院内警察6話あらすじネタバレ
武良井治(桐谷健太)が働く阿栖暮総合病院の院内交番に、手術を終えたばかりの上條萌子(玄理)、白石葵(馬場ふみか)が、やってきました。
萌子たちは、榊原俊介(瀬戸康史)が執刀したオペに関わっていました。
手術を担当した患者は出血したものの、榊原の華麗な腕で、事なきを得ました。
動じた様子も見せずに、的確に対処していく榊原の技術を目の当たりにしていました。、
「尼子先生、榊原先生と同級生でしたよね?何か弱み握ってない?」
「ないです。」
2人の話を聞きながら、「武良井君は恋人の死に榊原先生が関与していると睨んでいる」という、院内交番室長、横堀仁一(市村正親)の言葉が頭に過る、院内警察事務、川本響子(長濱ねる)。
その夜、武良井とは、横堀とサウナ施設で警視庁捜査一課課長の城川尚(テット・ワダ)と会いました。
「なんで横堀さんもいるんですか?」
「武良井くんなにするかわかりませんからね。」
武良井が心配で一緒にサウナについてきた横堀。
そこで、武良井は、恋人だった美咲(入山法子)の死に関してこれまで分かったことを報告します。
美咲の治験はダブルブラインドで行われました。
患者、治験コーディネーター、担当医すら知らない状態で治験が進行していました。
美咲達、患者はAグループ、Bグループに分かれて、治験薬を渡されます。
胃癌ステージⅣだった彼女は、抗がん剤の新薬の治験に望みを託し、治験参加2か月後に、突然、原因不明の間質性肺炎で亡くなりました。
阿栖暮総合病院で現在、同じ治験に参加している患者は80人います。
そのうち、5人に間質性肺炎の所見が出ていました。
そして、美咲の次にも60代の男性が間質性肺炎で亡くなっていました。
武良井はそうした状況下でも、治験が継続していることを問題視。
「死に至るような重篤な副作用が相次いでいるのに何の対応もなく治験が続いている。副作用によるものと疑われる症例が発症しても、製薬会社や病院長が、国や治験審査委員会へ報告を挙げなければ闇に葬る事も不可能ではない」
「現場もグルの可能性が高くなる。」と返答する、城川。
「一先ずここを出ましょう、もう限界です。」
サウナを出ようとしますが、年長の横堀はのぼせて倒れてしまいました
その頃、阿栖暮総合病院では、マルコメディカルの営業担当者、浅田が、倉田(神尾佑)に医療機器の契約をもちかけてきました。
新人事務員の川本響子(長濱ねる)は、小児病棟の子供達の豆まきに対応をしている14歳の少女、今井結依(梨里花)に出会いました。
結依は、祖父が来るまで、小児病棟の年少の子供達の鬼役をしていたのです。
「院内交番って初めて来た!今井結依、14歳です。」
「ここは取り調べとかしないよ。帰りなさい。」
武良井は結依を帰らせました。
しかし、彼女は、彼氏からもらった指輪を病院内で落としてしまいました。
間もなく、他の患者が財布を落としたり、盗難被害を訴えました。
「私、警察官になるのが夢なんだ。」
結依は「FBI」と書かれた自慢のトレーナーを武良井に見せて微笑むのでした。
「あれ、川本さん、何しているの?」と尼子唯織。
「泥棒探しています。」
「コラコラ、院内で窃盗が起きていまして。」
慌てて、結依の口をやんわり塞いだ響子。
「ねぇ、榊原先生って怖いの?」
「どうしてそんなこと聞くの?」
「そんな噂聞いたから。」
「あの人は目的の為なら手段を選ばないところがあるわ。」
「人がいなくなったと思ったら噂話を再開させるな。」
榊原は、結依に良からぬ意味深なことを言う尼子を注意するのでした。
マルコメディカルの医療機器の導入について、倉田と榊原は対立。
武良井、響子、結依は、浅田が手術用器具のデモ機が盗まれました。
「あのデモ機がなかったらクビになってしまう。もしデモ機をみつけたら直接、連絡ください。」
浅田大樹は名刺を武良井に渡して去って行きました。
武良井と今日子は窃盗事件の可能性を見て巡回。
結依は、病室に帰りました。
響子はふと、女性患者たちが病院内で患者みんなが使えるテレビの電源ケーブルが勝手に何者かによって抜き取られていることを知りました。
しかし、電源ケーブルの壁には血痕のような痕が。
その日の夕方、武良井と響子は防犯カメラで浅田の行動をチェック。
浅田はまだ紙袋を持っていました。
ふと、内視鏡科を医師に訪ねた武良井。
しかし、阿栖暮総合病院には内視鏡科はありません。
「内視鏡科はないんだよね。白衣も配給制でみんな同じ。でも、その白衣、襟が違う。」
そしてその医師のふりをしている男を押さえつけ、確保した、武良井。
彼を捕まえ、院内交番へ連れてきた武良井。
「私の指輪あった!」
「良かったね!彼氏にもらったの?」
「ううん、この指輪、完治した友達からのなんだ。」
結依は学校をさぼってまで、阿栖暮病院の院内交番に来ていました。
「これで全部か?え?俺のデジタル機器の入った紙袋は?」
「知らねぇよ。そんなもんとってない。」
「どうしてくれんだよ!これがなかったらクビ…クビだよ…ふざけんな!」
浅田は精神的なストレスを抱え、男に八つ当たりします。
「浅田さん、落ち着いて!落ち着いて!」
