院内警察

院内警察4話 熱血医師の本当のプライド

院内警察3話あらすじネタバレ

2018年、前川大樹(近藤頌利)は、循環器内科での仕事に憧れながら、研修医として奮闘していました。

外科部長の倉田などに見守られながら、成長していこうとしていました。

「榊原先生のような医師になりたい」

名医の榊原にそう意思を告げていた、前原。

「誰かになっても仕方がない。一人一人の医師が熱意を持ち、自分の才能を伸ばすことこそが、医療の発展に繋がる。医師としては自分は自分だというプライドを持って挑むべきだ。」

その後、前川はある理由で、辞めてしまいました。

武良井治(桐谷健太)は、看護師の白石日向(工藤美桜)から半年前に阿栖暮総合病院を辞めた循環器内科の専攻医、前川大樹(近藤頌利)の話を聞きました。

前川は5年前、臨床研修医として阿栖暮総合病院にやって来ました。

明るく勉強熱心な医者でした。

前川は、この病院で亡くなったコメンテーター、乾井卓は、大腿骨頭置換術を受けましたが、術後に胸の苦しみを訴えたと言います。

「乾さんは大腿骨頭置換術を受けました。」

「その手術自体はうまくいっているって聞いたけど」

武良井が引き続き、日向に聞きました。

「それが…術後、容態が急変して…」

担当の整形外科医、久保田雅人(荒川浩平)は原因を探るために前川に相談しました。

前川は、急性心筋梗塞を疑うと同時に、術後であることから、肺寒栓でないことを確認したほうがいいとアドバイスします。

日向は前川からの指示で、乾井の家族に緊急カテーテル検査が必要になること、その後、カテーテル検査が治療や手術になる可能性が高いことを伝えたのです。

「こちらが乾井さんのカルテです。」

「私が話したことは…」

「もちろん、秘密は守りますよ。」と、武良井。

しかし、容態が急変した乾は、榊原俊介(瀬戸康史)の執刀で手術を受けたものの、術後にすぐ死亡していました。

日向は、武良井に乾井のカルテを見せ、頸動脈造形の結果も手術記録も残っていないのはおかしいと指摘します。

「榊原先生の医療ミスの可能性もある。」

「病院ぐるみで隠ぺい?」

川本は信じられない状況を察しました。

乾井が亡くなった直後に前川が退職届を出していたことも気になるとのこと。

川本響子(長濱ねる)は病院に疑いの目を向ける武良井(桐谷健太)に、病院の不正を暴こうとするのは院内交番の仕事ではないと言って反対します。

「論文も読んでいて勉強熱心だね。さっき大腿骨置換術とか頸動脈造形とか詳しかったじゃん。」

「病院の秘密を暴くなんて余計なこと関わりたくないですね。」

ふと、武良井はこの病院に入院していて、亡くなった恋人、夏目美咲(入山法子)との過去がフラッシュバック。

そんな彼の心の傷を知る唯織(さとうほなみ)はそっと寄り添います。

「この部屋にも時期に新しい患者さんが入院するよ。」

その頃、若手の医師達にパワーハラスメントをする高木(山崎樹範)。

「武良井さん!」

武良井を呼び止めた、川本。

横堀室長(市村正親)から、「武良井さんが危ないことをしないように監視してくれる?」と頼まれていたからでした。

まずは、千葉県にある、沢所クリニックへ行き、前川を訪ねることにしました。

退勤した前川を呼び止める2人。

「熱心な先生と言われていますが、なんだか全然違いますね。」

「僕はあの病院とはもう関わりたくないので。」

「もしかして誰かさんへのダイイングメッセージが込められていると思って。関わりたくないと逃げるのは違うんじゃない?」

「逃げているのわかっている、俺は卑怯者だよ。」

「おかしいな。資料には前川先生は無関係ってあるけど」

「確かに、過失はない。でも…責任はあります。もう何が正しいかわかんないんだよ。これ以上、話すことはないんで。」

「自信もプライドもないそんな医者に診てもらいたい患者っているかね?」

「プライドがあるからこそ病院を辞めたんだ。」

「そのプライドが間違っているって言っているんだよ。計画に乗ってもらおうと思ったけど、今の前川先生のほうが無理だ。」

阿暮総合病院に戻った、川本。

外科医の伊藤(西村元貴)から、前原が勉強熱心で、患者に寄り添う気持ちがとても強かったことを知りました。

また、前川の指導医が高木だと知りました。

高木を呼び出した武良井。

「患者の乾井さんの件ですが、前川先生と高木先生が関わっていましたよね。大腿骨置換術を受けたものの、容態が急変し死亡。手術記録が見られないんですよ。」

「VIP患者は、上層部以外、閲覧できないんだよ。大きい病院ではよくあることだ。]

「だったら、カルテ事態にアクセスしなきゃいいのに。心筋梗塞で死んだことは主張したい。でもそれ以上は踏み込んじゃダメ。しかも執刀医が榊原先生っていうのもおかしいですね。」

「君は医療ミスがあったと言いたいの?それとも僕を疑っている?ど、どこでこれを!」

武良井は乾井の決定的データを入手。

「医療安全管理委員会でこの事実を発表しますよ。その日ならみんな集まるでしょう。病院側は、前川医師のしっぽ切りができた。こんな証拠まででてきた上に、俺のような人間にリークされるとわかっているなら、考えるなら次の尻尾…どうすれば自分が処分されないか考えて下さい。」

