院内警察2話あらすじネタバレ
入院間yじゃ、清宮は夜中に何か不審な者に気付いて、絶叫しました。
阿栖暮総合病院内に設置された院内交番に所属する、院内刑事、武良井治(桐谷健太)は降板事務員の川本響子(長濱ねる)と院内をパトロール中、とある病室の入り口に盛り塩があることに気付きます。
病室の中を覗く、入院患者の清宮松雄(でんでん)が他の患者たちに囲まれていました。
昨夜、トイレに行った清宮は、そこで長い髪の女性の幽霊に遭遇したのだといいます。
「本当に出たんだって!夜中、トイレに行ったらよ、髪の長い女が廊下の奥にスーッと消えて行ったんだよ。」
「清宮さん、視力は?」
「俺のこと信じてないんだよ。」
「うるさいよ!静かにしてくれ!」
清宮の騒動に怒鳴った男性患者、野田がいました。
彼はもうすぐ手術を控えて、ナーバスになっていました。
「トイレに行けなくなるから何とかしてほしい」と頼まれ、困惑する武良井たち。
同じ頃、外科の術前カンファレンスが行われている会議室では、外科医の上條萌子(玄理)が外部部長の倉田雄二(神尾佑)に食ってかかりました。
萌子は、悪性心膜中皮腫という稀な症例の患者、野田の手術を担当することになったのですが、前日になって執刀医をおろされました。
「昨夜、患者本人から執刀を依頼されました。ここは患者の意志を尊重すべきではないですか?」
萌子の代わりに執刀するのは、榊原俊介(瀬戸康史)でした。
「毎回、榊原先生に難しいオペ奪われていたらこの外科医は育たない」と主張する、萌子。
すると、榊原は、昨夜患者本人から執刀を依頼された萌子に告げました。
「先生にとっては数ある手術の一つですが、僕にとっては命懸けなんですよ。」
野田本人にそう告げられ、返す言葉もない、上條萌子。
その頃、院内警察で、川本と腫瘍内科医の尼子唯織(さとうほなみ)が休憩していました。
そんな折、阿栖暮総合病院に「荒れ暮れガンキチ」の異名を持つ国会議員の岩井幸吉(ベンガル)が体調不良で入院します。
岩井のことを知り、面倒な彼の対応に不満を感じる一同。
岩井はNPO団体への暴言で批判を浴びて、炎上中であることから、追求を逃れるための入院することに。
武良井と川本は、岩井の警護を担当することになりました。
「細かいことはこちらの上條先生が対応します。」
「なんで私が名ばかりの主治医なんて!」
不満を口にする、萌子。
「上の言うことだから素直従うしかないっすよ。」と、武良井。
その後、萌子は、岩井に勝手にラーメンを武良井が食べさせていることを咎めました。
「岩井さん、今日、検診がありましたよね。」
「先生も食べない?」
「結構です…嫌いなので。」
どうやら、ラーメンに何かトラウマがある様子の、萌咲。
清宮は相変わらず、幽霊騒動に盛り上がり他の入院患者と、武良井を巻き込もうとしていました。
夜中に院内を巡回すると、伊藤が。
「きゃー!伊藤先生」
「あのこんな時間に何を?」
「巡回だよ。伊藤先生こそ何しているの?」と答える、武良井。
「飲み会に誘われたんですけど断ってきました。実は上條先生が執刀するはずが、榊原先生に変更されたんですよ。」
伊藤(西村元貴)はこっそり上條の内情を武良井に告げました。
「こっからは二手に別れようか。なんかあったら連絡して。」
しかし、川本が幽霊らしきものを見たと武良井に報告。
「お祓いしたほうが良いですよ、見ましたよ。」
「川本さん、勘違いだと思う。」
翌日。
岩井は、針で縫った子供に優しく話しかけていました。
「そうか、10針縫ったか、頑張ったなぁ」
「岩井さん、あまり動かないで下さいね。」
「いいじゃねぇか、俺だって煮詰まる。子供はあれぐらいが一番可愛い。俺の娘は寄り付かない。10年も会ってないんだ。そういえば、あの先生、有名だよね。何人もの命を救った。」
その頃、榊原と武良井は対立。
「上條先生から患者奪いましたね?今回が初めてじゃないよね、他の医師から手術を奪ったのは13回。心臓疾患など高度な技術が求められるのが多い。強引に奪うのは心臓疾患の患者だけ、何か特別な理由でもあるんですか?」
野田から榊原は手術を執刀してほしいと頼まれていました。
「私もあなたのこと思い出しました。以前、お会いしましたよね。内部調査は院内仕事じゃないでしょ。本分を見て下さいね」
その後、岩井が入院していることがスキャンダルになり、外科部長の倉田雄二(神尾佑)は激怒。
「いったいどういうつもりだ。セキュリティが甘いと言われている。岩井さんの件が明らかになればうちの面目は丸つぶれだ。誰が侵入者か明らかにしろ。院内交番が予算の無駄遣いじゃないと証明するんだな。」
「岩井さん、元はといえばあなたが原因でしょ?貴方に任せたい人がいる。それがどれだけのことかわかりますか?済みません。仕事がありますので失礼します。」
ふと、岩井がむせていることに気付く、萌子。
声が枯れていること、食べ物が飲み込みにくいことにも気づき、検査をすることに。
結果、頸部大動脈瘤。
「命の危険を伴います。このまま放置すれば破裂の危険が伴い、破裂した場合、緊急手術に間に合わないことがあります。」
秘書の田口も駆け付けこの状況に焦ります。
「困ります、次の選挙に影響が出ます。」
ところが、上條はまだ倉田に手術を任せてもらえませんでした。
翌日。
武良井が入院患者の子供達におもちゃを寄付し、岩井が患者の子供達とゲームをするために練習に付き合わされた、武良井。
