持続可能な恋ですか~父と娘の結婚行進曲~2話あらすじネタバレ
父の林太郎(松重豊)と共に婚活をスタートさせた杏花(上野樹里)。
ぎっくり腰の林太郎を支える不破と晴太。
その後、車で迎えに来た杏花と共にお見合いイベントを後にした林太郎。
結婚相談所から林太郎にもう一度会いたいとう女性がいるとメールが届き、林太郎は2人で入会することを杏花に提案します。
婚活イベントにて、父の優しさを知った杏花は、「結婚したくない」と言い出せず、渋々、入会。
ヨガスクールに出勤した杏花は、今の仕事に就くきっかけになった恩師、ヴァネッサ(柚希礼音)から、杏花の仕事ぶりを頼りにしていることを言われ、仕事に身が入ります。
その頃、ひなた整形クリニックでは、林太郎をケアして、お見合いイベントで知り合った整形外科医、日向明里(井川遥)は受付をしている浅木鈴(清水くるみ)に結婚相談所にて、相手を探すものの、40代の婚活はなかなかうまくいかないと話していました。
杏花はその後、晴太(田中圭)と婚活パーティーで再会するのですが、父を気遣って参加したので、結婚相談所の入会をキャンセルしたいと伝えました。
不破(磯村勇斗)に杏花の連絡先を教えていいかどうか聞かれ、寂しい気持ちを隠せない杏花は、つい、「お見合いAI」が選定する相手と会うことになりました。
その頃、三省出版にて、林太郎は編集担当の児玉千尋(武田玲奈)に、結婚相談所や婚活を提案。
児玉は関心がないと断りますが、彼女から、友達以上恋人未満を意味するサムシングについて初めて知るのでした。
杏花もその夜、自動車勤務の大石(水崎綾女)や浅木鈴(清水くるみ)から父同様、サムシングについて知るのでした。
翌日。
晴太の会社が主催する結婚相談所にて、マッチングしたその相手は、語学堪能でハイスペックな瀬川幸也(シソンヌじろう)。
大学でダム研究者として働く彼は、世界50か国への旅行経験を持ち、英語、スペイン語、フランス語を操るマルチリンガル。
AIでは、80%以上の相性だと診断されている瀬川と杏花。
和菓子が好きで、細かいことをよく聞く瀬川と、日程の時間が合わない杏花。
翌日は、ヨガ教室で生徒に教える杏花。
その教室に不破も訪れ、杏花に片思いしているのです。
不破は杏花のヨガレッスンを受けに来るなどアプローチが積極的。
しかし、瀬川はある理由でなかなか女性と良いご縁がない模様。
瀬川はお見合いの際に、用事があると言っていた杏花を尾行。
花束を片手に追跡した彼は、不破颯(磯村勇斗)と杏花の関係をすっかり疑うのでした。
昼食休憩に、不破に連れられてラーメン屋に並び、しばらく会っていなかった彼の状況を知ります。
親の転勤でマレーシアに渡り、しばらく大学卒業まではアメリカにいました。
杏花に馴れ馴れしく久々に再会した時のハグはその環境が影響。
颯は小さい頃、母親が蒸発し、両親が離婚したことが幼い頃あって、年上の幼馴染だった杏花の家に預けられた昔話も吐露。
長年会わない生活をしていた颯は、杏花の母が闘病の末、亡くなったことを知って涙します。
泣きながらも、杏花と名物ラーメンを食べるのでした。
林太郎は晴太が結婚相談所にて、読書が趣味の中年女性と会話しますが、言語学者な彼はどうも独特の気難しさで、相手がついていけない空気が漂うのでした。
その頃、瀬川は激怒して、杏花に電話。
杏花と不破の関係をすっかり誤解した彼は、自分がなかなか縁がないことや、2年で58人の人に断られた過去を嘆きます。
ランクも下げて、相性が合う相手を探しているのに婚活がうまくいかないと怒りをぶつけます。
杏花はここで、結婚は相手の幸せを考えなきゃいけないのに、父の面倒など自分のことでキャパオーバーであることを伝えました。
それでも、瀬川には申し訳ないことをしたと謝るのでした。
ここで、父、林太郎が結婚相談所を訪れ、杏花が自分が進めた結婚相談所の会員を退会したことを知り、ショックを受けます。
帰宅後、杏花は娘の幸せを願う林太郎と口論に。
林太郎に対し、既に好きな人がいると思い切って告げ、しかも、それが「サムシング」の関係であることでなおさら、喧嘩に発展。
「友達以上恋人未満なサムは良い進展がない」と林太郎。
「お父さんと私の幸せは違うの。私はお父さんとお母さんみたいな夫婦になりたくない」
