の物を検出し、右京に見せました。

被害者はフランチャイズ弁当店店長の吉口あきの。

年号が違う昭和に製造された10円玉1円玉を持っていた、吉口。

彼が持っている手帳には本社の社員から受けていたと思われるパワハラの実態が生々しく書き記されていました。

「階段から突き落とされそうになった、怒鳴られた」など。

さらに、「ワイアット」、「非凡人」、「食物連鎖」といった謎の言葉が浮上。

捜査一課が、日暮里店の担当の内田(前原滉)という本社の社員から話を聞きだします。

「僕、昨日休みでした。今朝はもう全部消してありました。普段は河野さんという方が担当ですが今日は別の店舗にいます。」

実際に指導していたのは、チーフ社員、河野だと言われました。

右京は内田に、「ワイアットという言葉をご存じですか?」と聞きました。

「いえ、そのような言葉は…」

一方、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、被害者の吉口が、寝ずに弁当を作っていたことを吉口の妻から聞きました。

また、河野という人のパワーハラスメントはなかったとの事。

吉口の妻が客にお会計をしているところ、磨かれたばかりのような小銭が。

「夫が昔から貯めていて、小銭がない時に…前はこんなんじゃなかった気がするんですけど。」

吉口は手帳に書いていたようなパワハラ人間ではなく、優しい人柄が伺えました。

次に、吉口がボランティアで公園の清掃をしているといった、町内会長の緒方。

ゴミ拾いを邪魔する若者にも注意するような正義感を発揮していたと言います。

「彼が次期町内会長になれば良いって思っていました。1年前にホームレス殺害事件が起きていて、小銭が周囲にバラバラに転がっていましたね。」

ホームレス同士が金で揉め、周囲に小銭が散らばっていたという状況から、右京はある推論を立てます。

右京は吉口が貯めていた小銭がその事件に関連するものではないかと調査。

「犯人はホームレスを殺害後、血の付いた小銭を洗浄し、自分の店で使っていた。」

右京は吉口の前科を疑います。

「まさか、あんな優しい吉口さんが…?」

その後、亀山は鑑識の益子を彼が猫を飼っていることを理由に、キャットフードで懐柔し、捜査に協力させました。

右京と亀山はホームレスの一人に、去年の事件で亡くなった「ゴン」と呼ばれホームレスの仲間に聞き込み。

「疑うなら町の奴ら疑えよ!前もよ、餌場を漁っていたらてめぇらがいるだけで町が汚れるって俺達の事をハエやゴキブリみたいに思っているんだ。ゴンちゃんだってよ、こんな本を読むインテリなんだよ。昔は御殿山の豪邸に住んでいたんだよ。」

被害者の情報を聞かされ、手がかりを探して、吉口の店へ。

「亀山くん、監獄実験というのをご存じですか?刑務官役と囚人役に被験者が別れてシュミレーションをおこなうものです。だんだん、刑務官役は囚人役に罰を与えたくなります。町のみんなの事を守る善良な市民。いつしか、快感を覚えた。そしてホームレスを襲った。さらに懲らしめて町から追い出せば称讃が得られる。殺意まであったかどうかわかりませんけどね。」

ゴンを小銭で殴って殺したのも、吉口の可能性が浮上。

その後、山崎という母の面倒を見る資産家の男の存在が明らかに。

外国の投資会社からの手紙が投函され、山崎ではなく、「やまざき」。

そして亡くなったのは山崎博子。

ゴンは山崎博子を殺し、手に入れた財産で税を尽くした後、吉口に殺された。

さらに、ホームレスの高木も資産家を殺していました。

警視庁に戻ると、今度は、河野の行動の不審点が発覚。

河野が逃亡していました。

「これらの言葉を書いたのは河野さんでしょうか?修正内容も意味のないことばかりで暴力的ですね。」

内野を訪ねると、河野の件で気まずい顔をする、内田。

「ずっと言えませんでした。」

河野からパワーハラスメントを受けていた内田は3時間しか寝ていないにも関わらず、このクオリティで等、暴言を吐き、本部の人間だからという理由で圧力に逆らえなかったことが分かりました。

