ハケンの品格 2007年特別編第二夜あらすじネタバレ
東海林(大泉洋)は何かと春子(篠原涼子)の態度や、前回の「ホッチキス止め対決」にて、癪に障ると感じるものの、春子の実力は認めざるえない部分を痛感していました。
かつて、銀行員だった春子は、金融危機に陥ったことで、派遣社員に。
水産部との合同の仕事により、国産マグロに関するプロジェクトに携わることになった東海林、春子、美雪(加藤あい)、賢介(小泉孝太郎)などマーケティング課の面々たち。
小笠原(小松政夫)の提案で、ブームのマグロ解体ショーを先日の売り場面積拡張に成功したデパートの一角で行うことに決定。
腕のいい解体師を探すマーケティング課たちですが、なかなかいません。
そんななか、美雪は偶々、参加した合コン会場で小笠原が見たという1年で500本ものマグロを売りさばく実力を持つと言われている、ツネ(小野武彦)の存在を知るのでした。
美雪の連絡で、すぐ、東海林と賢介はツネに直談判へ。
そして、東海林の巧みな話術で、1日だけ開いていた週末の土曜日にツネの協力を得られることになりました。
早速、打ち合わせに出かけた東海林に、春子のかつての仕事仲間だった、デパートの支店長、緑川(渡辺いっけい)は歓喜。解体ショー当日は本部からも連絡がくるとのこと。
マグロの仕入れに市場に出かけた東海林は、ふとしたことからツネの機嫌を損ねてしまいます。
東海林を振り切った瞬間に、ツネはマグロ解体ショーに欠かせない大事な利き腕を骨折。
仕入れた70キロの本マグロが10本マグロが深夜にはデパートに到着し、広告も出来上がっていました。
解体師の代役を探そうとするマーケティング課。必死に寿司屋などマグロをさばける人を当たりますが、冷たくあしらわれてしまいました。
さらに、春子の知り合いで、デパートの店長、緑川(渡辺いっけい)もマグロ解体の代行がまだ見つからず、怒りを東海林にぶつけます。
そこで、賢介は春子を訪ねます。
春子はフラメンコの練習をしていて、賢介が到着した時は、春子はフラメンコの講師に稽古をつけてもらっていました。
責任を感じた東海林は、自ら辞表を用意。
そのことを知った啓介は、春子に怒ってでも懇願しますが、春子は「お帰り下さい」と彼を切り捨てるのでした。
そこへ、ツネ(小野武彦)から電話が。彼は春子に病院の公衆電話から連絡していました。
「仕事に穴を開けてしまった」とがっくりするツネを助けるために、春子はある決心をします。
桐島部長(松方弘樹)や、東海林は必死に取引先に謝罪。
会場に来ていたお客さんも怒り心頭な大混乱のなか、施設内でアナウンスが入り、そこへ登場したのは風呂敷を抱えた大前春子(篠原涼子)でした。
大盛況のなか、営業は大成功。
桐島が「休日手当」をあげようと提案しますが、春子は断ります。
春子が今回動いたのは、派遣の友達、ツネさんのためとのこと。
春子とツネさんはかつての派遣社員仲間だったのです。
東海林は春子にピンチを助けられたことをお礼を言い、それまでの春子への横暴な態度や派遣への無理解を謝罪しました。
このとき、不意打ちに、春子にキスをした東海林ですが、その様子を帰宅途中の賢介(小泉孝太郎)に見られてしまいます。
翌日・・・
桐島は春子を正社員登用しようと考えていると言いますが、春子はその提案を断りました。
いっぽうで、大きな商談のため、東海林のアシスタントを桐島から頼まれた春子。
商談の現場に到着した春子と東海林と桐島。
ロシア人の女性クライアントと共に商談に応じますが、クライアントを激怒させる春子。
堪能なロシア語を活かし、話し合いを続けた結果、商談成立となりました。
その日の夜。
「今日の商談のお礼」を伝えたいと言って、東海林と賢太は、フラメンコを踊る春子のお店へ。
しかし、春子は「業務時間外ですがなにか?業務時間以外のコミュニケーションはいらない」とのこと。
春子に対し、東海林は「俺のこと好きか?嫌いか」と問います。
それに対し、春子は自身が派遣社員であることによって、正社員から「女」として軽く扱われてきたことを話し、気軽にそういうことをしないでほしいと東海林に抗議。
しかし、東海林は、「自分は確かに派遣は嫌い。でも、俺はあんたと一緒にもっと良い仕事がしたい」とあくまでビジネス的な意味で良好な関係を築きたい意思を伝えました。
さらに、「一緒に働くってさ、一緒に生きることと同じだろ」と訴えかけます。
翌日、春子は高熱を押して、出社。
昨今出逢ったロシア人のクライアントが、急に帰国することになり、大事な商談の為の資料が必要とのこと。