つい、言い過ぎたことを言ってしまった杏花ですが、夜のレッスンに行かなくてはならず、家を出ようとします。
しかし、引き留めて杏花の腕を掴んだ林太郎はぎっくり腰が悪化。
そこで、明里(井川遥)の病院へ。
林太郎のレントゲンを見て、骨の形の美しさに惚れ、こっそり「奇跡」と呟く明里。
自身が婚活イベントでモテないことを嘆き、言葉の疑問を追求してくる林太郎の話を中断。
親にも心配をかけているかもしれないが、結婚はする必要があるものなのか?と言葉を投げかける明里。
その頃、ヨガスクールで教えていた杏花は、晴太からのちに連絡を受け、瀬川がこの間のお詫びにみたらし団子を結婚相談所に持ってきました。
杏花がみたらし団子が好きなことを知って、わざわざ美味しい団子を持ってきたのです。
もっとお互いのことを知ろうと杏花に提案する晴太。
ふと、杏花に電話を掛けた颯。
杏花のヨガスクールに入会したこと、一緒に夕飯を食べようと電話。
普段、脂質などを考慮して、お好み焼きを食べない杏花は、明るく振舞いながら、颯と夕食をお好み焼き店で食べるのでした。
帰りは桜を見ながら、晴太が渡した瀬川からの差し入れの団子を食べ歩く颯と杏花。
帰宅後、林太郎に謝る杏花。
生前の母のように人の面倒見がいいわけではないけど、お父さんとお母さんの愛を感じ、この家に生まれて幸せだと思っていると伝えます。
杏花には杏花のタイミングで幸せのタイミングがあるのかもしれないとこぼす林太郎。
その夜、まだ余っている瀬川からの団子を食べて父と仲直り。
林太郎はサムをさっそく、辞書に載せます。
晴太とメールしていた杏花はバスに乗って、晴太に会いに行こうとしますが、その途中で晴太はなんと事前に家で連絡をとっていた女性、あんな(瀧内公美)と会っていました。
思わず見知らぬ女性の存在に動揺する杏花なのでした。
持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~2話感想・みどころ
父は娘を、娘は自分の道を切り開いて、恋愛や結婚にとらわれたくない生き方の違いが表れていましたね。
30すぎて結婚していないことは恥ずかしいと昔は言われていたけれど、杏花と林太郎の歩みを通じて、結婚に関する価値観の多様性、杏花のような好きな人との歩み寄り方が一歩ずつなことも相手に嫌な思いをさせない恋愛的距離の取り方ではないでしょうか。
林太郎は少し興味がある女医の明里と回を追うごとに良い関係になっていくと良いですよね。
明里が興味があるのはなぜか林太郎の骨格だけど(笑)。
磯村勇斗さん演じる杏花の年下の幼馴染、不破の距離が近すぎます。
1話でも思ったのですが、海外帰りでフレンドリーすぎる態度や、杏花とは親しい間柄ということもあり、ついついハグをする癖はちょっと直した方がいいかも。
杏花とマッチング率が高い瀬川が激しいショックと怒りを感じるほど、恋人がいるにも関わらず、晴太の結婚相談所にいるサクラと誤解されても納得です。
ですが、なんで僕は結婚に結びつかないんだろう?と激しい怒りを杏花や晴太などにぶつけすぎる彼を見て、怒らせたら感情的になりすぎて、女性側が引いてしまうところがあるなと思いました。
マッチングした杏花を尾行して、颯と歩いているところを見て勘違いしてしまう状況や、杏花に不信を抱く気持ちも共感するけど、あんなに怒鳴り散らす人なら女性は去ってしまうでしょうね。
瀬川が58人も女性に振られ、お見合いがなかなかうまくいかない苛立ちや、杏花に裏切られたと感じる状況を見ると、彼にも優しい相手が見つかってほしい。
そんな哀愁漂う不器用でハイスペックな男、瀬川を演じた本日のゲスト、シソンヌじろうさんの演技が印象的でした。
子供の頃に、母の蒸発や両親の離婚といった愛情がアンバランスな家庭に育った不破が、杏花を姉のように甘えて慕ったり、好きな相手だからこそ、杏花と晴太の関係を探るような言い方をしたり、振り回されていく杏花の今後が少し意地悪ですが楽しみな3話でした。
杏花がラストに目撃した晴太と会った女性、あんなは間違いなく元妻でしょう。
杏花も誠実で温厚な晴太に心惹かれていくうちに、あんなの存在にドキッと傷つく様子が切なかったですね。