「済みません、もう行かないと…僕が話したってことは…誰にも」

「もちろんです、大丈夫ですよ。」

捜査一課は、河野を確保。

右京と亀山は、吉口の妻の店から白いスニーカーを発見。

吉口の足を強く踏みつけた痕が。

筆跡が、河野からパワハラを受けていた内田が、吉口にパワハラをしていた事が判明しました。

伊丹、芹沢、麗音は内田を追求。

資料を置いてくると言っていた内田は逃亡。

内田はボイスチェンジャーによる指示で洗脳されていました。

「食物連鎖」「ワイアット」などという言葉がちりばめられた付箋紙と仕事の資料。

それは内田がボイスチェンジャーで指示を出す者から指令されて書いたものでした。

河野からパワーハラスメントを受けていた、内田は吉口にパワーハラスメントを繰り返し、吉口を階段から突き落としました。

「原宿行きのバスに乗れば僕を助けてくれるんですね?警察が追ってきています!」

しかし、途中で、無差別に殺害する通り魔にぶつかり、殺されました。

「また被害者が加害者になった…偶然とは思えません。食物連鎖、ワイアット、非凡人…謎の言葉について考えていました。上司の河野に逆らえなかった内田は自分より立場の弱い人間を見つけ、さらに弱い者を見つけ、捕食する…」

「まるで食物連鎖」

「なら、他のも。ワイアット・アープという人物は町を守るために無罪となり、英雄志されていた。ホームレスは町を汚す存在と疑わず、過剰な暴力を振るう。ワイアットアープ症候群と呼びます。ドストエフスキーの作品にはある男が金の為に女を殺します。」

「まさに、高木の事件。」

「今回の一連の事件に、ある人物が絡んでいるとしたら…ワイアット、非凡人、食物連鎖。スマホで内田が連絡を取っていた相手は特定されない場所にいます。」

「これは…まさか、いや、そんなはずは…そんなバカな…かつて同じように犯罪者たちの心を操り、次々に殺人事件を起こさせた人物がいました。彼らは最後に死を遂げています。その事件は今回と同じように、逆五芒星事件。僕の恐ろしい想像通りだとすれば、あの男が生きている。残るは…有楽町です。通り魔事件の犯人は、どこにいますか?」

「右京さん、なんか様子変ですよ。」

右京の元相棒、南井(伊武雅刀)を知らない亀山。

さらに、逮捕された通り魔がいる拘置所を訪ねると、彼は苦しそうに毒を飲んでもがいていました。

「右京さん、どうして…?」

「あまりに非現実的です。僕の、思い過ごしであってほしい。」

南井(伊武雅刀)は新たなターゲットにボイスチェンジャーを利用して電話していました。

相棒22 12話感想・みどころ

パワーハラスメントの「食物連鎖」。

いじめられたらやり返すその繰り返しは、負の連鎖しか生まない切なさと寂しさがありますね。

気弱な内田が被害者に見えて、内田が河野からのパワハラの仕返しを吉口にする繋がりは、人間の内面の弱さを感じます。

善良な人物に見えていた吉口も、公園での清掃活動を妨害する若者を注意したことを町内会長から褒められたことをきっかけに、ホームレスに暴力を振るい、町の平和を守る自分に陶酔。

そして、一連の事件を影で操るのは、右京のかつての相棒、南井。

ロンドンで捜査をしていた頼もしい相棒でしたが、殺人を犯すことをいとわない人物の心理を操り、自分の思い通りの駒にしておきながら、自分は身を隠す。

そして南井自身も右京と捜査をしていた頃の過去の自分と現実の自分の区別がつかず、殺人を犯しています。

久々の登場の南井は不気味ですね。

南井のマインドコントロールによる連鎖を右京と亀山が必ず、断ち切ることを願いたい12話でした。

 

 

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