重々しい空気に、所長の横堀が穏やかに一言。

「済みません、お茶のおかわりを淹れてくれませんか?」

高木の件で、苛立つ川本、武良井。

高木は激怒しながら、榊原の部屋を訪問。

「院内警察が嗅ぎまわっている。まずいことになっている。」

「そうですか…それがなにか?」

「もういい!お前に話しても仕方ない。」

その頃、前川は新しい環境で沢所院長と飲むことに。

「前川君みたいな優秀な人がうちみたいな田舎に来て有難いよ。」

「必要な人に言量が届かないのはもどかしいです。」

「前川くんはうちの給料で満足していますか?」

「ええ、はい、満足しています。前の病院と変わらないし。」

「それが問題だよ。平均年収は1300万、アメリカは6500万円。盲腸で1日入院しても100万以上かかる。日本の医師は絶対にあきらめない信念を持っている。」

「プライドがあってもあの病院で働けなかった。」

「君はうちに来て自分と向き合うことができましたか?そのプライドはここで活かされていますか?そういえば、怪文書…が届きました。」

院長の言葉に、武良井の言葉を思い出した、前川。

”そのプライドが間違っている”

手紙は武良井からでした。

「僕は患者と向き合うためにここに来ました。」

「阿栖暮総合病院にも救わなきゃいけない患者さんはいますよ。自分が磨いてきた技術で患者さんは救えませんよ。もう少し磨いて経験を積むと良い。」

阿栖暮総合病院当時のネームプレートには、プライドを持って患者と向き合うことを手書きで描いていました。

翌日。

武良井は、患者の野口孝利を医療安全管理委員会の会議に招き入れます。

「今からここにいる皆さんを拘束します。皆さん、この中で誰か一人でも席を立つ方が入れ歯、医療ミスに関わっているなら、マスコミにリークします。」

高木にパワーハラスメントを受けても医師としての誇りを取り戻した、前川は沢所病院を辞め、阿栖暮総合病院に戻ってきました。

手紙は川本のアイディアで、沢所院長に手紙を出しました。

「半年前まで循環器内科にいた前川大樹です。皆さんお忙しいと思いますが僕の話を聞いてください。僕はある患者のことで関わっていました。こちらがその患者、心筋梗塞で亡くなったとされた、乾井さんです。訂正しなければならないことがあります。患者の死因です。僕はこの患者さんの死因をご遺族に伝えさせてもらえなかった。命令されたんです。そこにいる須賀副院長に!患者に嘘をつく指示を出しました。」

「我々は違う。知らん。」

「高木医院長です。乾井さんの死因は肺塞栓でした。」

「患者家族を思いしたことだ。」

「ひどい!僕は尻尾じゃないぞ!患者家族にそれ以上、余計なことを言うのはやめろって口止めしたじゃないですか!」

「なんだこれ!この記録、うちのフォーマットじゃないぞ!偽物じゃないのか?」と、須賀。

「皆さんにとっては残るはずのない手術記録ですよね。ああいい事思いつきました。電子カルテ上で見られなくなった記録と照合してみると良い。じゃあ知り合いの刑事にこの件を相談してみようかなー…冗談です、そんなことする必要がない。だって手術を行った医師がこの場にいるんだから。ねぇ、榊原先生?」

「これが舞台か…いいでしょう。あの日何があったかお話ししましょう。」

「ご協力ありがとう御座います、患者の死の真相をはっきりさせましょう。」

2023年8月。

「はっきりさせたいんです。」

「しかし確証はないんだろ?お前は優秀な刑事だ、辞める必要はない。」と城川。

「彼女の真相を掴むには病院に潜入するしかないんです…」

院内警察4話感想・みどころ

患者思いの優しい医師である、前川。

患者第一を優先し、細やかな接し方から高齢者等患者たちから信頼を徐々に得ていた彼が、高木からのパワーハラスメントで心を壊された瞬間は胸が詰まりました。

「お茶っこ先生」のあだ名で、一見、飄々とした表情を纏い、若き医師達を暴言や皮肉で苦しめる、高木。

検尿カップで温かいお茶を飲む不気味な人物ですね。

そんな彼に苦しめられた、前川を追跡し、本当の医師としてのプライドに気付かせた武良井の行動力や言葉の掛け方は内側にある人情愛を感じました。

「そのプライドが間違っている」

「患者を一人でも多く救いたい、阿栖暮総合病院ではそれができない」と思っていた前川の背中を押してくれたのは、沢所院長。

彼の人柄と医師としての本質、経験を積んでからまたうちのような田舎に戻ってくるよう、後押しした優しさは、スープのように温かかったですね。

阿栖暮総合病院に戻った前川が医療安全管理委員会で真実を告げた姿は、颯爽としていて、患者のために立ち上がる医師そのものでした。

高圧的な高木も、副院長から、患者の真実を隠ぺいするよう、圧力を掛けられていたことも判明しましたね。

武良井が確信を持って、榊原を追求するラストに衝撃が走りました。

彼の口からいよいよ明るみになる、武良井と恋人の真相に目が離せない4話でした。

 

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