「岩井は世間のイメージとはかけ離れていて、実は小児科に匿名でおもちゃを寄付したいと申し出ました。岩井のことは私が、岩井を陥れる者から守る為、無理からに強制的にここに入院させました。」
その後、岩井が仕事先に指示していました。
「自分の体とどちらが大事なんですか?計動脈瘤には喉の負担が一番、負担なんですよ。」
「おい、なにするんだ!」
資料を思わず叩きつけて、向き合わせる、萌子。
「私の父は私の医師になりたいという夢を叶える為に、働き続けて過労死しました。今は安静になさってくださいね。」
その後、武良井と川本は、岩井の病室がよく見える位置に移動し、盗撮された原因を突き止めました。
盗撮の場所は同じ角度から撮影されていることが判明。
「犯人は特別室の事を知っている。清宮さんが教えたのは屋上。わざわざ二度手間して上ったのはなんで?…ちょっと良いですか?週刊誌に売ったのは田中さんかな?スマホ見せて、まだ写真残っているんだろ?幽霊騒動を聞いていた時に唯一、階段を登れないのは田中さん。」
「ごめんって…小遣い稼ぎで、つい…」
「もしかして幽霊騒ぎも?」
「岩井さんの件が起こる前から幽霊騒ぎがあったでしょ。」
病院の庭で、父と幼い娘がいることで、思い出しています。
彼女はgs久世時代に父と進路のことで、揉めていました。
家計が厳しいことを悟り、就職しようとしていたのです。
「私は現実を見ているの!やりたいことより、できることを探すのが大人になるってことでしょ?」
父、久志は、萌子に語り掛けました。
「父さんは離婚しても萌子が生まれて良かった。父さんは、工場を告げって言われて嫌だった。勉強したかったんだ。金のことは心配するな。お前の本当の気持ちを聞かせてくれ。」
「医者になりたい…医学部に、行かせてください。」
父に初めて頭を下げ、本音を伝えた、萌子。
試験がA判定だった萌子は帰宅後、過労死している父を目の当たりにしました。
その時、久志は萌子に以前作って美味しいと食べてくれた袋ラーメンを作っていました。
このことで、ラーメンがトラウマになってしまったのです。
榊原にそのことを告げた、萌子。
「私は父を犠牲にして医者になり続けていいのかと思ってきました。」
岩井の件で呼ばれた、萌子。
「俺の病気、自覚症状がなくて見つけてもらったのは運が良いんだって?俺は俺の病気を最初に見つけてくれた、上條先生に任せたい。医者も政治家もあなたに任せてって言われてこそだよ。それとも、俺の命、預かるのが怖いか?」
手術の同意書には、執刀医名が上條に変更されていました。
「やらせてください!」
その頃、上條の件で、榊原と倉田は複雑。
「岩井議員には私が執刀するって伝えたんですか?」
「勿論だよ、こうなったら上條先生が失敗しないよう祈るしかないな。」
幽霊騒動の正体は、上條でした。
上條は手術の練習をしていたのです。
野田の手術の為に夜な夜なシュミレーションして、陰で努力をしていたのでした。
「患者だって自分の命かかっているんだ、安心できるほうを優先する。安心を神に求める者もいれば人に求める者もいるってことだろ?」
「岩井さん、手術成功しましたよ。お疲れ様です。」
「上條先生、有難う。」
萌子はようやく、久志の件でトラウマになっていた袋めんが食べられるようになりました。
父との思い出が蘇り、ラーメンを泣きながら食べました。
岩井は元気になり、厚生労働大臣に就任。
岩井の近況を動画で、川本から知った上條。
「あのじじい、おとなしくしてろって言ったのに、今度会ったら説教するから。」
口は悪くても元気になった岩井の近況に微笑む、上條。
「上條先生、お口悪いですよ。あれ?そういえば、武良井さんは?」
「いつものところじゃないかな。」
武良井の誰にも言えない事情を知る、室長、横堀(市川正親)は微笑みます。
その場所とは、榊原が関わった事で、亡くした恋人、夏目美咲(入山法子)が入院していた病室でした。
院内警察2話感想・みどころ
横暴な政治家、岩井の本当の人間性は、病気と闘う子供達に寄付をする優しい一面がありました。
子供達に匿名で寄付を送り、ゲーム対戦にも付き合うような人柄なのに、メディアで映し出される姿は乱暴で、暴言の多い大人の「問題児」の姿。
一人娘とも10年会っておらず、元々、子供好きな彼が入院患者の子供達に寄付するのは、娘との時間を埋め合わせるような行動にも見えて、胸が詰まりました。
そして、玄理さん演じる、上條は男手一つで育ててくれた父親が自分の進路のことで働き詰めになり、過労死した過去。
受験を頑張る娘に、袋ラーメンを作った優しい記憶。
目の前で亡くなる父の姿と亡くなる直前に作っていた袋麺を見ていた、萌子にとって、ラーメンがトラウマになったのは無理もないですよね。
だからこそ、病身の体を無理をして、ラーメンを武良井と食べる岩井を見て厳しく叱咤する、上條の気持ちは分かります。
岩井が政界に復帰して暴れている様子に、「あのじじい、今度会ったら説教する」と笑いながら言った上條。
岩井と上條の間には、医師と患者以外にも、親子のような絆が見えて泣けましたね。
他の医師の手術…特に心臓疾患の患者の手術をよく横取りする、榊原は歪んでいると思います。
横堀しか知らない、武良井のもう一つの闘いは、恋人が亡くなった真実の追求。
普段はふざけた態度や、洞察眼の鋭さなどを発揮し、ちょっと変わり者な目線で院内警察として取り締まる彼の寂しげな表情が忘れられない2話でした。