しかし、その書類を森が運悪く、大量の書類と共に倒してしまいました。
春子はこのピンチを切り抜けるため、バイクで出先にいた森を追及。
そこで、森に古い資料倉庫の鍵を借りて、どうにか商談の書類を発見したのでした。
書類を抱えた別の社員が無事、クライアントとの仕事に間に合うことができました。
ところが、春子は帰社時にとうとう倒れてしまいます。
賢太と森が春子を家まで送ります。
その家には、春子のフラメンコ講師、天谷眉子(白川由美)がいました。
彼女は、春子とはかねてからの知り合いで、春子にとっては母のような存在。
熱が上がった春子は、小笠原と共におにぎりについて関連した仕事へ。
一緒に同行したデパートで、小笠原は迷子に。
小笠原について桐島に尋ねられた時「小笠原は正直、マーケティング課のお荷物です」とはっきり酷いことを言ってしまうのでした。
実は、小笠原は、元々は有能で、かつては営業の仕事を続けていたものの、パソコンの導入により、仕事に追いついていかず、マーケティング課から契約終了になることに。
これまで小笠原がマーケティング課にいられたのは、桐島の優しさのおかげでした。
その夜、東海林と賢太は、小笠原のことをちょっとは思いやれないのかと抗議。
しかし、春子は依然として厳しい態度を変えません。
「ハケンはいつ契約更新を解除されるか分からない。小笠原にはその危機感がなかった」とまであっさり切り捨てます。
小笠原は嘱託社員で、かろうじてまだ、契約終了ではないものの、賢太から契約更新ができないことを言われます。
お昼ご飯を食べに行った小笠原は精神的に堪えるものがあり、午後の業務が始まっても定食屋で食事をとっていました。
そんな彼を見つけ出した春子は、小笠原を会社に呼び戻します。
小笠原のネクタイを引っ張りながら倉庫室へ彼を連れて行った春子に、春子が登録している派遣会社のマネ、一ツ木(安田顕)や、後輩の森美雪(加藤あい)、桐島(松方弘樹)、東海林(大泉洋)などは大混乱。
春子が小笠原に暴力を振るっているから止めないとと大慌てで春子と小笠原を追いかけました。
そして、99年の小麦に関する資料を探し出させました。この資料の件で、国税庁が立ち入ったものの、粉飾決算でない伝票を見つけ出して、証明する必要がありました。
資料をなんとか見つけた小笠原ですが、その資料を持って戻ろうとした際に、エレベーターの中に、賢太と閉じ込められてしまいました。
しかし、そんな彼らをロープで助け出した春子。
小笠原にその伝票を渡します。自分の仕事に最後まで責任をもって行動することや、小笠原が長い人生のなかの集大成ともいえる仕事を全うさせようとしたのでした。
春子は自分自身がエレベーターからみんながいる場所へ上がり損ねます。
そこで、東海林が手を伸ばして悪態をつきながらも春子を救い出しました。
春子は東海林に礼も言わず、相変わらずの憎まれ口で彼の反感を買いますが、これも春子なりの社員への不器用な距離の取り方なのでした。
帰り際、小笠原は春子にやはり、自分のような「老兵」は去るべきと言いますが、春子はそんな彼に「かっこよく会社を去るのは派遣社員の専売特許。社員なら社員らしく会社にしがみついてください」と背中を押され、涙します。
そして彼はまだ、マーケティング課に残る事を決意します。
次回、「ハケンの品格2007年特別編 第三夜」をお楽しみに!
ハケンの品格2007年特別編第二夜 感想・みどころ
春子は突拍子もない行動と、様々な資格を活かした実力を発揮し、ピンチヒッターに今回もなりそうですね。
春子は口がかなり悪く、一見すると協調性がないようにみえますね。
しかし、ツネさんなど心を許した相手には素直に笑うことができたり、ツネさんがマグロ解体ができなくなった際は、見守るように接するなど根はとても良い人です。
東海林は差別的なところがありますが、春子の小笠原への冷たくも厳しい態度に物申すなど人のことをほっとけない一面が。
春子とは悪態をつきながらも健全な関係を少しずつ築いていけそうですね。
小笠原さんはマーケティング課に必要だなって思いました。いつもみんなを和ませてくれたり、パソコンが苦手なことや、年齢もあって、今回、契約更新終了危機になったものの、春子のおかげで、パソコン以外での有能さを発揮!
彼は春子のようにここぞと言う時のピンチヒッターになりうる気がしました。
春子は生きるために働く姿勢を絶対崩さない根性精神の持ち主。来週も活躍が見逃せません。