武良井は浅田を背後から捕まえ、男に掴みかかろうとする、浅田を制止するのでした。
その頃、病院内では倉田部長が、副院長に就任しました。
榊原は期限を過ぎてから設備投資の意見書を提出したとして、倉田から注意を受けました。
「私にも考えがある。」
「私を切るんですか?」
「心臓手術は回さない。外科の手術を仕切っているのはこの私だ…」
複雑な思いにかられながら、榊原は手術の練習をします。
ふと、彼は14歳の妹、希がHLSという心臓の難病で手術室に搬送された過去を思い出しました。
当時、榊原は学生でした。
その後、病院でまた持ち物を探す結依をそっと気に掛ける、榊原。
結依は浅田の紙袋を探していました。
そのことを榊原に打ち明ける、結依。
榊原は協力します。
「先生、良い人だね。大事なことを決められない時にどうしたらいい?」
「迷っている時は決めない、決めたらやり抜くだけだ。一緒に探すより動いたほうが効率がいい。」
「先生、あったー!おじさん喜ぶよ。」
結依は、朝田が探していたデータ機器が入った紙袋を見つけました。
結依は浅田に電話をし、機器を届けました。
「ありがとう!助かったよ!…なにかお礼をしなきゃね。」
「良いよ。まずは武良井さんに報告したほうが良い。」
その後、武良井は倉田が浅田からデジタル機器の入った紙袋が、賄賂だったことを突き止めました。
スマホでその証拠を動画で収める、武良井と、同行する、響子。
「貴様!何してくれる!」
怒鳴り散らす、倉田。
その後、まだ院内交番にいる結依は、武良井に問題解決したことを話しました。
「榊原先生が武良井さんに連絡したほうがいいって言われたんだ。一緒に探してくれたよ、榊原先生。」
武良井は、病院の理事長に報告。
「とんでもない真似をしてくれたな。」
「今回のことはやもなく…」
武良井が去った後、理事長は意味深に悩んでいました。
「倉田くんの汚名をどうするか…汚名を払しょくできる存在。」
理事長は榊原の名前を意味深に見つめました。
翌日、榊原が新しい外科部長に就任しました。
屋上にて。
「外科部長就任おめでとうございます。紙袋、浅田さんと俺達があれだけ探しても見つからなかったのになんで急に出てきたんだろ?榊原先生が隠しました?それとも預かっていたとか?結依ちゃんが見つけた時刻と違っていました。だから俺と結依ちゃんを利用した。あなたは収賄に気付き、倉田先生の罪が明るみに出るように仕向けた。」
「決定的な瞬間が映っていたんですか?映っていなかったようですね。」
「今回、マルコメディカルとの契約がなしになって良かった。そういう意味では院内警察にお礼を申し上げたい。誤った医療の芽を摘んだかもしれない。」
「望み通りですか?外科武良の座を手に入れて。」
「権力はふさわしい者が持つべきです。」
「自分はふさわしいと?阿栖暮総合病院のこれからが楽しみだ。」
その頃、懲戒免職になった倉田は怒り心頭。
そこへやってきた榊原。
「何しに来た?」
「ここ私の部屋なので。」
榊原のネームプレートを乱暴に投げ付ける、倉田。
「ようやく、ようやく副院長まで昇りつめたのに…!貴様が陥れたんだ!約束通り臨んだ手術ができるように測ってやっただろう!私に恨みでもあるのか!」
そして、そのきっかけは、倉田のせいで、妹の希が手術ができなかったのです。
「その患者、状態はどうなんだ?」
彼の言葉で他の患者が優先され、希は命を落としました。
「夏目美咲…あなたが指示をしたのでしょう?」
「あのこと、ばらすつもりなのか…」
武良井の恋人、美咲の件を口にし、脅迫する、榊原。
榊原はその後、結依が倒れていることを知りました。
「誰か、誰か来てください!」
病院内にいた患者家族の女性は、倒れている結依の状況を呼びかけました。
「結依!」
「お母さんですか?!この子の持病は?!」
「HLHSです…。」
思わず、榊原は言葉を失いました。
結依は、榊原の最愛の妹と、同じ病気です。
榊原は結依を猶更、希に重ね合わせてしまうのでした。
武良井はその様子を察します。
院内警察6話感想・みどころ
病院内で起きる窃盗事件と思いきや、マルコメディカルと、倉田の賄賂関係。
浅田のデータ医療機器の紙袋を懸命に探す、謎の少女、結依が終盤で、榊原の過去を彷彿させるきっかけになってしまうとは…。
可愛くて純粋な結依にも「何か」あると思ったのですが、まさか、榊原の妹、希(井田すず)と同じ病気だったとは。
榊原が結依を見つめる視線は、倉田が他の患者を優先したことで、14歳で命を落とした妹と面影を重ねていて、とても胸が詰まりました。
結依が「榊原先生は本当は良い人」という言葉の深みが分かります。
華麗な手術技に加え、美咲の違法な治験の担当者である彼は、善か悪か…?
倉田のように権力を振りかざし、命の危機が迫る、中学生の子供すら見殺しにした医者が、阿栖暮総合病院から去ってくれて良かったです。
武良井と同じく、大切な人を病院の不祥事で亡くした榊原の悲しみや痛みがこれ以上ないくらい伝わってきました。
武良井が次回、どのように榊原の過去に触れ、厳しく突き放すような言葉でどのように彼の傷と向き合うのか必見の6話でした。